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2021.01/20 考える(8)

タグチメソッドをなぜカタカナで書く必要があるのかと言うと、そこには田口先生の「アメリカで認められ普及した。それが日本に輸入された」という思いが込められている。

 

これは戦後日本のQC活動の歴史を知っていると、さらにその裏側が見えてくるのだが、横道にずれるので、ここでは書かない。

 

タグチメソッドが何故「メソッド」なのかについては少し説明したい。明確になった機能を前にした技術者が、次にどのようなことを考え実験計画を進めながら、その機能について深く考え設計し新しい工学製品を生み出すのかはノウハウである。

 

タグチメソッドでは、それを「メソッド」としてまとめている。ゆえに田口先生の著書には、「設計段階の品質工学」というタイトルの本がある。

 

それまでの単なる統計的品質工学では、技術者により生み出された製品を再現よく大量生産するための手法を提供してきた。

 

しかし、タグチメソッドでは設計段階に技術者がどのように考えると、後工程における生産や消費者の使用においてロバストの高い製品を生み出せるのかについて誰でもロバストの高い設計ができるメソッドとしてまとめている。

 

タグチメソッドを用いるか用いないかは技術者の自由だが、タグチメソッドを用いると容易にロバストの高い製品を設計できる。弊社では、教条的なタグチメソッドの指導ではなく、実践的な設計段階で技術者が考えるためのツールとしてタグチメソッドを指導している。

カテゴリー : 一般

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