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2019.04/20 知識労働者

知識労働者の出現がドラッカーの著書の共通したテーマである。もし初めてドラッカーを読まれる方がいたなら、その読む姿勢として、知識労働者の在り方を考えながら読んでいただきたい。

 

今、日本中で働き方改革が叫ばれている。一方AIの出現でホワイトカラーの職が無くなる、などという書き物が多い。そしてロボットの導入に反対する労働者の様子なども報じられている。

 

ドラッカーの書にはこのような話ではなく20世紀末に新しく出現した知識労働者について、脱資本主義の視点で議論が展開されている。

 

マネジメント論は、マネジメントのやり方というよりも知識労働者の働くモチベーションの様な意味合いが強い。これをマネジメントの指南書として読むと難解な意味になってしまうかもしれないが、知識労働者の働き方のコツの様なイメージで読むとわかりやすい。

 

知識労働者の成果とは、他の知識労働者がそれを活用しなければ成果とはならない、と明確に働くときのコツを述べている。仕事があるから労働が必要ではないのである。

 

知識労働者が働くことにより、仕事が社会に生み出されてゆくのである。ドラッカーはこのことを膨大な著書の中で述べている。AIやロボットの出現により仕事が奪われるという発想は前時代的であり、AIやロボットを活用しなければ仕事を生み出せない時代になったのだ。

 

組織とは知識労働者が効率よく成果を出すためのシステムであり、もし、AIやロボットの普及が労働者の意欲を沈滞させるとしたならば、それは組織が悪いのだ。むしろ知識労働者の根源的なモチベーションがそれにより上がってゆくのが正しい現代の組織の在り方だ。

 

 

カテゴリー : 一般

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