渡部建氏の不倫問題が公になってから1週間経つが、未だにこの問題についてマスコミはじめネットで取り上げられている。確かに当代きっての美人の妻を娶った男の不倫であるだけでなく、その内容があまりにも世間の常識を外れていたから話題に事欠かない。
当方はここで不思議に思うのは、渡部建氏の日ごろの興味の方向である。人間は生きている限り、3欲が満たされない時に病気になるが、その3欲の満たし方については、身の丈なり身の程なりに合わせて何とかする知恵を誰でも持っており、健全な生活を送ることができる。
例えば睡欲について、寝不足であれば顰蹙をかっても会議中に居眠りをしてそれを満たす。サラリーマン時代のほとんどを過重労働で働いた当方は居眠り常習者であったが、周囲も過重労働を知っていたので、当方の居眠りについて黙認されていた。
しかし、大切な会議中に管理職が居眠りをしているような状態は異常である。周囲が異常を解消できるように動かない限り、これは是正されない、とわかっていると、最後は人事部の登場となる。
食欲についても同様で、何年か前に若い姉妹が餓死するという痛ましい事件が北海道であった。その間に行政へ働きかけた人もいたが行政が動かなかったので、餓死に至り、こちらは文春砲以上に社会問題となっている。
渡部建氏の問題は、3欲のこうした問題とは大きく異なり、趣味に関わる問題のように思われる。なぜなら、3欲はどうみても世間の多くの男性に比較し、大いに満たされていたはずだ。
人間というものは、生活の糧を得るために働かなくてはいけないが、古代から働くだけでなく、楽しみのための活動もしていた。現代における個人の趣味はそれが進化したものかどうか知らないが、ドラッカーは趣味も含め二つ以上の世界を持て、と勧めている。
労働については、収入を考慮すると選択の自由について制約を受けることになるが、金銭から解放された世界については、個人の嗜好に合わせて選ぶことができる。ただし公序良俗に反しないものを選択しなければいけない、という制約は残る。
趣味の世界として何を選んだらよいのかわからない人には、まず読書を勧める。単なる読書は趣味にならないという人がいるが、推理小説にはまり、それを好んで読むのは立派な趣味である。
最近は電子ブックで漫画が安価になったので漫画を読むのも立派な趣味である。とにかく、公序良俗に反しない何かワクワク感を感じるどうでもよい世界を最低一つ持たない限り、渡部建氏は立ち直れないと思う。
当方は多趣味のため、コロナ禍で仕事はヒマでも毎日死ぬほど忙しい。本日は他府県への異動が解禁されたので、埼玉県にある音工房Zまで自作向け新作スピーカーの比較視聴に出かける。比較対象のスピーカーはB&Wの高級品だそうである。
オーディオという趣味は過去の遺物になりかけているが、それでも新しい企業が新しい提案を武器に誕生している。
パナソニックなど一部の古株メーカーは高級オーディオにシフトし庶民には手の届かない製品となったが、スピーカーについては自作キットを提供する企業が数社登場した。
文春砲はこのような世界に砲身を向けても面白いと思う。例えばパナソニックの役員には新しい読者が振り向くであろうジャズピアニストがいる。健全なターゲットを狙えば新しい読者を開拓できる。
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コロナ禍により、緊急事態宣言が4月中旬に出され、5月6日まで休業に協力した中小企業あるいは個人事業主に50万円が支給される、というので弊社は対象期間に休業し、応募しようとした。
しかし、応募要領を見ると、弊社は対象外で応募してももらえないことが分かった。2日前に、第二回の募集があり、再度応募要領を見た。そこには第一回の募集で協力金がもらえた事例ともらえない事例がまとめられていた。
まとめを見ていて、おかしなことに気が付いた。例えば学習塾は協力金がもらえたが、学習塾教師はもらえなかった。これは、箱を持っている人を経営実態として認めようという考え方が伝わってくる。
ところが、第1回の応募条件で1000平米以上の部屋がある場合はOKで狭い場合は対象外となっていた。学習塾でこのような大部屋を持っているところは中小企業では少ない。
また、風俗産業で店舗型はもらえたがデリヘルは対象外となっていた。これは、学習塾と学習塾の先生との関係と同じ、と読み取れるが、部屋の面積の条件を満たすところは大きなフロアをもったバーやキャバレーに限定されるだろう。
何やかやと見ていたら、第二回はそのあたりが少し緩和されていると読み取れる表現になっていた。
実は、東京都は協力金の支給対象を一部の中小企業に限定したのではないかと推定している。原資は限られるので一定の篩を条件設定するのは悪いことではないが、その条件が妥当かどうかという問題が発生する。
こうして第一回の協力金を応募してももらえなかった事例を見ていると、このような協力金の趣旨に誤解を与える一覧表になっているのではないかという危惧が生まれた。
ドラッカーは、政治の役割において富の配分に問題が生じないことが重要だと言っている。政治が公平に富を分配してくれるので、知識労働者は安心して社会貢献ができるのだ。
今回のコロナ対策に政府や東京都が尽力していることはそれぞれの施策から理解できるが、細部について誤解を招くようなところがある。せっかくいい施策を実施しているのだからもう少し慎重な運営が必要だろう。
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技術とは、自然界から人類に有益な機能を取り出し、それを人類が活用できるようにする術である。
写真とは、被写体をただ写したものである。しかし、これが感動的な写真になると、そこに感動を与える要素を盛り込む必要がある。
そのため芸術的な写真を撮る写真術なるものが存在し、芸術系の大学でも写真学科を開設しているところもある。
カメラの進歩で被写体にカメラを向ければ、きれいに映る条件について今のカメラはカメラ内のCPUで演算し、誰でもそこそこの写真を撮ることができる。
さらに画像データを加工して、真実と異なる状態に写真を仕上げることも容易になった。かつて、写真は真実を映していない、と言われたが、今の写真は真実が加工されて出来上がる。
この写真の加工をしていると、自分が映そうとした真実とは何か、と哲学的な問いをすることになる。
そもそも写欲を感じ、カメラを向けたときに「写そう」という意思が働いているわけだが、無造作にシャッターを切ってしまう。
ここでファインダーを眺めながら自分が映したいものを今一度考えるステップを踏みたい。
実は技術開発において、この写真を写す行為と似ている部分がある。かつて、企画においてコンセプトの重要性が指摘された。
そこで技術開発においてもコンセプトに基づく開発が行われてきたわけだが、コンセプトを実現しようとする機能について、それがふさわしいかどうかをよく考えるステップが重要である。単に強みだけで考えていてはいけない。
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美術館連絡協議会と読売新聞オンラインによる新企画「美術館女子」がSNSで批判の嵐だというので、さっそく見てみたが、確かにこれは失敗作だろう。AKB48チーム8の写真集になっている。
小栗ファンならこれは楽しいだろうが、この企画のHPを見て、初めて小栗有以を知った当方は、その趣旨よりもこのモデルばかりを見ていた。
昔、加納典明氏が、自分の写真を人に見てもらいたいなら女の裸を撮ればよい、という名言を言っている。
また、一方で、サンタフェの成功でヘアーヌード写真隆盛となった時に、ヘアーを映さなくてもいやらしい写真を撮ることができる、とそのブームの本質を突く発言をしていた。
ややHな事例だが、これが写真とそれを鑑賞する人との関係というものである。加納典明氏は、それをわかりやすく表現したのだ。
すなわち、人に見られたい写真は、相当の撮影努力をしない限り、見てもらえないし、安直な被写体を選べば、その被写体の持つ属性で写真の評価が決まってしまうのである。
加納典明氏は、いろいろと問題となる人物だが、その写真家としての洞察力には鋭いものがある。彼ならば、もっと厳しい言い方をするかもしれないが、美術館女子の失敗は、その本来の企画目的と写真とがまったく合っていないのだ。
インスタグラムの普及で大衆の写真力は向上した。おそらく30年前のハイアマチュアレベルではないだろうか。美術館女子の写真は、真に美術を理解し、その哲学を写真として表現できるプロでなければ、訴求力のある絵にならないだろう。
当方はプロではないが、もう少しまともな写真を撮る。仮にチーム8を被写体とする制約があっても、もう少し工夫する。せっかくかわいいモデルを選びながらも、美術館女子に掲載された画像はモデルも企画も活きていない写真である。
カメラの進化で誰でもきれいな写真を一応撮れるようになった。デジタル時代の写真家は、その前提でカメラを被写体に向けない限り、プロの写真と呼べる画像など撮れない。写真家で悩まれている方は、ご相談ください。
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学部の卒論には、当時流行歌だったシクラメンの香りの全合成を書いた(JACSにショートコミュニケーションが載っている)のだが、大学院はSiCウィスカーで有名な講座で無機高分子の研究を行っている。専門を聞かれたなら学位論文の中身を考慮すれば無機材料となる。あるいは、セラミックスである。
ゴム会社に入社して、最初の指導社員が優れたレオロジー研究者だったのは幸運だった。当方が無機材料の講座出身ということで3か月間毎朝3時間高分子材料について座学を開いてくれた。
ある時は大学教授のようであり、ある時は事業コンサルタントのようなバランスの取れた講義は、新入社員の指導講座として一つのお手本となるような内容だった。ただ、QC手法には批判的で独自の統計理論をご指導くださったのは役立った。
マテリアルインフォマティックスが今話題だが、データ駆動の高分子材料設計手法は40年以上前からその概念が存在したのだ。この指導社員は、いったい何者だ、という疑惑も生徒の立場として感じていた。
ダッシュポットとバネのモデルによるレオロジーを説明しながらも、このような手法は、あと10年もすれば使われなくなる、と言って分子論に基づく粘弾性モデルを説明してくれたが、どこにも書かれていない難解な内容で理解できなかった。
当時京都大古川先生や東北大村上先生らのケモレオロジーという考え方があった。指導社員によれば、高分子融体のレオロジーを検討するときれいな理論を組み立てられない問題が大きい、と説明してくれた。
今から思い出すと死ぬ気でこの指導社員の説明について勉強しておけばよかった、という反省になるが、毎日4時間以下の睡眠で死ぬほど樹脂補強ゴムのサンプルを混練していた当方には不可能だった。
指導社員の講義内容をすべて理解できなかったが、手帳に残った講義録をこの10年近く眺めて混練活用ハンドブックとしてまとめ上げた。難解なワラビやゼンマイについては書き間違いもあるといけないので省略し、数式を可能な限り文章で表現する努力をしている。
カオス混合技術については、指導社員から原理を学んだが、その実現方法が宿題とされたので、この本は40年前の卒業論文のような位置づけになる。
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そろそろ日常に戻りだした会社が多くなった。昨日表題のような言葉がTVニュースで出てきた。大人も子供も3ケ月近く非日常が続き、3ケ月前の日常に戻すのにストレスを感じるそうだ。
このようなストレスは仕方がないこととして、まずストレスを受け入れることが肝要である。ストレスを受けない人の方がおかしいのだ。
今週1週間は慣らし運転のつもりで仕事に取り組む姿勢がコツで、上司に叱られようが、周囲に何と言われようが、マイペースを心掛ける。
ところが、これが難しい職場が多いのは問題だ。さらには妙に頑張る上司がいるとマイペースでいることで余計にストレスがたまったりする。(逆に頑張らない上司が目の前にいるとマイペースで仕事ができていてもうっとおしく感じる人がいるらしいので、組織の上限関係は難しい。)
ここで一つマイペースで仕事が可能となる、いい方法を伝授したい。もし可能であれば、この1ケ月は、職場から外に出て仕事をするのである。
予算に余裕があるならば、思い切って温泉で研修を企画してみるのも有効である。今は、どこの観光地も空いているので予約や3密の心配が無い。
弊社はいつでも受け皿になりますが、事務所が狭いので、せいぜい最大8人程度を限界(15人の実績がある)としている。
ゆったりと考えて勉強できるように、6台ほど頑丈な机をご近所のコロナ禍で廃業したNPOから頂いた。もちろん机は除菌済みである。
今月は、早々とすべてのセミナーが中止になったり、半年前から予定していた中国や台湾の仕事をキャンセルしたので当方は暇である。
コロナ禍で、仕事をしない日が3ケ月続いたが、2011年3月11日に定年退職してからすぐに3月24日起業して仕事をしてきたので、定年退職気分を味わった。
本来ならば、そろそろエンジンをかけなければいけないが、仕事が無いのである。ここは焦らなければいけないが、今月は年金支給月なので生活費は入ってくる。
30年のサラリーマン生活で様々なことがあり、おおむね起業してからの10年の方が、精神的に楽だった。経済的な不安は毎日あるが、これは高純度SiCの事業化で味わったストレスよりも気が楽である。
高純度SiCの事業化では、2憶4千万円会社から先行投資をうけてスタートしている。冗談で、これはこの会社に勤務して得られる生涯給与の額だ、と言われた。当時、これは冗談に聞こえなかったので必死に住友金属工業(当時)とのJVを起業したのである。
ゴム会社で30年続いた事業を立ち上げてもFDを壊される事件で転職したので、2億4千万円もゴム会社から頂いていない。事業立ち上げのためにストレスを感じていたのが、今から思えばばかばかしい。
およそ組織で働くとはこのようなものである。組織のためとストレスをため込むのは、人生100年と考えたときに割に合わない生き方である。
組織リーダーがメンバーのストレスに気を配り、マネジメントしてくれるならば最高であるが、30年のサラリーマン生活で皆無だった。
当方はできる限り部下に気を配り、パワハラセクハラ等ハラスメントに配慮したつもりだが、退職後に開催されたいくつかの壮行会で元部下に感想を聞くと、最高のパワハラ上司だったらしい。
皆が一生懸命働けば大なり小なり発生してしまうのがハラスメントの特性として存在する。落ち込んで自分一人仕事が進まない状態は、仮にハラスメントなど無くてもそれを感じてしまうものである。
昔身近な人が鬱になり、うつ病の人を励ましてはいけない、と産業医の方から指導を受け、腫物を触るぐらい気を使って接していたら、回復後職場は冷たい、などとその人は親に漏らしていたそうだ。
ストレスは気の持ちようである。健全な精神でポストコロナ(withコロナではない)時代について夢のシナリオを作るのが今週の当方の仕事である。
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無機材質研究所に留学して半年後に受験したゴム会社の昇進試験で落ちた。その結果、高純度SiCの新規合成ルートについて実験する機会が生まれたことを以前この欄で書いている。
これは無機材質研究所のI総合研究官が所長と調整されて実現したチャンスであるが、昇進試験に落ちたときにゴム会社の人事部長は、「君は人間リトマス試験紙だ」(注)と励ましてくれた。
人事部長の力でも研究開発部門の意向である昇進試験の結果を動かすことができず、組織の強い意志であることを知った言葉であるが、人事部長は留学を終えてからどこの部署に行きたいのか考えておくように、とも言われた。
これが一年後には、研究開発本部に残ることになり高純度SiCの事業化を推進するのだから、人生はわからない。
ちなみにこの時の昇進試験の解答は当時の社長方針に沿った唯一の解答だった、とも言われた。人事部長は落ち込んだ当方を激励されたかったのだろう、と今でも感謝している。
人事部長との面談の翌日から始めた4日間の研究で高純度SiCの合成に成功している。パイロットプラントではこの時の条件で試作を繰り返し、住友金属工業に提供している。人事部長の言葉が高純度SiCの事業化推進に一番大きい影響を及ぼした、と今でも思っている。
(注)当方を評価しない組織は悪い組織である、と激励してくれた。この激励で無機材研で生まれたチャンスを成功させて、昇進試験に書いた事業を実現させたいと人事部長に元気よく答えている。無機材研で行う実験や基本特許出願についてこの時にゴム会社で許可が出たのだが、この許可についても研究開発部門は好きなようにやってよい、という判断だった。これが研究開発本部長が代わり、大きくテーマの取り扱いが変わった。そして新たな本部長のリーダーシップで事業が立ち上がってゆくのだが、その後30年間ゴム会社の事業として推進され、当方が在職していたら、退職したであろう年に、当方の故郷愛知県の会社に事業売却されている。この高純度SiCの仕事には運命的なものを感じるとともに、誠実真摯に努力することの重要性を学んだ。
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トランプ大統領は、今回の新型コロナウィルスを中国が発生地とわかるような名前にしたい、とツイッターで話していた。
中国は、歴史に名を残したくないので、PR活動に必死である。また、コロナ禍以外に香港問題もあり、米中冷戦時代の到来などとも言われだした。
表に出てきている情報だけでも米中関係の今後は暗く難しい状況だが、胡錦涛や江沢民の動きが活発化しているとの裏情報も出てきて、単純に米中冷戦時代に突入したくない中国国内事情がある。
中国国内の政治の話は書きにくいが、コロナ禍からいち早く立ち直った感のある中国産業界は、カオス状態である。
2年ほど前から中国のローカルタイヤメーカーは倒産ラッシュで最近は1本1000円という怪しいタイヤを日本で見かけなくなった。
コロナ禍で中国国内のタイヤ以外のメーカーも、わが国同様青色吐息のはずなのだが、ニュースで報じられているほど経営者は青くなっていない。
10年ほど前に農業人口3割を目指して第二次産業に移行してきた中国で表向きのGDPは日本のバブル以上に急成長した。
しかし、人口の半分以上は、今でも日本の労働者よりはるかに安い賃金で働いており、いわゆる出稼ぎ労働に近い。ゆえに仕事がなければ多くの従業員はクビになる前に第一次産業へ戻ってゆく。
日本では考えられない労働者の第一次産業と二次産業の間の流動性があるので、日本の労働者のようにコロナ禍で全く食えなくなるような事態にはならない。
ゆえに経営者もそれほど深刻になっていないのかもしれない。むしろ、このコロナ禍で故郷に帰ったまま工場に戻らない従業員を呼び戻す心配をしなければいけない。そんなことをある経営者は話していた。
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混練技術に関しては、ノウハウとなる部分が多い。樹脂を融点以下で混練すると、分子量低下が起きるから好ましくない、とステレオタイプ的にいう人がいる。高分子の混練技術をよく知らない人だ。
例えばゴムはゴムのTg以上でロールに十分なトルクがあればロール混練が可能である。但しものすごい音がするので慣れていないとびっくりする。
初めて混練実技を教えていただいたときに、温まっていないロールに天然ゴムを絡ませて指導社員が混練を始めた。ロールをクリーニングしているという。見るからにきれいなロールだが、コンタミで実験データがダメになるのは避けなければいけない、と、つねに道具を実験前に洗浄する習慣の大切さを教えられた。しかし、指導していただいている間にものすごい音がしていてハラハラしていたが、そのうちロールの温度が上がり、静かになった。
この本にはこのようなことは書いていないが、幾つか実務で重要なノウハウを体験したまま書いている。ご興味のあるかたは問い合わせていただきたい。
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給付金の委託をめぐって電通が先日釈明を行ったことがニュースとして報じられた。おそらく電通が言っているように書類上から明らかになる不正は行われていないと思われる。
ここで問題として考えなければいけないことは、利益が低いのにわざわざ引き受けている、という言い訳である。このような言い訳をするからさらに疑われるのだ。
利益が低く、電通にとって旨味のない事業をなぜトンネル会社まで作って行うのか。それは、やはり政府の事業に旨味があるからである。
今回の給付金に限らず、政府の事業は基本的に公募制である。しかし、公募制といっても大抵はデキレースで、政府の事業予算を獲得するのに一苦労する。
ゴム会社で高純度SiCの事業を立ち上げたとき、政府の補助金を頂ける話があった。しかし、社長が2億4千万円会社のポケットマネーをだすから心配しなくてもよい、と言って、研究所までさらに建ててくれた。
この話は、その昔創業者が世のためにと数億円というお金を某国立研究所に寄付をした、さらに深いいい話とつながっているのだが、本日は省略する。
しかし、プロジェクトがスタートし4年ほど経過したら、社長が交代し研究予算が大幅に削減された。慌てて文部省の事業に応募して資金確保した。この事業以外に転職後も政府の公募に応募し、外したことはない。
会社を設立後某会社のコンサルティング委託を受け、政府の公募事業に応募した。しかし通らなかった。採用されたテーマは公開されるので応募したテーマとの比較が可能だ。実用性のない大手の糞のようなテーマが採用されていた。
こんなことが数回続き、以後政府の公募事業の応募はあきらめた。今回の電通が請け負った事業では10%の利益が確実に見込まれるのである。
しかも人件費の計上も可能なので、経営を少しご存知な方であれば、トンネル会社を作ってでも何をやってでも受注したい、ものすごい旨味のある事業であることを理解できると思う。
ここで問題としなければいけないのは、政府の公募事業がデキレースで展開される点である。公募事業には企業にとって必ずメリットがあるから応募するのだ。電通のようにわざわざトンネル会社まで作るのはそのためである。しかし、公募の選定が公平に行われていないところが、大きな問題なのだ。
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