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2014.11/10 問題解決プロセス(8)

タイヤの軽量化という新入社員研修のテーマは、「まずやってみて問題の解法や手順を考えよう」という姿勢で企画された可能性がある。指導社員から示されたのはデータを集める作業手順だけで、テーマのゴールも問題解決手法も不明確だった。

 

もしうまくいったなら実際にタイヤを作るところまでやりたい、とも言っていたが、その設計技術開発をどのように進めるのかタイヤの解剖以外の説明は無かった。「データを集めるだけでも良い」という説明もあり、タイヤ製作がゴールではなく、人海戦術によるデータ収集が第一の目的だったのではないかと思っている。

 

ところで、このテーマで用いた問題解決ツールは、新QC7つ道具だが、これは新入社員研修の最初に学んだ方法で、軽量化テーマの説明を聞いた後に、新入社員から提案し問題解決の計画まで立案した。

 

新QC7つ道具とは問題解決の7つのツール集であり、問題解決のステップのおおよそに沿ってツールの使い方が解説されているが、あくまで必要になった時に使えるツールが集められている、という体裁である。

 

当時のQC大会を見ていると一つの問題解決の流れができていて、それをお手本に新QC7つ道具を使用する決まり事のようになっていた。目の前の現象について問題を明確にするには、親和図法や系統図法を用いて整理する。そして問題が明確になったらPDPC図で問題解決の流れを決める、という具合である。

 

 

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