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2021.05/17 ワクチン新システムの不具合

ワクチン接種者の管理システムの問題がニュースとなっている。これは初めから予想されていたことである。なぜなら、国や自治体など公共機関が発注したソフトウェアーシステムが、最初からまともに機能した事例を当方は知らない。

たとえば、e-TAXでも現在ようやく何とか使えるソフトウェアーになってきた。しかし、このシステムの経験知を公共機関は生かそうとしていない。少なくともそのための体制を作っていない。

企業でも銀行のシステムを見れば、銀行間でそのロバストの違いがある。すなわちATMが全国で使えなくなる頻度が高いのは、あの銀行であり、たまに発生すると大事になるのは国内トップレベルの例の銀行である。

ワクチン接種者の管理システムはOSのような複雑なシステムではないが、それでもそのロバストを最初から確保するには、それなりの経験知が必要になる。

ソフトウェアー技術に関し、このあたりの事情を知らない人が多いし、また大学でもカリキュラムに入れていないところもあるので驚く。もっとも、これは実務スキルの問題、と言ってしまえば大学で教える内容ではないが、ソフトウェアーの信頼性工学と捉えれば、大学で研究すべき問題である。

このようなことは、マイコンの黎明期から50年近く日曜プログラマーとして遊んできた当方としては、大学の研究者よりも詳しいのかもしれないが、これは形式知まで高めなければいけないと考えている。大学の情報工学の研究者で少し時代遅れとなって自信を喪失されている方はご相談ください。無料でご指導いたします。

カテゴリー : 一般

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