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2021.01/26 考える(11)

マテリアルインフォマティクスだけではない。iPS細胞のヤマナカファクターも科学なのか技術なのか不明確な成果である。

 

 

ヤマナカファクター発見に至る過程で現代の科学の視点では禁じ手とみなされるような方法が使われている。しかし、技術的な視点からは、大正解、優等生の実験手順が実施された。

 

 

すなわち、ヤマナカファクターを見出すために、仮説の検証ではなく機能の動作確認のための実験が行われている。

 

 

ゆえに科学では禁じ手となるあみだくじ方式も許される。面白いのは、もし、この研究を科学的に行っていたなら、天文学的な数の実験を行う必要があった、ということだ。

 

 

iPS細胞に必要なヤマナカファクターが、4個の遺伝子からなることは公知ではなかった。また、科学の形式知にもそのことが存在しない状況で、4個がiPS細胞作製に必要であると科学的に示すためには、仮説の真偽確認のための膨大な実験が必要になる。

 

 

それを山中先生は技術的発想で、短期間に少ない実験数にもかかわらずヤマナカファクターを見出している。

カテゴリー : 一般

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