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2021.10/11 学ぶ

音楽の才能など無いことを承知しており、それでも昨年コロナ禍でstay homeを強いられたためギターの練習を始めた。オークションで落札した7万円のセミアコは生鳴りの音がギブソンES335よりも美しく、その効果もあり、エフェクターを通さなくても手製のスピーカーからきれいな音が出てくる。


とりあえず指板上の音名を把握でき、簡単なメロディーならば、楽譜を見て弾くことができるようになった。しかし、コードとか音楽理論がなかなか頭に入らない。おおよその体系を理解できても、すぐにそれを使うことができないもどかしさがある。


おそらく専門外の人が高分子やセラミックスの教科書を理解できたとしても、その知識をすぐに材料開発に応用できないもどかしさとこれは似ているのかもしれない。


音楽理論を演奏に活かすためには、あとどのくらいの時間がかかるのか不明だが、記憶力が若い時よりも落ちてきている現実をどう克服するのか悩んでいる。反復学習の効能を理解していても、反復練習しているときに覚えていた知識を翌朝すっかり忘れている。


この繰り返しですでに半年が過ぎた。小学校のときから新しい知識を学ぶことに関してあまり抵抗はなかったが、この低下した記憶力は、学ぶ上においてものすごい抵抗となっている。


ただし、毎日少しずつ進歩している実感はある。それは、学んで身に着けたはずの知識についてどこを忘れたのか思い出せるからだ。断片的に知識として残っている部分があり、それがやりがいにつながっている。


努力して獲得した知識をほぼ忘れることは悲しいことだが、忘れた部分を覚えている自分をほめながら断片的な知識を頼りに再び同じ内容を確認している。ある女性ランナーが、金メダルを取れなかったが自分をほめてやりたい、と言っていたことを思い出したが、これは学ぶためのよいコツかもしれない。

カテゴリー : 一般

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