一世を風靡した元予備校講師金ぴか先生の話題が、まだWEBに出ている。お亡くなりになってからこれだけ話題にされる方も珍しいが、この先生はもしかしたら私たちに警告を発しているのかもしれない。
お亡くなりになる1ケ月前のインタビュー記事を読むと、改めてドラッカーの指摘していた知識労働者が本当によく考えなければいけないことの重要性が語られている。
すなわち、組織の寿命と人間の寿命とが、というとわかりにくいが、退職してからの知識労働者の寿命が極めて長くなった問題がある、ということだ。
これは、年金の2000万円不足問題よりももっと深刻だ。ドラッカーは、二つ以上の世界を持つことの重要性を説いていたが、人は社会との関わりから離れて生きられないので、一つは必ず社会と関りをもつ世界だ。
ボランティア活動はその一つであり、これは、若い時から心がけなければいけない。その他にドラッカーは幾つか人生を充実させる方法を解説している。
それは現代の幸福論と言っても良いような内容であり、弊社ではその内容を講演するためのソフトウェアーをまとめていますのでお問い合わせください。
カテゴリー : 一般
pagetop
ゴム会社の主要事業部門では、トヨタ同様に日常の活動にカイゼンが求められていたが、研究所の風土は異なり、当方の日ごろの改善提案活動が浮いた行動に見える様な運営だった。
ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの技術やフェノール樹脂天井材の技術から生み出された高純度SiCの事業はその部門で運営されていたが、職場では異質な仕事と周囲から見られていた。
高純度SiCの事業テーマを研究開発テーマとしてスタート後5年経過して開始された住友金属工業との高純度SiCのJVを抱えながら、電気粘性流体のテーマを新たに担当することになった
このテーマに関する下記の主要技術を一人で提案できるほど貢献できたのは、それまでに担当したテーマで材料技術基盤が当方のスキルとして完成していたからである。
この電気粘性流体の仕事を担当するや否や、そのテーマに関するいくつかの改善技術について企画を提案している。
テーマそのものが先端であり、ゴム会社がその先頭を走っていると説明を受けていたので現場を見ただけでまとめた、まさに「カイゼン」企画である。
世界の先頭を走っている状態を材料技術者の立場で実用化の視点から眺めたときに、現場で行われていたのは極めて奇妙な研究が多かったからである(「添加剤がまったく入っていないゴム開発」という当方に課せられたテーマはその一例である)。
科学の研究として推進されていた状態を見て、新たに企画提案したテーマから以下の発明が生み出されている。いずれも科学的ではなく材料技術で生み出した成果である(この時の企画立案に研究開発必勝法が使われている)。
下記発明が他のメンバーにより推進されるようになって実用化が加速し、当方が転職後電気粘性流体は上市された。
<高純度SiCの事業化を一人で推進しながら出した成果事例>
1.電気粘性流体の増粘防止耐久性向上技術(特開平3-124794、特開平3-157498)
2.ホスファゼンを用いた電気粘性流体、あるいは難燃製油(特開平3-139597、特開平3-139599、特開平4-202295、特開平4-202296、特開平4-198189、特開平4-198190)
3.電気粘性流体用特殊粉体(特開平3-181597、特開平3-252498、特開平4-227796(傾斜機能粉体)、特開平4-227996、特開平4-227997(微粒子分散型微粒子)、特開平4-348192、特開平5-810、特開平6-279018)
カテゴリー : 一般 連載 電気/電子材料 高分子
pagetop
亡くなった助役から金品を受け取っていた関西電力役員には「恥」の価値観が無いのだろうか。記者会見の様子も含めて、一流企業のトップの姿として見苦しい。
関西電力の事例に限らず、最近経営トップの羞恥心が世間の感覚からずれている事件が多くなった。
そう思っていたら、神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代男性教員が、同僚の先輩教員4人に暴行や暴言などのいじめ行為を昨年から継続的に受けていた、とのニュースが報じられた。
組織内のいじめについて、この小学校の様な派手ないじめから陰湿ないじめまで含めると意外と多いのかもしれない。当方もゴム会社でセラミックス事業を立ち上げたときに同僚からいじめにあっている。
いじめにあっても耐えて事業を立ち上げ、その事業は30年間ゴム会社で継続され、昨年愛知県のセラミックス会社へ売却された。
このゴム会社におけるいじめではFDの破壊というところまでエスカレートしたので、当方は事件を公にして転職している。
この時に感じたのは、会社への貢献ではなく出世だけを考えて他人のテーマを妨害する破廉恥さであり、犯人はじめ組織リーダーまで「恥」の感覚に欠如していたことだ。彼らは当方はじめ創業時に関わった方たちが生み出した事業が30年続くのをどのように眺めていたのか。
当方は使命感からゴム会社で基盤技術0からの事業立ち上げを推進し、住友金属工業(当時)とのJVとして立ち上がったところで身を引いている。関西電力の経営者は、創業者である当方の身の引き方を知ったらどのように感じるだろうか。
<補足>10/9朝日新聞デジタルによると、関西電力の八木誠会長が辞任する意向を固めたことが8日分かった、とのこと。9日には第三者委員会が設置される予定なので覚悟を決めたようだが、追い詰められ決断したような遅い意思決定だ。東京電力のトップもおかしな役員だったが、これでは日本経済も良くならない。
カテゴリー : 一般
pagetop
難燃性ホスファゼン変性ポリウレタン発泡体や難燃性ホウ酸エステル変性ポリウレタン発泡体は、最先端の技術だった。
当時、ホスファゼンが市販されていなかったという理由だけでなく、ホスファゼン変性ポリウレタン発泡体の工場試作に世界で初めて成功(すなわち量産可能)している。
また、燃焼時にガラスを生成し高分子を難燃化する技術に至っては、リン酸エステル系難燃剤の開発競争が激化していた時代であり、リン酸エステル系難燃剤の2世代後の難燃化技術という位置づけとなる。
その数年後各社から次世代技術と称された臭素系難燃剤の上市が始まったことを思うと、会社としては難燃化コンセプトも含め機密扱いにすべき先端技術だった。
しかし、上司が高分子学会の崩壊と安定化研究会の委員を担当していた、という理由で、すんなり学会発表を命じられている。当方から学会発表を申し出たわけではない。これはありがたかったが、技術の内容を経営者が理解できていたなら企業としては大問題となったはずだ。
難燃性発泡体技術の展開として行われたフェノール樹脂天井材の開発テーマでは、発泡体製造プロセス装置の開発を行っている。ただ開発したばかりの発泡機を研究として使う間もなく、すぐ工場へ設置されたのには驚いた。
市場において難燃性発泡体の競争が激化したためであるが、新入社員研修でQCを重視した仕事の進め方を習ったのに乱暴な開発に巻き込まれ憤慨した。
しかし、材料技術とはコンセプトが正しければ、ばくちの様な開発でも成功するものであることをこの時学習している。フェノール樹脂発泡体では、発泡の均一性が力学物性に影響しそれが難燃性能に効くため、発泡装置が重要である。
そこで発泡装置を最初に開発している。処方の完成度について不十分な状態だったが、機械で発泡させたら、不十分な完成度の処方でも仕様を満たす発泡体ができた。
この学習成果は、QMSを導入していた写真会社でカオス混合のプラントを開発するときに生かされた。単身赴任したばかりで、企画も認められていない技術について研究開発と工場建設をコンカレントに行っている。
QMSに反しないようにDRを巧みに行い、規定の段階のDRを消化したところで工場が立ち上がっている。これは開発に関係した部署が協力してくれたおかげである。
今から思えば、部下になったばかりの新参者の提案に対して、センター長は8000万円の決済を「よくぞ思い切って決断してくれた」。
但し、30年前に獲得した材料技術の応用であり、発案者の当方は少し不安だった。しかし、センター長が投資をしようと言われたので、80,000円もする混練の技術書を3冊ほど自腹で購入し勉強しなおした。その結果、30年前の知識から見ると、世間の形式知が間違った方向へ発展していることに気がついた。
当方の経験知が正しいのか、合計24万円の書物に書かれた形式知が正しいのか、丁半ばくちを打つような工場建設だったが、工場から出荷されたコンパウンドの性能は、外部の形式知で開発されたコンパウンドの性能をはるかに超えるものであり、そのばくちに勝ったのである。
そこで10年以上経過したのでこの経験をもとに最近新たな考え方の混練に関する本を書くことになり、この12月にはゴムタイムズ社から発売される。
また、10月度の特別廉価セミナーでもこの混練技術の講演を15,000円で予定しているので問い合わせていただきたい。分配混合だの分散混合だの考える前に、混練を進める力をよく考え、プロセスを設計することが重要である。
市販されている本にはこのような考え方は書かれていないが、3ケ月で量産工場が無事立ち上がったことから、この考え方の正しいことが実証された。
カテゴリー : 一般 学会講習会情報 連載 電気/電子材料 高分子
pagetop
タイヤの軽量化因子探索では、多変量解析の手法をドロ縄式で勉強している。統計手法のマスターから独自のタグチメソッドもどき手法の発明に至る知識獲得がこの時できたので思い出深いテーマとなった。
材料技術におけるコンピューターの役割を体験し、これが動機となり登場したばかりのMZ80Kを購入した。そして、テープベースで動く多変量解析プログラムをS-BASICで、その後F-DOSベースのHu-BASICで作成している。
このHu-BASICはゲームのハドソン社が設立されたばかりの頃に開発されたプログラム言語である。このシステムで計算した時に5000件程度のデータならば一日で処理できたので、タイムシェアリングでいつ計算結果が出てくるのかわからない3033より便利だった。
出勤前にコンピューターを走らせて、昼休みに独身寮に様子を見に行くと計算が終わっていることもあった。
MZ80Kは個人で購入し、一年後にはF-DOSを導入している。当時のお金で80万円前後会社の仕事のために投資したことになる。
このMZ80Kを用いて、ポリウレタンの熱分解に関する反応速度論や、難燃化因子に関する多変量解析、フェノール樹脂発泡体を用いた天井材開発などで成果を出した。
「自分で買ったら」と言っていた上司に、最初の成果である多変量解析で処理したLOI予測式を自慢げに説明したら絶句していた。この驚きの後の沈黙という上司の態度に、説明をした後に後悔の念が出てきた。
ただ、サービス残業が常態化していると分かっていても残業代20時間制限をミーティング時に部下へ淡々と説明していた上司だから、沈黙の意味は他にあったのかもしれない。
当時、材料技術におけるコンピューターの重要性をこの上司へ提案しているが、「それほど便利なものなら自費で購入したら」とあっさり言われ、採用されなかった。この一言により自前で購入したのだが、それで成果を出しても、その価値がうまく伝わらない時代だった。
残業代が無かったことよりも深刻だったのは、ポリウレタン発泡体やフェノール樹脂発泡体の業務を遂行するために、シリコーン界面活性剤の知識が重要であるにもかかわらず、この知識獲得に自腹を切らなければならなかったことである。
科学文献調査は図書室の女性が親切にサービスしてくれたので、仕事を進めるうえでの形式知獲得には不自由しなかった。しかし、経験知については外部の技術セミナーの活用が必須だ、とこの上司から教えられていた。
上司の指導に従い、セミナー会社で企画されたシリコーンに関するセミナーに参加したいと願い出たら、それほど行きたいなら年休をとっていってこい、という許可が出たのである。手取り10万円程度の時代に30,000円の支出は厳しかった。
コンピューターの購入も、セミナー参加費も自腹となったが、これはこれである意味「よい上司だった」と今は感謝している。
ガラス生成の難燃化企画を始末書に書くことを許可してくれたことに始まり、無機材質研究所留学に至るまで当方の希望をほとんどこの上司は受け入れてくれた。唯一の不満は、半期ごとに課内の誰もが認める成果を出していても良い査定をつけてくれなかったことだけである。
セミナーやPCその他も含め、この上司の下では年収300万円も満たない駆け出しの時代に、年間100万円ちかく知識獲得のためにお金を使っていた。残業代も無かったので、生活は苦しく結婚などできる状態ではなかった。成果を出しても評価されない不満はあったが、学ぶ意欲がそれに勝っていた。
10月度の特別セミナーでは、高分子の難燃化や混練技術だけでなく、当時から今日まで勉強してきたシリコーンのセミナーも15,000円で開講している。当時のセミナー代の半額である。さらに当時のセミナーよりも経験知の中身は2倍以上濃い。
実は、大学4年時にトリメチルシリルグリニヤ試薬を用いてジケテンを開環し、テルペノイド前駆体を合成した経験がある。そしてこの前駆体を用いてシクラメンの香りを合成し、その成果はアメリカ化学会誌(J.A.C.S.)に掲載された。
有機合成は学生時代、成績も良かったので自信がある分野だ。有機合成の講座の教授に勧められて大学院に無償で進学しているが、この教授が退官し講座が閉鎖されるということになった。大学へのささやかな反旗のつもりで受験時に希望先としていなかった、定員満杯の無機の講座へ進学している(注)。
この選択が社会人になってから材料技術者として自己実現を目指すときに役立った。材料技術者は幅広く物質に関する形式知を獲得していたほうが企業で活動しやすい。
(注)名古屋大学では専門に対する教育的配慮ではなく、形式的にその講座に進学予定であった学生を一人ほかの講座へ異動させている。成績順というルールがあったからだ。当方が進学したことで、はじき出された同級生には悪いことをした、と今は反省している。当時は、このような出来事のため、一心不乱に研究し、2年間に3報論文を執筆し、就職してからも2報ほどこの時の研究成果をまとめている。同僚が、学生気分で仕事をやるな、と言われたが、当方は学生気分で仕事をしていても、言われたことが無い。団塊の世代にとって学生気分とは遊び半分ぐらいの気持ちを指すのかもしれないが、2度のオイルショックを経験し、就職難の世代は、当方の世代の学生は皆一生懸命勉強していた。ゆえに当方の世代で学生気分とは一生懸命研究に打ち込む姿を指す。
カテゴリー : 一般 学会講習会情報 連載 電気/電子材料 高分子
pagetop
ゴム会社で最初に担当した開発テーマは、タイヤの軽量化因子探索だった。新入社員研修のプログラムの一つとして担当した。現在流行のビッグデータの扱いをこの時学んだ(驚いたのはIBMの大型コンピューターが2台あり、そのうち3033と名付けられたマシンを動かして計算している。)。
研究所に配属されて樹脂補強ゴム(特許出願済み)を用いた防振ゴム開発を担当した。このテーマでは混練の神様と呼んでも良いようなレオロジーの専門家が指導社員で、毎朝午前中は座学で厳しく指導され知識を伝授された。
この時の知識を基にコニカミノルタの中間転写ベルト用コンパウンド工場をたった3ケ月で立ち上げることができた。しかもその工場では,指導社員からその実現方法が宿題として出されていたカオス混合プロセスが採用され、10年以上何もトラブルなく稼働している。
指導社員は、当方が無機材料の講座を卒業した修士という理由で高分子知識が0ベースという前提で指導されたそうだ。当方もそれに甘えて真剣に勉強するとともに、指導社員の熱意に応えるために一年のテーマを3ケ月で仕上げた。
これはこれで少し問題となったらしい。神様のような指導社員から観音様のような美人の指導社員へ変更となった。そして新たなテーマであるポリウレタンの難燃化技術について提案事項があれば、と問われたので、ホスファゼン変性ポリウレタン(ホスファゼン関係について多数ゴム会社で特許出願済み)の提案を行っている。
この顛末は以前ここで書いたように、工場実験を成功させたために始末書を書いている。その始末書に、燃焼時ガラスを生成して高分子を難燃化する技術提案(特許出願済み。この技術の展開アイデアとして高純度SiC合成技術がある)を行い、同時並行で進められた溶融型難燃化技術とともに工場実験に成功し実用化している。
2年半という短時間に混練技術と難燃化技術という科学の知識だけでは問題解決できない技術テーマを解決するスキルと普及が始まりかけた多変量解析スキルを習得することができた。
高分子学会や日本化学会はじめセミナー会社も含めて現在でも招待講演の依頼件数が多いのは、この二つのテーマ、混練と高分子の難燃化に関するものである。
10月中に開催する特別参加費15,000円(消費税込み)という低価格の特別セミナーにもこの二つのテーマは入っているのでご興味のある方は申し込んでいただきたい。
経験知の伝承は難しい。科学が急速に進歩し普及していったのは、経験知を形式知に変換できる可能性と伝承の仕組みをマニュアル化できたからだが、材料技術については、いまだにすべての経験知を形式知に変換できたわけではない。
<10月度特別セミナー:参加費15,000円>
1.高分子の難燃化技術
2.高分子の帯電防止技術
3.ブリードアウト
4.成形トラブルから見た混練技術
5.シリコーンゴム・樹脂技術
カテゴリー : 一般 学会講習会情報 電気/電子材料 高分子
pagetop
日産ゴーン元社長に続き、西川社長が辞職に追い込まれた。そもそも西川社長は胡散臭い人物と誰もが感じていたに違いない。
ゴーンが汚職をやっていた時に、その側近が全くシロになることは、会社経営では、ありえないのだ。少なくとも規模の大きな会社では社長一人で悪事を働くことはできない。
もし、それが法律上証明されたとしたら、それは会社組織がおかしいのだが、会社組織を訴える方法は無い。会社組織については株主の責任となる。
「なつぞら」で、なつのおじいさん、草刈正雄が夏の育てていた牛から取れたミルクで造ったアイスクリームをほおばるなつに対して、大変いい言葉を発していた。
「一生懸命働けば、このように必ず報われる。一生懸命働いても報われないのなら、それは働かせているやつが悪い。そんなやつのところからは、さっさと出てゆけばよい。」
当方はゴム会社で、当時会社方針だった新規事業を先行投資2億4千万円を社長承認の投資を受けて起業した。その事業はその後、30年そのゴム会社で事業として続き、もし勤務していたら当方が退職したであろう年に名古屋のセラミックス会社に売却された。
おそらく30年間に先行投資分は回収されたと思っている。
当方は起業してから、上司の理解もあり6年その業務についてほとんど残業代を申請せず頑張ったが報われなかった。報われなかったどころか、新しく研究開発本部長となったI取締役からは、電気粘性流体の耐久問題を解決せよと言われた。
ちょうど前任者の浦川取締役のご指導で見つけた住友金属工業とのJVを立ち上げた時である。新事業を一人で担当していたので、I取締役の命令は、JVを辞めよというのに等しかった。
業務内容から一人では推進不能の業務量となったからである。電気粘性流体も研究開発スタートしてから6年ほど経っていたが、高純度SiCと異なり実用性の無い状態だった。
I本部長から言われ、住友金属工業とのJVを推進しながら、電気粘性流体の増粘防止技術の実用化、電気粘性流体用粉体開発、電気粘性流体の難燃化用にホスファゼンオイル開発をその残業代を申請せず3.5年間行ったが、報われないどころか、さらに最悪の事態になりFDを壊されるという事件が起きた。
恐らくI本部長は犯人を知っていただろうと思われるが、事件そのものを隠蔽化の方向に動いた。ちょうどその時ヘッドハンティングの会社から写真会社を紹介された。
このヘッドハンティングの会社は、当方が無機材質研究所に留学していた時からセラミックスの会社へ転職を勧めてくれていた企業である。
当方は、転職先のキャリアがセラミックスとなるので高分子技術の会社ならば転職すると応えていた。
そして6年間、ヘッドハンティングの会社は、いろいろな企業を当方に紹介してくださったが、写真会社は唯一高分子技術を担当業務として求めていた会社だった。条件もよかった。
カテゴリー : 一般
pagetop
今、働き方改革は間違っているのか、というと「今だけの」働き方改革は間違っているが、働き方改革が仕事の一部である時代という見方は正しい。
そもそも「仕事」があるから「働ける」のである。バブルの時代には、それこそバブルのように仕事があふれていた。
ところが、それがはじけたのである。しかし、従来同様に働いてきた結果が現代である。「仕事」が無くなったことに、どれだけの経営者が気がついているのか。
今の時代は、「価値ある仕事を創り出す仕事」が重要で、それは経営者の働きで実現される。
すなわち、働き方改革は、経営者の働き方改革が実現されて、その結果として労働者の働き方改革につながったとき、うまくゆくものである。
経営者が従来通りの自分の仕事に満足していて、労働者に働き方改革を求めてもうまくゆかない。
そもそも働く意味をないがしろにして、働き方改革を進めてもうまくゆくはずがない。また、働く意味が従業員に共有化されている会社では、幸福学など導入しなくても従業員は幸福なはずである。
ドラッカーは過去の遺物という人がいるが、そもそも労働なり社会なり、さらには人生について体系的に整理することに成功した人物は、未だ彼しかいない。
カテゴリー : 一般
pagetop
電車の吊り広告を見ていたら、「働き方改革の見直し」と言う週刊誌のタイトルが目に飛び込んできた。
そして、その内容説明として大手企業の名前が並ぶ。どうも、働き方改革を進めた結果、それが業績に悪い結果を与えたので見直す、という内容のようだ。
一方で幸福学が昨今の流行である。昔、学生時代に社会学の授業で、幸福論を学んだ。その時の教科書はジンメルの自殺論だった。
社会学を学ぶのに幸福と自殺を1セットで扱っていたのだ。すなわち授業の目的は社会学にあり、幸福論と自殺論はその題材だった。
自殺論の教科書があって、幸福論の教科書は無かったわけだが、授業の展開は自殺論の論文を用いて社会学の方法を学び、社会の幸福について調べるためにどうするかと言う授業だったように記憶している。
自殺者については、産業革命以前から欧米で調査が進んでいたようだが、幸福者についてはその数値が無い。
すなわち、自殺という社会現象を調べる客観的数値はあるが、幸福を議論するための科学的な数値は、幸福感と言うアンケートに頼らざるを得ない。
幸福を科学的にとらえるにはどうしたら良いか、という訳の分からない授業だった。ただ、ジンメルの自殺論については、自殺者数に社会が影響しているという強烈な記憶が残っている。
幸福の対極の現象として自殺を位置づけた授業だったが、この二十年間に幸福を追求して自殺をしたのではないかと思われるニュースをよく聞く。
このように書くと批判を浴びるかもしれないが、自死と言うものは生きているよりも死んだほうが良いと思うから選択しているのだ。
これを精神が病んでいたから、と捉えるのか幸福の追求として捉えるのか、という議論も授業で出てきた。ジンメルは自殺と言うものを不幸の結果として捉えていたように思う。
そもそも「自殺者数」は、科学的にとらえることは可能だろう。それを社会現象を表す客観的数値と結びつけるのは統計科学を用いて可能である。
ところがそこに相関性が認められたからと言って、自殺原因と社会の現象と結びつけるのには、少々無理があるように思っている。
大学の授業は、社会学の目標はそこにあるのではなく、さらにその結果をもとに社会を研究することだ、という難しい内容だった。
さらに、試験の代わりにレポートの提出が課題として与えられたのだが、そのテーマも訳が分からなかった。しかし、訳が分からなかったことを率直にレポートしたら「優」を頂けた。
この時の体験から、働き方改革の目標なり、昨今の幸福学を取り入れるときのゴールと企業経営についてよく考えて具体的な施策を行っているのかと言う疑問が出てくる。
カテゴリー : 一般
pagetop
ドラッカーは現代を知識労働者の時代と定義づけ、知識労働者が幸福に生きるためのいくつかの提言をしている。
まず、彼が提言の前に問題視したのは、組織(会社や役所に勤務した時の組織)の寿命よりも人間の寿命がはるかに長くなった点である。
すなわち、65歳で定年を迎えた後、知識労働者が平均寿命を生きたとしても20年以上組織から離れて生きることになる。
組織を離れることにより、社会とのつながりが無くなる人も出てくる。これが大問題だとドラッカーは指摘している。
そのため、ボランティア活動を彼は推奨している。例えば日本ではスーパーボランティア小畠さんが有名になったが、彼の様なメソッドは一つ参考になる。
無償で社会的な活動を行うにしても技能や知識は必要になるので、二つ目の重要なメソッドとして常に新たな技能や知識を身に着けることが求められている。
三つ目のメソッドとして自分の強みにさらに磨きをかけることもよいだろう。強みが理解できたなら、4つ目のメソッドとして二つ以上の世界を持つ。
この4つのメソッドの実践として、人に自分の獲得したスキルやナレッジを教えることでさらに学ぶことになる。これは5つ目の重要なメソッドである。
ドラッカーは人生を充実させるこれら5つのメソッドの実践が知識労働者の幸福のために重要だと述べている。この5つのメソッドは自己実現の方法でもある。
ドラッカーは多くの著書を世に出しており、それらに断片的にこのことを書いている。詳細は弊社へ問い合わせてほしい。
カテゴリー : 一般
pagetop