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2022.01/21 好きなことを学べ

親が「子供の科学」はじめ科学系の本をよく買ってくれたので、自然科学に対する興味は子供のころから強かったが、小学校5年のころには、近所の化学機器卸店に出入りしていたので、化学が趣味になっていた。中学校では化学クラブに入っている。


小学校ですでに進学塾に通う友人もいたが、何故かテスト結果は彼らよりもよく勉強は好きだった。高校は県でトップの進学校であり、スポーツにも力を入れていたので、テニスクラブに入り夢中になった。当然中学までの成績トップの立場ではなくビリに近かったと思う。


ありがたいことに3年生まで成績の順位が発表されないのでテニスに打ち込むことができ、この成果は無機材研のテニス大会で優勝する成果として残っている。


最近故郷の私立高二年生が問題を起こしている。昔は県立高が東大や医学部合格率県内トップだったが、今はこの高校らしい。まだ取り調べの最中なので詳細は不明だが、成績が下がったことが一因としてあることは確かである。


勉強の成績が下がった時のショックは大きい。当方も3年生になって初めての序列が出る実力テストでとんでもない番号を見てびっくりしたので理解できる。1週間ほど何もやる気がなかったことを覚えている。


ただ両親は「あたりまえだろう」と言ってくれて、不思議にも叱られることはなかった。むしろ将来どうするのか考えろ、とアドバイスしてくれた。高校卒業して就職する進路も考えておくようにと、今から考えると厳しかった。


塾に通う相談をしたところ、自分で勉強できないのに無駄だといわれた。ただ2回目の実力試験で順位が半分になり、予備校の模試でも期待できる成績となったら、両親の態度が変わった。母親はへそくりの貯金通帳をくださって、これで頑張れるところまで頑張れと言ってくれた。


子どもの自主性に任せてくれた両親に感謝しているが、趣味の化学実験を高校生になっても自宅で遊んでいたので化学の教師を現実的な目標として設定している。


しかし、大学4年時に学んだ講座の大学内の不当な扱いに義憤を感じ教育界そのものが嫌になっている。大学は研究機関であるとともに教育機関であり、教育業界では特有の権力闘争が発生する。


教育業界をあきらめ企業へ就職したわけだが、企業は企業でそれぞれの風土の権力闘争が存在し、どこの世界でも出世のために手段を選ばない輩がいる。


しかし、好きなことができればそこはパラダイスであり、今の生活も楽しいので「好きなことを学ぶ」ことは自信をもってお勧めできる。「学びたいことが無い」というのは不幸なことなのかもしれない。


音楽は、特に好きな科目ではなかった、という理由でコロナ禍とならない限り学ぶ機会など無かったのだが、暇な時間を埋めるのに役立っただけでなく、「学ぶ」意味や、「体系」、「興味」、「才能」など暗黙知のいくつかを経験知とすることができた。「好きでなくても」「学ぶ意味」はある。

カテゴリー : 一般

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