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2020.12/06 技術者の解放(21)

シリカとカーボンが均一に分散された前駆体は、ポリエチルシリケートとフェノール樹脂とのリアクティブブレンドで合成された。

 

これを科学で開発しようとすると、それぞれのポリマーについて触媒による反応速度を求め、さらに原料が混合された時の条件その他について細かい因子について前向きの推論を進めた研究を行う必要がある。

 

ポリウレタンRIMがそうであったように、まじめに科学的研究を行い前駆体合成条件を求めていたら、いつ完成するのか不明となるので、どこかで科学に対して技術で妥協しなければいけない。

 

ゆえに、シリカとカーボンの均一な混合物を得る製造プロセスについては、最初から科学的に行わず、ポリウレタン合成における経験知を用いた技術で行っている。

 

たまたまフェノール樹脂天井材の開発に成功し、プロジェクト解散の日に、開発に用いた原材料の後かたずけの役目を担当できた。

 

液体のフェノール樹脂をすべて硬化させて廃棄する必要があった。また、フェノール樹脂の改質用にポリエチルシリケートを100Lほど購入していた。またフェノール樹脂硬化触媒も市販されている材料についてすべてそろっていた。

 

このごみ当番の仕事はフェノール樹脂とポリエチルシリケートの反応を研究するには大変好都合であった。

 

科学の研究として行う場合には細かいデータを取る必要があった。しかし、技術開発だけならば、フェノール樹脂とポリエチルシリケートが混合されて均一で透明な液体になる現象さえ見つければよかった。

 

ただひたすら液体のポリエチルシリケートとフェノール樹脂を触媒と混合させて目標の現象を探す作業が始まった。失敗したならば、硬化触媒を追加し、加熱すれば硬化したのでごみ当番の使命も達成できた。

カテゴリー : 一般

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