20世紀に高分子のコンパウンディングに関する研究が進み、20世紀末にはウトラッキーの発明による伸長流動装置が注目された。そして、2000年から数年行われた高分子精密制御プロジェクトでもこの装置に関する研究がとりあげられている。
生産性に難があったので、残念ながらこの装置は実生産で使用されていないが、2005年にはコニカミノルタで当方の発明によるカオス混合装置がPPS無端半導体ベルト用コンパウンドの生産に実用化された。
このカオス混合装置は、ウトラッキーの発明を見直し、生産性を改良した装置である。生産性を改良したところ、カオス混合装置となった。
この装置の特徴は、細いスリットと空洞の組み合わせである。ウトラッキーの伸長流動装置の上位概念で改良案を考案し、ウトラッキーの装置とは異なるコンセプトの装置に仕上げた。
この発明方法は弊社の問題解決法でも解説しているので、ここでは、混練技術について焦点を絞る。混練技術は、未だ科学的解明が不十分な分野である。そのため、ちょっとしたアイデア装置で成功するとそれで鬼の首をとったような研究成果と誤解する人もいる。
このような状態になっているのは、混練の多くの教科書が、コンパウンドのマトリックスを構成する高分子をセラミックスの粉体のように扱い、分配混合と分散混合で扱っていることが原因ではないかと思っている。
当方が1979年にゴム会社へ入社し、指導社員から毎朝3時間で3か月間ご指導いただいた混練技術では、剪断流動と伸長流動、そしてカオス混合の話が中心だった。この内容を知りたい方はゴムタイムズ社から数年前に発刊された当方の著書をご一読ください。
例えば昨年二軸混練機の先に空洞のダイをつけると再生材の物性がバージン材と同等になる技術が公開されたが、これは当方の発明したカオス混合装置のスリットと空洞の組み合わせ一段の技術と見なすことができ、当方の発明の特許抜け技術に位置づけることができる。
ここで注意しなければいけないのは、論文では二軸混練機だけで再生材を混練すると物性が悪くなる、としていることだ。適切な二軸混練機とスクリューセグメントを最適化すれば二軸混練機だけでも再生材の力学物性をバージン材に近づけることができる。
すなわち、バンバリーとロール混練のバッチプロセスよりも二軸混練機の混練性能は低いが、使いこなす工夫で、最大限まで高める必要がある。二軸混練機はハサミと同様で使い方が悪ければ良好なコンパウンドはできない。
バージン材と再生材では混練条件を変更する必要があることを知らない人が多い。PEの再生材はバージン材と異なる混練条件で混練しなければ、良好なコンパウンドとすることができない。
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科学では現象から真理を導き出すことが重要であるが、技術では現象に潜む機能を取り出し、安定に動作させる工夫が大切である。タグチメソッドはそのための有効な一つの手法である。
現象に潜む機能について、その動作を支配する仕組みなり、動作の規則性が明らかであれば、シミュレーションは、問題解決の一手法として活用できる。
シミュレーションにより、多数のデータを生成させて、そのデータマイニングにより問題解決する方法もシミュレーションの一手法となるが、その時に回帰と分類する手法が必要になる。
多変量解析は、1970年から実績のある手法であり、これは技術者ならばいつでも活用できる状態にしたい、と思い、弊社ではそのツールを無料で開放している。
多変量解析であれば、重回帰分析と主成分分析で回帰と分類の問題を解くことができる。このほかに統計手法として様々な方法が開発され、最近は人間の思考回路を模した、すなわちAI的アルゴリズムとしてパーセプトロンを活用する問題解決法も利用可能だ。
これらを自由自在に扱うには、Pythonを身に着けておく必要がある。ゆえに12月の無料セミナーではPythonの入門も1日必要ではないか、と悩んでいる。
とりあえず12月の無料セミナーは以下のプログラムで行い、多変量解析だけでも弊社のプログラムを使えば問題解決できるレベルまで目指したい。
なお、テキスト購入者には、セミナーで紹介したPythonプログラムを無料配布する。
1.問題解決とは
(1)トランスサイエンス時代の問題解決法
(2)これまで登場した問題解決法の例
(3)そもそも「問題」とは何か
(4)システムシンキング
2.データサイエンス概略
(1)科学とデータサイエンス
(2)AIブームとデータサイエンス
(3)データサイエンスの各種手法の特徴
(4)データサイエンスを活用するコツ
3.Python概略
(1)AIブームとPython
(2)Pythonを習得するコツ
4.用途の広い多変量解析
(1)多変量解析概説
(2)重回帰分析
(3)主成分分析
5.データサイエンスを活用した問題解決事例
(1)シミュレーションで生成したデータ活用事例
(2)重回帰分析活用事例と他の回帰手法との比較
(3)主成分分析活用事例
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Pythonのプログラムを書くときにChatGPTは重宝する。アルゴリズムを質問すれば適切なコードを教えてくれる。それが正しいかどうかは、動作させれば確認できるので、誤った回答をそのまま採用するミスを防ぐこともできる。
科学の方法を厳密に実行しようとすると否定証明となる、というのはイムレラカトシュの言葉だが、アカデミアでさえも科学の方法を厳密に実行していないので、企業の研究所では、なおさら科学からかけ離れた方法でも科学的とごまかしている時代である。
iPS細胞は非科学的なあみだくじ方式で生み出された技術であり、「科学」として完成していない。ゆえに、まだまだこれからも研究を続けなければいけない分野である。
ChatGPTでも非科学的な回答をしたりするので、その使用には気をつけなければいけないが、AIでさえもとんでもない回答を出してくる時代に、TRIZやUSITを使い問題解決している人が、まだいるとは思えない。
AI時代の問題解決法というよりもトランスサイエンス時代だからこそ新発想が可能な問題解決法が求められている。新発想と言っても根拠のないアイデアでは説得力が乏しいので、企業では採用されないだろう。
そこで、データサイエンスの活用となる。世の中にあるデータをうまく活用して新たな知のシーズを導き出す問題解決法が必要である。マテリアルズインフォマティクスはその一例となりうるが、これはデータサイエンスの一分野にすぎない。
当方は、50年近く前の情報工学の黎明期から、大型コンピュターを使い、データサイエンスを実務で使用してきた。
学問ができていないのに、その分野を問題解決に使用してきたことを胡散臭い、と思わないでいただきたい。情報工学の一分野には、データをどのように使いこなし、そこから知を取り出すのか、という学問があったにもかかわらず、日本の情報工学ではそれを研究してこなかったのだ。
しかし、当方は日曜プラグラマーとして、それを実践してきた。その結果ゴム会社を辞めざるを得なくなったのだが、転職してセラミックスの専門家から高分子の専門家にパラダイムシフトできたのは、12年研究してきた情報工学のおかげである。
マテリアルズインフォマティックスを50年近く実践してきたわけだが、第三次AI時代にアカデミアが騒ぎ出したので驚いた。さらに情報工学分野で新しい講座を設置するブームも起きたのでもっとびっくりした。
当方が実践してきた、情報工学で問題解決する方法を日本では誰も研究してこなかったことに気がついた。当方のセミナーでは、当方が50年近く実務で使用してきた情報工学の事例からいくつかを紹介している。
ゆえにアカデミアのマテリアルズインフォマティクスのようなピンポイントの学問ではなく、実務全般に情報工学を使いこなすノウハウになっている。
その無料セミナーを12月に開講する準備をしているので、開催希望日を2-3知らせていただきたい。受講者一人でも希望に添えるようにしております。
時間帯は10時から16時で、お昼休みは40分です。セミナープログラムは後日ここでお知らせいたします。蛇足だが、アカデミアではないので、シラバスという言葉を用いません。
セミナーもこのような調子です。受講後の成績評価はもちろんアンケートさえも要求しませんが、感想をメールで送付して頂ければありがたいです。
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1979年に社会人となって驚いたのは、TRIZやUSIT,ロジカルシンキングなど科学の方法による問題解決法が流行していたことである。
1980年中ごろには、雑誌サイエンスにトランスサイエンスが掲載され、海外ではトランスサイエンスが話題になっていても、日本では科学論が盛んだった。
本当に科学について理解しているのか、と疑いたくなる本もベストセラーとなっている。著者が美人なので売れたと揶揄したくなる本もあった。バブル時代には何かと「科学」であることが重視された。
セレンディピティーなる単語が流行しても科学がもてはやされた。この傾向は21世紀まで続き、単身赴任した時に、TRIZの勉強会をやっているグループが、存在していたのでびっくりした。
ただ面白かったのは、若手から、「TRIZを使ったら、当たり前の結果しか出てこなかった」と落胆した意見が出てきたら、中堅の社員が「それだからTRIZが有効なのだ」と訳の分からない回答をしていた。
今時、TRIZやUSITを科学の優れた問題解決方法と信じている人はいないと思うが、科学教育で訓練された若い人には不要の方法である。そもそも科学的に形式知を重視して推論を展開しても当たり前のことしか出てこないのである。
このような作業は今ならばAIを使うべきだろう。また、AIを使わなくても科学的に答えが得られるような問題であれば、皆で議論しなくても情報を集めれば大抵は答えが出てくる。
今必要な問題解決法は、トランスサイエンスをどうやって克服してゆくのか、その道筋を示してくれる方法でなければならない。12月の無料セミナーではそれを解説したい。
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まだテキスト作成中で日程も含め内容を公開していないが、希望日があれば問い合わせていただきたい。とりあえず、1日コース同じ内容を3回ほど開講予定でいます。
さて内容だが、データサイエンスについて全体像を把握できるようにしたいと考えている。すなわちこの10年流行したマテリアルズインフォマティクスも含めデータサイエンスを問題解決に使用するにあたり、まずどのような道具がそろっているのか知る必要がある。
一方で技術のみならず、実務の問題も含めデータサイエンスを活用して問題解決するときに、そもそも問題解決の理論を知る必要がある。
弊社ではドラッカーの考え方を基準にして、そこへシステムシンキングとデータサイエンスを取り入れた問題解決法を組み合わせている。セミナーではこれをベースに1日コースとしてまとめている。
このまとめに時間がかかっている。ゆえに、方針としてデータサイエンスの全体像が分かるようにまとめているのだが、初学者には難解なものとなる(短時間で理解できるようにまとめるのは、工夫が必要で難しい仕事である)。
やはり、一日聞き終わって実務ですぐに使いたくなり、さらに活用できる内容にしたい、と欲張りなことを考えているのでテキストをまとめるのに時間がかかっている。
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フィルムカメラはペンタックスを学生時代から愛用し、MZ-SとMZ-3を2000年頃使用していた。ちょうどデジタル一眼レフが出始めのころである。C社とN社の開発競争が話題になっており、ペンタックスは蚊帳の外だった。
そこでデジタルカメラは某社に決め、レンズ資産を考慮し、ハイアマに人気が高かったフィルムカメラ**を使い始めた。すなわちこの頃3台の一眼レフを使っていたが、使用頻度の高いのはMZ-Sだった。
**の使用頻度は低く、防湿庫に眠っている時間が長かったのだが、ある日フィルムカバーとなる裏蓋フックが壊れているのを発見した。樹脂製のフックであり、クリープ破壊であることはフラクトグラフィーから明らかだった。
すなわち、設計ミスである。サービスセンターにクレームを入れたら、10000円以上の出費となるというので修理をあきらめ、当方のセミナーで事例として使わせてもらうと許可をとった。受付担当者は親切にも許可してくれた。
さて、ほとんど使わなかったカメラの裏蓋フックが経時で何故壊れたのか。これはセミナーで解説するが、御巣鷹山の墜落事故でも活用されたフラクトグラフィーで推定できるのだ。そしてそのような破壊機構を知っておれば防ぐこともできたのだ(ちなみにペンタックスカメラは金属製で壊れたことが無い。(注))。ゆえに設計ミスとサービスセンターでも告げている。
タグチメソッドを使用しておれば防ぐことができた品質問題であり、F100が設計された時はちょうどTMが普及し始めた頃である。
興味のあるかたは是非下記セミナーに参加していただきたい。
日刊工業セミナー
11/13 樹脂・高分子材料の劣化・破壊のメカニズムとその寿命予測法(大阪)
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/6839
。
(注)ペンタックスを50年愛用しているが、品質問題を一度も経験していない。今はリコー社のブランドとなったが、高品質を低価格で供給する良心的なメーカーが無くなるのは寂しいことである。せめてブランドだけでも永遠に残ってほしい。最近はK3を使っている。ちなみに性能がダントツの某社デジカメを2種とミラーレス2種をこの20年近く使用したが、高速連射ができたカメラでミラーが暴れる品質問題に遭遇した。これは購入から1年経っていなかったので無償修理、またミラーレスでも無償修理の品質問題にあっている。性能が高くてもロバストの低いカメラではシェアーを落とす。やはりTMを使うべきだろう。
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2015年から声高に叫ばれた脱高分子は、昨年の再生材に関する法律の施行で沈静化した。また、回収業者による再生材ビジネスも立ち上がってきた。
かつて再生材は安かったが、グローバルに高分子のリサイクルが見直された結果、今やバージン材よりも高価な再生材も存在する。
その結果、バージン材に再生材をブレンドしただけの活用から積極的に再生機能樹脂を創り出そうとするアイデアも出てきて、幾つか特許が公開されている。
ところで回収業者が再生樹脂をビジネスにするときに、使い物にならない廃材も出てくる。これらはサーマルリサイクルにまわす以外に現在のところ方法がないそうだ。
着色の問題もあるのでサーマルリサイクルが一番簡単だが、黒い樹脂として再生すれば活用の道も出てくる。事務機には黒色の樹脂部品は多い。
その時多種類多成分のポリマーブレンドでも力学物性を満たせるようにプロセスも含めて配合設計しなければいけない。詳細はお問い合わせください。
なお、再生材を扱うにあたり、耐久性劣化問題が発生するが、今月の以下のセミナーでその考え方を含めた技術指導を行います。
日刊工業セミナー
11/13 樹脂・高分子材料の劣化・破壊のメカニズムとその寿命予測法(大阪)
https://corp.nikkan.co.jp/seminars/view/6839
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今年の日本シリーズは、面白かった。日本シリーズ3年連続出場かつ前年度覇者のオリックスにタイガースがチャレンジする組み合わせであり、注目していた。
シリーズ前の下馬評では、監督一年目の岡田タイガースよりもオリックス勝利の声が多かった。特に山本由伸投手の存在もあり、評論家の多くが投手陣のアドバンテージを指摘していた。
それを意識してか、岡田監督は初戦にあたりインタビューで不敵な発言をし、見事山本投手から7点を奪っている。昨日のスポーツニュースは、この岡田監督の采配をとりあげていた。
野球というスポーツをマネジメントの教材とする研修は昔からあり、当方が3年目で受講した通信教育では川上監督や長嶋選手が取り上げられていた。
しかし、今この教材を読み返してみるとあまり参考となる教材とは思えない。また当時学んだ時にもドラッカーの著書ほどの教材と感じなかった。
一つの原因として、当時のジャイアンツにはスター選手が多く、明らかに選手のポテンシャルの総和が他チームより秀でていたためである。
今回オリックスの強さは、数値で裏づけられていただけでなく、WBC侍ジャパンの選手を多く輩出し、特にピッチャーのポテンシャルが他チームより高かったことを多くの評論家は指摘している。
そこに、生え抜きがほとんどの前年度と同じメンバーで新監督がチャレンジした構図となった。そしてチャレンジャーが勝利したのである。
そのため昨日の野球評論の多くをマネジメントの教材として面白く読むことができた。また、評論家もそれを意識して書いているのだろう。途中で勝負が決まったと誤解し寝てしまったこともあり、全試合真剣に観戦していたわけではないが、どの評論も納得できる内容だった。
パイン飴とのど飴を比較するのが良いかどうか知らないが、オーソドックスな選手起用のオリックスに対し、短期決戦に対応した選手起用を行ったタイガース、という指摘は参考となる。
この視点で岡田監督の采配をマネジメントの教材とする研修が来年流行するのかもしれない。昨日のスポーツニュースを余韻の残っているうちに読むことをお勧めする。
第7戦について、よくわからない評論でタイガース勝利を主張する中畑氏に対して、あのオレ流落合氏はどちらが勝つかは分からない、と応えている。そして、こまめの継投策が優れていた方が勝つ、と予想し、第7戦はその通りの試合の流れだった。
残念ながら、昨日の総論のニュース記事に落合氏の評論を見つけることができなかったが、岡田監督の選手起用の特徴をほとんどの評論が同様の内容で指摘しているのでマネジメントの参考になると思っている。
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昨日の試合について、あの落合氏は、ピッチャー交代のタイミングで試合が決まる、と予測していた。すなわち、どちらが勝つか分からないが、中継ぎピッチャーの投入の仕方で勝負が決まると、サンデーモーニングで解説していた。
今回の日本シリーズが面白かったのは、まったく互角のチーム力で、それぞれのエースピッチャーが1勝1敗となっている点に注目する必要がある。
オリックスは先発投手の交代時期を誤った結果負けたと言ってよいような試合内容だった。ノイジーには前日余分なホームランを打たれているのだ。もし、ここで交代していたなら流れがどうなったか分からない。
逆に岡田監督は、調子のよかった青柳投手を投球数など関係なくあっさりと交代している。その後の継投策も早め早めである。9回もアウト一つのために新たな投手を投入した。
「のど飴」対「パイン飴」の戦いと言われたが、応援もすごかった。まるで甲子園のような雰囲気だった。昨日は今年の阪神らしい勝ち方で日本一となった。
両者のファンではないが、今年の日本シリーズは面白い展開となると期待し毎日観戦したが、本当に毎日面白い試合だった。リーダーである監督の采配も選手の力量も互角であり、投手力でオリックス有利という下馬評もあったが、当方は監督の采配と流れで決まる、と予測していた。
すなわち、どちらが優勝するのか予測は難しく、その時の流れをうまくチャンスとして活かしたチームが優勝すると思い、監督の采配を学ぶために観戦した。
そして、野球もトランスサイエンス時代の研究開発も似ていることに気づいた。20世紀には科学の方法で勝利が約束されたが、トランスサイエンス時代には、科学だけに頼っていては研究開発で勝利できないのだ。
データサイエンスのような流れを読む手法を積極的に取り入れないと研究開発に勝利できない時代である。12月の無料セミナーでは、今年度弊社が外部のセミナー会社に提供してきた教材の集大成とした内容の教材を新たに作成しています。今年の日本シリーズ同様に面白い内容です。
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「由伸が2回やられるわけがない。」と、オリックス監督の勝利後の談話。立ち上がりは良くなかったが、紅林選手のホームランから調子が上がり、終わってみれば14奪三振。
さすが、日本を代表するピッチャーである。岡田監督も「1年ぐらい会えへんわ」と、敗軍の将としてさばさばした答弁だった。
第7戦までもつれ込んだ日本シリーズだが、昨日の負けで一つ残念だったのは、阪神からホームランが1本出たことだった。
実は今回の日本シリーズで昨日まで阪神から1本もホームランが出ていなかった。ゆえにもし昨日阪神がホームランではなく、ヒットだけで勝っていたなら、ホームラン無しで優勝という珍記録が生まれるところだった。
昨日ホームランの有無にかかわらず負けてしまうのなら、ホームラン無しのままの方が良かったのである。まさに、ノイズとなったホームランだった。
ノイズと言われないためには、今日の試合でもホームランをノイジーは打たなければいけない。おそらく本人もその気で今日の最終試合には臨むと思われる。
本日ホームランが飛び出すロバストが最も高い要注意のバッターである。得点圏にランナーがいるならば、監督はピッチャー交代か敬遠策の指示を出すのが賢明である。野球を良く知らない当方でも本日の試合をコンサルティングするならこのような指導をする。
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