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2021.06/11 JOC経理部長の死

日本オリンピック委員会(JOC)の経理部長が7日に電車との接触によりお亡くなりになったそうだ。警察側の発表では、自殺であり、これが週刊文春に掲載されるとともに、JOC側の事件に対する対応が隠蔽として紹介された。

詳細は、ニュースをご一読いただきたいが、JOCの経理部長が電車との接触でお亡くなりになった事実の原因が不明なだけでなく、接触と言う程度ではなく激しい衝突だったかどうか、警察の発表とJOCの発表とが異なるので不明である。

WEBニュースでは、この曖昧な事実を具体的に書いているので、ニュース記事と本欄とを対比させて読んでいただきたい。本欄では、「このような場合に組織の体質とリーダーの誠実さが現れる」ということについて述べる。

まず、現在明らかなことは、JOCの経理部長がお亡くなりになった、それも電車との接触か衝突かわからないが、電車が関わっていることである。

組織としては、まずこの明確な事実に基づき行動すべきである。これが基本である。そしてトップリーダーは明確な事実に対して組織が正常に機能しているのか誠実に判断し、正常でなければそれを正したうえで、組織外の対応を同時並行で行わなければいけない。

被害者が経理部門のリーダーなので、山下会長の最初の取るべきアクションは、リーダーの代役の任命である。これは組織管理規程から自動的に決まる。その次のアクションに誠実さが関わってくる。

現在どのような組織でもリスク管理規定があるはずで、このリスク管理規定に基づき、トップリーダーは行動すべきである。仮にリスク管理規定に不備があったならば、誠実さの観点で判断しなければいけない。今回は人の命がかかわっている問題で、人の命より重いものは何もない、というのが誠実な考え方である。

まだ未解決の事件なので本欄ではこれ以上書かないが、組織に影響を与えるなんらかの事件が起きたときに、トップリーダーは誠実な行動に努めるべきである。誠実さの無い行動をとった場合には、様々なひずみが現れる。

今回警察の判断が自殺としてだされてすぐに週刊誌報道が出たのだが、この迅速さに対する山下会長のご判断も誠実さの無い言動として現れたので、ますます問題を大きくし、組織の大問題と世間に印象づけた。

森友学園の問題は、現在裁判で争われているが、今回の事件がどのような展開になるのか東京オリンピック開催前であり心配である。腐った組織ではこのような場合に隠蔽工作に走り墓穴を掘ることになる。

カテゴリー : 一般

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