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2017.12/22 プログラミング(7)

小規模のプログラムならば、コンピューターへの命令文を順に書き連ねた形式でも後から読み返すのに苦痛を感じないかもしれない。しかし、これが大規模になってくると大変な作業になる。これは、「カラマーゾフの兄弟」を読むのに読解力よりも忍耐力が要求されることを経験していると、容易に理解できる。

 

読み返すのに大変、ということは、プログラムに潜む誤りを見つけることが困難になることを意味する。そこで、構造化プログラミングという手法が考案され、Cが登場している。

 

Cが登場した時には、BASICよりも難しい、と言われたが、初めてCに触れたときに、BASICよりもルールが少なくてわかりやすい言語と感じた。プログラム仕様を理解すれば、予約後が少なく、使い慣れるまでBASICよりも容易だった。

 

この、プログラムの構造化という手法は、プログラムを学ぶ側にとって一つの制約となるが、オブジェクト指向という概念の制約よりも遙かに理解しやすく、その制約に慣れれば、後から読みやすいプログラム、バグ取りしやすいプログラムを書ける恩恵が得られるのでありがたかった。

 

また、BASICやFORTRANでも構造化手法で書くことができ、さらにこの構造化プログラミングのパラダイムでも、教科書に書かれているようなフローチャートなど事前に作成しなくても科学計算プログラム程度ならばそのまま書き上げることができ、それなりに使いやすかった。

 

ド素人の立場から見ると、情報工学の教科書は特殊に見える。恐らく専門外の教科書は、皆そういうものかもしれない。しかし、理解が進むにつれて、自分で書いた方がわかりやすいのではないか、と思えてしまうのは、情報工学だけである。例えば量子力学の教科書など、とてもそのような気分にはなれない。

カテゴリー : 一般

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