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2019.01/20 国際ハゲタカ学会

ハゲタカ学会誌が昨年話題になったが、毎日新聞電子版には表題の話題が載っていた。アカデミアの研究者が箔をつけるために4-5万円支払って国際会議に参加する形式らしい。まったくの無審査で内容も問わないようなひどい状態らしい。

 

昨年ハゲタカ学会誌の話題を読み、そのようなものがビジネスになることが信じられなかったが、その国際会議版がビジネスになっている、というのでさらに驚いた。

 

当方は頼まれない限り、最近は学会発表等しない主義だが、PRのために学会発表もしてみようと考えていたところでこのようなニュースを見て萎えてしまった。

 

昨年、「上海CMF国際会議」という国際会議に対して発表依頼が来た。講演内容もおそらく当方以外の発表者は、国際的にも少ないのだろうと思われる内容だった。しかし、英語で1時間という条件を見て、面倒くさいのでほったらかしにしていた。

 

そしたら、講演料30万円支払うから、と議長からメールが届いた。やはり講演者が見つからなかったのだろう。仕方がないので了解したら大変だった。発表内容にいろいろと注文があり、結局国際会議の1か月前はその資料作りで時間がつぶれた。

 

しかし、往復の飛行機はビジネスクラスと上海の一流ホテルのスイートルームで2泊三日の旅は快適だった。費やした時間から考えると講演料30万円は、あまりお得な感覚はしない。また、講演は1時間だったが、講演後の放送局によるインタビューが2時間もありこれが大変だった。

 

インタビューには日本語の通訳をつけていただいたので、最初の30分ほどはかっこをつけて英語で答えていたが、次第に面倒になって日本語になってきた。講演よりもこのインタビューが大変だった。

 

この国際会議が、どのような位置づけになるのかしらないが、およそ自分でお金を払ってまで講演をしようという気にはなれない大役だった。しかし、日本のセミナー料よりは十分に高い講演料と待遇で満足した国際会議だった。これでどれだけの箔がついたか知らないが、わけのわからない英文のメールが届くようになった。

カテゴリー : 一般

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