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2018.03/15 お役所仕事

愛知県特産の八丁味噌を作る岡崎市の『まるや八丁味噌』と『カクキュー』ブランドを展開する『八丁味噌』の老舗2社の製品が、国の保護登録からはずれたことを受け、2社は14日、国に不服を申し立てている。

 

国は去年12月、農林水産物や食品を地域ブランドとして守るGI=地理的表示保護制度に、愛知県内の味噌業者で作る『愛知県味噌溜醤油工業協同組合』の製品を『八丁味噌』として登録している。

 

 

しかし、この組合に所属していない岡崎市の2社の製品は、登録から外れた。これに対し2社は、「味噌溜醤油工業協同組合の製品は、歴史、製造方法、品質において我々と大きな違いがある」と国に登録の見直しを求めた。

 

お客様混乱させるものであり、極めて不当。今回このような判断をした理由は、長年お客様に受け入れられてきた八丁味噌を守りたいためだ、と八丁味噌協同組合・早川久右衛門理事長は怒っている。

 

この不服申し立てに対して国は、岡崎市の老舗2社の製法を変えることなく、そのまま追加のGI申請をしてもらえば、我々で審査して登録もありうる、と農水省・尾崎道調査官が語っているが、まさにこれはお役所仕事である。

 

まるやにカクキューは、八丁味噌ブランドとして愛知県民であれば知らない人はいない超有名な老舗ブランドである。今回の国の対応は、わかりやすく言えば、野球保護のために野球チームを国で登録・保護しようとしたときに、巨人と阪神を登録せずに仕事を完了しました、というものだ。

 

 

本来ならば国の担当者は、まるややカクキューに頭を下げてでも登録してくださいとお願いしてもいいような立場なのだ。我々で審査して登録もありうる、とは、担当者は何様のつもりでいるのだろう。

 

これは、みそとくその違いを食べてみないとわからない、と言っているようなものだ。あるいは、このお役人は、みそとくそを食べ比べてもわからない人かもしれない。今回の森友問題で書類の改竄があったが、赤味噌問題もお役人の傲慢さ、無神経さが現れた仕事の事例かもしれない。

 

カテゴリー : 一般

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