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2021.08/29 勝南桜聡太引退

勝南桜という力士をご存知の方は、相当な相撲好きである。当方は90連敗からのファンである。いったいどこまで連敗記録を伸ばすのか、ハラハラしながら応援していたが、104連敗で引退である。


通算成績は3勝238敗なので、全敗の相撲人生ではなかった。まだ23歳であり、もう少し続けることができたのに残念である。引退は本人が決めたという。相撲協会から言われたわけではないようだ。


親方である元北桜関は、「まだ頑張ってほしかったが、彼の気持ちを受け止めた」と述べている。相撲という競技はどれだけ連敗しても続けられる競技のようだ。


連敗を続けた時に引退を言われるのは横綱だけであり、それ以外は番付が下がるだけである。すなわち、本人が望む限りチャレンジができるプロスポーツのようだ。


プロ野球は成績不振で二軍に落ち、それでもだめならば引退となる。プロ野球で負けても一軍で頑張っていた選手として記憶にあるのは、中日の山本昌弘投手である。派手さは無かったが、立派な200勝投手で、50代で引退するまで最年長ノーヒットノーランなど最年長記録が多い。


勝南桜関の良かったところは、その負けっぷりである。八百長ではないのだ。負けても負けても翌日にはガチンコで相手にぶつかってゆく。プロレスのエルボーまがいの技を使い、相手の脳震盪を誘って勝ち星を重ねている横綱とは大違いで、立ち合いを見る限り立派な横綱相撲だった。


かわいそうなのは関取にしては筋肉が少ない。体質かもしれないが、みるからに痩せている。しかし、最低限の体力テストにはパスしているはずなので、相撲が技だけで勝てないスポーツであることを身をもって示した。


しかし、一番大きな功績は、負けても負けても腐らずに一生懸命体当たりする姿勢を見せてくれたことだろう。人生で一番大事なことだ。できれば、プロとして親方から引導を渡されるまで続けてほしかった。第二の人生も一生懸命頑張ってほしい。

 

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