ペンタックスの新製品K3Ⅲは、フォーマットがAPS-Cであるが、性能は、ニコンのD6に負けないスペックのようだ。そして値段はおそらくD6の半分以下の可能性がある。
D6よりも優れているらしい特徴はファインダーである。APS-Cでありながらフルサイズ並みの見え方という前評判だ。
実際にファインダーを見たことが無いのでわくわくするが、ホームページで語られている説明を聞くかぎり、APS-C一眼レフでは、最高傑作のカメラになる可能性がある。
それよりも面白いのは、カメラそのもの市場が縮小し、事業を売却するメーカーまで現れて、さらにレンズ交換式カメラが一眼レフからミラーレスへ移行している時代に、高性能な、それもフルサイズではなくAPS-Cで一眼レフを製品化しようという意気込みである。
意気込みだけではない。そこには一眼レフで写真を撮る楽しみを市場に訴えようとするチャレンジがある。公開されたシャッター音までニコンのそれを超えている。
すなわち、カメラに関わる性能の進歩はこの数年、インスタグラムを見ればわかるように、携帯電話に付属しているカメラでレンズ交換式カメラ並みの写真を撮影できるようになってきた。
ペンタックスは、このような時代に、写真を撮る楽しみを道具で満たそうといわんばかりの新製品を売り出すのだ。「このカメラでなければ写真を撮りたくない」と感じさせるカメラを出そうとしている。
この目論見が成功するかどうか知らないが、もしこの新製品がヒットしたならば、これまでのモノ造りの考え方にイノベーションを起こすことは必至である。(これは、日本のモノ造りが目指すべき方向とも思われるので、ぜひ成功してほしい。)
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ペンタックスはブランドだけ残っていくのかと思っていたら、ペンタックスらしい新製品の開発を進めていた。
小型軽量で使い勝手の良いコスパに優れた一眼レフ、がペンタックスカメラの特徴である。大型重量級で性能も良いが値段も高いニコンの対極に位置するカメラだと思っている。
レンズ交換式カメラとしてシステムを揃えたときに、ペンタックスではニコンの30%以上低価格で写りの良いシステムを揃えることができる。
学生時代から愛用してきたペンタックスに加えニコンのカメラを2000年から使ってきたが、撮影大会で一位を取ることができたのは、ペンタックスである。
ボディーペインティング国際大会が開催された時、その一部門で国際写真展があり、そこでの成績である。パープルフリンジと格闘しながらモノにした1枚である。
一方ニコンカメラで最高位の体験は、ある住宅展示場で行われたキャノン協賛の撮影大会でニコンF100を持ち込み参戦して2位である。この時の一位はキャノンKISSで撮影された写真だった。
ニコンらしいくっきりとした写りであり、フィルムの無駄も無く傑作が何枚も撮れて、その中の1枚だったので、一位と思っていたが2位だった。キャノン協賛ということを忘れていた。
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ドラッカーは30年ごとに事業の再定義の必要性を指摘していた。その意味は彼の著書を読んでいただきたいが、昨年から今年にかけては新規事業を起業するには大変良いタイミングだと思っている。
昨年あるお客さんから技術相談を受けたが、アジャイル開発で今年夏前には製品を出すくらいの覚悟で技術開発を行わないと失敗する、とアドバイスした。
その結果、当方は自分の首を絞めることになり、牛突猛進で元旦から仕事をしている。もっとも実験が趣味なので苦にならないが、お客さんがやるべき実験を秋葉原で調達したジャンク品を改良し昨年暮れから実験をしているので、コンサル料からみれば大赤字である。
しかし、お客様の実験の進捗が遅いので、アジャイル開発を行うためには、正月明けにプロトタイプを作る必要があり、赤字と分かっていても当方が走らなければいけない状態だ。
実験をやりながら、日本の製造業が科学に束縛される問題に気がついた。なぜなら当方の実験は、非科学的だからである。すなわち、機能確認を重視した実験であり、仮説設定などしていないので進捗は早い。
できるかどうかわからない、動作するかどうかわからない機能について、機能が発揮されるように試行錯誤で実験を行っているのだ。
科学のない時代の腕のある職人は、試行錯誤で新技術を開発していたはずである。科学者が登場したので、今の職人は、それをする必要が無くなった。
しかし、日本の製造業の現場には知識労働者と呼べるような職人がいる。もし、そのような人材を集めて新たな機能の製品を開発させたなら、研究所のスタッフでも想像できないような製品を創造するかもしれない。
例えば、退職前にカオス混合プロセスのコンパウンド製造プラントを半年もかけず立ち上げているが、その中心人物は腕のいいカメラの組み立て職人だった。
当方は中途採用の若者とこの職人を組み合わせたチームでマネジメントを行い、Wパーコレーションを制御したコンパウンドを生産可能なプラントを短期間に立ち上げている。
基盤技術も何もない会社で、アジャイル開発によりコンパウンドメーカーよりも優れたプラントを生み出したのだが、成功の要因は人材と絶妙なマネジメントにあったと思っている。事業の再定義を行う時に日本の製造業の現場には優れた人材がいることを忘れないでほしい。
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新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
コロナ禍の新年で年初にどのようなことを書いたら良いのか悩みましたが、年末に1300人超す感染者が出て暗い年明けになりそうなので、趣味の写真撮影について書いてみようと思いました。
コロナ禍でセミナーなど中止になり時間ができたので、昨年は30年以上弾いてなかったギターを弾き始めましたが、写真をほとんど撮りませんでした。コロナ禍で写真を撮ろうという意欲がそがれてしまったわけですが、もしコロナの流行が収束したら是非傑作を撮りたい、と思っています。
さて、そこで注目しているのが、ペンタックスのデジタル一眼レフの新製品。この製品の興味深い点は、リコー社のホームページで確認した限り、一眼レフのあるべき姿をすべて満たしたカメラであること。
携帯電話のデジカメ機能が向上した結果、カメラ市場はシュリンクの一途で、とうとうオリンパスもカメラ事業を手放した。
また、ミラーレスカメラの台頭で業界の序列も入れ替わり、今や旧ミノルタカメラの事業を継承したソニーがトップである。
あのニコンは3位となった。ペンタックスは、市場が小さくなると同時にとシェアーまで極端に小さくなり、保谷に吸収された後、カメラ事業だけリコー社に売却され、ブランドだけ残った、かに思われた。
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アイデアを出すためのツールはすでにいろいろと公開されているが、それでもアイデア不足の現代である。
そもそもアイデアを出すためには、何らかの種が必要で、それは形式知の場合もあれば経験知や暗黙知の場合もある。
これまでの開発経験から、経験知や暗黙知が種となったアイデアの方が多い。コーチングにより、部下からアイデアを引き出した場合には、そのすべてが経験知あるいは暗黙知が種となった。
これは換言すれば、形式知にもとずき否定的に認識していた現象について、当方のコーチングにより視点が変わり、新しいアイデアが生まれた、というパターンである。
具体例は来年ここで公開するが、新しいアイデアには形式知よりも経験知や暗黙知が重要であることを今年度最後のアドバイスとしたい。
サラリーマン時代の当方が指導を受けた多くの上司もそうだったが、経験知を軽視する人は多い。科学の時代ゆえに形式知を重視するというのは理解できるし、間違っていない。
しかし、形式知同様に若い人の経験知も大切にすることは重要である。若いからと言って経験知が少ないというわけではない。経験知の活用の仕方に慣れていないだけかもしれない。
写真会社で出合った若い人は、過重労働に近い働き方をしており、多くの経験知を持っていたが、それを整理しうまく使う方法を知らない人が多かった。
そこからうまくアイデアを引き出すのは上司の責任である。日本では一度管理職に昇進すると担当者へ降格にならないので、年齢とともに現場で起きている現象を直接見る機会が減ってゆく。
その結果、形式知に頼る傾向が強くなるのではないか。なぜなら現場で鍛えられていない経験知ほど頼りない知はない。経験知を見せたとたんに、担当者に馬鹿にされるか相手にされなくなる。
会社の業績を考えない担当者は忖度して上司にゴマをするが、会社の業績を真面目に考える担当者は、上司に厳しい回答を返してくる。
そこで萎えてしまうか、黙ってしまい、担当者のアイデアの種を活かすことができないだけでなく、査定を悪くつけて担当者をつぶしてしまう管理職がいる。
これでは、アイデアは出てこない。アイデアが湧き出てくるような組織は、担当者の活性が高い組織であり、それは上司の力量に依存する。
担当者からアイデアが出てこない、と嘆いている管理職は、その嘆きを感じた時点で終わっている。心当たりのあるかたはご相談ください。
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「pならばq」という仮説あるいは命題に対して、逆「qならばp」がいつも等価でない、あるいは成立しないのは、高校数学で学習するので誰でも知っている。
しかし、「qでないならばpでない」という対偶について忘れている方は多いと思う。これは、「pならばq」の逆の命題に対する「裏」に相当するが、対偶どおしは真である、すなわちある命題が成立すれば、対偶は必ず成立する、という論理学の重要な形式知である。
高校で習う論理学を侮ってはいけない。大学の教養部の哲学あるいはずばり論理学の試験について100点をとれるほどの内容を学んでいるのだ。
さて、この対偶は、アイデアを出すためにとどめておけばよいのだが、頭の良い科学者は、対偶から否定証明を行ってしまう。
例えば、「電気粘性流体の増粘を防ぐ添加物があるならば、その添加物は界面活性剤である」という命題について対偶を「界面活性剤ではない添加物ならば、電気粘性流体の増粘を防げない」と捉えれば、電気粘性流体の増粘防止に対して、界面活性剤でひたすら防ぐ方法を考える事になる。
ところが、「界面活性剤という添加物で防げないならば電気粘性流体の増粘を防ぐ添加物は無い」とやってしまう科学の研究者は多い。STAP細胞の騒動でもこのような意見が飛び出している。
(ちなみに、この対偶は「電気粘性流体の増粘を防ぐ添加物があるならば、界面活性剤という添加物で防げる」となる。微妙にもとの命題が異なることに注意してほしい。ドラッカーが正しい問題を解け、と言っているのはこのことも含む。頭の良い人は自分に都合の良い対偶を考案するから注意を要する。)
否定証明では、できないことを証明すればよいので簡単である。必死に開発なり探索作業を行っていてなかなか見つからない時に、これではできない、という証明について、できない状態の実験結果を示し、証明してしまう。
電気粘性流体では、構造が既知のあらゆるHLB値の界面活性剤について、検証するだけでなくゼータ電位の計測など当時の界面化学の形式知を総動員して否定証明を1年かけて完成させた。
ただ、これだけ素晴らしい否定証明でも、一つの真実により、否定されてしまうから大変だ。ある仮説なり命題の対偶はアイデアを出すために活用したい。
捻じ曲げた対偶で否定証明を行う愚だけは避けたい。30年以上前のトラウマは、否定証明の愚を忘れられないものにした。
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「新QC7つ道具」というツールがある。これはTRIZやUSITよりわかりやすく役に立つツールだ。QC7つ道具をまとめた日科技連の成果であるが、意外にも普及していない。
ゴム会社に入社した時に、技術者全員日科技連のBASICコースという当時1名50万円の研修を1年かけて受講させられた。
毎月のセミナーのテスト結果は上司経由で受講者に手渡されるので気が抜けないセミナーである。さらに受講後はフォロー研修と称して、自分のテーマに研修成果を展開することが求められていた。
当方は実験計画法を使い、ポリウレタンの難燃化研究をまとめたが、うまく結果が出ず苦労した。その結果、一因子実験の相関係数を用いる実験計画法を編み出した。不思議なことに因子の効果をうまく求めることができた。
写真会社に転職した時に、写真会社がタグチメソッドを導入するというので、その普及委員になった。半年間研修を受け、田口先生から直接3年間ご指導していただいた。
この時、ゴム会社での体験をお話したら、先生は笑いながら褒めてくださった。「感度を使った実験計画法をあみだすなんて面白い人だ」と。
気難しい先生であったが、何故か気が合い、3年間進んでご指導をしていただいた。タグチメソッドは、機能の品質を改善する因子を見つけるには良い方法だ。
見出された因子が、時として科学的に説明がつかないことがあっても、それを使い改善できるので、小さなイノベーションを起こすことも可能である。
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20世紀に流行した科学的な問題解法ツールとしてTRIZ、あるいはその進化形USITがある。これにはまると大好きになる人がいるので不思議なツールだ。
21世紀になってもこの普及に力を注いでいる人を見てびっくりした。20世紀はもう終わった、と言いたかったが、単身赴任したばかりだったので嫌われないように黙って様子を見ていた。
このツールにはまって虜になった人が先生になり、若い技術者を指導していた。面白いのは反発する人が必ず出てくることだ。
こんなツール使っても今実行して出てきたアイデアと変わらない結果である、とか、ツールを使わないで予想した結果と同じ、だとか、である。すると、先生役は、「科学的方法だから当たり前の結果が出てくる、それでよい」としたり顔だ。
素直な生徒ならば、そこで収まるが、あるグループで大炎上していた。「こんなもの意味が無い」とずばり本質を突いた意見が飛び交っている。
だいたい、今時十分な科学の訓練を積んだ技術者ならば、TRIZやUSITを使わなくても、科学を道具として使い、TRIZやUSITで得られるアイデアを出している。
今求められているアイデアは、イノベーションを起こしうる力を持ったアイデアだ。例えばiPS細胞のアイデアのようなものだが、これはTRIZやUSITで導き出されない可能性が高い。
もし、答えが得られたとしても、順列と組み合わせから膨大な工数の実験を要求する答えになるはずだ。それでもTRIZやUSITを使いますか?
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1か月ほど前の11月末に、コロナ感染者についてある数学物理系の学者が年末に向けて収束するだろうという数学モデルによる予測を発表していた。
またある国立大学教授が同様に東京において感染が収束する理由を人間行動と数学モデルを使い説明し、やはり収束予測を説明していた。
さらに、これで東京において1000人を超えたなら感染爆発「どうにも止まらない」とどこかで聞いたセリフを交えて話していた。
ところが、今東京は1000人に迫る数値である。この年末、山本リンダがどこかのTV局に現れて、「どうにも止まらない」と歌いだしそうな雰囲気でもある。
そんな状況で東京地方検事の若手がコロナ陽性と保健所から言われたにもかかわらず、福岡まで高速バスで帰省したニュースが飛び出した。
折しもコロナ感染対策について罰則規定を決めるか決めないかの議論がおきはじめたこのときである。
今朝のニュースでは厳格に対応したい、と責任者が述べていたので、クビに相当する処分がなされるだろう、と多くの国民は感じたかもしれない。
もし処分が甘かったなら、コロナ陽性のこの検事はすぐに転職すべきだ。もし、この元気な陽性患者がこの判断をできないようであれば、日本の検察の若手教育を疑わなければならない。
さて、どのような処分が下されるか、と心配していたら、30人以上集まる忘年会に参加していて転び、昨晩は額に絆創膏を張りながら謝罪会見したのに、今朝はその絆創膏を外して改めて早朝から謝罪会見を行っていた元大臣の顔が映し出された。
東京の数値は、謝罪で許されるような数値ではない、と判断し、辞職会見でも開いたのか、と思っていたら、昨晩よりも丁寧な謝罪だけだった。この元大臣は、すぐに議員辞職すべきだろう。それが政治家としての正しい判断である。
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先日のあさイチで頭痛の問題を扱っていた。ここで取り上げるかどうか迷ったが、アイデアの出し方として、まず頭を健全な状態にすることが重要という視点から当方の経験知を述べてみたい。
まず、全く原因のわからない頭痛に関しては、医者にかかることをお勧めする。しかし頭痛の中にはちょっとした工夫で改善されるものもあるので、当方の工夫を公開する。
体は健康なのに頭がすっきりしないとか少し頭が痛い時に、椅子に腰かけてリラックスした状態で瞑想しながら首の運動をしてみる。
たったこれだけですっきりすることもある。この時肩こり等に気がついたならば、配偶者なり子供に頼んで、首から肩、背中へマッサージをしてもらう。
独身ならば、自分の手で、首をマッサージし、肩たたき棒でトントンと肩をたたきながらマッサージをしてみる。当方は結婚が遅かったが、肩たたきをしながら結婚することを思い立った。人間一人では生きられないのである。
首や肩のマッサージで治らない場合には、額から目を冷やしてみる。これでも治らないならば、30分ほど瞑想してみる。すなわち何もかも忘れ頭を空っぽにしてみるのだ。
病気でもなければ、これだけやると、頭がすっきりする。人生長く生きていると人によってはトラウマの影響で頭がすっきりしないこともあるかもしれない。
当方にとってゴム会社で受けたFD事件はトラウマとして残っているが、そのようなときは、それを吐き出すことで一時的に解消している。
組織と個人の関係で生まれた精神的問題は、退職後も残ることが多い。本来は組織の中で解消しておくべき課題だが、不健全な組織いわゆるブラック組織ではそのような配慮をしてもらえない。
そのような組織にいた場合には、未練があったとしても転職したほうが良い。心も身もボロボロになる前に、少しでも健全な精神が残っているうちに転職の決断をした方が長い人生を考えたときにプラスになる。
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