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2020.01/02 AIが産業構造を変える

第三次産業あるいは四次産業へ大きくシフトしてきた日本の産業構造が、AIの登場により第一次あるいは第二次産業への一部回帰を引き起こす可能性がある。

 

すでに農業は付加価値の高い産物の生産を企業組織で開始する動きが出てきた。農業生産にAIが導入されれば、農業の素人でも効率の良い農業経営が可能になるだろう。

 

第二次産業においてもAIが導入されれば、商品管理や品質管理に人手が不要になる。具体的な事例として、100円ショップの登場で町の文具屋が無くなったようなイノベーションが起きる。

 

100円ショップは文具屋ではないが、100円で売れる商品を並べていった結果、それが文具屋に影響を与えたとみるべきだろう。

 

すなわち、メーカーがAIを導入することにより、科学的に開発されてきた製品を分野に関係なく開発することが可能になる。

 

教師データをどうするのか、という突っ込みがあるかもしれないが、AIがあれば、二流の技術者の知識と公開情報で一流の科学者にAIを作り上げることができ、それにより異業種の製品なり、部品を組み立てることが可能になる。

 

すなわち、電気屋ではない会社でユニークで高性能な家電が生み出されるようなことが起きるかもしれない。

 

モノよりコトが叫ばれて久しいが、それによってGDPが特に改善していないのは、付加価値が生み出されていないためだ。

 

体験型商品を作ろうとしたときにあらゆる分野の総合力が必要になり、その結果異業種とのコラボが叫ばれたりしたが、うまく付加価値を生み出せていないのは、寄せ集めでは効率が悪いためである。

 

AIがあれば異業種とのコラボは不要で、あらゆる分野の科学的な知識を容易に一社で組み合わせて新規技術を生み出すことが可能となる。

 

ただし、これは科学的に構築された技術分野の製品だけである。このように夢想してゆくと、21世紀に第二次産業は何を目指さなければいけないのか見えてくる。

カテゴリー : 一般

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