高分子の誘電率測定のために、フィルムを計測できる電極が販売されている。ただしその価格は150万円である。
また、この電極を使用するときには、フィルムの厚さを正確に計測する必要がある。そこで電極にノギスを付けてこの問題を解決している。すなわち、この電極は単なる電極ではなく、ミクロン単位の厚み測定器ゆえに、立派な箱に入れられて販売されていた。
電気計測では電極の形状因子が測定値に影響を与えるため、このような仕組みになっているのだが、それにしても価格が高すぎる。
この電極を用いなくても誘電率測定は可能であるが、大量のサンプルを簡便に計測する場合には便利な電極である。ゆえに高い価格が維持されてきたのだろう。
写真会社でフィルムの帯電防止技術開発を始めたときに、この高価な電極を購入して帯電防止フィルムのインピーダンスについて研究した。
帯電防止評価にインピーダンスを導入したのは特許状況を調べた限りでは当方が世界で初めてであり、当方の特許出願から1年後にドイツの写真会社でもAPSフォーマット用に研究開発を始めている。
高価な電極を用いた計測では、既に発表されていた樹脂の誘電率と同じ値が得られた。さらに誘電率の周波数分散などもこの電極を用いると簡単にきれいなグラフが描かれた。さすが150万円の電極である。
ところで、当時、この電極と組み合わせて計測される各パラメーターの周波数分散まで簡単にグラフ化できるインピーダンスアナライザーは500万円近くしていた。固定周波数のインピーダンス測定装置は100万円台で売られていたから5倍の値段だ。
そこで、PCとのインターフェースが充実していた200万円程度のインピーダンス計測装置にPC9801をGPーIB経由でつなぎ、500万円のインピーダンスアナライザーと同等以上の計測ができるようにした。(当時のインターフェースはパラレル接続がシリアル接続よりも高速転送できたのでGP-IBを使っている。今なら高速USBで簡単に接続できる。また、インターフェース部分のプログラムもMS-DOS時代と異なり簡単である。MS-DOSで用意されていたN88BAISCでも慣れれば簡単であるが、速度の問題を抱えていた。どのような計測をすればよいのか試行錯誤で実験を進めている。その結果Cでプログラムする必要性も出てきてプログラミング部分で悪戦苦闘した思い出がある。その後写真学会国際会議で研究成果を発表しているが、これは福井大学客員教授時代の成果で試行錯誤部分は消えている。短い研究発表の裏には多くの経験知が隠されている場合があることを理解してほしい。ある先生が手ぶらで質問に来た人には知らないと答えておくのが良い、と言われたお気持ちをよく理解できる)
ゴム会社では迷わず500万円の装置を導入していただろうと思いながら、実験をやっていた。しかし、プログラムを自作した結果、プログラミングスキルはゴム会社時代よりも向上した。それだけではない。プログラムに計算式を組み込まなければいけないので交流回路についても学ぶ必要があり知識も増えた。
若い時の苦労は金で買ってでもせよ、と親によく言われたが、まことに至言である。研究環境は恵まれている方が良いが、資金的に恵まれていなくても研究しようとする意欲さえあれば道が開ける。
高純度SiCの研究をゴム会社で企画した時、研究費用0からのスタートだった。その2年後2憶4千万円の投資を受けたのだが半年でこのお金は消えた。
貯めていた研究アイデアに使われたのだが、ヤミ研時代の苦労が報われた。お金がないときにはアイデアの貯金に励むことが重要である。フィルムの帯電評価を進めていた時にゴム会社で周囲に否定された負の誘電率のアイデアを展開していた。
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「複数の盗作疑惑が持ち上がっている銭湯絵師見習いでモデルとしても活動する勝海麻衣さんについて、師匠である銭湯絵師の丸山清人氏が、師弟関係を解消したことを発表した。」(日刊スポーツ電子版より転載)
というニュースが報じられたので勝海氏について調べてみたら美人である。同じ日に、芸能ニュースの全く異なる話題で本田翼を例に美人は絶対的力、カワイイは正義などと報じていたニュースもあった。
美人だから盗作を許す、という気持ちは毛頭無いが、WEBでいろいろ書かれていたので勝海氏のこれまでの活動を調べてみた。すると、「美人だから許されてきた、あるいは美人だからここまで来れた」ことが明白なキャリアだった。
このような状態を放置しておいては、社会で真面目に努力している人の労働意欲は、ますます無くなる。東京オリンピックのデザインの盗作問題では、偉い人が出来レースの審査委員になって電通出身デザイナーを盛り立てるようなことをしていた。いずれも誠実真摯に努力すれば報われるという価値観を否定しているような出来事だ。
ただ、インターネットの発達で昔のように、このような法に触れてはいないが社会にとっては悪となるような人が甘い汁を吸いにくくなった時代になりつつあるように思われる。
勝海氏も情報の伝播スピードの遅かった昔だったらおそらく東京オリンピックまで持ちこたえて著名人の仲間入りをし、いつの間にか有識者として社会で活躍する人材になれただろう。
インターネットには勝海氏の正体を示す情報がこの1週間で大量に出始めた。もうこのようないかがわしいスターの育成方法をやめた方が良い。
情報化の時代では、知りたくないことまで耳や目に情報として飛び込んでくる。活力が乏しい人には健全な精神を維持するには難しい時代である。
しかし、世の中には儲からないようなお客に丁寧に対応し、失礼な態度をとられても意欲に燃えて仕事をしている老人がいることを知ってほしい。本物の美しさに出会った一瞬の喜びを長い人生経験から学んでいるから努力する意欲は衰えない。
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「米国の調査会社ギャラップによると、日本人で「仕事に主体的に取り組む人」は全体のわずか6%。世界139カ国中で132位で、仕事への熱意は世界最低レベルだ。やる気のない社員は71%にのぼり、周囲に不平不満をまき散らしている社員も23%いた。」
これは、AERAdot.からの転載であるが、日本人知識労働者の現状を表している。昨年は日本人の労働生産性の低さが話題になったが、その原因はこの記事に書かれているところにあるのかもしれない。
昨今の働き方改革も誤ったメッセージを知識労働者に送っているように思っていたが、この記事に書かれているような状態で働き方改革を進めたら日本はどうなるのか。
先週の朝ドラ「なつぞら」の中で、認めてもらおうと頑張るなつの姿に心を動かされた草刈正雄演じる泰樹は、「ちゃんと働けば必ずいつか報われる日が来る、報われなければ働き方が悪いか働かせる者が悪いんだ、そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ」と鼓舞し、
「だが一番悪いのは、人がなんとかしてくれると思って生きることだ、人は人を当てにする者を助けたりはせん、逆に自分の力を信じて働いていればきっと誰かが助けてくれるもんだ」と自然の厳しい戦いの中で得た人生の哲学をなつに語りかけている。
これは、おそらくドラマが社会に発したメッセージではなかろうか。今週はそのなつが、家出して行方不明になったところから始まったのだが、草刈正雄の演技が渋い。
当方はゴム会社で高純度SiC事業を立ち上げながら、FDを壊される被害にあい、立ち上げた事業のことを思い転職したが、同僚から見れば草刈正雄のセリフどおりとっとと逃げ出したようなものだ。
だからといって自分の立ち上げた新事業を見捨てたわけではない。写真会社に転職後もサポートしている。15年ほど前の単身赴任直後、ゴム会社時代に留学していた無機材質研究所の副所長から激励の手紙が届いた。
その内容は当方の高純度SiCに対する働きについて書かれていたが涙なしに読めない内容だった。誠実真摯に努力をしておればどこかで激励してくれるような人が必ず現れる。
だから、社会に貢献できるように、そして貢献できる力をつけるために働くのである。組織で報われなくても、誠実真摯に努力する姿は必ず誰か見ている。
努力した人がいつかその仕事で報われるような社会でなければ、健全な産業社会は維持されない。働き方改革が真に目指さなければいけないのは、そのような社会の創出である。
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「夫婦間のコミュニケーションのすれ違いを「脳の性差」で説明する『妻のトリセツ』(講談社+α新書)がベストセラーになっている。」(朝日新聞デジタル4月7日版)
すでに35万部売れたという。本の中身よりも、誰が読んでいるのか、そちらの方が気にかかる。当方は読みたいとは思わないが、書評がWEBにあったのでここで取り上げてみた。
書評には、科学的根拠のないことを取り上げて論じている、と切り捨てている。著者は人工知能の研究者で女性で,書評を書いているのは著名な脳科学者である。
まず、このような本は漫画のつもりで読めばよいような本だろう。読んでもドラッカーの著書と異なり、おそらく役に立たない。
役に立たないだけでなく、書評通りならば科学的に間違った知識を読者に伝えているような悪書なので読む時間の無駄である。書評を読み、そして朝こうして書きながら自分も無駄なことを書いている、と反省しなければいけないような本である。
ところで、数年前に自分のトリセツを歌った女性歌手がいたが、当方はこの手のトリセツは好まない。そもそも、昔から電化製品を買っても最初にトリセツなど読んだことが無いのだ。わからないところが出てきたときに調べるために必要な程度だ。
MZ-80Kを購入した時でもトリセツを読まずに、テープをセットし、いきなりBASICのプログラムを走らせている。マイコンのチップの取り扱いはさすがにトリセツ無しではその扱いが難しいが、パソコンという製品になった段階で、トリセツが不要になった。
さらに、トリセツを最初に読まなければならないような製品は買わない主義だ。ユーザーの立場ではトリセツを読まなくても簡単に使用できる製品が理想である。
ちなみに妻とは友人の結婚式の時に初めて会って、半年後に同じ披露宴会場で会いましょうと言って30年過ぎた。トリセツなど無くてもMZ-80Kのように暴走することもなく何とかうまくいっている。なんでもこれが理想である。
一つ後悔しているのは、結婚式は半年後ではなく一年後にした方が良かった、ということぐらいだ。冬に半年後と約束をしたために暑い結婚式となった。冬であったことを忘れるぐらい暖房の効いた友人の結婚式だった。
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土曜日に花見をしながら久々に花の写真を撮影したが、フィルム時代と異なる感覚を思い出した。フィルム時代に花の写真を撮る時には、ポジフィルムを用いたのだが、それこそ1ショット撮るのに時間をかけた。
しかしデジカメでは無造作に数枚露出を変えて撮影するスタイルになった。あらかじめ必要な複数の露出をセットしてシャッターを押せばよいだけなので、あっけない動作である。撮影した写真はすぐに確認できて、不要なショットをすぐに処分できる。
昨日は土曜日に撮影した写真を整理していたが、ペンタックスのカメラとニコンのそれでは高感度領域で撮影した時の画質が異なる。
ISO800以上で撮影された写真について花びらをつぶさに観察すると、ペンタックスK7では擬色の発生があるが、ニコンの最新のカメラZ6では、ISO3200あたりまで全くない。これにはびっくりした。
フィルムカメラでは画質はフィルムで決まったが、デジカメでは、カメラ本体の性能で画質が支配される。20年近くデジカメで撮影してきたが、この10年のデジカメの進化がここまで高感度に強くなったことにびっくりしている。
ニコンZ6では、ISO3200まで実用領域であり、ISO200と同じ感覚で使用できるのだ。ペンタックスのレンズをZ6に取り付けて撮影した写真を見て、また驚いた。フィルム時代に設計されたペンタックスのレンズでもニコンの最新レンズに負けていない解像感があるのだ。
さすがに収差によるパープルフリンジがたまに画像に現れるのは仕方がないのだが、同じ撮像素子でもレンズの違いで色載りが異なることにびっくりした。
ペンタックスのレンズによる桜の花は、ピンクの色がこってりとついているが、ニコンのレンズでは抜けが良いためあっさりにみえる。ニコンファンのためには、すっきりとした色合いと表現した方が良いのかもしれない。
ペンタックスファンには、野球でいうところの中日や広島ファンの様な所があるという記事を読んだことがある。このような写りの違いを見たときに、レンズがただ性能だけで語れない世界であることに気づかされる。
ペンタックスのレンズには面白いレンズが多く、さらにカメラ本体も含めお値打ち品が多い。ニコン製品のおよそ30%程度値引きしたような定価が付いている。実売価格はさらに安い。
天体観測では、分解能や解像感は重要かもしれないが、趣味で撮影を楽しんだりするときに、フィルム時代にはフィルムの違いを楽しんだように、レンズの写りの違いを楽しむのがデジカメ時代の写真撮影かもしれない。
ペンタックスからニコンに乗り換えようとしたが、土曜日の撮影で大きな悩みを抱え込むことになった。光学性能ではニコンと劣るようなところがあるのかもしれないけれど、ペンタックスのその写りには、言葉では表現できないような魅力がある。
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新築された南側二階の勉強部屋は、大学入学と同時にオーディオルームに変わった。
改築時に工務店社長が気を利かせてカーテンレールを二重構造にしてくれたので、防音用のカーテンを取り付けただけであるが、床が畳のためそれでも十分な吸音効果があった。
それ以来オーディオという底なし沼の趣味が化学実験という趣味に加わるのだが、資金源はアルバイトだった。
家庭教師のアルバイトを3件受け持てば当時大卒の初任給並みの10万円というお金が手に入った。学費は交通費も含めて年間10万円もあれば十分だったのではじめは潤沢な資金源だった。
しかし、部屋にふさわしい機器を導入しはじめたら、レコードが増えてゆき資金が不足してきたので、休日は井戸掘りのアルバイトを始めた。当時愛知県の輪中地帯では、水冷式エアコンが流行しており、井戸掘り要員が不足していた。
肉体を鍛えるために体育の授業では重量挙げやバーベル体操を選択した。この種目は教養部の授業の中でも人気が無く、その結果1時間半充実していたが、そのあとの授業が大変だった思い出がある。
ゴム会社に入って無茶な勤務形態で仕事をやっても体を壊さなかったのは、このころの習慣が役立ったのかもしれない。過重労働で問題になるのは、労働をしている本人が追い詰められていく点である。
気楽な毎日の中での過重労働を経験すると精神衛生を健全に維持できる労働に対する姿勢が身についてくる。授業中の居眠りが厳しく問題として問われた戦前ならば、学生時代の過重労働も大変だったかもしれないが。
それなりのオーディオルームができたために、学生生活がこの部屋を中心に展開している。周囲の学生から合コンやらダンスパーティーに誘われても音楽を聴いている時間を生み出すために断るしかなかった。アルバイトの時間以外は、現在と同様の音楽を聴きながら勉強する毎日だった。
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負の誘電率の材料が透明ならば負の屈折率となるはずだ。また、中間転写ベルトの開発で見つけた現象から、高分子の変性で負の屈折率という機能を実現できる可能性がある。
今から30年ほど前の写真会社へ転職したての頃に福井大学工学部で客員教授を拝命したが、そのときパーコレーション転移とインピーダンスの低周波数領域における異常分散について研究している。
その時に評価したサンプルにも負の誘電率を示すものが見つかったが、研究対象から外している。研究の目的がたばこの廃付着テストに関する研究だったためである。
さかのぼること40年前の1980年代にSiCウィスカーを2000℃以上に加熱しカーボンナノチューブを合成している。ただこの時はカーボンナノチューブを合成するのが目的ではなくSiCウィスカーの線膨張率を測定するためだった。
研究目的とはずれた珍現象や新現象はこのように研究目的と異なる場合に除外される。ノーベル賞でも取る目的ならば鵜の目鷹の目で新現象を追い求めるが、技術者が欲しいのは新しい機能である。
今ある目的のためにこの負の誘電率という機能に着目し趣味の研究を開始したが、つまらない結果しか出ていない。いざその目的で制御して現象を起こそうとすると難しい。久しぶりに眠れない日が続くが、年齢を考えると無理もできない。
若い時ならば過重労働を厭わず、無茶な仕事を行っていたが、今は眠くなったら寝る、という生活である。これが老いだと自覚したのだが、昔でもつまらない会議の時には居眠りをしていたので、あながち老いのせいにはできないかもしれない、と若い時の業務姿勢を反省している。
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今年はトヨタのベア非公開が話題になり、自動車産業は100年に1度の大変革期と言われている。衆知のように自動車エンジンがモーターに切り替わる未来が具体的に見えてきたからだ。そこで昨日書いたようにトヨタはHV特許無償提供という思い切った戦略をとった。
EVでは、複雑なエンジンを組み上げる技術力が無くても自動車を製造できるので、多くの異種産業からの参入が今後予想される。それだけではない。
ガソリンスタンドも今の様な大規模のスタンドは不要になる可能性があり、それこそセブンイレブンなどのコンビニの駐車場でも充電スタンドを設置可能で、自動車会社よりもガソリン業界はもっと深刻である。
この10年ソーラーパネルを設置する家庭が増えたが、休耕田を利用した発電事業が再度見直される可能性もあり、自動車産業以外の周辺のビジネスチャンスが広がっている。
当方が生きている間にガソリンエンジンの車が無くなる可能性も出てきて、今誰も気がついていない新規事業ネタを考えるのは楽しいことである。
最近のモーターショーでは、自動車がインターネットとつながることがテーマとなり、自動運転までその中に取り込まれていった。これらの動きは、ガソリンのいらない車でも状況は変わらないが、充電ステーションの問題は、充電規格にとどまらず、考えなければいけない課題が多い。
例えば10台の車へ一度にガソリンを給油するときにガソリンスタンド外への影響は無いが、一か所で10台同時に充電した場合には、どのようになるのか。また、確実に今よりも必要な電力は増える。現在の発電設備で間に合うのかどうか深刻な問題である。
一方で、電気自動車の普及は、ニュースになっているほど早く進まない、という見方も存在する。また、トヨタのように進んでほしくない、とあからさまに表明しているメーカーも存在する。
ゆえに、当方はどちらかと言えば、一般に言われている電気自動車の普及スピードに対して懐疑的な見方をしている。
確かに化石燃料の消費は抑制しなければいけないが、火力発電が未だ主流の時代であれば、HV車が現実的である。だからと言ってHVが主流になるとは考えにくい。
燃料電池という可能性も考えられ、中国では燃料電池車に対する関心が急速に高まっている。恐らく今世紀は自動車のエネルギーが多様化する時代となるのではないか。
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時事通信電子版4月3日記事によると、「トヨタ自動車が、ハイブリッド車(HV)の関連技術の特許を使用する権利を、他社へ無償で提供することが3日、分かった。世界で燃費規制が強まる中、無償で特許技術を競合他社に開放することで、強みを持つHVの市場拡大を狙う。」という。
かつて、IBMがアップルに対抗するために16ビットPCのアーキテクチャーを公開し、AXパソコンが主流となりアップルが痛手を被るという結果になっている。
今回トヨタがHV技術を無償公開する理由は、EVの急激な台頭にある。トヨタのシナリオは、おそらくEVが普及する前の時代にHVが普及し、やがて、HVとEVが共存する時代が来る、というものである。
旧来の自動車メーカーの強みは複雑な内燃機関の組み立てノウハウであり、自動車の市場をEVに席巻されたならその強みが無くなってしまう。もし、将来の自動車の主流がHVならば、強みは永遠に残る可能性がある。
トヨタにとって内燃機関を使用した自動車が将来存続し続けるかどうかは、トヨタの強みを維持できるかどうかという問題である。
IBMが16ビットPCの仕様を公開したことで、一気にPCの部品をはじめとしてマザーボードまでも値下がりし、当時40万円前後したPCが今や10万円以下である。しかし、だれでも製造できるようになった結果、IBMはPCの市場から撤退することになった。
今回トヨタがHVの特許を公開した結果は、IBMのようにはならないだろう。なぜなら複雑な内燃機関を製造できるメーカーは限られるからである。それよりもHVに用いられる電装品のコストダウン効果が大きくでて、トヨタ自動車はHVの特許を保有するよりも無償提供により大きな利益を上げることができる。
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連続体モデルの理論解析からプラス電荷とマイナス電荷のズレ(分極)が単一方向にそろっている状態であれば負の誘電率が出現するといわれているが、この場合に分極ドメイン構造のほうが安定なので負の誘電率発現が抑制されるという。
ところがこの解析結果で分極ドメイン構造が生じなければ、あるいは何らかの理由で分極ドメインが不安定になったなら、負の誘電率が現れることになる。
例えば、導電体や半導体のドメインが生じた場合には電子の拡散速度というものは早いので負の誘電率が現れる可能性がある。
実用化されているPPS製中間転写ベルトの誘電率を測定すると正であったが、実用化過程で得られたベルトの中には負の誘電率を示すものが存在した。
用いている導電性カーボンはすべて同じロットの製品であり、異なるのはマトリックスの配合だけである。すなわちPPSへ添加されたポリマーの種類や混練条件で負の誘電率を示すベルトが得られたことを示している。
誘電率が正のパラメーターであることは電磁気学の教科書に書かれているが、計測でこのような負の誘電率が現れる現象については、現代のホットな話題の一つだ。
負の誘電率が存在すれば、負の屈折率も可能性があり、世間では光学分野の関心が高いようだ。永らく屈折率を正として扱い、光学の体系が作られてきたが、その再構築を迫る現象のためだからだ。
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