東京オリンピックの関係者の仕事の進め方が悪いことを指摘したが、当方はどのような仕事の進め方をしてきたのか、一例を示したい。
早期退職を決意して取り組んだ仕事では、半年後に製品を出さなければいけない状況で、歩留まりが10%以下という問題があった。
この歩留まりの低さの原因がどこにあるのか、単身赴任してすぐに議論したが、誰もコンパウンドに問題がある、と思っていなかった。
コンパウンドは外部の一流メーカーから購入しており、歩留まりの改善は、押出成形技術が未熟のため、と担当者だけでなく、コンパウンドメーカーの技術者までも口をそろえて言うのだった。
押出成形について6年ほど検討されてきたが、コンパウンドについては機密を理由にどのような検討がなされたのか、何もデータは残っていなかった。
当方は、すぐにコンパウンドを公知の利用可能なあらゆるプロセスで製造した。そして、バンバリーを用いて当方のスキルで混練したコンパウンドが歩留まりを改善できることを社内の開発関係者に示すことができた。
さらにこの結果から、カオス混合装置を考案し、歩留まりがさらに上がるとともにコンパウンドの生産性も問題のないことを示すことができた。
この結果をコンパウンドメーカーの技術サービスに話したところ「素人は黙っとれ」となった。そこで、その素人が3か月でコンパウンド工場を建てて、歩留まりを100%にして計画に遅れることなく製品を出している。
すなわち、正しい問題について解答を示すとともに、その解答について実行すべき人が動かない時には、自ら動きゴールを達成しているのだ。
組織委員会も理事の人数が増えたので、消毒はじめコロナ対策に理事自ら動くことを覚悟すれば、オリンピックの開催は実現するだろう。
しかし船頭多くして船陸に上がる状態、と国民が判断すれば、オリンピックを中止せざるをえないだろう。
すなわちオリンピック開催の是非は理事はじめ関係者の覚悟と実行力にかかっている。もしここで関係者役員が給与をすべて返上し、コロナ対策に充てる、ぐらいの決断をすれば、国民の多くは開催賛成に回るだろう。
元森会長の関係団体に多額の献金があった、組織委員会会長の給与がサラリーマンの常識を超えた金額だった、などと報じられ、オリンピックが一部の金づるになっている、と国民が感じている間は、開催反対者が減らないだろう。
選手の誠実真摯な活動はニュースとして報じられ、その理解は得られているが、運営関係者の誠実真摯さが伝わってこないのがアンケートの結果とみるべきではないか。
管理職の立場だった当方自ら徹夜して実験を行いデータを出し、仕事を成功させる道筋を明らかにしたので、混練プラント建設の決済が下りただけでなく、全社の協力が得られ短期間に歩留まりを10%から100%に上げることができた。
リーダーの覚悟と実行力が組織なり国を動かすのだ。責任を取るべき時責任を取らず、権威や肩書に胡坐をかいている姿が見え隠れすれば忖度による協力はあっても真摯な協力は得られない。
国民はJOCや組織委員会のリーダーの行動をみており、アンケート結果はその表れである。はたしてJOC山下会長や橋本組織委員会会長はアンケート結果をひっくり返すほどのリーダーシップを発揮できるのだろうか。
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国内アンケート結果だけでなく、海外のアンケートでもオリンピックの開催中止意見が多い。これは、JOCはじめ関係者の仕事の進め方が悪いためだろう。
まず、オリンピックを開催すべきかどうかを議論するのは、まだ20日早い。聖火リレーが終わってからでも、という考え方に立てば、1か月以上余裕がある。
今一番考えなければいけない問題は、「どのようにオリンピックを開催運営してゆくのか」であり、聖火リレーが始まるまでに結果を国民に提示しなければならない緊急性がある。そして、聖火リレーもその出された回答で運営してゆくべきだろう。
不思議なのは、コロナ禍となって1年経つのに、この問題が議論されてこなかったことだ。コロナ禍でどのようにオリンピックを開催運営してゆくのか、という問いの解答を前提にオリンピックを開催するのかどうか、コロナ禍の状況を見て判断するのが、正しい仕事のやり方である。
どのように開催運営するのかという解答では、コロナ感染防止を第一の目的に全ての運営方法を取り決めるのがまっとうな解であり、その時、虚飾はすべて取り除く覚悟が必要である。
すなわち、コロナ対策を除けばオリンピックの原点ともいえる様な運営方法で東京オリンピックは行うべきである。そしてそのような方法でも感染を防ぎきれない、という見解或いは判断がでた時には、中止をすればよい、と思っている。
残念なのは、JOCはじめ関係者は、森問題で発生したジェンダー問題に注力し、組織委員会の理事の数を増やしたりする奇妙なことをやっている。
会長がスピードスケートのオリンピック選手だっただけに、スベルスピードもさすがに早い。
考えなければいけない問題についてどうするのかを国民に伝えることが急務なのに、女性の理事の割合を増やすことは公約だったから理事の数を増やした、とスベリスギ。
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ゴムタイムズ社主催のWEBセミナー
が3月11日10時30分から予定されている。参加費は1名あたり、45000円となりますが、弊社へお申し込み頂ければ、小生の著書「ポリマー混練り活用ハンドブック」(¥4800:消費税抜き)を1冊謹呈させていただきます。
今回のWEBセミナーの特典として、後日無料相談会をWEBで開催することも計画しています。これはゴムタイムズ社とまだ調整できていませんので当日詳細を発表いたしますが、交通費がかからないWEBセミナーの長所を生かしたいと思っています。
高分子材料の難燃化技術は、形式知よりも経験知の比重が大きい技術領域であり、また、難燃性評価装置が無い場合にどうしたらよいのか、と言った問題にもお答えしたい。
過去に天秤しか存在しない会社で、ある材料の難燃化技術を3日間で完成させた。用いた評価法は、コンビニで購入したライターである。
これは特殊なケースであり、いつも成功するとは思っていませんが、経験知の比重が高い技術ゆえに可能だったと思っています。
セミナーでは、難燃化技術の概論だけでなく当方の学生時代の研究成果やゴム会社での研究成果で学術雑誌に掲載された事例や、未公開の事例なども含め科学から技術まで当方の経験を幅広くご説明いたします。
講演で使用する当方の研究開発事例
1.ホスファゼン変性ポリウレタン
2.ホウ酸エステル変性ポリウレタン
3.PVAの難燃化
4.フェノール樹脂・TEOSナノ複合材料(高純度SiC前駆体でもある)
5.PC/ABSの難燃化
6.PET基ポリマーアロイの難燃化
7.混練技術と難燃化
8.ホスファゼン環鎖状ポリマー
9.マテリアルインフォマティクスによる配合設計
カテゴリー : 一般 学会講習会情報
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コロナ騒動から1年が過ぎた。実は1年以上前から中国では少し異変があり、2019年11月の中国出張を取りやめている。
以後中国出張どころか仕事もなくなって、趣味の時間が増えた。そこで、改めてギターにチャレンジしようと、オークションでアイバニーズの15万円の新品セミアコを7万円で競り落とした。
7年前の製品で、店頭展示品だったようだが、フレットの減りは見当たらず、試奏もされていなかったようだ。20年ほど前にギブソンES335を購入しているが、その品質の悪さで、過去に16万円で楽器店に売却している。
15年以上経過した中古でも16万円の値段がつくところは、腐ってもギブソンだが、オークション7万円のセミアコはES335よりもはるかに品質が高い。
指板に用いられたローズウッドは、ネットでその性状を調べた限り最高級のグレードのように思われる。安っぽいES335の指板とは運指のときのスムーズ感が異なり、ギター演奏が上達しそうなイメージを生み出してくれる。
その他の部分も同様にES335よりも品質の高い個体であり、とても7万円に見えないところがよい。
ただ、シリアルNoの書かれたラベルに小さくmade in Chinaと書かれたところがそれらしく感じさせる程度で、細部の造りの良さはラベルが無ければ日本製と誤解する。
ギターの品質には大変満足したのだが、弾き始めてから地獄が始まった。15分も練習すると大変疲れるのだ。ES335もそうだったが、アコギの2倍の重量があり、重い。
カテゴリー : 一般
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昨晩NHKスペシャルで廃棄プラスチックスの脅威が報じられた。詳細はNHKのホームページで確認していただきたいが、今後重要になってくるのがリサイクル技術である。
プラスチックスをそのままゴミとして廃棄するプロセスは恐らく世界的に禁止される可能性がある。
プラスチックスのリサイクルにはサーマルリサイクルも含まれるが、NHKの番組では二酸化炭素発生を伴うので好ましくないとされた。
しかし、これは常識的な考え方であり、二酸化炭素を排出しないサーマルリサイクル技術という発想が必要だ。
ゴミという概念を無くし、ループプラットフォームによる包装容器にプラスチックスを使わないアイデアも紹介されていたが、まったくプラスチックごみを0にすることは難しいと思われる。
プラスチックスごみを0にできない可能性が残っている以上、サーマルリサイクル技術の二酸化炭素レスを目指したイノベーションは重要である。
プラスチックスのリサイクルが一部で成果を出しているが、ループプラットフォームなど新しいアイデアが出てきたとしてもエネルギーとして回収する焼却処理プロセスは最後の手段として残る。
二酸化炭素レスのサーマルリサイクル技術開発は、国家プロジェクトテーマとして進めるべきではないか。人工光合成プロセスと結び付ければ、面白いかもしれない。
カテゴリー : 一般 高分子
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「5G/beyond 5G に向けた 高速高周波対応部材の最新開発動向」という書籍が技術情報協会から出版されました。総勢60名以上の著者による書籍で、この分野の最新開発動向が網羅されている。
当方も高分子材料の誘電率制御と低誘電率化技術について20ページほど執筆している。ここには、これまでセミナーでも未公開の高分子材料と圧電材料との複合化についてデータとともに紹介している。
昨年公開された弊社の発明PH01についても執筆したかったが、データが不十分だったので今回は見送っている。
さて通信情報分野において、半導体チップ分野について日本は手足を出せない状態だが、それらを実装する材料や、外装、アンテナとの複合等機能部材については、まだ参入の余地が残っている。
ファーウェイの本拠地中国においてもPPSやPPEなどのエンプラを中心に技術開発が行われている。
日本と異なり、研究開発などやらず、アジャイル開発で材料が創りこまれてゆく。その結果通信技術分野の日進月歩のスピードとうまくリンクしている。
アジャイル開発なので品質問題が絶えず起きるが、ハードウェアーのバグと異なりそれほど深刻な問題となっていない。むしろ開発スピードを遅らせる方が問題との視点で技術開発が進められている。
カテゴリー : 一般 学会講習会情報 宣伝
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高分子材料が着火した時に空気中で自己消火性を示す材料設計手法には2種類あり、一つは炭化促進型材料設計手法で他の一つは溶融型材料設計手法である。
前者の考え方で設計された材料ではLOIが21以上となるが、後者の設計では常にLOIが21以上とならない。
LOIが21以下であっても溶融型材料設計手法で開発された材料は、自己消火性を示しUL94-V2あるいはH試験を通過する。
すなわち溶融型材料設計手法で難燃化された材料を垂直に立てて、炎を上部から近づけると自己消火性を示さない場合がある。
これに対して、炭化促進型材料設計手法で難燃化された材料は、どのような位置から炎を近づけても空気中で自己消火性を示す。
40年ほど前には、これ以外に加熱されると大変形を起こす材料も難燃性材料とされたが、現在はこのような観点で材料設計をする人はいない。
少し考えれば、火災時に難燃性を示さないことが想像されるのに、アカデミアの研究者の中には、学問的興味からこのような問題のある難燃化手法を広めた先生がおられる。
問題が起きてから黙ってしまわれたのは、無責任極まりないが、この先生のアドバイスを受けて、かつて台所用天井材が開発された歴史がある。
当方が高分子の難燃化技術を担当した時には、まさに市場の火消をやっている最中だった。安全靴とヘルメット、作業着を抱え、定期的に筑波にある建築研究所まで通った思い出がある。
カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子
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ゴムタイムズ社主催のWEBセミナー
が3月11日10時30分から予定されている。参加費は1名あたり、45000円となりますが、弊社へお申し込み頂ければ、小生の著書「ポリマー混練り活用ハンドブック」(¥4800:消費税抜き)を1冊謹呈させていただきます。
今回のWEBセミナーの特典として、後日無料相談会をWEBで開催することも計画しています。これはゴムタイムズ社とまだ調整できていませんので当日詳細を発表いたしますが、交通費がかからないWEBセミナーの長所を生かしたいと思っています。
高分子材料の難燃化技術は、形式知よりも経験知の比重が大きい技術領域であり、また、難燃性評価装置が無い場合にどうしたらよいのか、と言った問題にもお答えしたい。
過去に天秤しか存在しない会社で、ある材料の難燃化技術を3日間で完成させた。用いた評価法は、コンビニで購入したライターである。
これは特殊なケースであり、いつも成功するとは思っていませんが、経験知の比重が高い技術ゆえに可能だったと思っています。
セミナーでは、難燃化技術の概論だけでなく当方の学生時代の研究成果やゴム会社での研究成果で学術雑誌に掲載された事例や、未公開の事例なども含め科学から技術まで当方の経験を幅広くご説明いたします。
講演で使用する当方の研究開発事例
1.ホスファゼン変性ポリウレタン
2.ホウ酸エステル変性ポリウレタン
3.PVAの難燃化
4.フェノール樹脂・TEOSナノ複合材料(高純度SiC前駆体でもある)
5.PC/ABSの難燃化
6.PET基ポリマーアロイの難燃化
7.混練技術と難燃化
8.ホスファゼン環鎖状ポリマー
9.マテリアルインフォマティクスによる配合設計
カテゴリー : 一般 学会講習会情報 宣伝 電気/電子材料 高分子
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すでに発生から5日目で未だ鎮火の見通しが立っていないという。火事は21日午後3時半ごろ登山者からの通報で見つかったという。
このような大規模な山火事は、北米の針葉樹林で頻発している。1950年頃には数学者が山火事の数理モデルを考える過程でパーコレーションの問題を解いている。
パーコレーションについてはn次元の問題まで解決され、山火事についてもシミュレーション可能な時代になった。しかし、山火事は早期対策がすべてであり、これに失敗すると大規模化する。
山火事の初期に空からの消防活動は有効だが、今回の規模になってくると鎮火目的には効果が無く、延焼を防止する程度となる。
火事の原因その他消防活動の検証は鎮火後となるが、山火事の大半は人為的原因であり、今回もその可能性が高い。また、山火事が発見されたならすぐに自衛隊にお願いすべきと思っているが今回それがなされていない。
アメリカやカナダでは山火事専用のヘリコプターを準備していると聞いている。山火事は、燃え広がり方で地表火、地中火、樹冠火、樹幹火に分類される。
すなわち地上の消火活動だけでは完全に鎮火することが難しく、空中からの消火活動が不可欠である。ゆえに消防活動にも高度な戦略と戦術が要求される自然との戦いとなる。
日本では広葉樹が多いので今回のような大規模な山火事は多くは無いが、地球温暖化が進み気象現象も変化しているので、消防署が中心になって専門部隊を編成する必要があるように思う。
山火事は、大規模化すると科学的な対策が難しくなり、最後は神頼みとなる。これが十分に理解されていないのではないかとニュースを聞きながら感じた。日本は森林大国なので山火事専門部隊を編成すべき時代になったと思う。
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通信市場においてファーウェイの問題がニュースになってはじめて、この分野で半導体関連の日本企業が蚊帳の外の状態であることを知った。
また、通信市場の企業に勤務していた高校時代の同級生が10年以上前に嘆いていたのを思い出したが、もう手遅れで、日本企業が基地局や情報端末の半導体市場で、もはや戦うこともできない。
半導体チップでは莫大な研究開発投資が必要になるので参入は難しいが、中国ナノポリスで活動してきた経験から、高分子材料については、まだ参入の機会が存在すると思っている。
ただし、日本の高分子材料メーカーにそのニーズが見えているのかどうか。このコロナ禍で1年以上ナノポリスで活動できなくなったが、今も相談のメールだけ届いている。
弊社は慈善団体ではないので無料の相談は受け付けない、と返事しているのだが、現地に行くこともできないので、お客を逃がさないか心配になってきた。
日本に十分な仕事があれば良いのだが、ニーズが見えていない状態では、仕事も生まれない。しかし、無料でニーズを公開することもできないので難しい問題だ。活動の場を提供してくれる企業を求めている。
カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子
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