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2022.05/29 体系の重要性(2)

小学校から学んだ音楽の体系では、和音は3種の音でできており、スケールはメジャースケール(長調)とマイナースケール(短調)の2種である。


ところが最近の音楽の理論書を読むと、和音について音は3個に限定されていない。また、マイナースケールは、ナチュラルマイナースケールとハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケールの3種があるという。


また、小学校から学んだ音楽でメジャースケールとマイナースケールの関係は、かたやドから始まるが、もう片方はラから始まるというものだ。和音で表せば、CとAmの組になる。


音楽の理論書では、メジャースケールもナチュラルマイナースケールもドから始まる説明がなされ、ミラシに♭記号がつけられている。


そしてハーモニックマイナースケールでは、シの♭が外され、メロディックマイナースケールではラ音のフラットが外されることになる。


このような説明からでも義務教育で学ぶ音楽の体系と現在の音楽理論書に書かれた体系とが異なることが見えてくる。


後者の方が複雑な音楽も体系的に説明できるメリットがあり、前者の体系では複雑なジャズのコード進行や最近のポップスの理解は難しい。


現代の音楽理論書の体系で複雑なコード進行なども体系だって説明できるのだが、それを読んでいると理解はできても、実際の音楽の演奏では即座に使えない。


ジョーパスは、形式知を最小限に経験知と暗黙知をうまく活用した独自の体系を持っていた。それについて、ユーチューブの動画でうかがい知ることができる。


その彼の知にアクセスできたとき、改めて体系の重要性を認識することになる。このように音楽では演奏者ごとに様々な体系が自由に使われている。


技術開発の現場で科学と異なる体系で新しい機能を探せば新しい科学の種を生み出せる技術を見出せるかもしれない。科学の禁じ手、あみだくじ方式でヤマナカファクターが見出されたことに注目したい。

カテゴリー : 一般

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