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2020.01/27 高分子の熱重量分析(1)

最近は分析機器が進歩し、高分子の構造分析も昔より便利になった。しかし、便利な装置は皆高価であり1000万円以上する。

 

熱重量分析(TGA)は、600万円もだせば解析ソフトウェアーまで揃った立派な装置を買えるが、最近企業の実験室に見かけないことがある。

 

1970年前後には、TGAを用いた研究が盛んに行われており、高分子材料の研究には欠かせない分析装置の一つで、実験室に何台もあった。

 

TGAやDSCの問題の一つとして、分析結果に機種の差異が現れる。ゆえに科学的解析装置として敬遠される研究者もいる。

 

また、熱分析結果をもとに論理を展開すると時代遅れとばかりに論理全体を否定する科学バカな研究者もいる。このような研究者は熱分析装置が経済的に迅速なデータが得られる評価解析装置と言う側面を忘れている。

 

粘弾性測定装置まで熱分析装置とみなせば、この装置と、DSC、TGAの3種を揃えることにより、高分子を階層的に評価解析できる。

 

この3種の装置において、TGAは、高分子の一次構造や側鎖の情報など最下層の情報を測定できる。

カテゴリー : 高分子

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