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2022.10/22 MIに対する誤解(2)

新入社員テーマの企画は指導社員が立案したものである。指導社員は前年にダッシュポットとバネのモデルのシミュレーションを行い、理想的な防止ゴム材料の設計を提案していた。


報告書には、難しい常微分方程式が並び、粘弾性のシミュレーション結果が示され、それを実現する樹脂補強ゴムの配合設計までなされていた。


そして、それが1年間の新入社員テーマとして認められ、新入社員の業務は、量産品質の最適化とあった。すなわち、理想的な樹脂補強ゴムがすでに見つかったことになっていた。


指導社員から最初に指示されたのは、指導社員が発明した樹脂補強サンプルと同じものができるようにバンバリーとロール混練技術の腕を磨くことだった。


詳細を省くが同じものができるまで1週間ほどかかったが、一般のゴムならば1日の練習で目標を達成できていた。すなわち、レシピに書かれた条件で混練を行っても、樹脂補強ゴムのロール混練では作業者のスキルがコンパウンド性能に大きく影響していた。


指導社員は、その原因を御存じだったが、最初は何も教えてくれなかった。とにかく真似をすることを求められた。指導社員の作成したサンプルと同じサンプルができるようになったときに、ロール混練においてどの手順が問題だったのか説明をしてくれたのだが、十分に納得できる解説だった。


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