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2021.08/15 日本の思考停止

昨日の日刊ゲンダイデジタルに三枝成彰氏の「東京五輪の”学芸会”開閉会式は日本のダサさと思考停止ぶりを世界に知らしめた」と言う記事には同感である。


今回の東京五輪の開閉会式の出し物について開催前にすったもんだしたあげく、お金をかけた三流のショーになっていたのは誰の目にも明らかだった。


松健サンバ待望論もツイッターで出ていたが、お金をかけずサンバでも踊っていたほうが言い訳ができただろうと思う。サンバ一色ではどこの国かわからないので阿波踊りや東村山音頭などを総動員すれば費用も安く日本を表現できたのではないか。


冗談はさておき、三枝氏の指摘は東京オリンピックに限ったことではなく、バブル崩壊後の日本企業にも当てはまる。何かコンプライアンス違反でも起きようものならすぐに謝罪する。本質的な解決は後回しにまず世間に良い顔をしてごまかそうとする姿勢が見えている。


例えばくい打ち不正で問題となったハウスメーカーでは子会社社長が謝罪し、真摯に再発防止に努める、と言っていたが、その後この会社に我が家の定期的な外壁修繕をお願いしたら、多数の壁の装飾を壊してその上から塗装し、見栄えの悪い工事をされた。


クレームをつけても音沙汰なしで半年ほったらかしにされたので、本社のホームページに実態を投稿したら、本社の課長が謝罪しながら実態を点検確認し、無償で修理すると言ってきた。当たり前である。


ヘーベル板は建築後20年でガタガタになるような材料ではない、と宣伝しているのだ。またそうならないためにユーザーもハウスメーカーに言われるままメンテナンスをしている。


ついでに工事の際に養生を忘れて玄関扉を汚した話をした。そうしたら、担当者が工事前の汚れていない写真を見せて、そのようなことは無いと否定してきた。


当方は工事終了後に汚れた状態の写真を撮っていたので、遠山金四郎が刺青を見せるように、その写真を見せたら課長も含め写真の前にひれ伏した。当方はそのようなことを望んでいたのではなく、誠実な対応を希望していただけである。


東京五輪に限らず、日本中が安直な思考で商業主義的にただ儲かればよいという考え方で企業活動が行われているように思われる。品質問題は高度経済成長期でもあったが、もっと対応が誠実だった。東京五輪の失敗を事例として企業活動も見直してみてはいかがか。

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