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2016.05/05 26日の三菱自動車記者会見(7)

燃費計算を行う場合に各国に対応した実験値を用いなければいけない、というのは大変なことで、これを科学的に問題解決して合理化できないか、と考えるのは科学者ならば当然だろう。そして科学的に求められた換算式で得られた値だから大丈夫だ,というのは科学の世界ならば正しいかもしれないが、技術の世界では間違いである。
 
技術の世界では、一度忠実に機能しているのかどうか必ず確認する必要がある。研究開発段階で仮に科学的に合理的な方法で開発を進めても、商品として完成した最後の段階で行うテストでは「自然の中で」機能確認を行わなければ行けない。
 
タグチメソッドでも必ず確認実験というものが必要である。すなわち合理的な手段で機能の最適化を行った後に、得られた最適条件で確認実験を愚直に行うのは、技術開発の鉄則である。その点が真理だけを確認できればそれで終わりの科学の研究と異なる点である。
 
三菱自動車は、技術によるモノ造りを科学の研究と同様の方法で行ってきた可能性があり、記者会見では、この反省どころか、その間違いにも気がついておらず、高速蛇行法から蛇行法への換算では捏造を行っていない、とちんぷんかんぷんの回答を記者会見でしている。
 
研究開発段階ならば、発言の内容は問題とならないが、製品を世の中に出すときには、愚直に決められた方法で再度機能を確認しなければいけない。これが技術によるモノ造りの鉄則で弊社がコンサルティングで重視している点である。
 
かつてゴム会社に入社したときに新人研修でタイヤの軽量化というテーマを体験した。その研修最後のプレゼンテーションの地獄の体験が当方の技術に対する姿勢に大きく影響している。
 

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