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2020.11/27 技術者の解放(13)

電気粘性流体の増粘問題の技術的解決に、300種類の界面活性剤を用いて一晩しか時間はいらなかった。しかし、その科学的真実を求めるために1年費やし、科学的真実は得られたが、増粘問題は解決していなかった。そして、新たな「加硫剤などの添加剤が入っていないゴム開発」というテーマを企画している。

 

 

このテーマは当方が拒絶したためにお蔵入りとなったが、面白いのは当時のゴム会社の研究所には、ゴムの配合設計ができる修士卒以上の担当者はセラミックスが専門であった当方しかいなかったのだ。

 

 

そもそも、ゴムの配合設計ほど非科学的な技術は無い。これを科学的にできると思っている人は、安全なタイヤ開発などできない。そのような人に開発できるのは、単なる黒くて丸いゴムの商品である。

 

 

これは40年以上前の新入社員研修で聞いたCTOの言葉であるが、この言葉を聞いた新入社員の一人は、10月1日新入社員配属の日に辞表を提出し、某会社へ転職し社長となっている。

 

 

当方は、しばらく悩むことになった。悩んだ結果、科学は人類が手にした素晴らしい道具であることに気がついた。

 

 

気づきは学びを生み出す。イムレラカトシュやファーガソンの優れた科学や技術に関する名著と出会うことができた。

 

 

さて、冒頭は昨日の文章に一行加えた同じ文章であるが、気づきと学びを書くつもりは無かったので、明日また同じ始まりで書く。

 

カテゴリー : 一般

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