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2016.03/21 土曜日のNHK「凄技」

19日土曜日NHK「凄技」が凄かったらしい。らしい、と書いたのは自分が見ていなかったからだ。ただ番組を見ていた家族の話から、相当に感動的で凄かったようだ。当方は手紙を書いていたので見落としたが、昨日聞いた家族の話をもとに感想を書いてみる。家族の話だけでも感動的だった。
 
内容は、以前放送された「竹とんぼ対決」の結果に挑戦した職人の話である。こちらは見ていたが、長時間飛ぶ竹とんぼの科学技術による対決だった。この対決では科学的シミュレーションにより導き出された結果を用いて作成された竹とんぼが、14秒台で勝った。
 
この番組の結果に、竹とんぼおじさんが挑戦状をたたきつけた、というのが土曜日の放送だったらしい。竹とんぼおじさんというのは、建築関係の職人で家庭の事情があって竹とんぼを作り始め、ブーメランのように戻ってくる竹とんぼを発明した人である。
 
家族の話す家庭の事情も感動的だったが、試行錯誤で手作業で作った竹とんぼが16秒台も飛び続け、科学技術を集結して創り上げた独創の竹とんぼの記録を2秒も塗り替えたのは、記録を聞いただけでも超感動モノである。
 
そこには、矛盾(ホコタテ)で問題になった「やらせ」の入る余地は無い。竹とんぼを機械で飛ばしているからだ。すなわち科学対決で行われた条件とすべて科学的に同じ条件で対決した結果だそうだ。
 
科学こそ人類を救う、と声高に言われ、科学的方法やロジカルシンキングがもてはやされたのは20世紀の社会風潮だが、当方はその科学的方法論やロジカルシンキングの弊害で現場型技術が軽視される状態を懸念していた。技術は人類が誕生して以来、その営みの中で行為として深化と進化をし続けている。
 
そして、現代の科学を集結しても解き明かせない技術が存在する。20世紀は「やがて解き明かされる」と勢いがあったが、最近はSTAP細胞のように醜態を見せる場面が多い。技術と科学はその究極の目的が異なるので、科学で解き明かせない技術も存在するのである。
 
土曜日の番組はその一例だろうと想像するが、家族が職人と呼んでいたのは、もはや技術者だ。職人と呼ばれる人たちの中には、技術者と分類すべき人たちがいる。それも高学歴を持った技術者よりも凄腕の技術者である。弊社では技術のコンサルティングを行っていますが、科学についてもご指導いたします。

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