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2022.06/30 コンパウンドの電気特性

昨日からの続きとなるが、コンパウンドの電気特性と成形体の電気特性を一致させると簡単に言うことができても、それを実行しようとすると大変高い技術が要求される。


絶縁体高分子を半導体に変性するために導電性物質を絶縁体高分子に分散する必要があるが、その時にパーコレーション転移という現象が発生する。


コロナウィルスの感染メカニズムでポピュラーになったが、連鎖状態であるクラスターを制御しなければパーコレーション転移を安定化できない。


ただし、詳細を省略するが、コンパウンド段階でパーコレーション転移を制御できても、成形段階でその再現ができなければ、コンパウンド段階の電気特性を成形段階で再現できない。


そのため、コンパウンド段階におけるパーコレーションを目的とした設計通りの値に制御できているかどうか、品質管理する必要がある。評価方法も含め、詳細は弊社に問い合わせていただきたい。ここでは書けない高度な技術が必要なのだ。

カテゴリー : 電気/電子材料 高分子

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2022.06/29 半導体ベルトのコンパウンド

高級カラー複写機には、YMCK4色の感光体に記録されたトナー画像を紙に転写する前に一か所に集める部品、中間転写ベルトが使われている。


コストダウンのため安価なレーザーカラープリンターではそれを使わず直接紙に転写するタイプ、直接転写方式も存在するが、トナーを静電気で付着移動させながら情報記録を行うシステムなので、静電気の特性を管理できない紙に直接転写する方式はあくまでもコストダウンの手法である。


プリンター設計で画像の美しさに配慮すると、紙に直接転写する方式ではなく、電気特性の均一性に優れた中間転写ベルトに一度トナー画像を形成させてから紙に転写する方式が優れているのだが、一工程の部品が増えるのでコストが高くなる。


それでも低価格プリンターに中間転写方式を用いる良心的なメーカーがあるが、これは低コストで中間転写ベルトを製造できる技術力があるからだ。


さて、この中間転写ベルトは半導体コンパウンドを用いて押出成形されるのだが、コンパウンド段階とベルト段階で電気特性が一致していることが好ましい。


好ましい、と表現している理由は、そうでなくても、すなわちコンパウンドと中間転写ベルトとの電気特性が一致していなくても、押出成形段階で調整する方法もあるが、押出成形というプロセシングの特徴を考慮すると避けた方が良い。(続く)

カテゴリー : 一般 高分子

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2022.06/28 PPS摺動部材

摺動部材でなくても良いのだが、脆いPPSの意外な用途として、ベアリングとか中間転写ベルトのような動的部品がある。いずれも特許が出ており、脆い材料をどのように使用しているのか参考になる。


例えば中間転写ベルトでは、ナイロンとの複合化で高靭性を実現し動的部品に使用可能としている。また、トナーの清掃にブレードを用いても滑りやすく摺動部材としても使用可能な表面性である。


摺動部材としては、PPSを繊維化して用いる事例も特許出願されており、PPSが脆い、というイメージでアイデアを出そうとするとこのような技術は出てこない。


脆いPPSの靭性を高める技術開発は古くから行われているが、ナイロンの添加にしてもTgが下がる問題があった。この問題の解決にオリゴマーが有効であり、それを活用した特許出願を弊社は行っている。


この技術の優れているところは、PPSの結晶成長も抑制する効果があるようで、200℃の雰囲気に長時間放置しても強度低下がわずかである。未変性のPPSでは結晶成長のため、靭性が下がり強度低下する。


PPSの問題はTgが低い点だが、これはFRP化することによりTgよりも高い温度での使用が可能となる。炭素繊維との複合線材は実用化された。


PPSのFRPであれば、高温度まで耐久出来る摺動部材が可能となる。弊社の特許は現在審査請求中であるが、この技術を活用したいと考えておられるところに売却しても良いので問い合わせていただきたい。

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

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2022.06/27 コンパウンドの評価

数年前、コンパウンドの品質評価データに捏造があり、某社の社長が頭を下げた。当時このほかに3件ほど品質データの捏造事件があったが、それらで何か製品の事故があった話を聞かない。


面白いのは、社長の謝罪記者会見の直後に、トヨタ自動車から部品について品質を見直したところ問題が無かったので捏造の影響なし、という談話を出した。その後他の自動車メーカーも同じような声明を出している。


冷静に考えると、ユーザーへの配慮と思われるこの声明はおかしな話であるが、高分子材料ではありうる話である。すなわち、コンパウンド段階で品質に問題があったとしても、射出成形体の機能でその問題が現れないことがあるためだ。


逆に、コンパウンド段階でテスト成形を行い問題が無くても、顧客の射出成形で問題が発生することがある。当方のセミナーではこのような問題についての解析事例も公開している。


公開しているのは、中国ローカル企業の体験であり、またデータは主成分分析により加工して説明している。高分子材料では、コンパウンド段階の評価と、射出成形体における評価とが合わないことはしばしばある。


ゆえに中間転写ベルト用コンパウンド工場を立ち上げたときには、タグチメソッドのSN比をはじめとして、様々な評価をコンパウンドに対して行い、押出成形体の物性との対比をして品質維持に努めるとともにその問題を考えるためのデータを収集した。


半年ほど6項目の評価を続け、コンパウンド及び成形体の品質が十分に安定していることを確認したので、1年後にはコンパウンドの品質評価をすべて撤廃している。このあたりの品質管理方法についてはご指導可能なのでコンパウンド評価で悩まれている方はご相談ください。

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

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2022.06/26 何とかならないか「ちむどんどん」

NHKの朝ドラは黒島結菜主演にもかかわらず視聴率が低迷しているという。主演以外の出演俳優も文句ないが、それでも視聴率が低迷する理由は、シナリオが今一つだからである。


黒島結菜は沖縄出身の若手のホープであり、「いだてん」以来注目していた。以前の朝ドラ「スカーレット」では年齢からは難しい役どころをそつなくこなしていた。今の朝ドラにおける演技にも問題があるわけではない。


前作「カムカムエブリボディー」が、小気味よい展開でストーリーも飽きの来ない流れだったために、今回の朝ドラのストーリー展開にはがっかりさせられた。


この原因の一つはストーリーが月並みで分かり易いためではないか。誰でも理解できるドラマで、1-2回見落としても想定通りの展開をするので困ることは無い。1週間見落としても大丈夫だ。


ただし、これが視聴者に老人が増えてきた配慮だとしたら、NHKは老人をバカにしている。以前林真理子氏はどこかの記事でこのドラマを面白くないと痛烈に評価していたが、先日見つけた記事ではなぜか褒めていた。


主役が日大出身ゆえに忖度しているのかもしれない。まだ、ドラマの内容は褒められるレベルではないので、甘い忖度としかその記事を読めなかったが理事長役、大丈夫か?

カテゴリー : 一般

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2022.06/25 プラスチック・ゴムの耐久性寿命予測

2022年6月30日(木)10時30分から、表題のWEBセミナーがCMCリサーチ主催で開催されます。弊社へ受講申し込みされますと10%割引とさせていただきます。お問い合わせください。


アーレニウスプロットによる寿命予測とその問題についてセミナーで解説するとともに、この時間温度換算則で失敗した事例を基に、その防止法まで解説します。

カテゴリー : 一般 学会講習会情報

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2022.06/24 環境問題

2015年に海洋ゴミ問題がクローズアップされてから、「脱プラスチック」が合言葉となった。しかし、材料の一専門家の立場から脱プラスチックは不可能であることを申し上げたい。


正しい問題は、プラスチックごみを海などの自然に放置しないようにするにはどうしたらよいのか、である。日本の環境省は、3Rにつぐ4Rとして環境問題を扱っている書籍に書かれた「Refuse」ではなく「Renewable」をこの4月施行された法律とともに提案している。


リサイクルについては、「水平リサイクル」が今後力を入れるように企業へ求められる可能性があるが、問題は、2000年前後から施行されてきた法律との整合性である。


実は、ゴミ問題についてこの4月施行された法律の目指している方向は家電リサイクル法に近い。しかし、家電リサイクル法は業界団体の反対にあい、白物4家電に絞られた背景がある。


その結果、家電リサイクル法以外の各種リサイクル法は自治体への負担を強いてきた。しかし、この4月施行された法律では、水平リサイクルを実施した場合の企業への優遇措置がやんわりと記述されている。


すなわちこれまでのリサイクル法と少し方向が変わってきたのである。今後環境関連で立法化される法律ではグローバル標準である企業の責任を問うような内容になる可能性がある。


これにいち早く対応したのがトヨタである。これまでのメーカーの販売システムを見直し、「モノを売らないメーカー」を掲げ、モノを売らないからゴミを社会に出さない、と意思表示している。


また、このコンセプトを環境問題に対応する戦略だけでなく、企業全体の戦略として組み上げられている点がすごいのだ。そもそも環境問題は、企業活動の戦略の中に組み入れられない限り、コストアップにつながる可能性が高い。


メーカーとして今後どのような戦略を採ったらよいのかお困りの企業はご相談ください。WEB会議によるご相談であれば、格安サービスで対応しております。また、環境問題のセミナーもセミナー会社からの依頼で随時開催しております。

カテゴリー : 一般

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2022.06/23 アイデアの捻出法セミナー

表題のセミナーを7月中旬以降開催したいと準備しています。希望者は受講候補日を3コマほど記入し、弊社へ問い合わせていただきたい。


そもそもアイデアをどのように出したらよいのか、というのは誰しも知りたいのではないか。当方も学生時代その方面の書籍を購入したりした。


また、当時友人どおしで酒を飲みながら話し合ったこともある。面白いのは、皆閃いた瞬間の体験を持っていた。しかし、それをどのようにコントロールしたらよいのかは結論が出なかった。


ヤマカンあるいは霊感のようにアイデアが閃くことは確かにあるが、本セミナーはそのような怪しいことを説明するつもりはない。あくまでも誰でもできるコツである。


このアイデア捻出法はコーチングにも役立つ。コーチングセミナーも準備できるので希望者は問い合わせていただきたい。


弊社では、ブリヂストンとコニカミノルタにおける30年間のセラミックスから高分子に至るまであらゆる材料開発で学会の受賞経験があり、世間で認められた形式知を基盤とし幅広い経験知を伝授いたします。


また、WEBミーティングになりますが格安の費用で技術相談にも応じております。また交通費と日当をお支払いいただければ、地球上どこへでも訪問指導にお伺いしますのでお問い合わせください。ご契約が必要な場合には弊社顧問弁護士によるご契約書の作成も致します。

カテゴリー : 一般

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2022.06/22 入社面接のコツ

二度のオイルショックもあり当方の時代は、就職氷河期と言われたりした。それでも入社面接にTシャツ下駄ばきで対応し、某一流企業に合格したという猛者が噂になっていた。


ゴム会社の入社試験で、無機材料の講座出身の小生に対して、将来何をやりたいか、と聞かれ、「社長をやりたい」と応えた思い出がある。その時若い人事面接官から、「当社への入社は危ないと思われるので、ほかも受験してください」と言われている。


大学の就職指導が一人1社だったので慌てて就職担当に事情を話したところ、大手の推薦枠がまだ余っている、ということでT社を受験した。


1週間して合格通知がゴム会社とT社から届いた。5年近く当方の在籍した大学卒業生の入社実績の無いゴム会社からは丁寧に大学にも合格通知と合格後の研修計画などの資料が届いていた。毎年入社実績のあったT社は当方だけに合格通知が来ていた。


就職担当から午前中届いたゴム会社へ入社手続きを進め、合格通知が午後届いたT社には辞退の連絡を大学から入れるとの指導があった。就職氷河期と言うことで大学も企業へ丁寧に対応していた。


ゴム会社の面接では自由奔放に回答したが、T社では面接官に同じ大学出身の役員がおられたこともあり丁寧に神妙に回答していた。ゴム会社と同じような将来像の質問には、経営も理解できる技術者になりたい、と丁寧に応えている。


ゴム会社の面接では合格が決まっているようなムードだったので、つい気楽な回答となったが、T社の時には必死だった。両方から合格通知を頂けたのだが、面接試験の定番である学生時代力を入れたことについての回答が両社で異なっている。


ゴム会社の面接では、最初の3年間は麻雀パチンコで、後半3年間は研究一色の生活、と応えている。これは正直な回答だったが、T社の面接では、さすがに麻雀パチンコとはいえず、3年間勉強に手を抜いていたので後半3年間は心を入れ替え勉学に励んだ、と応えている。


入社面接試験について受験指導を行う大学もあるようだが、質問について正直に回答をする努力と相手に伝わる印象に配慮すれば十分である。

カテゴリー : 一般

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2022.06/21 混練技術の難しさ

混練技術に関する最近の著書では、分配混合と分散混合で説明がなされている。注意していただきたいのは、混練を行う対象が高分子であるということだ。


混ぜて練り上げるのが混練プロセスであり、単なる分散プロセスではない。そこで当方は2年ほど前に混練に関する著書をゴム会社から依頼され執筆した。


混練を進行させる力は、混練機の中で生じる高分子の流動が源泉である。ゆえにスクリューセグメントだけで混練プロセスを説明できない。


高分子の流動には大別して剪断流動と伸長流動がある。スクリューセグメント以外に混練温度やスクリューの回転数、圧力によりこれらの流動は変化する。


混練技術の難しさは、混練で機能する高分子の流動ではなく、混練された結果の分散状態から説明している多くの教科書にまず原因がある。また、この教科書の説明からはパーコレーションの制御アイデアなど出てこない。


同一スクリューセグメントでも混練条件により、得られたコンパウンドの物性は大きく変化する。この事実を一度でも体験すると、混練に対する教科書の説明に疑問が出てくる。

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

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