ここのところ大手企業の早期退職者募集記事がニュースとなっている。昨日SPA!電子版記事に「正社員9割が負け組に転落、日本の絶望的近未来とは」というタイトルがあった。
内容はバブル崩壊後言われ続けてきたことの総まとめであり、目新しい記事ではない。高卒者の50%以上が大学へ進学する時代であるにもかかわらず、少数の高度な業務をこなせる人材で運営が可能となっている現在の組織では、大卒として入社しても入社後能力が向上しない人材が不要となるのは当たり前である。
当方は55歳となった時に早期退職制度を利用して退職しようとしたら、環境対応樹脂の開発をしなければいけないといわれ2011年3月11日を最終日に設定して、退職を延期した。
相談されたので、まじめに退職を延期して仕事をやって成果を出してみても退職金が増えるわけでもなく、最終日に準備された最終講演も退職記念パーティーも吹っ飛んで帰宅難民となった。
会社にしがみついていたわけでもないのにひどい目に会う時代である。かつての時代のように会社にしがみつこうとしても、組織にふるい落とされるのは仕方がないことである。当方は地面が震えてしがみつくつもりが無くても退職した会社に泊まることになった。
サラリーマンの現実とは退職さえも希望通りとならないことを悟っておれば、勝ち組も負け組もない。退職しても日当も出ず1晩余分に会社に縛り付けられたサラリーマンもいるのだ。
ふるい落とされる前に自分から会社を辞めるのが今の時代のサラリーマンの理想の姿である。当方はゴム会社で新事業を立ち上げたが、その過程において本部長が交代したとたんにFDを壊されるなどの妨害を受け、写真会社へ転職している。
この時は、9月30日までゴム会社に出社し、翌日10月1日に写真会社へ出社している。朝新宿駅で中央線を待っていたら、ダイヤが乱れており、特別快速が3台続けてきた。新小平駅に未練があって待っていても現実は迷いさえも許さない。
そしてゴム会社で構築したセラミックス技術者のキャリアをすべて捨てて、高分子材料技術者として出直した。38歳の時である。この時の経験や今ギターの練習から学んだことを基にサラリーマンへのアドバイスがあるとしたならば、65歳まで勉強の機会がある、と信じて自己研鑽に努力する人生をお勧めしたい。
65歳としているのは、当方の体験からであり、個人差があるかもしれないが、誤差を考えても60歳までは若い時のように勉強できるだけの力が現代人には備わっている。65歳を過ぎるとかなりの忍耐と向上心が無い限り、学ぶ活力は出てこないように思う。
当方は、ゴム会社で高純度SiCの事業を住友金属工業とのJVとして立ち上げるまでの6年間、まさに死の谷を一人で歩き続けた経験があり、65歳を過ぎた今、それを思い出しながら音楽を学ぼうと努力している。孔子は40歳が限界だったようだが、栄養状態が良くなった今の時代は60歳(注)すぎても勉強は可能なので、まず弊社にご相談ください。
(注)亡父は死ぬまで勉強が口癖だった。遺品を整理していたら、死ぬ直前まで勉強していた記録が残っていた。恥ずかしながらこの時人生において学ぶ意味を理解できた。亡父は100歳になってもボケることなく、当方を叱るのが習慣となっていた。亡父の人生観から当方を見たらナマケモノになってしまうが—-
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音楽の才能など無いことを承知しており、それでも昨年コロナ禍でstay homeを強いられたためギターの練習を始めた。オークションで落札した7万円のセミアコは生鳴りの音がギブソンES335よりも美しく、その効果もあり、エフェクターを通さなくても手製のスピーカーからきれいな音が出てくる。
とりあえず指板上の音名を把握でき、簡単なメロディーならば、楽譜を見て弾くことができるようになった。しかし、コードとか音楽理論がなかなか頭に入らない。おおよその体系を理解できても、すぐにそれを使うことができないもどかしさがある。
おそらく専門外の人が高分子やセラミックスの教科書を理解できたとしても、その知識をすぐに材料開発に応用できないもどかしさとこれは似ているのかもしれない。
音楽理論を演奏に活かすためには、あとどのくらいの時間がかかるのか不明だが、記憶力が若い時よりも落ちてきている現実をどう克服するのか悩んでいる。反復学習の効能を理解していても、反復練習しているときに覚えていた知識を翌朝すっかり忘れている。
この繰り返しですでに半年が過ぎた。小学校のときから新しい知識を学ぶことに関してあまり抵抗はなかったが、この低下した記憶力は、学ぶ上においてものすごい抵抗となっている。
ただし、毎日少しずつ進歩している実感はある。それは、学んで身に着けたはずの知識についてどこを忘れたのか思い出せるからだ。断片的に知識として残っている部分があり、それがやりがいにつながっている。
努力して獲得した知識をほぼ忘れることは悲しいことだが、忘れた部分を覚えている自分をほめながら断片的な知識を頼りに再び同じ内容を確認している。ある女性ランナーが、金メダルを取れなかったが自分をほめてやりたい、と言っていたことを思い出したが、これは学ぶためのよいコツかもしれない。
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ドラッカーは、頭の良い人は、しばしば間違った問題を正しく解いて成果を出せない問題を指摘していた。そして頭の良さは、体系的な仕事を通してその良さが発揮される、と頭の良い人の問題を指摘していた。
QMSを導入している会社は多いと思われるが、これは頭の良い人が世の中に増えすぎたために、会社内の仕事を体系的にできるようにしたものである。これは皮肉ではなく、知的労働者のためには体系的なマニュアルこそが、誤った成果を出さないために必要、と言っているようにも思われる。
ところが困ったことに、日々の問題一つ一つに体系的なマニュアルを誰かが書いてくれるわけではないのだ。だから間違った問題を解くような問題を防ぐために問題解決法を身に着けている必要がある。
残念ながらこれを学校では教えてくれない。最初に述べたような誤った問題の正しい答えを導かないためにも、体系的な問題解決法が必要となるが、科学的に体系的な問題解決法ならば小学校から習っている。
弊社では学校では教えていない、問題解決法を指導している。そしてそれはある程度の体系は整理されているが、体系にできない部分も存在する。どこか音楽や美術に似ている。
音楽や美術などの芸術にもある程度の体系が存在するので、音楽大学や芸術大学が存在する。写真撮影でも同様である。カメラの機能は写真撮影の体系が整理されており、あとはレンズを被写体へ向けるだけのカメラも存在するが、それだけでは他人が見てくれるような写真を撮れない。
加納典明氏は、人に見てもらいたい写真を撮りたいならいやらしい女性の裸の写真を撮ればよい、人類の半分は見てくれる、という迷言を言っていたが、芸術分野は科学のようにすべてを体系化できない。
加納氏の迷言のように、どうしても感性で説明しなければ伝わらない部分が入ってくる。ちなみに、加納氏の迷言をそのまましか理解できない人は科学にかぶれ過ぎだが、「他人の隠れている興味を刺激して、見たくなるようにさせる写真」という意味である。
実は技術や会社の仕事も芸術に似ており、どうしてもうまく文字化できず個人の経験や力量に依存する部分が体系以外に残る。そこをどのように伝承するのかは、各企業の風土にも依存するのだろうけれど、どうも日本企業は終身雇用が崩れてきてうまくいっていないところが多いようだ。QMSだけでうまく運営できない、と困っている方は弊社にご相談ください。
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中国恒大集団に端を発した中国不動産業の問題は、リーマンショックの再来となると心配されている。リーマンショックならばすでにその実績が示すように長くても3年の問題だったが、実はもっと深刻な問題を西側自由主義経済に影響を及ぼす、と当方は見ている。
実際に恒大集団の破産が起きる前にその対応を急がなければいけない。世界経済が直面しているリスクは大変大きいのだ。それが今起きようとしている。しかもそれを習近平はじめ中国のリーダーたちが止めようとしなかったら、おそらく日本のバブル後30年どころではない騒動となる。
弊社はコロナ禍のため中国で仕事ができなくなり、中国依存度を0とできるように業務の立て直しをしてきた。弊社のような小さなところでも2年近くかかった。大手ならば、チャイナリスク回避に3年以上はかかると予想している。
最も日本では、15年ほど前からチャイナリスクは叫ばれ、12年ほど前からチャイナ+1戦略を進めた企業も多いと思われる。この10年上海で見かける日本人は半減した。起業した当時は当方の常宿で朝食時に数名の日本人の顔を見かけたが、5年ほど前から3名以下もしくは0の時もあった。
ゆえに今回中国で様々な問題が爆発的に起きても日本企業が直接被る痛手はチャイナ+1戦略を進めてこなかった企業を除くと小さいと予想されるが、間接的な影響は甚大である。
中国の人件費が日本に近くなってきたので、製造業の部品はASEANに移動し始めているが、それでもまだ中国国内で生産されている部品があり、これを使用している組み立てメーカーはサプライチェーンを見直す必要がある。
中国は広大な市場があり、中国から逃げ出す企業はその市場を失う、と数年前まで恐れられたが、ここはサプライチェーンを早く再構築して中国依存度を大きく下げるか0にした方が賢明である。詳細は弊社へご相談ください。
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今回ノーベル賞を受賞された真鍋博士が日本に戻らない理由を「周囲に同調して生きる能力がないから」と答えた言葉に対して、ヒルオビでは、アメリカンジョークとして説明していた。また昨日までこの言葉を扱ったニュースでは同様にジョークとして扱っているケースと深刻に扱っているケースがあった。
小生はジョークではなく、真鍋博士の本心だろうと感じた。当方は、新入社員の研修時に社長から「火中の栗を拾えるような人材が求められている」と話された言葉に従い、ゴム会社の研究所で高純度SiCの事業を住友金属工業とのJVとして立ち上げている。
そこまでのいばらの道や、その後FDを壊されるようないじめを研究所内で受けてそれを研究所が隠蔽化するというのでセラミックスのキャリアをすててまで転職した経験がある。
まさに当時の研究所は周囲に同調してアカデミアよりもアカデミックな研究をしなければ生きてゆけない世界だった。新規事業をを起こそうとするまでもなく、製品に近い研究を行ってもそれを排除するような空気があり、本部長がその改革を行おうとしても、結局アカデミックな研究が好きで、FD事件を隠蔽化するような本部長でなければマネジメントできない風土だった。
この経験から、真鍋博士の真意はイノベーションを歓迎する研究風土が日本に存在しないと言われているような気がする。企業の研究所でありながら、日本ではイノベーションに対してアレルギーを示すような風土が存在した実績があるほど日本の研究所はイノベーションに対して後ろ向きというよりも同調しないメンバーに対して厳しい。
学会の技術賞に推薦されて落選している。当方の技術内容がそれにふさわしくなかった、と言ってしまえばそれまでだが、中国では十分に実績を出すことができた。もちろん日本でサラリーマン時代にその技術で6年間実用化できなかったテーマを実用化しており、それが技術賞に値すると推薦されている。
学会までイノベーションを拒む、とまで自分の体験を基に言うのはやや気がひけるが、審査会場で浴びせられた質問は、従来の理論に反する現象に対して疑問視する見解である。当方は明確に従来の理論に反する現象であり、当方もうまく説明できないがこう考えている、と述べている。
現象に潜む新たな機能を実用化できても学会の技術賞を受賞できないというのはおかしいと思っている。実用化された新たな機能が新たな科学を生み出すかもしれないからだ。学会賞に推薦してくれたアカデミアの先生は旧7帝大の副学長で当方の技術を高く評価してくださったが、当方のその場で同調する力不足で申し訳ないことをした。
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科学でうまく説明できない現象について、技術者はどのように問題を議論し、アイデアを生み出していったらよいのか、これは重要な問題でありながら、また、問題解決法として技術者が知りたい問題でありながら具体的に誰も説明できていない。
やれ右脳左脳理論だの思いつきを論理にする方法だのこのような分野を目指して書かれた書物が最近流行で、およそ能天気に運よく出世できた人たちは、このような本を部下に進めたりする。
自分ではできないから他人の著書で自分もそうやってきた、と暗に言いたいのかもしれないが、他人の成果に平気で胡坐をかいて座っていた人も稀にいるから横で見ていてやりきれない。
当方は若い時に上司から本を勧められると「今の仕事に役立ちますか」と、質問してきた。そして自分の知らなかったことや、本当に実務で役立ったときには心からお礼をしてきたが、お礼を言わない方が多かった。
せっかくのアドバイスなのでお礼を言うべき、と考える人は、無駄な本を読む時間を強制労働と感じないのではないか。職務上の責任など無い仕事で始末書を書かされたり、本来は上司の書くべき書類を書かされたり、さらに二番煎じの本を読まされたり、と大変な時代だった。
今はパワハラセクハラモラハラなどが言われているので、上司受難の時代と言っても良いかもしれないが、それでも部下に本を勧めることが、相当な覚悟が必要ということが分かっていない人が多い。部下が上司よりも読書家だった場合には、恥となることを知っておくべきである。
当時はドラッカーの焼き直し本が多く、ドラッカーを読んでいなかった上司が多かったように記憶している。当方は高校生の時からドラッカーを読み続けてきたので、当時出版されていたドラッカー本はすべて読んでいた。ドラッカーもコンセプトの重要性を指摘していた人物の一人である。
ところで技術分野でコンセプトが力を発揮できるのは、このような科学でうまく説明できない分野で議論を円滑にし、アイデアを生み出すときである。すなわち、コンセプトを提示し、それを基に議論を進めプロジェクトに最も適したコンセプトに練り上げる作業により技術アイデアをまとめてゆくことができる。詳細は弊社へお問い合わせください。
(注)コンセプトがどのようなものか、を正しく理解していない人が多い。コンセプトの重要性を説く人がいるが、まずコンセプトがどうして必要なのか、コンセプトがあるとどのようなメリットが等々まずコンセプトを理解するための手続きが求められる。技術開発におけるコンセプトは、ただセクシーな言葉をちりばめたようなものではないのだ。また、ダイゴ語のようなコンセプトならば無い方がましである。
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表題は高分子発泡体を難燃化する技術開発を行っていた時の技術コンセプトである。始末書を書く原因となった世界初のホスファゼン変性軟質ポリウレタン発泡体の工場試作に成功した時に思いついたコンセプトである。
当初は、世界初の難燃化技術を開発するのが当方の使命だと言われ、オールコックによるホスファゼンを用いた高分子の難燃化研究が発表された時代に、ホスファゼンのジアミノ体を合成しイソシアネートと反応させれば、分子内にホスファゼンを導入することができ、オールコックの研究結果より優れた成果を出せるのではないかと期待して実験している。
期待通りの研究シーズを1週間ほどで出すことができたので、係長が課長と相談して半年後の工場試作を決めている。簡単な技術と誤解したのである。徹夜を繰り返して実験をしていたことを知っていても入社した若僧が1週間ほどで出せる成果など大したことはない、と考えたようだ。
モノの評価能力というものは、その人の知的能力に大きく依存する。世の中にはその能力が低くても自信にあふれている不思議な人がいる。そのような人は、とかく他人の成果を低く評価する傾向がある。
ただし、低く評価されたおかげで一人で仕事を進めることができ、自由に研究ができた。その結果、高分子を難燃化するときに、燃焼している高分子をどのように炭化促進したらよいのか、当時問題となっていたテーマのコンセプトをゆっくりと考えることができた。
ホスファゼン変性ポリウレタン発泡体の開発は、コンセプトに基づくものではなかったが、その研究開発過程でこの研究のコンセプトをじっくりと考えることができた。そして考えたのが表題である。
始末書にはもう少し人目を引くように(セクシーに)燃焼時の熱を利用してガラスを生成する難燃化技術というコンセプトを書いている。このコンセプトで天井材の開発まで行い、高純度SiCの発明までコンセプトは有効に機能した。
現象を見てどのようにコンセプトとしてまとめるのか、あるいは、すでに機能のイメージができているならば、それをどのような不偏化した技術として示すのか、科学にとらわれていると言葉が出てこない。
小泉元環境大臣のようにセクシーととっさに言葉を思いつけるように日ごろから訓練しておくとよい。技術開発とは人類の日々の営みの一つであり、コンセプトの準備も技術者の営みのとして捉えられる。
ちなみにセクシーなる単語が公の場であのように使える単語であることをこの年で初めて知った。まだ未知のことは多いのでボケてはおれない。
カテゴリー : 一般 高分子
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コンセプトの重要性は昔から言われているが、この意味を理解していない人が多い。コンセプトそのものの意味は、生み出すこと(妊娠)から来ているが、これを提示することがアイデアを生み出す機能となることを強く意識していない。
コンセプトを何か概念化したフレーズにしかすぎないと考えて使用していては、新しいアイデアを生み出す力として利用することができない。
確かにコンセプトはあるオブジェクトを概念化して提示したものであるが、それはオブジェクトに盛られた重要なアイデアを伝えるためにわかりやすく概念化した表現となっていなければならない。
そのためコンセプトが時代とともに陳腐化するのは避けられないが、新しさを維持できる時間が長くなるようなコンセプトを提示できるようオブジェクトをよく観察しなければいけない。
コンセプトなど無くても新しいアイデアで新しいオブジェクトを提示できれば、それはそれで一つの成功である。しかし、新しいアイデアによる新しいオブジェクトには常に何らかのイノベーションを引き起こす力が存在するはずである。
すなわち、コンセプトを提示するとは、そのイノベーションを明示していることであり、新たなアイデアを生み出す力をコンセプトで表現していることになる。
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1968年に日本で公開された映画「卒業」は、当時の社会風俗を考慮するとR指定になっても良いような映画だと思いながら興味本位で見ていた。二本立てで再演された時にその映画を見て、様々なメッセージがその映画に込められていることに気がつき、数回映画館に通った。
モラトリアムの若者像、プラスチック産業の隆盛、不倫を超えた自由恋愛などサイモンとガーファンクルの音楽(注)に支えられながら、美しく描かれていた。
ただ理解できなかったのは、CMにも使われたラストシーン、教会の窓から花嫁を呼び、十字架で大人たちをなぎ倒してその場から連れ去ろうとしたベンジャミンの行動に共感した花嫁の心理である。
古いモラルを破壊し、新しい自分たちの生活をスタートする若者の象徴と説明されても、かつてモラトリアムで、自分の母親ともベッドを共にしたボーイフレンドに、未来を約束された幸せな結婚をすてて将来を託す、このような女性の決断をどうしても理解できなかった。
ちょんまげ姿で先日空港に現れた男性をマスコミが追いかけているシーンを見て、映画「卒業」を思い出した。ベンジャミンは、彼のような男性として描かれていなかったが、真子内親王の心理を理解できない点では同じである。
ベンジャミンは、過去の自分から決別しようと必死で努力し、すなわちエレーンを求めて真っ赤なスポーツカーを捨てて自分の足で走り教会にたどり着いている。その努力にエレーンが感動して彼についていこうと決心した、という説明を読んでみても女性心理の理解は進まない。
しかし、結婚式場で置き去りとなった新郎に対するエレーンの気持ちを解説している映画評論が皆無であることから、エレーンとベンジャミンが幸せになれればそれでよい、という映画として思考を止めることはできた。
映画は上映時間を終えればそれでおしまい、で済むかもしれないが、今回のご結婚はそのあとに多くの問題を日本社会に残すことになる。お世継ぎ問題だけでなく今後の象徴天皇ご家族のありようまで考えなければいけない。
(注)音楽監督は、その後フュージョンとかクロスオーバーと騒がれるジャンルの旗手、デーブ・グルーシン。サイモンとガーファンクル以外に彼のジャズもフューチャーされ、音楽鑑賞もできた映画だった。
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高分子材料は誘電体のため電気をためやすい(蓄電)。ゆえに使用していて帯電に悩まされる。例えば、梱包材に使用されている発泡スチロールを廃棄するために細かく手で砕いていて体に白い粉がついて困った経験はないだろうか。
発泡スチロールは脆いので、無造作に細かく粉砕すると、帯電した切り子が多数発生しそれが体に付着する。手で払おうとしても、掃除機で吸い取ろうとしてもきれいにとることができない。
このような目に合うと、樹脂の帯電のパワーに改めて気がつくことになる。樹脂だけではない。乾燥した冬の季節では、人間の体も帯電する。乾燥肌でかゆくなったりするのも静電気の刺激が影響しているので保湿剤を塗って、体表面の抵抗を下げるとかゆみが止まる。
このような体験をすると、樹脂成形体では最表面だけ帯電防止されておればよい、という経験知が身につく。家電製品に使用されている樹脂では、帯電防止剤が添加されている樹脂もあれば、添加されていない樹脂もある。
梱包材として使用される発泡スチロールは低コストで供給したいのでポリスチレンに耐候剤を添加していない場合が多いが、家電製品はじめ耐久消費財に使用される樹脂には、耐久性を向上させるための各種添加剤が添加されている。
このような添加剤は、成形時に表面へブリードアウトしやすい。ブリードアウトの問題は以前書いているのでそちらを見ていただきたいが、表面にブリードアウトした添加剤が帯電防止に一役買っている。
ゆえに樹脂の配合設計を担当している人は、クレームでもない限り、帯電防止技術を深く考えていないようだ。もし市場で帯電による品質故障が発生した場合には、弊社へご相談ください。
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