活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2022.06/26 何とかならないか「ちむどんどん」

NHKの朝ドラは黒島結菜主演にもかかわらず視聴率が低迷しているという。主演以外の出演俳優も文句ないが、それでも視聴率が低迷する理由は、シナリオが今一つだからである。


黒島結菜は沖縄出身の若手のホープであり、「いだてん」以来注目していた。以前の朝ドラ「スカーレット」では年齢からは難しい役どころをそつなくこなしていた。今の朝ドラにおける演技にも問題があるわけではない。


前作「カムカムエブリボディー」が、小気味よい展開でストーリーも飽きの来ない流れだったために、今回の朝ドラのストーリー展開にはがっかりさせられた。


この原因の一つはストーリーが月並みで分かり易いためではないか。誰でも理解できるドラマで、1-2回見落としても想定通りの展開をするので困ることは無い。1週間見落としても大丈夫だ。


ただし、これが視聴者に老人が増えてきた配慮だとしたら、NHKは老人をバカにしている。以前林真理子氏はどこかの記事でこのドラマを面白くないと痛烈に評価していたが、先日見つけた記事ではなぜか褒めていた。


主役が日大出身ゆえに忖度しているのかもしれない。まだ、ドラマの内容は褒められるレベルではないので、甘い忖度としかその記事を読めなかったが理事長役、大丈夫か?

カテゴリー : 一般

pagetop

2022.06/25 プラスチック・ゴムの耐久性寿命予測

2022年6月30日(木)10時30分から、表題のWEBセミナーがCMCリサーチ主催で開催されます。弊社へ受講申し込みされますと10%割引とさせていただきます。お問い合わせください。


アーレニウスプロットによる寿命予測とその問題についてセミナーで解説するとともに、この時間温度換算則で失敗した事例を基に、その防止法まで解説します。

カテゴリー : 一般 学会講習会情報

pagetop

2022.06/24 環境問題

2015年に海洋ゴミ問題がクローズアップされてから、「脱プラスチック」が合言葉となった。しかし、材料の一専門家の立場から脱プラスチックは不可能であることを申し上げたい。


正しい問題は、プラスチックごみを海などの自然に放置しないようにするにはどうしたらよいのか、である。日本の環境省は、3Rにつぐ4Rとして環境問題を扱っている書籍に書かれた「Refuse」ではなく「Renewable」をこの4月施行された法律とともに提案している。


リサイクルについては、「水平リサイクル」が今後力を入れるように企業へ求められる可能性があるが、問題は、2000年前後から施行されてきた法律との整合性である。


実は、ゴミ問題についてこの4月施行された法律の目指している方向は家電リサイクル法に近い。しかし、家電リサイクル法は業界団体の反対にあい、白物4家電に絞られた背景がある。


その結果、家電リサイクル法以外の各種リサイクル法は自治体への負担を強いてきた。しかし、この4月施行された法律では、水平リサイクルを実施した場合の企業への優遇措置がやんわりと記述されている。


すなわちこれまでのリサイクル法と少し方向が変わってきたのである。今後環境関連で立法化される法律ではグローバル標準である企業の責任を問うような内容になる可能性がある。


これにいち早く対応したのがトヨタである。これまでのメーカーの販売システムを見直し、「モノを売らないメーカー」を掲げ、モノを売らないからゴミを社会に出さない、と意思表示している。


また、このコンセプトを環境問題に対応する戦略だけでなく、企業全体の戦略として組み上げられている点がすごいのだ。そもそも環境問題は、企業活動の戦略の中に組み入れられない限り、コストアップにつながる可能性が高い。


メーカーとして今後どのような戦略を採ったらよいのかお困りの企業はご相談ください。WEB会議によるご相談であれば、格安サービスで対応しております。また、環境問題のセミナーもセミナー会社からの依頼で随時開催しております。

カテゴリー : 一般

pagetop

2022.06/23 アイデアの捻出法セミナー

表題のセミナーを7月中旬以降開催したいと準備しています。希望者は受講候補日を3コマほど記入し、弊社へ問い合わせていただきたい。


そもそもアイデアをどのように出したらよいのか、というのは誰しも知りたいのではないか。当方も学生時代その方面の書籍を購入したりした。


また、当時友人どおしで酒を飲みながら話し合ったこともある。面白いのは、皆閃いた瞬間の体験を持っていた。しかし、それをどのようにコントロールしたらよいのかは結論が出なかった。


ヤマカンあるいは霊感のようにアイデアが閃くことは確かにあるが、本セミナーはそのような怪しいことを説明するつもりはない。あくまでも誰でもできるコツである。


このアイデア捻出法はコーチングにも役立つ。コーチングセミナーも準備できるので希望者は問い合わせていただきたい。


弊社では、ブリヂストンとコニカミノルタにおける30年間のセラミックスから高分子に至るまであらゆる材料開発で学会の受賞経験があり、世間で認められた形式知を基盤とし幅広い経験知を伝授いたします。


また、WEBミーティングになりますが格安の費用で技術相談にも応じております。また交通費と日当をお支払いいただければ、地球上どこへでも訪問指導にお伺いしますのでお問い合わせください。ご契約が必要な場合には弊社顧問弁護士によるご契約書の作成も致します。

カテゴリー : 一般

pagetop

2022.06/22 入社面接のコツ

二度のオイルショックもあり当方の時代は、就職氷河期と言われたりした。それでも入社面接にTシャツ下駄ばきで対応し、某一流企業に合格したという猛者が噂になっていた。


ゴム会社の入社試験で、無機材料の講座出身の小生に対して、将来何をやりたいか、と聞かれ、「社長をやりたい」と応えた思い出がある。その時若い人事面接官から、「当社への入社は危ないと思われるので、ほかも受験してください」と言われている。


大学の就職指導が一人1社だったので慌てて就職担当に事情を話したところ、大手の推薦枠がまだ余っている、ということでT社を受験した。


1週間して合格通知がゴム会社とT社から届いた。5年近く当方の在籍した大学卒業生の入社実績の無いゴム会社からは丁寧に大学にも合格通知と合格後の研修計画などの資料が届いていた。毎年入社実績のあったT社は当方だけに合格通知が来ていた。


就職担当から午前中届いたゴム会社へ入社手続きを進め、合格通知が午後届いたT社には辞退の連絡を大学から入れるとの指導があった。就職氷河期と言うことで大学も企業へ丁寧に対応していた。


ゴム会社の面接では自由奔放に回答したが、T社では面接官に同じ大学出身の役員がおられたこともあり丁寧に神妙に回答していた。ゴム会社と同じような将来像の質問には、経営も理解できる技術者になりたい、と丁寧に応えている。


ゴム会社の面接では合格が決まっているようなムードだったので、つい気楽な回答となったが、T社の時には必死だった。両方から合格通知を頂けたのだが、面接試験の定番である学生時代力を入れたことについての回答が両社で異なっている。


ゴム会社の面接では、最初の3年間は麻雀パチンコで、後半3年間は研究一色の生活、と応えている。これは正直な回答だったが、T社の面接では、さすがに麻雀パチンコとはいえず、3年間勉強に手を抜いていたので後半3年間は心を入れ替え勉学に励んだ、と応えている。


入社面接試験について受験指導を行う大学もあるようだが、質問について正直に回答をする努力と相手に伝わる印象に配慮すれば十分である。

カテゴリー : 一般

pagetop

2022.06/21 混練技術の難しさ

混練技術に関する最近の著書では、分配混合と分散混合で説明がなされている。注意していただきたいのは、混練を行う対象が高分子であるということだ。


混ぜて練り上げるのが混練プロセスであり、単なる分散プロセスではない。そこで当方は2年ほど前に混練に関する著書をゴム会社から依頼され執筆した。


混練を進行させる力は、混練機の中で生じる高分子の流動が源泉である。ゆえにスクリューセグメントだけで混練プロセスを説明できない。


高分子の流動には大別して剪断流動と伸長流動がある。スクリューセグメント以外に混練温度やスクリューの回転数、圧力によりこれらの流動は変化する。


混練技術の難しさは、混練で機能する高分子の流動ではなく、混練された結果の分散状態から説明している多くの教科書にまず原因がある。また、この教科書の説明からはパーコレーションの制御アイデアなど出てこない。


同一スクリューセグメントでも混練条件により、得られたコンパウンドの物性は大きく変化する。この事実を一度でも体験すると、混練に対する教科書の説明に疑問が出てくる。

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

pagetop

2022.06/20 受験数学の思い出

受験数学の定番参考書として、数研出版のチャート式が当方の世代のベストセラーだった。表紙が赤系統の赤チャートと緑系統の青チャートがあり、前者は高偏差値を狙う高校生向けという位置づけだった。


この参考書が受験界でベストセラーとなった理由は、問題の解き方を簡単な標語で表現したチャートの評判が高かったからである。


そのチャートの標語に、「結論からお迎え」というのがあった。これは高校生から現在に至るまで、あらゆる問題解決に便利に使っている標語だ。


数学の問題には計算問題もあり、必ずしもこの標語のお世話になるとは限らないが、日常の問題ではこの標語が重宝する。


時々、学生時代の知識は無駄知識、とうそぶいている人がいるが、学生時代の知識があるので現代という時代を生きていけることに気がついていない。学生時代の知識が無ければ、現代の知識社会で生活ができないのだ。


また、人生では様々な問題に遭遇し、それらの問題解決をしながら我々は人生を生きているのである。人生に問題がつきもの、としたときに、チャート式で学んだ「結論からお迎え」は、まことに人生の金言であると思う。


すなわち、問題の定義は「あるべき姿」と「現実」との乖離なので、問題を解くときに「あるべき姿」から問題を考えればよい、と示しているのだ。これは「あるべき姿」を具体化しなければ、問題は難しくなることを意味している。


言い換えれば、問題を易しくするコツは、「あるべき姿」を可能な限り明確に表現することである。これは、また正しい問題を見出す方法である。ドラッカーが正しい問題を見出せば80%問題が解決できている、といったのは至言である。

カテゴリー : 一般

pagetop

2022.06/19 ドラッカーの問題解決法

ドラッカーは、「正しい問題」を見つけるだけで「問題解決の80%が完了した」と述べ、実際に問題解決するプロセスについて詳しく説明していない。


ただし、「問題の中には、何もしない解決という方法もある」と、問題をあえて放置する姿勢まで問題解決の一手法として紹介している。


彼は、「正しい問題を見出すことが、時に大変難しい作業になる」という。そして、「優秀な人が間違った問題を正しく解いて得られた結果にどのような意味があるのか」と、問うている。


痛烈なのは、これを優秀な人が、しばしば成果をあげられない原因としていることだ。間違った問題の正しい答えぐらい空しいものは無い。


それでは、正しい問題とは何か。ドラッカーは、問題の定義として「あるべき姿」と「現状」の乖離が、「問題」の定義であると述べている。


そして「あるべき姿」を具体的に記述する努力が重要で、「あるべき姿」を曖昧にすると、問題がぼやけて正しい問題が見えない時がある、と指摘している。


弊社では、彼の「問題の定義」に従い、問題解決について残りの20%に当たる解決法についてシステムシンキングを取り入れ独自の戦略図と戦術図を書き上げる方法を指導している。


問題解決法については、演習も含めると2日間のコースとなるが、コーチング等周辺の説明を省き、解決法のポイントだけを3時間にまとめたセミナーを用意していますのでお問い合わせください。

カテゴリー : 未分類

pagetop

2022.06/18 難解な知の原因

知には形式知と経験知、暗黙知があるという。大学の哲学の授業で「知の歴史」を学んだ。人文科学系の授業で面白く感じ、その後の人生に大変役立った、と思われる授業である。


幾人かの友人から、この授業がつまらないという理由で代返を頼まれた。当方は休まず出席したいと思った授業であり、友人のこのような依頼を特に面倒に感じなかった。


休まず出席しようと思った理由は、暗黙知なるものが伝承されている、という考え方に心動かされたからである。文学とか社会学とか諸々の人文科学の研究が成立する背景だが、理学系列の研究に比較し胡散臭い研究と感じられる成果も存在する。


ところで、理学系列の研究成果を理解しようとしたときに、専門外の人間には難解となる場合が多いが、人文科学系の研究成果は、言葉の理解ができればおよそ理解できる。


哲学の研究論文でも注意深く読めば、それが科学的に書かれている限り一応著者の意図を理解できる。これに対し理学系列の論文が難しい原因の一つは、前提とする専門領域の形式知が圧倒的に多いことによるのだが、さらにその形式知の正しい体系が身についていることまで求められているのでさらに難解となる。


面白いのは、正しいと思われている体系が入り組んでいる場合に形式知とされていた知が経験知であったりする場合がある。このような場合にもその部分の研究論文を読むときに理解を難しくする。


このあたりについて音楽の理論をもとに具体的に表現すると、義務教育では3和音をコードとして習うが、巷で売られている音楽の理論書では4和音以上のコードが体系化されている。


一方で故JoePassの経験知によるコードの考え方と音楽の理論書で体系化されたコード理論を比較すると、音楽の理論書のどこまでが形式知なのか怪しくなるところを見つけることができる。


音楽の理論書を読んでいて難解と感じられるコード理論だが、音楽の理論書を数冊読んだ時に義務教育の体系と少し異なる体系となっていることに気がつくとその理解が容易となる。


義務教育で学ぶ音楽の理論は、その体系を単純化し学びやすくしている。しかし、音楽の専門書に書かれている体系では、音の振動数と感性に配慮された体系に向かって整理されている。


そのため音楽の体系化された理論書も一部に経験知とすべき内容が混在している可能性が高い。ゆえに現代音楽で未だに新鮮な響きの音楽の生まれる背景となっているのではないか。


難解な知に接した時に若い時には頭が悪いからと諦めたりしたが、哲学の授業で知の本質を学んで頭の悪さよりも知そのものに原因があることを知り、学習意欲が沸いてきた思い出がある。


弊社のセミナーでは、大学の授業よりもわかりやすく伝承することに努力している。難解に思われているタグチメソッドについても現在新しいわかりやすいテキストを製作中である。

カテゴリー : 一般

pagetop

2022.06/17 パーコレーション転移の解説セミナー

絶縁体である高分子に導電性フィラーを分散すると、ある添加量で急激に体積固有抵抗が低下したり、またそのような添加量の領域では体積固有抵抗が大きくばらついたりする。


40年前は混合則で説明された現象であるが、最近はパーコレーションという言葉が十分に普及しているようだ。最もこの現象は、数学者の間では1950年代から議論されてきて科学の形式知として確定している。


現象の数学的説明ではn次元までの形式知が知られているが、それで高分子材料の設計を行おうとすると結構難儀である。現象の数学的理解ができてもモノを設計できなければ無駄知識になりかねない。


本セミナーでは、数学理論は最小限にとどめ、当方の開発したシミュレーションソフトによる説明を行い、それを材料設計に活かす手法について講義する。


パーコレーション転移を起こしたドメインの分散を制御するWパーコレーションの技法についても事例で解説する。混練の知識も必要になるので最低限の混練技術の説明も行う予定である。


3時間1万円WEBセミナーとして企画したので受講希望者は候補日4日ほど用意して問い合わせていただきたい。

PRセミナーについてはこちら【無料】

本セミナーについてはこちら【有料】

カテゴリー : 一般 学会講習会情報 宣伝 電気/電子材料 高分子

pagetop