1980年前後に高分子の難燃化に関する形式知の方向がほぼ整理されてきた。すなわち、燃焼という現象の前に高分子を不燃化する技術、というのは経済的にナンセンスであるという考え方に基づき、1.燃焼時に高分子を溶融させて火を消すアイデア、や2.燃焼時に空気を遮断し火を消すアイデア、3.火炎から逃げるように高分子を変形させ、初期火災の燃焼を防ぐアイデアなどである。
また、これらのアイデアを実現するための研究が加速し始めたのもこの時代である。同時に評価技術も業界における火災の状況に応じて制定された。燃焼に必要な最低限の酸素濃度を指数にした極限酸素指数値(LOI)は1980年代にJIS化されている。
この時代に登場した難燃化手法で今ではその考え方が否定されている3のアイデアや評価技術などが存在していた事実は、難燃化技術を科学で取り扱うときの難しさを示している。
建築の難燃化基準だったJIS難燃2級という試験法では、変形して炎から逃げるような材料でも合格とする試験法だった。その結果、燃焼時の熱で餅のように膨らみ変形して燃焼試験の炎から逃げるプラスチック天井材が難燃基準合格品として市場に普及していった。
また、アカデミアの先生もこのような材料がよいアイデア、と発言したこともあって各社が燃えやすい材料で変形して炎から逃げる天井材が開発されたので、防火基準に沿って建設された新しい建築で火事が多発し社会問題になっている。
社会問題化する前に当方は社内にあった天井材のLOIを測定し、その低い値に驚き、フェノール樹脂発泡体の開発を企画している。誤った形式知が正された時代という見方もできるが、高分子の難燃化技術は科学で取り扱いにくい(科学ではなく技術としてとらえるべき)と捉えたほうがよい。
ちなみに当時問題となった硬質ポリウレタン発泡体天井材料は、建築研究所で天井材の難燃基準が見直され、新しい準不燃規格が制定されたので規格外となり、市場から消えた。そして、フェノール樹脂発泡体天井材が新しいプラ天井材として採用されていった。このフェノール樹脂発泡体の研究過程で半導体用高純度SiC前駆体技術が誕生している。
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前回まで当時の様子を書いてきたが、高分子の難燃化技術について誰かに指導を受けたとか、テーマ担当前に特に勉強をしたとかいう機会はなく、いきなり実戦で戦った状態である。
樹脂補強ゴムについては、技術の神様のような指導社員のおかげで、毎朝座学で午後実験という大変恵まれた日々だったが、難燃性軟質ポリウレタンフォームの開発では、美人の上司に仕え、ただ一生懸命頑張る以外に道はなかった。
当時なぜ当方が始末書を書かなければいけないのか疑問にも思ったが、それでやる気を無くすと言うよりも上司の「頼りにしてる」という一言で次の目標を提案するぐらい前向きで活性が高くなる日々だった。
この上司のもとで高純度SiCの最初の企画「高分子から高純度セラミックス」を立案しているが、多くの新しいアイデアがわき出てきたのは、若さゆえに職場環境の影響を受けて活性化された能力のおかげである。
そして、特に誰かに指導されるというわけでもなく、「デキル男」を目指し、マラソンの川内選手のように、ただひたすらがむしゃらな努力で開発を進めてゆく過程で高分子の難燃化技術の極意を自然に体得した。
美人の上司は、溶融型の難燃化システムによる軟質ポリウレタンの開発が主担当業務だったが、これをお手伝いできた影響も大きい。
高分子の燃焼とは急激な酸化反応だが、これをモデル実験で定量化することは困難である。しかし、溶融型では、溶融エンタルピーを見積もることができ、溶融による吸熱を考察することでその難燃化現象を見える化できた。
代表的な高分子の難燃化システムである炭化促進型システムと溶融型システムの実際について同時に評価し研究を進めることができた。さらに新製品の開発と高分子の難燃化研究がコンカレントに進行したので、大変に勉強になった。
新入社員故に残業代無しで、あいかわらずの過重労働という大変な毎日ではあったが、この苦労のおかげで両方のシステムの特徴を十分に理解することができた。高分子の難燃化技術の獲得は、まさにOJTの賜である。
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女子フィギュアスケート選手権の大会でグレーシーゴールドを見ることができなくなり、多くの男性諸氏はがっかりしているのではないか。演技をしていなくても美しく、演技をすればさらに美しく、見ているだけでうっとりする機能を感じさせるオブジェクトだった。
ここでオブジェクト指向とは、プログラムを作成するときに、コンピューターを動かすために必要な機能ではなく、プログラムそのものを電子部品のような「モノ」とか「実体」としてとらえ、設計する考え方だ。
叱られるかもしれないが、フィギュアスケート選手には、グレーシーゴールドのような選手もおれば、演技を始めたときだけ輝き美しくなる選手もいる。そしてグレーシーゴールドがいつも金メダルを取れるわけでなく、演技を始めると輝き美しくなる選手が金メダルをとって、グレーシーゴールドは表彰台に上がれないことがある。
これはオブジェクトであるスケーターの演技、振るまいが異なるからだ。そしてその振るまいは、各スケーターのあらかじめ組まれていた演技構成で決まり、それが採点という具体的な数値となって、オブジェクトの評価が決まる。
オブジェクトであるスケーターがどれだけ苦しい練習をしたのか、あるいは才能を引き出せるような指導を受けたのかは、カプセル化されて見えないが、これらが機能して振る舞いに現れ、オブジェクトの評価が左右される。
このような考え方で、プログラム設計を行うのがオブジェクト指向なのだ。すなわち、コンピューターにどのような仕事をさせるのか考えるときに、従来の構造化プログラミング手法でおこなわれていたようなプログラムの機能ではなく、動作に必要な部品であるオブジェクトを評価し設計してから、そのオブジェクトの中身に必要な機能を詰め込んで行くようなプログラミング手法がオブジェクト指向だ。
すなわち、競技スケートでは美を表現できるように動く手足と胴体が揃っていればよい。顔がついた頭は、表情を伝える機能があればよい。動作する前の形状はどうでもよく、ただ演技前でも美しくしたいならばグレーシーゴールドのような部品を、汎用化した競技スケーターのプログラムに付け加えて作り出すことができる。
この場合、オブジェクト指向では、競技スケーターという部品を一つで設計してもよく、あるいは胴体部品、手部品、足部品と設計し、全体をさらにまとめるような部品を加えるような設計方針でもかまわない。この時、コンピューターへの命令を考えているのではなく、美をうまく表現し高得点を得ることを考えて設計している。
オブジェクト指向の言葉を使うと、クラスをどのように設計するのか、という説明になる。そして競技スケーターのクラスができたときに、グレーシーゴールドのクラスは、競技スケーターのクラスを「継承」して作り出すことができる。わざわざグレーシーゴールドのクラスを新しく設計する必要はない。すなわち、競技スケーターという一つのクラスを作ればよい。
このように、従来はコンピューターへの命令を中心にプログラミングを設計してきた手法を問題の解法に必要な部品を中心に考えてゆく手法がオブジェクト指向であり、あたかもプログラムを擬人化しているようなパラダイムである。AIで採用されているエージェント指向もオブジェクト指向の発展形パラダイムと言われているので、オブジェクト指向パラダイムは情報工学でものすごいイノベーションを起こしたことになる。
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今回控除の見直しで税制が変化すると年収850万円以上例えば年収900万円では15,000円の増税になるという。勤労者の何%に影響が現れるのかというと、4%の200万人弱である。
この割合はバブルの時に1000万円以上の年収があったサラリーマンの数に相当する。すなわち、バブル崩壊によってサラリーマンの年収が200万円程度下がった、という漠然とした感覚と一致している。
一方「年収300万円時代の暮らし方」という本がかつて話題になっていた。この年収300万円という収入は、現在の中国のサラリーマンの平均的な年収である。
また、中国の中堅ローカル企業総経理(社長)の年収は800万円程度と聞いている。当方が初めて中国で仕事をしたのは2005年で、このころの中国サラリーマンの年収は100万円以下だった。
このような数値を比較すると、中国サラリーマンは日本のバブル経済下のサラリーマンと同様の幸福感なのだろう。一方中国サラリーマンとあまり変わらぬ年収となった日本のサラリーマンの中には、敗北感に苛まれる人もいるかもしれない。
しかし、日本のサラリーマンは元気を出してほしい。中国と変わらぬ年収となったことで、中国に出て行った製造業の日本回帰が起こるかもしれない。いやいや、今ASEANへ工場は移転している、と言う人がいてこうした楽観的見方をすぐに否定する。
現実は第二次産業の衰退が言われているが、AIの進歩もあるので真剣に製造業の日本回帰を考えてもよいのではないか。
AIを活用して60歳以上の高齢者の働き場所を第二次産業に生み出せないものか。AIと60歳以上の経験知とのシナジーをうまく引き出すことができれば新たな発展が見込まれる。
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プロトタイプの難燃性軟質ポリウレタンフォームは簡単にできたが、商品として評価したときに幾つか問題があった。新人発表までにそれら問題解決することが主要な仕事になった。
しかし、反応性など量産化に制約を受ける問題は軽微であり、新人発表までに工場試作を成功させている。これが大問題を引き起こした。
すなわち工場試作に成功したので原材料の調達方法をまとめなければいけなくなり、原料のホスファゼンをどのように購入したら良いのか分からなかった。
国内で数社事業を開始しようとしているところはあったが、ホスファゼンのジアミノ体を販売している会社はおろか、原料のホスファゼンを販売している会社も無かった。
このことが原因で大問題となり、その責任が新入社員の小生に回ってきた。責任を取ると言っても、まだ会社を辞めるところまで考えなくても良いとか、いろいろ言われ結局始末書を書くことになった。
このあたりは以前この欄で書いているので詳細を省略するが、始末書で新たな難燃化技術提案をしている。始末書で提案したことで是が非でも成功させなければいけない状態になり、好むと好まざるとにかかわらず、毎日が残業代の無い過重労働の日々となった。しかし、楽しかった。
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昨日相撲協会危機管理委員会は、貴乃花部屋へ貴乃岩の事情聴取に応じるようにお願いに行くパフォーマンスをマスコミの前で演じていた。
そして、このような話はFAXではなんだから、といって、協会は誠実と真摯を演じているように思われた。
確かに昨日の状態だけを見れば,組織に反発している貴乃花は悪役となるが、日馬富士問題の一番の問題は協会の隠蔽体質にある。
貴乃花親方は、最初から法的裁きの結論が出てから協会の事情聴取に応じると言っていたので、協会の昨日の行動は誠実真摯からの行動ではなく、明らかにパフォーマンスである。
しかし、協会が必死になるのも訳があり、法的裁きが出る前に貴乃岩から示談を取り付けたいのが本音なのだろう。このあたりはワイドショーでも詳しく説明しているが、示談が成立しておれば、不起訴となり、示談が無ければ、日馬富士は起訴されて前科一犯となる。
協会としては、元横綱の前科一犯を避けたい狙いがあるのだろうが、これはもう日馬富士に前科一犯となっていただく以外に収拾がつかないと思う。
事の発端は、社会の中で傷害事件を起こしても、それを協会は隠蔽して、日馬富士を3日間今場所に出場させていたのである。明らかに日本相撲協会や日馬富士は悪い。
これに対して、貴乃花は誠実真摯に対応しているのである。その結果、協会からペナルティーを受けるかもしれないが、それでもやむなしとかたくなとも思われる行動を取っているのだ。
情報化時代の組織は、悪事に対して隠蔽を考えることは命取りとなる。仮に内輪もめであっても法に触れたなら反響が小さいうちに謝罪した方が良い。
日馬富士問題では、事件後すぐに日馬富士が謝罪し今場所を休場しておれば、ここまで問題が大きくならなかったと思われる。
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ポリウレタンの変性剤となるホスファゼンの分子設計は、アルバイトで大量合成を行っていたときに、学会へ投稿する論文としてまとめていた新規化合物のジアミノ体を用いることにした。
新規物質であったが論文にまとめるために各種特性値の評価も終わっていたので当方にとって扱いやすかった。またジアミノ体であり、イソシアネート化合物とのプレポリマー化も容易だった。
実際に軟質ポリウレタンの原料として汎用的に用いられるTDI-80との反応性を評価してみると、ジアミノホスファゼンが4官能であるにもかかわらず、2官能化合物として振る舞ったので軟質ポリウレタンフォームの変性剤として適していた。
1kgのホスファゼンは、大学院修了後の上京するまでのおよそ30日間を遊ばずに大学の研究室のために無料奉仕したご褒美を頂いたような気持ちだった。プレポリマー化から軟質ポリウレタン発泡体合成に成功するまでに1ケ月もかからなかった。
軟質ポリウレタンフォームの企画ができると同時にプロトタイプの難燃性発泡体も合成できた。ゆえに美人の上司も安心してこの企画を課長である主任研究員に説明したので、新人発表テーマとして登録された。
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白鵬に対する相撲協会の姿勢は、しばしば企業でも見られる。その影響で、最近の若い人の中には管理職になりたくない人が増えてきていると言われている。
今回の日馬富士の問題は、貴乃花が毅然とした態度をとったことにより、世間に相撲協会のガバナンスの問題だけでなく、あるべき姿を実現しようとする時の個人にかかる組織のプレッシャーが見える化された。
相撲界から暴力追放の流れの中で起きた日馬富士問題において相撲協会の重要な仕事は、「暴力に対する毅然とした対応をとること」であったはずだ。この仕事がまず第一である。この仕事の中で、親方である貴乃花は必死で弟子の貴の岩を守っているのである。
相撲協会は、焦点をこの仕事に合わせるべきだったが、それをしなかったのである。その結果、親方という重責を必死で果たそうとする貴乃花にその責務以上のプレッシャーを与えることになり、親方のかたくなまでの姿勢に導いた。
これはマネジメントとしてみたときに、もっともやってはいけないことと、ドラッカーは述べている。すなわち、人が責任という重荷を負うためには、焦点をその仕事に合わせたマネジメントがなされなければいけない、とドラッカーは「マネジメント」の中で説明している。
企業の中でもしばしば中間管理職は、貴乃花のような境遇に晒される。このような状況を若い人が見たらどう感じるのか。
正しい仕事の責任を遂行しようとしたときに組織の誤ったプレッシャーに晒されたならば責任を果たすことが難しくなる。相撲協会を事例に、本来の仕事以外に社員の行動を制約したときに生じるマネジメント上の問題を考える機会である。
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ドラッカーは、社会が大きく3つの組織で成り立っているとした。一つは企業(組織)であり、価値の創造と創造された価値をもとに利潤を大きくし持続的な成長を目指す組織である。
他は、サービスという価値を社会に提供し、特に利潤の追求を行わないNPOという組織と、社会に生み出された利潤を再配分する組織、すなわち政府である。この3つの組織で現代社会が成り立っていると説明している。
そしてそれぞれの組織のベクトルは健全な社会の持続的発展という一つの方向に向いている。ゆえに、各組織で働く知識労働者は本来皆誠実かつ真摯であるべきだが、そのような状態は無理である。
そこで、ドラッカーはリーダーの役割の一つに次世代のリーダーを選ぶときに気をつけることは、誠実かつ真摯な人を選ぶことだと明確に言っている。
横綱は、ただ強いだけではだめでその品格までも高いことが求められており、まさに力士のリーダー的立場である。ゆえに日馬富士が引退に追い込まれたのは当然で、白鵬も同様の責めを本来は負うべきである。
しかし相撲協会は白鵬に対する指導は腰砕けであるばかりか、腫物を触るような扱いをしており、このままではつぶれかねない組織の状況である。
白鵬が、何故警察で7時間以上もの事情聴取を受けねばならなかったのか、またすでに公開された事実からみても、今回の事件で負わなければいけない彼の責任は十分に大きい。日馬富士も恨みに思っているかもしれない。
ところで先日東芝の社長、会長を歴任し経団連副会長まで務めた西田厚聡氏がお亡くなりになったという。東芝を現在の状態にしたリーダーの一人だが、さすがに葬儀を社葬で行うとはならなかったようだ。
誠実な人材をリーダーに選ぶことができなかった場合に会社がどうなるかは東芝の人事から学ぶとよいかもしれない。誠実で真摯な人材をリーダーに選ぶことの難しさもドラッカーは語っている。サラリーマン生活で見てきたのは、リーダーが悪い場合に、良貨を悪貨が駆逐する社会である。
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エージェント指向については、20世紀の終わり頃から研究開発が進められ,人工知能のプログラムとして実用化されている。今いろいろと話題になっている人工知能もプログラムで動いているのだ。だから人工知能ごとに性能が異なることになる。
人工知能の性能を決めるのはプログラムだけでなく、最初にコンピューターに学ばせる教師データも重要だ。この完成度が低いとやはり人工知能の性能も低くなる。
コンピューターが動作するためには、プログラムとデータが必要であることは人工知能の動く説明を読むと理解できるが、エージェント指向については、実際にどのようなプログラミングスタイルになるのか理解できていない。
映画「マトリックス」に描かれた世界がエージェント指向らしいのだが、当方にはオブジェクト指向の延長線上で各オブジェクトがエージェントとなってターゲットを追いかけているようにしか見えなかった。
オブジェクト指向の言語仕様では、オブジェクトが自律的に動作しうるようにはなっていない。だからエージェント指向はオブジェクト指向にこの「自律的」振る舞いができるような改良をした仕様になるであろう事は、「マトリックス」の派手なワイアーアクションを見ていて感じた。
ところで昨日フィギュアースケートグランプリファイナルが終了し、今日は選手達によるエキシビジョンが行われるが、人工知能に演技の「美しさ」の採点ができるのだろうか。
演技の正確さや音楽と演技との同期程度は採点ができるかもしれないが、各演技者の表情や円熟した選手が醸し出す独特の雰囲気は人工知能に味わえないのではないか。
特に今年のシニア女子選手にはトリプルアクセルや4回転という大技を繰り出す選手がいなくて、ショートでは全員が70点台だった。わずかな美の差が点差となっていたのだ。おそらく人工知能ならば差がつかなかったのではないか。
フリーの演技では素人が見ても分かるミスで順位が分かれたが、ショートは誰がトップになってもいいような状態だった。おそらくグレイシーゴールドがでていたなら人工知能は彼女をトップにしたかもしれない。
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