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2014.12/31 学ぶ(3)

歌手の森進一氏が紅白出場50回定年説を提案し、歌手仲間の間で物議を醸しだしている。AKBなどのグループではピンで活躍するようになると卒業と称してグループから外れる。

 

後者は何となく理解できるが、紅白歌合戦は主催者であるNHKが不要と判断すれば出られない行事であり、必要と言われても歌手から断る自由のある行事である。このような行事に年齢や出場回数制限をつける意味があるのかどうかである。

 

確かに森進一氏の声では、ラジオで聞いている人に、その健康を心配させる可能性があり、それを気遣って引退したいというのは理解できる。しかしファン心理と言うのはそれでもその歌声を聴きたいのである。ファンが聴きたいのに歌手から定年を言い出すのはいかがなものか。

 

そもそも企業で定年を設けているのは、年功序列賃金のためである。弊社は定年のない会社を目指し給与制度もそのようにしている。紅白歌合戦のギャラが年功序列になっているとは思えないので定年制とする意図が見えない。若い人に機会を譲りたい、といっても芸人のそれを決めるのはファンと神様である。

 

生物学的に見て一律に定年を決める無意味さは、定年の延長の議論でも出ているのではないか。制度を維持するためにしかたなく定年というものを設けているはずである。紅白歌合戦では、定年が必要になる事件がまだ起きていない。細川たかし氏が倒れるまで歌いたいと言っていたが、本当に歌っている最中に舞台で倒れるようなことになったら、その時定年を議論する必要があるかもしれないが。

 

学ぶことも同様で学ぶために定年が無いことは衆知のことである。父は入浴中に亡くなったが、その直前まで読書をしていた。当方が若い時に学びについて議論をしかけたことがあるが、生きていくのに学びが必要と言う価値観の前には無意味であった。

 

人間が他の動物と異なるのはこの学びの姿勢と思っていたら、カラスがクルミの殻を割るのに学習していたことを知り、学びは生物の生きてゆくための自然な行為であることを知った。鳥の歌声に定年が無いように歌手にも定年など不要である。学び歌い生命を楽しんで来年も生きてゆこう!花冠大学(http://www.miragiken.com)もよろしく!良いお年をお迎えください。

 

 

 

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