活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2021.05/15 コロナ禍のオリンピック

オリンピックまであと70日もない中で、開催をめぐって問題が噴出している。それぞれの問題について言及しないが、開催すると決心したならば、問題が起きないような開催方法を公開討論すべきではないか。

問題が異なる、と言われるかもしれないが、ステージゲート法で開発を進めたにもかかわらず、製品化があと半年と迫った状況で歩留まりが上がらず、とてもこのまま開発を続けたら、赤字の事業となることが見えてきたときに、どうするか。

大抵は、そのテーマを止めて代替技術で製品を立ち上げる。半年もあればそれが可能である。代替技術で製品を立ち上げる方針が出される雰囲気になってきたときに、転覆しそうなプロジェクトに関わっていた人たちの中には、「どうせ中止になるから」という気持ちの人も出てくる。

そして本来自分の持ち場の仕事について手抜きを始める、ということをする。このような光景を30数年のサラリーマン生活で幾度も見てきた。

15年近く前に担当した仕事もそうだった。しかし、センター長の機転の利いた投資判断で想定外の混練プラントを驚異的な短期間で立ち上げ製品化直前に歩留まりが100%に達した。そして、無事本流の仕事で製品が立ち上がったが、その周辺技術でさぼっていた人たちがおり、数か月間その仕事の遅れで量産の足を引っ張った。

コロナ禍のオリンピック開催について問題が噴出している状況よりも、実際に推進している人たちの稚拙な仕事ぶりが垣間見えるのでこのような話を書いてみた。開催すると決めたなら、日本国民が一丸となって問題が起きないような開催方法を目指すよう努力すべき時である。オリンピックはお祭りである。

カテゴリー : 一般

pagetop