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2021.12/31 今年もいろいろありました。

中国で2019年末に始まったコロナ禍は、とうとう3年目に突入する。これほどの世界的パンデミックは人生初めてのことであり、またせっかく売り上げが創業時の4倍まで伸びてきた矢先の不幸である。


中国蘇州にあるナノポリス(中国ナノテク研究都市)の顧問を依頼されて、その機会を足掛かりに売り上げを伸ばしてきたのだが、結局創業時の売り上げに戻ってしまった。


日本では、2020年4月以降に企業へ影響が出始めているが、弊社は2019年末から影響がでている。この2年国内のセミナーに力を入れ始めたが、売り上げ回復に至っていない。


コロナ禍で大変な一年だったが、このような年でも企業の不祥事が話題になり、相変わらず「もの言えぬ組織」との解説が記事に並ぶ。思い返せば当方の転職も同様の組織に反発したようなものだ。ただそれは当方が住友金属工業と立ち上げた高純度SiCの事業を継続したい前向きの一念からであった。


それに比較すると、三菱電機や東芝、みずほ銀行といった大企業の不祥事は担当者まで腐ってしまった状況が浮き上がって見えてくる。トップが間違った指示を出した時に、それを正す社員がいないようでは組織の変革は期待できない。


故ドラッカーは、イノベーションとは産業革命のような大きな変革だけでなく組織の不断の変革を追及する業務遂行でも起きるという。またそのようなマネジメントが組織を発展させると述べていた。


組織の中でトップの誤った采配に異を唱えるのは易しいことではない。当方の様に辞職覚悟までする必要があるのかもしれない。しかし、そのくらいの覚悟をしなければイノベーションなど起こせないのだ。


豊川へ単身赴任した時に、当方は早期退職を覚悟して職務に当たっている。新製品の部品を半年後には歩留まり10%前後を100%まで引き上げるのは誰もが不可能と考えていた。


しかし、赴任先の組織リーダーは当方の申し出を快諾し、当方の自由な活動を保障してくださったのでカオス混合プラントを3か月で立ち上げるイノベーションを行うことができた。


もの言えぬ組織であっても退職を覚悟すればいうことができるのだ。リーダーが訳の分からない人間ばかりではないと信じることが必要だ。信じても駄目であったならば転職すればよいのである。


働くとは、貢献と自己実現がその意味である。希望通りの組織が見つからなければ、自分で会社を興せばよい。それだけの活力を生み出せるよう日々努力して実務にあたりたい。


東芝を見ればわかるように大企業がいつまでも大企業として存続できる時代は終わった。経営のかじ取りをひとつ間違えると転落する時代でもある。弊社は来年3月11年目のスタートとなるので第二の創業のつもりで新事業を開始する。良い年を迎えるよう祈念してます。

カテゴリー : 一般

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