MS-WINDOWS8を使用しているが、結構タフなOSである。多少の無茶なシャットダウンでも壊れない。Xpでタフになったと感じたが、当時のXpでは一度起動しなくなるともう手が付けられない状態になった。しかし8では一度起動しなくなるようなトラブルでも、ハードが壊れていない限り立ち上がってくれる。
30年以上前のMS-DOS時代は気楽だった。起動しなくなれば再インストールすればよかった。それもさほどの時間がかからない。また、デバイスドライバーの干渉が不具合の原因であれば、多少テクニックが必要であったが、マニュアル片手に何とかなった時代である。
WINDOWS3.1から起動しなくなった場合の復旧が大変になってきた。それでも98まではOSの中身が多少とも見えていたので何とか力技で復旧できたが、NT以降のOSはもうだめである。落ちにくくはなったが、逆に落ちてからの復旧が大変になった。
MS-WINDOWS8では、一度原因不明のトラブルにあったが、深夜スイッチをいれてコンピューター任せにしておいたところ翌朝無事起動していた。ふとビジネスモデルと同じではないか、と気がついた。大企業で流行した見える化運動などは巨大化してどのように動いているのかわからないOSにも必要だ。昔のMS-DOSはシンプルで分かりやすくトラブルが生じても短期に回復ができた。
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お弁当箱にも進化があった。昔お弁当箱といえばアルミ製だった。B5サイズの大きさで、学生鞄に教科書とともに入るタイプが人気だった。今お弁当箱は樹脂製のカラフルなタイプが人気だという。カラフルなだけではない。様々な形状のお弁当箱が販売されている。
日本は様々なデザインのお弁当箱が販売されていることで世界的に有名になっていた。OBENTOという英語もあるそうだ。また、日本のお弁当箱を主にヨーロッパへ輸出する事業を営んでいる企業も6年ほど前に誕生している。
すなわちこの数年お弁当箱のブームが起きている。販売個数から計算してみたところ、20代から50代までに限ると一人2個以上持っている、という数値が出た。ビックリしたが、我が家にも知らない間にお弁当箱がいくつかあった。
今売れ筋のお弁当箱は2段になっているタイプで、汁漏れや匂い漏れがしないように工夫されている。昔ながらの保温弁当箱は3000円以上でこれまた様々なタイプが販売されているが、驚いたのは樹脂製でありながら、1500円以上しているのである。
100円ショップにもかわいい弁当箱は販売されているが、1500円以上する弁当箱は、キャラクターがデズニーやジプリなどいかにも値段が高そうなデザインになっている。お店の人に聞くとOLに人気だそうで、一人で複数購入する人もいるという。また、お弁当男子用も存在し、そちらは1000円前後の無骨なタイプが売れ筋だそうだ。
デザインの進化以外に材料の進化もあり、1000円以上の弁当箱にはシリコンLIMSが使用され、密閉性が向上している。また、樹脂も電子レンジに対応し耐熱性のPPが使用されている。安いPS製品には電子レンジや食洗器不可と書かれている。電子レンジや食洗器に対応することは、樹脂製お弁当箱の付加価値なんだろう。
弊社でも新しいお弁当箱の開発を始めた。ご興味のある方はお問い合わせください。デザインに特徴を持たせています。弊社は技術から芸術までコンサルティング致します。
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ゴム会社では、30年以上前に55歳役職定年制度が定まっていた。またアメリカ企業を買収し、その資金捻出のためにリストラを余儀なくされ、新聞に誤った情報が流れたりした。
それから30年経っても早期退職を巡る企業経営者と知識労働者の間では時折問題が生じ、昨年には「追い出し部屋」なる言葉が登場した。「断絶の時代」でドラッカーが指摘した内容は、未だ解決に至っていないのだ。
そのような状況で70歳定年制がささやかれるようになった。経営者からは単なる負担増の制度という声が聞かれるが、ここは思い切って現在行われている雇用制度を給与面から再度見直してみてはどうだろうか。
日本の終身雇用制度は崩れつつある、と言われているが、終身雇用制度を崩す必要も無いのである。全く新しいコンセプトで企業と従業員の雇用関係を見直す作業を行えば良いのである。
日本では労使関係を円滑にするために企業内に労働組合を持っている会社が多いので、組合で70歳定年制を議論させれば良いのである。特に第二次産業は今後の飛躍的成長は合理化しかないことが見えている。その前提で、議論すれば意見はまとまってゆく。
今一番の問題は、組織と人との関わりにおいて、人側の意識がまるで進歩していないかのような出来事や記事が多いことである。40年以上前にドラッカーに指摘された内容が未だ労働者の価値観として定着していない。
「断絶の時代」(1968)P.F.ドラッカー(上田惇生訳)より
「組織の責任に関する第一の原則は、従業員への影響を可能なかぎり抑えることである。----中略----特に従業員に忠誠を求めることは許しがたいことであり、正当性を欠く。組織とその従業員との関係は契約上のものであって、あらゆる契約の中で最も狭義に解釈すべきである。このことは、組織と従業員の間に愛情、感謝、友情、敬意、信頼があってはならないということではない。それらは価値あるものである。だが、いずれも付随的であって、勝ち取るべきものである。」
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ドラッカーはもう古い、という人がいる。また、ドラッカーは「ネクストソサエティー」を遺稿にして世を去った。確かに過去の人かもしれない。しかし、今世の中で起きている変化は、まさにドラッカーがその著書の中で指摘していたことであり、むしろ今ドラッカーが旬なのかもしれない。
初めて読んだドラッカーは、「断絶の時代」であり、高校1年の時に父親に勧められての受動的読書である。世の中は大学紛争の末期的症状で高校にまでその余波があり、通っていた高校では校長室封鎖事件が発生した。そして一週間授業を中断し、全校集会が行われ、高校生の政治活動について活発な議論が成されていたそのときに「断絶の時代」を読んでいた。
新聞にもこの本のタイトルが毎日のように出ていた。本のPRとしてではなく、親子の断絶も含めた世代の断絶の意味で用いられていた。ドラッカーの断絶の時代とは、経済や技術などの断絶を論じた本である。タイトルだけが一人歩きしていたのである。
ベストセラーになった本のタイトルが一人歩きし、社会現象の説明に使用されるのは、よくあることである。しかし、高校生の時に体験したその現象は新鮮だった。本は難解であったにもかかわらず、断絶の時代という新聞のタイトルに納得できる現実の中に生きていた。
しかし、ドラッカーの「断絶の時代」は、今読んでも役立つことが書かれている。おそらく日本の知識労働者は皆読むべきかもしれない。例えば、以下の内容である。
「断絶の時代」(1968)P.F.ドラッカー(上田惇生訳)より
「年齢をもって退職させることは残酷であるだけでなく人的資源の浪費である。年齢をもって退職させることが必要なのであれば、彼らが第二の人生を送ることのできる仕組みを作らなければならない。
----------(中略)--------------------------
人は年によって老いるのではない。65歳でも35歳のものより若いことがある。また、人はみな同じように老いるのではない。エネルギッシュに働くことはできなくとも、判断力に狂いがなく20年前よりも優れた意志決定を行う人がいる。助言者としても欲を離れ、かつ知恵と親身さを併せもつならば、最高の仕事をする。」
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日本はラーメンのおいしい国だ。中華そばとか中華ラーメンとか言われているが、中国でおいしいラーメンに巡り会った経験が無い。ローカルの少し汚いお店で70点程度のラーメンに出会ったときには感激した。チェーン店で味千ラーメンというのがあるが、これは40点から50点程度だ。プートン空港のそれは40点だ。
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事務所の近くに麺屋楠というラーメン屋がある。醤油ベースの魚介系のスープは豚骨系が好きな舌にもおいしく感じる濃厚さとさっぱり感が共存した不思議な味だ。90点以上はつけたいところだが、WEBで見ると蒙古タンメン中本よりも低い点がついている。
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この東上線沿線にはおいしいラーメン屋が多い。辛くて当方の味覚には合わない中本以外は味に不満は無い。楠は上位の店だが、場所が悪い。アクセスには便利だが人通りの少ないところに当方は事務所を借りている。その近くなので当然人の来ない場所だ。川越街道に面しているが、駐車場が無いので車では不便な場所である。
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そんな店でもお客がきちんと入っているから、やはりラーメンがうまいのだろう。しかし、中本のように行列はできていない。不思議なのは、辛くてとても当方には食べられないのに中本に多くの人が並んでいることだ。おそらくあのインパクトのある独特の辛さの評判が全国区となり人が集まってくるのだろう。
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学生時代、ラーメンといえばすがきやスーチャンのラーメンが一番だった。安く早くうまいラーメンは当時の名古屋の名物の一つだった。しかし40年の間にラーメンはものすごく進歩した。
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ゴム会社に入社したとき、会社の近くの久留米ラーメン「いし」の豚骨ラーメンのおいしさにびっくりした。鶏ガラでスープを作った母親の手作りの中華そばや、豚バラと赤だしのうどんラーメンはB級グルメと呼んでも良い味だったが、ラーメンは、懐かしの味とは全く異なる方向へ進化している。
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生命保険の担当者が生命保険の組み直しを提案してきた。組み直すと支払額が減り有利になるという。そこで言われるがまま変更したのだが、考え方により損をしていることもわかった。これは以前にも書いた問題解決と同じで、システムをどのようにとらえるのか、というところからくる。
すなわち生命保険とは入力(I/P)としてのお金があり、出力(O/P)として保証が得られる仕組みだ。保証内容が変わるとI/Pも変化するが、生命保険会社は、保証内容を工夫し「I/PよりもO/Pが他社よりも大きく見える」魅力的な商品を企画する。
保険商品を購入する、すなわちシステムをどのようにとらえるのかは自己責任であり、生命保険の担当者に責任は無い。また、「死んだときがO/Pの最大値になっている生命保険」というものをどのように考えるのかという複雑な問題がある。
バブルがはじけたときに、生命保険業界はその影響を受け、一部で再編や株式会社化が行われた。また、生命保険の見直しを新聞や週刊誌は書き立てた。すなわちバブル経済では、生命保険の保証内容もバブルだったのだ。
そして新聞や週刊誌が書き立てたのは、生命保険の保証内容が実現されない場合もでてくるので、家計への負担も考え適切な保険に切り替えるように書いていた。これは主に保険の配当金が減額される点を指摘していた。
換言すると、バブル期には銀行にお金を預けるよりは生命保険が有利だ、という社会の雰囲気ができていたことに対し注意を喚起したものだった。今時このような説明をする保険の担当者がいたら注意する必要がある。生命保険と貯金は別物である。
当時、生命保険だけでも10万円近くの支払いをして家計が圧迫されてきたので早速見直しを行った。生命保険が膨らんだのは、姉が生命保険の勧誘員であり、言われるがまま生命保険に加入していたからだ。
バブル期には、貯蓄型の生命保険は銀行よりも有利な配当をつけており、お得に見えた。しかし、生命保険の組み直しを行ったときに知ったのだが、特約事項でその有利な配当が幻になる可能性が説明されている。新聞や週刊誌が見直しを煽った理由の一つである。
当時、生命保険関係の支出を半分に減らしたが、そのとき65歳までの保証内容を最大にするという方針を明確にしていた。今回まだ65歳前だが、保証内容を減らすと毎月の支払額が下がると言うので生命保険をすべて整理し一つにまとめた。
20年ほど前は明確な方針を立てて生命保険を整理したのだが、今回は単純に支払金額や医療の保証関係に着目し、何となく変更してしまった。確かに保険の担当者が言うようにお得な内容だった。但し、変更前に比較すると、65歳までに死んだ場合には大損をする内容である。
生命保険というシステムは、死んだ場合の保証が掛けた金額以上になるので、基本は掛け捨てにならなければ保険会社は倒産するはずである。また加入者数が多くなるほど保険会社が有利となる。保険会社は集めたお金を投資に回し、その運用で利益を出す仕組みだ。
バブル期から継続して掛けてきた保険の保証内容は、まさにバブルだった。65歳までに死亡したときには、掛け金を考慮しても100歳までの収入より多いお金が入ってくる。今回の保険の組み直しで儲けたのは、「今」という時間をとれば、生命保険会社である。「未来」をとると、確かにお得な内容になっている。長生きしよう。
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30数年サラリーマン技術者として活動してきた。周囲からアイデアマンと言われたが、それなりの努力とコツを活用した結果で、天性の素質に頼ったわけではない。コーチングで部下にアイデアを出させたりした経験から考察すると、アイデアの出ない人には一つの共通した特徴がある。
それは努力をしていないか、無駄な努力をしている人である。ある日、君は努力不足だ、とはっきり部下に言ったら、毎日努力している、と真剣に食い下がってきた。見所があると思われたので、あるコツを授けたら、その日から彼はアイデアマンになった。
この体験から、凡才がアイデアを出すには、絶対に努力とコツが必要だと思っている。今は某大手の副社長をしている友人が、高校生の時に「知恵のあるやつは知恵を出し、知恵の無いやつは汗を出せ」と書かれたZ会の添削答案を持ってきて、「皆で汗をかこう」と言っていた。
一緒に仲良く一年目は大学を失敗したが、3月に行われる入塾テストの成績順にクラスと席が決まる予備校で、「なぜ君が前の方に座っているのか」、と質問してきた。「君以上に汗をかいた」と答えたら、「俺はもう少し汗をかく必要があった」と笑っていた。
天性の才能のある人は才能に頼れば良いが、凡才は努力しなければ知識労働者として成果を出せない。ただ努力にもコツは必要で、そのコツのいくつかを弊社は提供している。凡才でありながらそれなりの実績を出してきたので、そのときのコツは誰でも活用できると思っている。
例えば温故知新は、最初に説明するコツで誰でも必ず新しいアイデアが出せるようになる。これは写真会社へ転職したときに、専門外の業務でありながら日本化学工業協会技術特別賞(注)を頂けるほどの成果を出せた、基礎知識が無くてもできる有効な方法である。
(注)昭和35年に公開された特許を実用化した仕事である。パーコレーションを真剣に勉強するきっかけになった。バブルがはじける直前の転職した時代は、スタウファーの浸透理論など科学の成果がまとまりつつある頃で、学会に必ず年に1回は参加する習慣の努力が結びついた。独自に開発したシミュレーションソフトを論文発表しようとしたそのときに炭素学会から同様のコンセプトのプログラムが公開された。その5年後には、高分子学会で導電性高分子のパーコレーション転移を論じた発表が出てきた頃である。パーコレーションそのものは数学者によりもっと古くから議論されていたテーマで、学問の普及の仕方を学ぶ機会でもあった。
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問題解決と題して事例をもとにその概略を書いてみたが、新しいアイデアを考え出すコツの一つに「何が問題か」というドラッカーの問いがある。このドラッカーの問いは、ビジネスプロセスのすべてのシーンで有用な表現だ。
新しいアイデアをひねり出す必要があるときに、目の前のシステムを少し変えたものについて入力(I/P)と出力(O/P)を考えてみる方法がある。この方法は使用頻度の高いコツである。TRIZやUSITよりも簡単な方法でアイデアがよくでてくる。
ここまでの表現でよくわからない人は問い合わせていただきたいが、アイデアを出すには努力が必要なことは以前指摘した。考える対象にもよるが、システムを少し変えてそれを考える作業は、実際に行うときに結構大変である。
コーチングでは事前準備が欠かせないが、苦労するのはシステムを理解させて、それの変化系を作り出すところだ。そもそも目の前のシステムを離れて独自のシステムを考える習慣を社会人になるまでにしていないことが問題だ。
新入社員時代に指導社員から仕事の指導を受けたが、最初の内容がバネとダッシュポットの教育だったのは幸運だった。粘弾性モデルを考える時にこのプロセスは、どのような場合にも応用できるアイデア創出法である。指導社員からそのように習った。
高分子材料にバネとダッシュポットのモデルを適用し考える、というスタイルはもう古典であり行われなくなったが、高分子材料設計を行うときには便利な方法である。時間のあるときに今様に脚色し、まとめてみたいと思っている。
以前電子出版をネット上にオープンしていたときに「高分子のツボ」を販売していたが、そのときバネとダッシュポットの解説は除外した。しかし、日々特許などを読んでいると、時折そのような考え方も重要なことに気がついた。温故知新としてまとめてみたい。
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入社試験の回答の定番の一つに、趣味は読書、というのがある。果たして読書は趣味か?特定の趣味の分野の読書ならば、趣味かもしれない。しかし、それでも趣味は読書と答えたくない。知識労働者にとって読書は習慣の一つである。
漫画は読書か、という問いもあるが、議論しても無意味と思っている。会計の入門書は漫画で読んだ。最近は実用書を漫画で読める時代なのだ。漫画で読んで気がついたことがある。実用書はやはり活字だけのほうが情報量が多く理解しやすいのだ。
漫画は理解したような気にさせるが、実用性が無い。実用のために改めて本を買い直したが、手始めに漫画を読んでみる、というスタイルもあると思う。漫画の過激な表現は今に始まったことではなく、40年前からすでに鼻血がでそうな表現の漫画は存在した。
電車の中で過激な漫画を平然と読んでいる高校生を見ると隔世の感があるが、漫画も情報入手の一つの手段と見れば、知識労働者が読んでいてもおかしくない本,という時代なのだろう。
父が亡くなったときに困ったのは本の処分である。昔からの読書家だった。名古屋大空襲があったので、戦後の本しか残っていなかったが、それにしても多かった。最後に読んでいたのは仏像の本だった。
ドラッカーを読み始めたのは父の勧めだが、当方に勧めた割にはドラッカーの書籍は少なかった。アルビントフラーも、コビーも1冊だけだった。警察官の在職中の本はバラエティーに富んでいた。
しかし、亡くなる前の30年間に購入された本は仏教に関する書籍ばかりだった。街の書店ではあまり見かけない本ばかりだが、岩波書店とか著名な出版社の本で、それらを眺めながら、改めて読書は趣味ではない、と思った。
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二軸混練機のスクリューセグメントの設計には少し混練の経験が必要である。シミュレーターも存在するが、温度以外のシミュレーション結果には実用性が無い場合が多い。温度については経験のある人ならばシミュレーションを行わなくても予測が可能である。
それでは二軸混練機の世界でコンピューターシミュレーションが無意味か、というとそうではない。経験の浅い人には是非シミュレーターを使っていただきたい。シミュレーターでうまく予測はできないかもしれないが、その結果でスクリューセグメントの設計のコツを学ぶことが可能である。
幸いにも温度のシミュレーションはそこそこ当たるので、シミュレーションの結果を見ながら、現場で混練条件を設定してみると、スクリューセグメントの機能が見えるような気がしてくる。シミュレーションは当てにならないかもしれないが、シミュレーション結果と現場のデータとの突き合わせを行うことでスクリューの効果を学ぶことが可能である。
それでは新たに二軸混練機を導入したいときにどうするか。すでに混練経験があるならば問題ないが、まったく新たに購入するときには、混練機メーカーにすべて任せた方が良い。可能ならば混練機メーカーにシミュレーションのサービスもお願いする。
なぜメーカー任せにするのか。それは混練物のモーターへの負荷を予測できないからである。実績があれば大丈夫だが、実績の無い組成物を全く初めての装置で混練するのは無謀である。トルクオーバーでモーターを傷めることがある。
たいていはクラッチがついているので大丈夫、と言う人がいるが、一度モーターを壊した経験をすると、最初は混練機のメーカー責任でスクリューセグメントも混練条件も決めてもらいなさい、とアドバイスしたくなる。
混練物と混練条件の組み合わせによっては、二軸混練機のモーターに過大な負荷がかかるときがある。たいていはトルクオーバーとして検出されクラッチが切れてモーターが保護される仕組みになっている。トルクオーバーのエラーからの復帰は経験が無いと大変になる。このときモーターを傷めてしまう場合がある。
トルクオーバーからの復帰には「手で」行うのが良い。手で動かせる程度にしてから、モータをスクリューとつなぐのである。装置により多少手順が異なるのでこれ以上書かないが、トルクオーバーしやすいスクリューセグメントも存在するので、混練効率との関係をシミュレーションで勉強されることをお勧めします。
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