高性能なカメラ機能を持ったスマートフォンの普及で、コンパクトデジタルカメラは絶滅危惧種となり、一部のメーカー以外開発をやめてしまった。今デジタルカメラと言えば一眼カメラを意味すると勘違いされている方もいるようだ。
この一眼カメラも、ミラーの動作するタイプがミラーレス台頭で岐路にあるらしい。ミラーレスについてはソニーが戦いを仕掛け、ミラーレス一眼ではソニーがトップに立っただけでなく、一眼デジタル部門でも首位ではないか、と言われている。
もちろんミラー付き一眼レフデジカメだけを見れば、キャノン・ニコンの順位は変わらずだが、とにかくミノルタ時代から思えばこのような順位の変化に驚いている。
さて、ミラーレスもミラー付きも含め一眼デジカメの性能だが、A4サイズの写真を撮る、ということだけを考えれば10年前の一眼デジカメでもスマートフォンより良い写真が撮れる。
写真画像に直接影響のある10年間の変化は、高精細化と高感度化で、A4サイズに限れば高精細化の御利益はほとんどない。画像素子の高感度対応については、ストロボ使用で補うことが可能である。
すなわちそれなりの写真の知識があれば、10年前のAPS-Cサイズで1400万画素のセンサーを搭載したデジカメで、今でも十分きれいな写真を撮影可能だ。
しかし、最新のミラーレスデジイチを一度使用するとこの便利さの誘惑で10年前のデジイチを使う気が起きなくなる。
最近、わざわざ10年前のデジイチを持ち出して猫を追いかけているが、うまく撮れたときの感動が新鮮である。
時代遅れの機械を使いこなす楽しみかもしれないが、銀塩まで戻る気持ちはさすがに起きない。このようなところにイノベーションとは何かという答えがある。
残念なのは、この2ケ月間街ネコが見当たらなくなった。恐らくコロナウィルスの影響かもしれないが、事務所と自宅の往復の様変わりにびっくりしている。決算を本日完了できるので明日から当方もSTAY HOME.
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日本のコロナ感染陽性率が高いという。世界標準で考えると、陽性率7%を超えたときに致死率が高くなるという。しかし、日本のPCR検査陽性率は40%前後であり、昨日山中教授は危険水域であると発言されている。
このPCR検査陽性率について、日本の場合に世界標準をそのまま当てはめることができないのは、連日報道されるニュースをつぶさに見ている方には理解できる。
日本は、最初からPCR検査対象そのものをスクリーニングしてから行っている。これは、誰でも任意に検査する世界標準とはサンプリングの仕方が異なるわけで、自然と陽性率は異常に高くなっても、致死率はまだ世界標準より低い。
しかし、この3週間は致死率が上昇傾向にあり、最近の致死率だけを見れば世界よりも高くなっている。これは、日本で行っているPCR検査前のスクリーニングが致死率を高める方向に働いており、最近厚生省からPCR検査対象の条件見直しが発表された。
厚生省からPCR検査の見直しが発表されたが、それでもスクリーニング条件を設けている。先日タレント岡江久美子氏が亡くなったが、彼女はこのスクリーニング条件が無ければ死ななかった可能性がある。
すなわち、早期にPCR検査を受けてアビガンを投与されておれば石田純一氏のように助かったかもしれない。石田純一氏はタイミングよくPCR検査を受診でき、アビガンで命が助かっている。
命に軽重は無いが、まじめに厚生省のスクリーニング条件を守ったら死亡し、緊急事態制限下でも遊んでいてクラスターに巻き込まれたおかげでPCR検査を受けて助かるような状況はおかしい。これでは、死にたくないなら大いに遊べ、とメッセージを出しているようなものだ。
1週間ほど前に感染症学会は、PCR検査をやたらやらない方が良い、という見解を発表している。これは形式知の観点からの結論と思われるが、今起きているコロナの流行は、既知のウィルスと異なる生存戦略のウィルスである。
そのようなウィルスに過去の形式知は役立たない。詳細は省略するが、感染症関係の学問は、その教科書が難解である。これは体系が研究者である専門家の都合でできているからだ。
過去のレオロジーという学問もそうだった。電気関係とのアナロジーでダッシュポットとバネのモデルが考案されて研究が続けられた。
しかし、これが過去の遺物となったように、今回のコロナウィルス騒動で感染症関係の形式知にイノベーションが起きるかもしれない。
ここは試行錯誤から、厚生省が従来から設けているPCR検査受診のスクリーニング条件を撤廃し、誰でも受診できるようにすべきである。
今は一億総専門家状態になっており、中小企業の倒産のように感染症の専門家の淘汰が進むかもしれない。感染症学会は先日の発表をひっこめた方が良い。
おそらく山中教授は感染症学会に忖度して危険水域という言葉を用いたのかもしれない。小生が山中教授の立場ならば、過去の形式知にとらわれず、これからはPCR検査を誰でも受けられるように抜本的に改革を行った方が良い、というだろう。
今月初め、岡江久美子氏の娘が「コロナ感染軽症で自宅待機の男性が亡くなった、コロナ怖い」とツイートしたそうである。岡江久美子氏がまだ自宅で静養していた時なので、この話を聞くと涙が出てくる。
試行錯誤の結果、PCR検査は任意に誰でもすぐに受診できるようにして、陽性者にはアビガンを処方し、いつでも服用できるようにした方が良い、という結論を出せるのではないか。日々のニュースを聞いているとこのように思う。
今回のコロナウィルスの問題において、形式知による判断や形式を重んじた対応は、感染者を増やし死者を増やすだけである。超法規的対応など、目の前の現実に合わせて死者を減らすことを最優先に考えていただきたい。
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電気粘性流体の耐久性を界面活性剤を用いて改善できない、という科学的に完璧な報告書が提出されていたが、その存在を知らされなかった当方は、たった一晩の実験で、電気粘性流体の耐久性問題を界面活性剤で解決できるという結果を出してしまった。
この結果は特許出願されているが、否定証明で完璧な論理展開をして導かれた科学の結論でもひっくり返る可能性があるのはなぜか。
それは自然現象を実験室で行うときの限界があるからで、完璧な自然現象のモデル化が困難なことは、技術者ならば経験から理解している。
例えば平衡を実現することは至難な業である。ゆえに非平衡化で実験を行い結論を導くことになった場合に論理が完璧であっても実験結果に不完全性が残る。
換言すれば、科学の真実をひっくり返そうと試みたいならば、平衡条件と非平衡条件で現象が大きく異なり、準安定状態を平衡状態と勘違いしやすい現象を探せばよい。
混合や攪拌はその典型例であり、プロセスの途中で高分子を平衡条件にすることなど不可能である。ゆえに混合攪拌過程について語られる形式知に縛られる必要はない。
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表題のコロナはニッサンブルーバードのライバルだったコロナではない。新型コロナウィルスの略称である。今日本では感染爆発を防ぎ感染率を下げるため5月6日まで緊急事態宣言下である。
一方昨年から当方は、5GとCASEの関連で講演を行っているが、そこでこの10年に起きる自動車産業の変化を解説している。
今年のセミナーは、コロナのためにすべて7月以降に延期となったが、いろいろ調査を続けてきて、自動車産業の変化がコロナ騒動により大きく影響を受けるのではないかと心配している。
すでに、一部でマイカーの購入者が増えているという。また、レンタカーの利用客も増えた。観光用ではなく仕事における利用が増加しているのだ。
この10年の変化として国内の自動車売り上げ減少があるが、もしかしたらコロナ明けには自動車の売り上げ増になっているのかもしれない。
これは単純な今の変化からの予測だが、この程度であればあえて本日書く気はない。一番の心配は、日本の自動車産業は系列で成り立ってきたが、それがバブル崩壊で再編された。
今回のコロナ騒動では、その系列中小企業が倒産する可能性がある。倒産も影響が大きいが、倒産よりも怖いのは優良中小企業が家電メーカーのように中国資本に買い取られる変化である。
もし中国資本に買い取られた結果どうなるか?単純に日本の中小企業が中国資本に代わるという変化ではなく、5Gとのつながりで買収された中小企業が業態を変える可能性がある。
すなわち、昨日まで単なる自動車部品の下請け企業だった中小企業が、ある日CASEの主要製品を製造販売するメーカーに変貌する可能性がある。仮に小生に今資金があればそのような仕掛けをしたいと思っている。
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コロナウィルス感染拡大でテレワークが報じられたと思ったら、最近はそのまま自宅待機となるリストラの話題がニュースになっている。また、タクシー会社では、失業保険を目的に解雇する企業も現れた。
大変である。会社も生き残らなければいけない。業種にもよるが人件費を削るのは手っ取り早い生き残り策である。
あのゴーンが最初に行ったのは、工場閉鎖とリストラ解雇である。解雇しすぎて慌てて辞めさせた従業員の一部を呼び戻していた手紙を元日産社員の知人に見せてもらったが、身勝手な内容だった。
そのような手紙でも日産自動車に戻った社員がいたそうだが、組織にしがみつくのか、組織と自分との距離を十分にとるのかは、2mという社会的距離が叫ばれている今、考えるのには良い機会である。
会社にしがみついても60歳で再雇用、そこでしがみついても65歳になれば定年で組織を離れなければいけない。昔ならば65歳は、万歳と心から叫べたかもしれないが、いまや100歳まで生きるかもしれない時代である。
潔く100歳まで生きる決意をして、会社との距離感をうまく考えながらサラリーマン生活を送るのは、ストレスを軽くする良い方法である。
会社との距離感を相応にとれば、上司が気に入らなくても多少のことは我慢できるし、どうしようもない状況であれば、転職すればよい。組織や人間関係の問題で悩み続けるのは愚かで、そこから自分と組織との関係に気づく努力を行い、組織について学ぶことである。
組織あるいは上司は、悩んでいる人のことなど心から心配していない。本当に自分のことを心配してくれている人は、組織とは無関係な人であり、そのような人は組織を離れても交流が続く。
自分の人生において出世をどの程度望むのかという問題があるが、社長にならなければ皆同じであることは、日産自動車のごたごたを見ておれば明らかである。
社長になってようやくゴーンのように好き勝手ができるのである。社長ならば自分で会社を起業すれば誰でもなれる。
当方はゴム会社入社時の面接で聞かれた夢を実現するために、ゴム会社の社長方針に従い、30年続く新事業を起こしたが、同僚の妨害を受け組織がそれを黙認し治まることが無かったので転職している。
この時の状況を機会があれば書きたいが、法的に問題がありとてもコンプライアンス上許されない問題だった。
昇進を目前に控えていたので会社も転職を選択するとは思っていなかったようだが、誠実真摯な判断をしたならば転職という選択しかなかった。
もっとも昇進すれば給与が増えるが、人生と引き換えにするほどの金額ではない。それよりも社会人になっても友人ができるような誠実真摯な生き方こそ大切である。
定年で組織を離れたら、社内恋愛で結婚した女房に逃げられた、とか、出世はしたが退職前に脳梗塞となりそのまま天国へ、という話を聞いたが、それでは何のために出世したのかわからない。
配偶者とは自分の人生を最大限共有し、それを認めている存在である。そのような配偶者から三行半を下されるような人生は空しい。ましてや、家と会社の往復で60歳前後に人生を終えてしまっては、たとえ出世できたとしても悲劇である。
定年70歳が言われ始めたが、労働について自分でコントロールできるとき、人は幸福になれるような気がする。働く意味は貢献と自己実現、とドラッカーは述べていたが、まことに至言である。
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「女の子がせきをしているから嫌な予感がした」とは、コロナ感染した石田純一氏の言葉である。そもそも4月5日にゴルフコンペやコンパニオンを誘って夕食という企画を提示された瞬間に嫌な予感をしなければいけない。
誘われた段階で気づき、誘いを断る勇気が必要だ。これは日々誠実真摯に生きる努力をしておれば必ずできる。気づきと学びはいつもセットで意識しなければいけない。
今の時代、幸せに生きるためには、そのための努力が必要である。例えば結婚生活でもそれを維持するために努力するのは当たり前だが、努力が必要な結婚生活ならば離婚した方が良い、という考え方をする人がいるので驚く。努力をすることで学ぶのである。
先のコロナ感染した石田純一氏は不倫して離婚しても恥ずかしいと思わない生活ぶりで結婚生活を維持しようという努力が若い時に見られなかった。この様な人物がトレンディードラマの帝王としてもてはやされた時代が不思議である。
それほどまでに誠実に生きる努力が、おかしいことなのだろうか。そもそも努力する人生そのものを小ばかにする人がいるのも理解できない。
人生をどのように生きようが自由かもしれないが、社会のために努力する習慣は常識として身に着けておきたい。
この新型コロナウィルスの流行は、全員で3密を守る努力をしない限り抑えることができないのだ。遊びたいのを我慢して、コロナ感染しないように全員が努力しなければ抑え込めない。
同じ目標に日本人全員が努力できれば、感染を抑え込むことができ日本のGDPもいつかはあがるはずだ。受験勉強の努力だけで満足してきた知識労働者が社会のための努力を習慣化するのに良い機会である。
配偶者とは異なる女性が横で咳き込んだときに3密の掟を守っていないことに気づいても遅い。社会のために、誘われた段階で気づく努力をしなければいけない。
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PPS(ポリフェニレンスルフィド)には、架橋タイプとリニアタイプがある。架橋タイプというのはシェブロンフィリップスで最初に開発されたPPSであり、分子量を高くすることができなかったので、酸素架橋して分子量を伸ばし、射出成型用樹脂として上市されたポリマーだ。
リニアタイプというのは、その後技術が向上し、高分子量のPPSを製造できるようになって上市されたポリマーで、射出成形にも押出成形にも使用可能である。
プロセス性の違いで表現すれば、リニアタイプの高分子量PPSでは糸を製造できるが架橋タイプPPSでは紡糸ができないと言われている。
ただし、この点について当方の開発した添加剤を用いると紡糸できなかった架橋タイプでも紡糸できたので、簡単な話ではない。
架橋タイプにせよリニアタイプにせよDSC測定すると278℃から290℃の間にTmが観察される。Tgは90℃前後にあり、用途により耐熱性がこのTgで制約をうける場合もあるので、耐熱性樹脂としては使い方に注意する必要がある。
冷結晶化温度は120-130℃であり、結晶化できれば用途によりその耐熱性が270℃近辺まで期待できる場合もある。
ガラス繊維補強すれば、Tgの影響を小さくできるので、その樹脂の難燃性を活かして使うと、最近コストが下がってきたので便利な樹脂である。
さて、このPPSの融体は面白い挙動を示す。何が面白いか問い合わせていただきたいが、例えば粘弾性試験機で得られたデータをそのまま信じていると製造過程で、特に押出成形において発生する品質故障の原因について悩むことになる。
弊社で開発されたPH01を用いるとTmが少し低下するがTgを下げない効果があり、耐熱性樹脂としての特性を損なわないだけでなく、融体としての性質も安定化する。その効果は、先に説明したように架橋性PPSに添加した場合には紡糸できたりする。
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コロナ感染したタレント石田純一が、病床からファンへ謝罪会見をしたらしい。その記事によると、5日に北関東のゴルフ場で参加したプライベートのコンペで感染したという。
昨年の12月中旬に武漢の騒動がニュースになって以来、日本では2月中旬から大騒ぎになっている。このころ大企業に出張すると受付嬢はすべてマスク対応である。また、2月末には学校の一次休校やらなんやら全国向けのコロナ対策が報じられるようになった。
NHKでは特番が組まれ、3密などの対策フレーズが一般化したのは3月に入ってからである。このころは転売業者の登場によるマスク不足が社会問題化し始めた。
当方が社外の人に直接面会したのは2月27日が最後で、3月以降は銀行以外直接の面談をすべてお断りしている。
ゆえに4月5日にゴルフコンペに参加し、その後コンパニオンを招いて食事会をしているのはリスク管理ができていないという表現は温かい論じ方で、どーしようもない—–だ、といった方が良いのかもしれない。
今東京では感染者が4千数百人に一人の割合であり、5000人を切った。これはちょっとしたコンサートに行けば感染者が一人必ずいるような状態である。
大手企業では1月に入ってすぐにコロナ対策にとりかかったところもある。弊社は昨年末からコロナ対策にとりかかっているが、3月には大抵のビジネスマンはコロナモードではなかったろうか。
そのなかでテレワークも含め働き方をどのように工夫するのか右往左往していたはずだ。4月に入っても通常モードで遊んでいるのは、やはり——–である。
このような感染の仕方では謝罪会見さえも恥ずかしくて、どのように行ったらよいのか第三者に相談するなりして、当方ならば深刻に考えてから行う。とても病床から謝罪なんてことは考えない。
世界中で同じ問題に取り組み、それぞれのお国柄をうかがわせるびっくりするような事件がネットに紹介されている。日本はそれらに比較すると世界が驚くような事件は桜の花見の人出くらいである。
しかし、感染者数の推移を見てみるともう少し変化が穏やかであってもよさそうであるが、危機的状況になってしまったのは、無思慮な人が一定数いるためだろう。
「不倫は文化」などと、不倫を正当化し文化人気取りの発言をしていても、実際の行動から——と批判されても弁解できない。
ドラッカーは誠実真摯な行動を知識労働者は心がけねばいけない、と述べていたが、実際に100%完璧に誠実真摯にできなくとも、その心がけなり姿勢は持つべきだろう。
たとえその人生の出会いにおいて不誠実な人ばかりであったとしても、努力しておれば、天災や事故あるいは不誠実な人による仕掛けられた罠以外の自分で招く災害を防ぐことはできる。
FD事件はトラウマとして残っているが、せっかく立ち上げた事業を前に転職の決断ができて良かったと思っている。
転職後にさらなるひどい事件が起きているので、ドラッカーの勧めるあるべき姿を求めて誠実な人生をおくる努力は、くだらないという人もいるかもしれないがリスク回避のために正しいのだろうと思っている。
石田純一も一応の知識労働者である。また、東京都知事にも立候補しようと思われたぐらいの知識人の一人だろう。
彼の感染で考えなければいけないのは、知識がありながら、その時求められる当たり前の行動ができない知識人の存在だろう。これは知識人と呼ばれるために必要な行動が習慣になっていないためである。
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高分子を加熱すると流動性を示すようになる。未加硫ゴムならば加熱しなくても室温で流動性がある。
この流動性を示す温度は、カタログにはTmで標示されるが、Tm未満の温度でも高分子が流動性を示すことを御存じない方が多い。
Tm未満における高分子の流動性については、改めて説明するが、とりあえずTm以上に晒された高分子の流動性について考えてみる。
この状態における高分子融体の物性については、粘弾性測定装置で計測するのが一般的で、多くの高分子では再現よく物性測定される。
ただし高分子の中にはその再現性が乏しい場合もある。また、その再現性がわずかな測定条件のばらつきに依存するのではなく、材料の製造ロットにより影響を受ける場合がある。
高分子の製造ロットに依存して粘弾性がばらついているときには、製造ロット間の差異を分析し、その原因を探ることになるが、この時、ロット内のばらつきがさらにロット間に依存しているときには話が複雑になる。
そもそも高分子融体の物性ばらつきは、高分子の一次構造の性質と絡み合いに大きな原因がある。
分子量分布は高分子の一次構造の性質の一つとして考えているが、一次構造の性質として分子量分布の寄与が大きい場合と小さい場合が存在する。
分子量分布についてはGPCでその差異を確認できるが、その他の一次構造情報について完璧に収拾するのはコストがかかる。
射出成形では、高分子融体のばらつきの影響は小さいが、押出成形では品質問題として現れたりする。
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人の動きを80%削減できるのか。今日本全国の会社でそれが始まったが、生産ラインあるいは実験など会社に行かなければ仕事ができない人は困っているかもしれない。
しかしせっかくの機会だから2週間ほど仕事を放りだすのも悪くない。今ならコロナのせいにして堂々と仕事を辞めることができる。
実は、このような発想は不謹慎でもなんでもなく、コロナが収まっても時々実行すると、日々の仕事のやり方を変えることができる。
当方は30数年間研究開発業務を担当したが、時々仕事を放りだしたくなる処遇にあい、好まなくても仕事のやり方を変えてきた。
その結果、どのような環境でも材料に関して発明ができるようになった。実験が必要になったら100円ショップへ行き、適当な材料を揃えて実験を行っている。
この習慣が役立ったのは、ある皮革メーカーから皮革の難燃化技術開発を頼まれた時。この時、その工場へ行き驚いた。電子機器は電子天秤だけで、あとは木製の機械が動いているような現場だった。そこで皮革の難燃化技術開発をやってほしい、と言われたのだ。
仕方が無いので100円ショップへ出かけ、材料を揃えて目標を達成したが、高純度SiCの前駆体ポリマーの開発では、ポリエチレンカップと撹拌機だけで開発したことを思い出した。
30年も続いたその事業は、フェノール樹脂天井材開発が終了し、原材料の廃棄処理を担当して技術開発を行っている。すなわち、技術の種を生み出した費用は人件費1日分である。しかし、この1日分の人件費で廃棄物処理も行っているので実質0円で高純度SiCの技術の種が生まれた。
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