我が家の25年点検が行われた。定期的に築30年までは無料点検を行ってくれる、品質と信頼の旭化成ヘーベルハウスである。25年経った今でも住み心地には満足している。
特にゴキブリとの遭遇がめったにない点を気に入っている。めったにないから、稀に遭遇するとご近所に響きわたるぐらいの悲鳴と捕り物騒ぎになる。しかし、ヘーベル板の防音性能が高いのでご近所に知られることはない。
学生時代まで過ごした実家では、同居人の様な扱いだったので、捕り物担当は当方に回ってくるが、隙間のない建築物ゆえに取り逃がすことは無い。このようなときに、この建築物の品質の高さに思わず感動する。
快適な住まいではあるが、購入時からの不満は、メンテナンスプログラムである。購入時の説明では、15年で外壁塗装、20年で屋根の防水シート交換、25年でベランダ防水シート交換、30年で外壁塗装と無料点検の間に4回も足場を組みメンテナンスする工事が入る。
購入時にも文句をいったのだが、工事時期はお客様の判断で変更できます、と言われ、当時おそらくプレハブ建築では最も高かったヘーベルハウス2世帯住宅を建てた。
しかし、無料点検サービスがある種の脅迫に近いサービスで、メンテナンスプログラムは、快適な住まいを維持するためにお忘れなく、と言ってくる。
当方も年に1回は点検を行い、劣化状況を調べており、15年の外壁塗装はやむなく納得して行った。それから5年経過したところで屋上のメンテナンスを言われたが、異常が無いのにどうしてやる必要があるのか、当方が細かく材料の劣化挙動を説明したところ、パスすることができた。
実際に防水シートは築10年で現在の様な状態になり、その後は大きな変化はない。さらに幸運なことは、接合部の下地金具が外れてきたことだ。
これは運が悪いと、下地金具が外れずに、防水シートの継ぎ目がはがれる場合がある。おそらく設計段階で経年変化を考慮し、下地金具が優先してはがれるようにしているのだろう。その結果、継ぎ目部分へ応力がかからず耐久寿命が長くなっている。
この調子でベランダ防水シート交換までメンテナンス期間を引き延ばしたのだが、今回頭のいい営業がメンテナンスプランを持ってきた。
ベランダの防水シートのメンテナンスを少し早めて、屋根とベランダ、そして30年の外壁のメンテナンスを一緒に行うプランだ。こうすれば30年後まで足場を組むような工事は入りませんという。当方が修理を遅らせた結果をうまく利用された形であり、これには負けた。
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日本体操協会の塚原夫婦の問題では、この夫婦の人柄を誉める意見も出てきた。ニュースとして流れている情報を元に当方の独断で推定したこの問題の姿を描いてみると次のようになる。
誠実さに欠ける人物が若い時の成果で自己実現努力をしないまま社会のリーダーまで上りつめる。老人となったこの人物が、過去の時代の教育で身についた価値観で社会に貢献しようとしたところ、大きく変わった今の時代の多様な価値観を理解できず、唯我独尊で一生懸命行動する。その結果引き起こされたのがこの事件、と言える。
塚原夫婦は何がどのように悪いと批判されているのか、恐らく正しく理解できていないのではないか。ただ弁護士から指導されて発言に気を使っているだけに見える。ゆえにワイドショーに出てきてその発言にボロが出てしまい、またそれが批判されるといった状態になっている。
ゴム会社でFDを壊されたときに当方が最初に悩んだのは、過重労働までして頑張って、住友金属工業とのJVとして高純度SiCの事業を立ち上げたのに、何故仕事の妨害をされなければいけないのか(FDが壊されたのは1枚ではない)、それを上司に訴えてもなぜ事態の改善をしてくれないのか、という点だった。
この時会社は、想定外の隠蔽方向に動いた。ここで当方は自己の置かれた立場とFDを壊した犯人について考えた。犯人は電気粘性流体の耐久問題を一年かけて解決できず、科学的に完璧な否定証明を行った人だった。
事情を知らなかった当方は、その人の前でその証明を一晩でひっくり返してしまったのだ。その時問題解決に長時間かかって失敗したなどと知らされてなかったので、悪いことにドヤ顔で成果を見せていた。
この時の知らなかったとはいえ自己の無思慮の行動と、高純度SiC事業化リーダーという立場を誠実に自己批判した。立ち上がったばかりの高純度SiCJVを滞りなく継続するためには早期にこじれた事態を収拾しなければならないと仕事中心に反省し判断を下している。
当方のFDに犯人しか触れることのできないFDをベタコピーされたたためにデータがすべてなくなり、会議の準備ができなかったため、その事件を会議の席で発表したことは、当方の犯したミスと考えた。
犯人は同じ職場にいたので、その日から犯人と被害者である当方は従来と同様に仕事を続けることができなくなった。その結果転職する決断をして事態を収拾している。
塚原夫婦の問題においても、まず彼らが辞職するのが誠実な判断であると思われる。また、そうしても皆が納得する年齢でもある。しかし、それでも協会に判断をゆだねる、としている。
塚原夫婦は、ニュースで報じられている事実だけで、どのように考えても二人は自ら辞職の判断をすぐに下した方が誠実な人物とみなされる状況なのだが。
第三者委員会のリーダーは朝日生命と関係する人と言われているのでどのような結論を出すのか注目したい。
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技術開発において科学を道具として使いながら科学を絶対視しない方法が今日の時代の技術者に必要である。具体的な方法の一つに温故知新がある。例えばこれでパーコレーションが関わる不易流行の技術を開発した事例を紹介する。
酸化スズは、1980年代に起きたセラミックスフィーバーの最中に「絶縁体である」と無機材質研究所で科学的に証明された。透明導電材料であるITOの発見から30年近くかかっている。科学の方法で一つの真理を導き出すには時間がかかるのだ。
子供時代に戦後20年式典と称して各種の行事が行われたが、この時20年前の戦争は、はるか歴史の彼方に感じた。ところがセラミックスフィーバーが始まってから30年以上たっているが何故か昨日のことのようである。
小学校入学前に名古屋大空襲で壊れた工場の跡地で遊んだ記憶が残っていても、それでも小学校の先生から聞いた戦後20年という言葉は「はるか昔」という響きに似た歴史の世界で使われる言葉だった。
セラミックスフィーバーの最中、高純度SiCの事業シナリオを解答として提出した昇進試験で「落ちた」という人事部長の連絡を受け翌日から5日間で高純度SiCの発明を完成させた思い出は昨日のことのようである。
この5日間では寝ていた時の記憶が無いほどの過重労働だった、と妻に話したら、誰でも寝ているときの記憶は無いでしょう、と言われ、寝る暇ももったいないと感じた5日間だったと説明しなおしたのは29年前だった。
人の心の中における時間の流れとは、まことに非科学的で一定の長さなどないのだ。光陰矢の如し、というが、高純度SiCを必死で開発した5日間の時間の流れは極めてゆっくりと流れていた。そしてそれは今でも昨日のことのようである。
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経団連会長が現状の就活ルールの廃止について言及したことが話題になっている。また、他方では大手企業のインターン制度充実のうわさもある。
就職氷河期を脱した今の状況から経団連の意図を推測すると、単純に就職時期の問題だけでなく採用条件にまで影響を与えると予想している。
すなわち、現在一般に行われている新卒を一律の初任給で雇用して2年間の新人育成期間を設けている横並び形式を大幅に変更する企業が出てくるように思われる。
例えばインターン制度の中で従来の新人育成プログラムを稼働させるとどうなるか。この方法の利点は、従来採用してから新人育成プログラムを行ってみて育たない新入社員がいた場合にクビにできなかった問題が解決される。
すなわち、インターン制度なので、将来成長しそうにない社員を雇わなくてよいメリットが生まれる。あるいは、インターン制度期間中の実力をみて採用時に処遇格差をつけることが可能となる。
優秀な学生には採用時に外資よりも高い金額を提示し、確実に人材確保ができるよう対策をとれる可能性も出てくる。単純に労働力としての人材が欲しいのであれば、従来のままの初任給を提示すればよい。
おそらく学生は休み中に遊んでいる時間をとれなくなる可能性がある。また、大学のカリキュラムだけでは、高給を得るチャンスが無くなるので、学生時代から実務の勉強をはじめなければならなくなる。
もっともバブルがはじけても休み中に遊んでいる学生が多い学園風景が今も変わらないのはむしろ異常であり、ワークライフバランスに対する誤解も改善されるのではないか。
カテゴリー : 一般
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「私はずいぶん前から、この風潮に異論を唱えてきた。私の持論は「まず、素振り」。物事は基礎、基本、応用の順に学び、繰り返し、体にしみ込ませていく。素振りはバッティングにおける“基礎”だ。この基礎を飛ばして先に進んだり、フォームが崩れたとき、この基礎に立ち戻らなかったりするのは、間違っていると思う。」
これはスポーツ新聞のWEB版から見つけた野村克也氏の言葉だ。これは技術開発でも同様であり、素振りに相当するのは、現象の観察及び現象の体験である。現象の観察は科学でも重要であり、科学と技術の共通する基礎である。
小学校から観察の仕方を習う。また、小学校の宿題ではファーブル昆虫記の読書感想文を書かせられる。もしこうした基本をおろそかにしている小学校は、教師を減給処分にすべきだろう。
当方の小学校時代は運がよかった。科学教育に関心が高い社会が時代背景としてある。今のように教育の目的が曖昧となるような社会ではなく、科学教育という一本筋が通った時代だった。
授業でも毎週理科実験があった。また、高学年になれば、中学校の先生が講師を務める日曜理科教室に参加できた。教育で実験という現象の観察と体験を取り入れるのがカリキュラムとして当たり前の時代だった。
それが、教師への負担軽減やゆとり教育の流れの中で、科学の基本を忘れた教育が行われるようになっていった。子供の授業参観でびっくりした。科学教育も様変わりし、知識偏重になっていたのだ。
ひどいのは、実験をビデオ鑑賞で済ませているところだ。実験を実際に行うのと、それを見るのとでは、得られる効果が異なる。阿波踊り同様に実験をしなければ、損である。時間の無駄である。
実験を指導できないので、せめてビデオだけでも、と考えている先生がおられるなら、それも間違っている。2時間ビデオを見る効果よりも20分の実験で得られる体験の方がはるかに将来のためになる。実験は見るモノではなく、自らすべき行為だからだ。
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ブリードアウトは高分子内の拡散と溶解度で科学的に説明できる、と書いたが、いざ問題が発生するとその対策に時間がかかる場合がある。すなわち開発のやり直しという事態になる。
例えばブリードアウトが機能実現のために活用されている場合だ。界面活性剤を用いて帯電防止を行っている場合を事例に問題の難しさを説明する。
ある方法を使えば問題ないのだが、大抵は界面活性剤を樹脂表面にブリードアウトさせて表面比抵抗を下げようと材料設計を行う。この考え方は科学的に間違いではないが、市場でブリードアウト問題を引き起こすリスクを増すことになる。
またこのようなアイデアを思いつく人で科学こそ命と信じている技術者は、界面における過飽和現象が過剰なブリードアウトを防ぐとまで考えてしまう。実際にこれで成功している事例もあるので、このような人にそれは危険だと説明しても信じてもらえない。
その結果、金型汚染の問題を最初に引き起こす。この時科学に裏切られていることにすぐに気がつけば救いようがあるが、科学をこの段階でも信頼していると、ここで問題解決できても、次は市場で問題が起きる。
こうなると、モグラたたきをはじめひどい時にはサラリーマン人生をモグラ退治に捧げる人も出てくる。転職したときに見た光景は、界面活性剤による帯電防止技術ではなくイオン導電性ポリマーを用いた技術でモグラたたきを行っていた。
仮説を立てて、一匹のモグラをたたくことに成功しても他のモグラが顔をだす。うまく仕留めればよいが気を失った状態で市場に出すものだから、モグラが息を吹き返して市場で暴れまわる。
自分の担当ではなかったし、当時の上司は君の仕事では無い、などと言われるので、しばらく見ていたが、科学というものがこれほど薄情であるとは思わなかった。担当者に運が無いと言ってしまえばそれまでだが、誠実真摯に正しい仮説を立てて一生懸命モグラをたたいていた。
優秀な科学者、主任研究員なので、上司であるセンター長に方針変更を当方が申し出ても「科学的に進められているからしばらく彼に任せておこう」となった。
しばらくしてバブルがはじけ、この優秀なモグラハンターが部下になった。すぐに技術コンセプトを大きく変えて問題解決した。モグラが大量発生しているシステムでは科学による問題解決法を用いてもゴールにたどり着ける保証は無いのだ。
あのヤマナカファクターでさえあみだくじ方式で成功している。ブリードアウトという問題に真剣に取り組むとドストエフスキーの宗教世界とは少し異なるが、科学という哲学についてカラマーゾフ兄弟のように葛藤することになる。そしてその結末は?
カテゴリー : 高分子
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χ=0で高分子の相溶が起きる、と教科書に書いてある。しかし、この条件でなくてもカオス混合機を用いれば相溶させることができるポリマーブレンドがいくつか見つかった。
ところで相溶という現象は非晶質相で生じる現象であり、カオス混合機を用いたときに相溶しない組み合わせでも相溶する場合がある、ということは、混練プロセスで高分子の溶解性が変わるということだ。
理論的にはおかしなことだが、実務上はこのように考えていたほうが、ブリードアウトの問題を考えるときに間違いをしない。
溶解性は自由エネルギーで説明できるので、混練プロセスで高分子の溶解度が変わるという現象は科学的に説明しにくいが、実用上はこのような感覚でいたほうが痛い目にあわない。
高分子の溶解性を議論するときに完全な平衡状態なるものをどのように考えればよいのか、あるいは実務上そのような状態を作り出せるのかどうか、という問題があるからだ。
ゆえに教科書的視点から見れば理解しにくいが、ブリードアウトの問題を考えるときには、実際に観察される現象を重視しなければ痛い目に合う。すなわち理論的ではなく実務上観察される溶解度を超えた添加剤は必ず短時間でブリードアウトの問題を引き起こす(運が良ければ起きない、ともいえる)。
カテゴリー : 電気/電子材料 高分子
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教科書に書かれている内容を否定するような実験結果を出そうと転職してから20年間考えていた。犬に人間かみついたらニュースになる、といった単純な動機である。
ポリオレフィンにポリスチレンを相溶させて透明な樹脂を開発した時には楽しかった。この話は以前書いた。錠と鍵の関係になるような組み合わせを狙って混練した結果である。
この成功で、フローリー・ハギンズ理論が怪しくなった。これによりχが大きくても相溶させる混練プロセスを開発する動機が強くなった。そして開発したのがカオス混合機である。
このカオス混合機を用いてPPSと6ナイロンを相溶させて急冷し透明なストランドを得た。このストランドを定年後も眺めていたら、ある日白くなっていた。すなわち相溶していた6ナイロンがTg以下でスピノーダル分解し、相分離したのだ。
Tg以下では分子運動が凍結されているはずだが、実際には部分自由体積と呼ばれる領域では、室温で盛んに高分子は分子運動を行っている。元気な子供を羽交い絞めにしてわきの下でもくすぐった時の様な状態をイメージしてほしい。
足をバタバタさせている状態が部分自由体積に存在する高分子の一部分である。少しかわいそうになって力を緩めるなら、子供はすぐに腕をほどいて逃げてゆく。まさにそのようなことが5年以上という長時間をかけて相溶したPPSと6ナイロンのストランドで起きたのだ。
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非晶質であればすべてガラスと勘違いをしておられる方が多い。非晶質にはガラスにならない非晶質体が存在する。ガラスは非晶質でかつガラス転移点を持っていなければいけない。ガラス転移点を持っていない非晶質はガラスではないのだ。
この知識をよく理解しないで情報として頭に詰めていると、楽しい体験ができる。樹脂のガラス転移点(Tg)を知りたくてDSCという熱分析を行ったときに、Tgが現れなかったりすると新発見と勘違いする。
樹脂のDSC測定ではまれにTgが現れないことがある。しかし、これは、Tgに到達する直前で昇温にストップをかけてやると、きちんとTgが現れるようになり、何も新発見ではなくなる。
以前書いたように高分子の非晶質は必ずガラスになり、そのためTgを必ず持っている。だからDSC測定でTgが観察されなかったとしてもそれは新発見ではなく、運が悪く十分な緩和が起こっていなかったサンプルを測定しただけの話だ。
だから、先に述べたようにTg直前で昇温を止め、3分ほどホールドしてやるとTgが現れるようになる。このようなことは、学生時代に経験しておくべき事柄である。社会人になってDSC測定を行い、Tgが現れなくて新発見と騒いでいたら確実に笑われる。
このようにガラスは必ずTgを示すが、非晶質体にはアモルファスの金属酸化物のようにTgを示さない物質も存在する。このような非晶質体はガラスにならない。
カテゴリー : 連載 電気/電子材料 高分子
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昨日体操協会のパワハラ問題の記事を引用して取り上げたが、予想通りの大混乱になっている。いけないのは塚原氏が円満解決を考えた発言をしていないことである。「全部ウソ」と全否定の発言をしている。
本件、コーチのパワハラ問題が表に出てから奇妙な印象を受けていた。当初マスコミは、被害者がパワハラと感じていなくても暴力をふるっていたらパワハラで、自浄作用のような行動にみえた体操協会を英断としてたたえる記事もあった。
しかし組織の問題で人生が大きく変わった経験をもつ当方には、コーチの処分が厳しすぎるように思われた。また、調査も不十分であり、いかにもコーチの処分ありきに見え、単純なパワハラ問題ではない予感がした。
昨晩からマスコミは過去の女子体操選手の採点トラブル問題まで取り上げ始めた。しかし、コーチの処分の時に迅速に動いた体操協会は、今回のマスコミの動きに対して鈍い。これがますます疑惑を深めている。
騒動が今後どのような展開になるのか予測がつかないが、なぜ当事者は円満解決を目指さなかったのか疑問である。塚原氏はなぜ女子選手の発言を全否定するのだろうか。
実は腐った組織の場合には、円満解決を目指そうとしても誠実さが無い当事者のためそれがうまくできないものである。やがて大事件まで発展し、取り返しのつかない事態になって第三者や社会の努力により収束してゆく経過をたどる。
組織のリーダーは誠実な人物を選べ、とドラッカーは述べているが、**ハラスメントのような問題解決には誠実な対応が第一である。誠実なリーダーでなければ今回の様な問題を解決できない。
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