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2015.11/16 ホワイトカラーの生産性

安倍内閣がGDP目標600兆円を掲げたことに対する批判が多い。当方も常識的には難しいだろうと思う。しかし、いつも達成可能な目標を示すのがリーダーの役目ではない、と言われるように、安倍内閣の決意表明と捉えれば、大胆な目標で意気込みを感じるというような評価になる。
 
但し前向きの評価をするにしても、それを達成するための道具となる「矢」も、狙いの方向も見えていない。手段もゴールも五里霧中の状態である。ただ会社を経営し始めて今の日本で不満に感じていることがある。それは日本のホワイトカラーの生産性の問題である。
 
大手のクライアントと仕事をしていてそれを痛切に感じる。当方はゴム会社と写真会社で働いた経験から、ホワイトカラーの生産性が企業により大きく異なることを実体験とした。ゴム会社では昔から現場も含め会社全体の生産性が高い経営が行われている。例えば高純度SiCの事業を立ち上げるに当たり、外部とのJVを始めるまで、0.5人工数しかかかっていない。同様の業務は写真会社であれば3人以上の工数をかける。
 
また、写真会社でリーダーの立場ですべて責任を持つことができたので、コンパウンド工場を立ち上げたときの平均工数を2人で行ったみた。但し、これは写真会社の工数だけで、生産装置を発注依頼した根津にある中小企業の工数は入っていない。この中小企業に支払った費用も8000万円という破格な値段である。大手のゼネコンに依頼したなら、同じ仕事を依頼した場合に2億円前後はかかっただろう。
 
今、日本企業におけるホワイトカラーの生産性は、各社大きなばらつきがあるのではないだろうか。もしその生産性を上げていって、余った余力で新規事業を開発していったならば、600兆円は意外にも実現可能な数字になるのかもしれない。
 
新規事業として何を行うのか、という問題は各社で異なるが、ホワイトカラーの生産性については、二つの風土の異なる企業に勤務した経験から、各企業共通したソリューションが存在している、と思っている。
 
この各企業に共通したソリューションについて、問題解決案を得るスピードアップの方法、それを推進する戦略と戦術の立案方法が効果的である。問題解決案を考える場合に、ゴム会社ではばっさりと人を削減し推進する方法をとるのに対し、写真会社ではどんと人員をかける。推進するための戦略立案については、ゴム会社では、考えている暇があったなら動けと檄を飛ばす役員がいたが、写真会社ではじっくりと時間をかけろといった具合に各社異なる。
 
どちらの方法が良いか悪いかはともかく、やや荒っぽいかもしれないが、全体としてゴム会社の生産性が高く世界のトップ企業になったという結果が現れている。

カテゴリー : 一般

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