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2020.04/29 試行錯誤(3)

日本のコロナ感染陽性率が高いという。世界標準で考えると、陽性率7%を超えたときに致死率が高くなるという。しかし、日本のPCR検査陽性率は40%前後であり、昨日山中教授は危険水域であると発言されている。

 

このPCR検査陽性率について、日本の場合に世界標準をそのまま当てはめることができないのは、連日報道されるニュースをつぶさに見ている方には理解できる。

 

日本は、最初からPCR検査対象そのものをスクリーニングしてから行っている。これは、誰でも任意に検査する世界標準とはサンプリングの仕方が異なるわけで、自然と陽性率は異常に高くなっても、致死率はまだ世界標準より低い。

 

しかし、この3週間は致死率が上昇傾向にあり、最近の致死率だけを見れば世界よりも高くなっている。これは、日本で行っているPCR検査前のスクリーニングが致死率を高める方向に働いており、最近厚生省からPCR検査対象の条件見直しが発表された。

 

厚生省からPCR検査の見直しが発表されたが、それでもスクリーニング条件を設けている。先日タレント岡江久美子氏が亡くなったが、彼女はこのスクリーニング条件が無ければ死ななかった可能性がある。

 

すなわち、早期にPCR検査を受けてアビガンを投与されておれば石田純一氏のように助かったかもしれない。石田純一氏はタイミングよくPCR検査を受診でき、アビガンで命が助かっている。

 

命に軽重は無いが、まじめに厚生省のスクリーニング条件を守ったら死亡し、緊急事態制限下でも遊んでいてクラスターに巻き込まれたおかげでPCR検査を受けて助かるような状況はおかしい。これでは、死にたくないなら大いに遊べ、とメッセージを出しているようなものだ。

 

1週間ほど前に感染症学会は、PCR検査をやたらやらない方が良い、という見解を発表している。これは形式知の観点からの結論と思われるが、今起きているコロナの流行は、既知のウィルスと異なる生存戦略のウィルスである。

 

そのようなウィルスに過去の形式知は役立たない。詳細は省略するが、感染症関係の学問は、その教科書が難解である。これは体系が研究者である専門家の都合でできているからだ。

 

過去のレオロジーという学問もそうだった。電気関係とのアナロジーでダッシュポットとバネのモデルが考案されて研究が続けられた。

 

しかし、これが過去の遺物となったように、今回のコロナウィルス騒動で感染症関係の形式知にイノベーションが起きるかもしれない。

 

ここは試行錯誤から、厚生省が従来から設けているPCR検査受診のスクリーニング条件を撤廃し、誰でも受診できるようにすべきである。

 

今は一億総専門家状態になっており、中小企業の倒産のように感染症の専門家の淘汰が進むかもしれない。感染症学会は先日の発表をひっこめた方が良い。

 

おそらく山中教授は感染症学会に忖度して危険水域という言葉を用いたのかもしれない。小生が山中教授の立場ならば、過去の形式知にとらわれず、これからはPCR検査を誰でも受けられるように抜本的に改革を行った方が良い、というだろう。

 

今月初め、岡江久美子氏の娘が「コロナ感染軽症で自宅待機の男性が亡くなった、コロナ怖い」とツイートしたそうである。岡江久美子氏がまだ自宅で静養していた時なので、この話を聞くと涙が出てくる。

 

試行錯誤の結果、PCR検査は任意に誰でもすぐに受診できるようにして、陽性者にはアビガンを処方し、いつでも服用できるようにした方が良い、という結論を出せるのではないか。日々のニュースを聞いているとこのように思う。

 

今回のコロナウィルスの問題において、形式知による判断や形式を重んじた対応は、感染者を増やし死者を増やすだけである。超法規的対応など、目の前の現実に合わせて死者を減らすことを最優先に考えていただきたい。

カテゴリー : 一般

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