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2023.11/07 今年の日本シリーズ

今年の日本シリーズは、面白かった。日本シリーズ3年連続出場かつ前年度覇者のオリックスにタイガースがチャレンジする組み合わせであり、注目していた。


シリーズ前の下馬評では、監督一年目の岡田タイガースよりもオリックス勝利の声が多かった。特に山本由伸投手の存在もあり、評論家の多くが投手陣のアドバンテージを指摘していた。


それを意識してか、岡田監督は初戦にあたりインタビューで不敵な発言をし、見事山本投手から7点を奪っている。昨日のスポーツニュースは、この岡田監督の采配をとりあげていた。


野球というスポーツをマネジメントの教材とする研修は昔からあり、当方が3年目で受講した通信教育では川上監督や長嶋選手が取り上げられていた。


しかし、今この教材を読み返してみるとあまり参考となる教材とは思えない。また当時学んだ時にもドラッカーの著書ほどの教材と感じなかった。


一つの原因として、当時のジャイアンツにはスター選手が多く、明らかに選手のポテンシャルの総和が他チームより秀でていたためである。


今回オリックスの強さは、数値で裏づけられていただけでなく、WBC侍ジャパンの選手を多く輩出し、特にピッチャーのポテンシャルが他チームより高かったことを多くの評論家は指摘している。


そこに、生え抜きがほとんどの前年度と同じメンバーで新監督がチャレンジした構図となった。そしてチャレンジャーが勝利したのである。


そのため昨日の野球評論の多くをマネジメントの教材として面白く読むことができた。また、評論家もそれを意識して書いているのだろう。途中で勝負が決まったと誤解し寝てしまったこともあり、全試合真剣に観戦していたわけではないが、どの評論も納得できる内容だった。


パイン飴とのど飴を比較するのが良いかどうか知らないが、オーソドックスな選手起用のオリックスに対し、短期決戦に対応した選手起用を行ったタイガース、という指摘は参考となる。


この視点で岡田監督の采配をマネジメントの教材とする研修が来年流行するのかもしれない。昨日のスポーツニュースを余韻の残っているうちに読むことをお勧めする。


第7戦について、よくわからない評論でタイガース勝利を主張する中畑氏に対して、あのオレ流落合氏はどちらが勝つかは分からない、と応えている。そして、こまめの継投策が優れていた方が勝つ、と予想し、第7戦はその通りの試合の流れだった。


残念ながら、昨日の総論のニュース記事に落合氏の評論を見つけることができなかったが、岡田監督の選手起用の特徴をほとんどの評論が同様の内容で指摘しているのでマネジメントの参考になると思っている。

カテゴリー : 一般

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