H3ロケットの打ち上げがようやく行われたかと思っていたら、二段目のロケットの燃焼が予定より早く終了したので原因を探索中というニュースが流れたが、これまで何度も延期され、バグつぶしができていたはずだが—–
実は、科学の手法でロケットのような複雑系のバグとりには限界があることをご存じの人は少ない。ゆえに、開発段階でロバストを高める手法を用いなければいけないと故田口先生は言われていた。
その田口先生も実は科学の前には無抵抗だった。先生と3年間議論してきて学んだのは、科学以外の手法の重要性である。そもそもタグチメソッドはその有力な方法なのだが、それを田口先生は科学の中に位置づけようとした。
当方は先生にタグチメソッドは非科学でもよいのではないか、という提案をしている。むしろ科学とは異なるメソッドとして位置付けたほうが発展性がある、と当方は考えた。
しかし、田口先生は、あくまでもタグチメソッドは科学の一手法としてこだわられたのである。その結果、一時代を築くに至ったが、今の若い人はタグチメソッドなど興味なく、機械学習の手法に目が行っているようだ。
機械学習は、当たらぬも八卦の方法であることをどれだけの人が理解されているのだろうか。今科学と非科学の境界が揺らいでいる時代である。ご興味のある方はお問い合わせください。JAXAの方は歓迎します。
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セラミックスや金属の破壊について、その知識と体系は20世紀にほぼ完成し、フラクトグラフィーという学問の成立と非破壊検査法の技術が完成した。
しかし、高分子材料の破壊については、未だ科学的にその知識の体系が完成していないので、破壊寿命を予測可能な非破壊検査法が完成していない。
高分子材料の破壊研究で面白いのは、樹脂の破壊とゴムの破壊で異なるアプローチがとられてきたことだ。樹脂では、金属やセラミックスの体系に似た方法で研究が進められてきた。
ゴムでは、大変形で破壊がどのように進行するのかという視点で樹脂と異なるアプローチがとられてきた。特に1980年以降はコンピュータの使用による研究が盛んである。
1979年にゴム会社へ入社し、樹脂補強ゴムを研究した。3カ月で防振ゴムの新技術として活用可能な研究成果を出すことができたのだが、指導社員から高分子の破壊について指導され驚いた。
何故なら、ゴムと樹脂で破壊の扱いが異なるなら樹脂とゴムの複合材料の破壊について、大変解析が難しいどころか、科学的に結論が出せないことになる。
防振ゴムにその材料を応用するときに、その材料の寿命をどのように評価すればよいのか、という議論で、指導社員は大変頭の良い方法を教えてくださった。
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「結婚につながらない交際は時間やお金がもったいない」という20代が74%との民間調査がある(20~49歳の未婚男女を対象とした2025年『マシェラボ』調査)、という記事があった。
独身研究家荒川和久氏の記事だが、記事の内容と同時に、「独身研究家」という肩書に驚いた。少子化が叫ばれる時代には重要な職業の一つのようにも感じて驚きの後はため息になった。
「正解の恋愛もなければ、結婚はゴールでもない。間違いや失敗を繰り返しながら作り上げるもの。むしろ正解や効率を求めるあまり、かけがえのない無駄が生む偶然の幸運を排除してしまっているのではないか。」と良い結論を述べているのだが、複雑である。
小説「失楽園」が、文学としてどのような位置づけかは知らないが、ゴールはここに書けないような表現である。そしてその内容は、大変コスパが悪そうな内容だが、窓際の中年を体験してみるとよく理解できる。
当方は窓際になったときに、中央線特快に乗ったために西国分寺で降りることができず、お茶の水で降りて、楽器店巡りをしている。そして新品訳アリGibsonES335を20万円で購入している。
ほとんど衝動買いで、満足に弾けないES335を購入したので大変コスパが悪い買い物である。しかし、その後単身赴任し、カオス混合を発明するまでの一時期、それなりにギターの腕はあがり、昔弾けなかったAnjiやエンタティナーが弾けるようになった。
その後、3か月でプラントを建設したり、早期退職で現在の仕事を始めたりと、ES335をしばらく忘れていた。コロナ禍となり、友人が70万円でハンドメイドのクラシックギターを買った、と自慢の写真を送ってきたので、当方は、7万円でES335タイプのアイバニーズブランドセミアコをオークションで購入し、その写真を送り返した。
友人は20万円程度に見立ててくれたので、大変コスパの良い買い物だったが、昔買ったES335があったので当方にとっては無駄な買い物だった。
そもそもES335の存在を忘れていたのだが、妻に指摘されて事務所の中を探したら出てきた。それを楽器屋に持って行き下取りをしてもらったら、16万円で売れた。腐ってもGibsonである。
そのES335だが、アイバニーズのセミアコよりも音が悪く、木口の処理も傷があって、訳あり20万円で購入したものだったが、15年以上4万円で使用できたことを考えるとコスパが良い。今GibsonES335新品は40万円以上で販売されている。
7万円のアイバニーズのセミアコは、楽器店の展示品で定価は16万円のエレキギターであり、ES335のような太い音ではなく、繊細な都会的な音色であり、歪ませてもコーラスをかけてもきれいに音が出る。
結婚の話からギターの話に変わったが、当方にとって、コスパの良いギターであってもうまく弾けるわけでもないので結局無駄な買い物である。
また、今更ギターを練習してもうまくならないどころか、ストレスがたまるのである。それでも友人はなぜ70万円のコスパの悪いギターを買ったのか、また当方はコスパが良くても本質的に無駄な買い物をしたのか、論理的な説明などできないのだが、下手なギターでも満足して弾いていると、何故か幸せになるのである。
うまく弾こうと練習するとストレスがたまるが,昔練習したフレーズを意味もなく弾いていると幸福感があるのだ。このような気持ちは味わった経験が無い人には理解できないのかもしれない。当方もうまく説明できないのだが。
結婚も当方のギター同様にうまく説明できないが、結婚してみて幸福であることを若い人にお伝えしたい。独身でいたよりも、はるかに幸福だろう。
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WBCの地上波放送が無くなるらしい。野球ファンがNHKに対してSNSで不満を述べていることがニュースになっている。当方は今回に限って、地上波放送が無くなり安堵しているが。
安堵している理由も含め、ここでは説明しないが、国民の多くが期待しているスポーツをライブで放送しないNHKの姿勢は、本来国会でも議論すべき問題ではないか。
何といっても国民から受信料を徴収して成り立っている放送局である。すべてのスポーツのライブをやれとまで言わないが、10%以上の国民が見るであろうスポーツについてはライブを放送すべきである。
この10%以上の視聴率は、今年の大河放送よりも高い数値である。最近はフィギュアスケート人気が落ちてきたので、グランプリシリーズさえすべてがNHK以外でも放送されなくなった。
これはあまり騒がれていないが、本来大騒ぎすべき問題かもしれない。りくりゅうペアが世界トップで活躍しており、恐らくNHKで放送したならば10%程度の視聴率は稼げるかもしれないからだ。
スポーツ番組の視聴率は、放送して初めてその高さが分かる場合がある。野球のメジャーリーグの放送がそうであり、大谷選手が出場するBS放送のライブは10%を越えたという。
常時越えていたわけではなくピークの視聴率らしいが、大相撲の放送と比較した場合にそのすごさを理解できる。大相撲の十両以下の取り組みはBSでしかやっていないし、視聴率も低いが、国技という視点でNHKは放送している。
これを無駄な放送と問題視されていないが、WBCのライブを全く放送しない状態は、大問題になっており、ファンが騒いでいる。今回に限って当方はライブのない状態を歓迎しているが、視聴率の低い十両以下の取り組みを放送しなくなったら、大騒ぎするかもしれない。
スポーツのライブ放送については、かつて意味がない、と言った人がいる。今ならばSNSで大炎上するような発言だが、大騒ぎするくらいなら、自分で会場まで出かけるべきだ、というのがその人の見解だった。
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シリコーンゴム、例えばジメチルシリコーンゴムには、その製造方法により、ミラブルタイプとLIMSタイプがある。ミラブルタイプは高分子量のジメチルシリコーンゴムを加硫したゴムであり、LIMSタイプは、低分子量体を重合して製造したゴムである。
ゆえに、シリコーンゴムという表示に対して気をつけなければいけない。なぜなら、それぞれこの2種で最適条件で製造されたゴムで物性が大きく異なるからである。
LIMSは、原材料メーカーごとに特徴ある低分子量体が使用されるので、原材料メーカーごとに異なるゴム物性となるが、それぞれニーズを満たす物性の材料を用意しているので、見かけ上どれを選んでも同じに見える。
実はLIMSは、それぞれのメーカーで得意とする物性領域が異なる。例えば高架橋体のゴムを希望するのであれば1社しかない。反対に架橋密度が低く最も柔らかいゴムを得たい場合でも他の1社となる。
それぞれの営業担当を呼んでこのあたりの質問をしても、正直な回答は得られない。これがシリコーンゴムで品質問題が無くならない背景になっている。毎年どこからか質問が来るが、大抵はメーカー紹介で問題解決してしまう儲からない質問である。
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品質工学としての手法以外に、表題の手法は技術開発に最適である、とする理由がいくつかある。ここでそれらを述べないが、最近は機械学習が注目され、表題の手法はあまり使われていないらしい。
機械学習の手法は、それなりによいのだが、しいて言えば、当たるも八卦、当たらぬも八卦的手法であることをご存知ない方が多い。コンピュータを使う新しい方法だから、さぞかし最先端の方法と誤解している人もいる。
しかし、少数の実験から最適解を求めたい時には、タグチメソッドに軍配が上がる。タグチメソッドをご存知の方は、効率的な実験ではない、というイメージを持たれている方もいるかもしない。
統計的手法である実験計画法よりも外側割り付け因子の量だけ実験が増えるのがその理由となるのだが、そもそも統計的手法の実験計画法では、測定値と内側割り付け因子との相互作用によっては、最適解が得られない時がある。
当方は、新入社員時代にこの問題に取り組み、外側に相関係数を配置する方法を考案している。タグチメソッドではSN比や感度を配置するのだが、この相関係数を配置する方法も良い方法である。
田口先生からは一定のご評価を頂いたが、そもそもロバストの高い技術を開発することが重要であり、唯一タグチメソッドがその目的を実現できる、と温かい説教をされた。
SN比を統計手法として捉えたときに、標準偏差とうまく合わないとか言われたりしたが、技術の最適解を求める手法としてタグチメソッドは生き残っていくように思っている。
弊社ではそれを前提に、ビッグデータ解析を念頭にいれた新たな実験データ管理手法を考案した。エクセルを使うのはもう卒業にしたい。
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ゴムや樹脂などの高分子材料に添加する無機フィラーについて、その役目は様々である。無機フィラーの機能性に注意が向くが、無機フィラーのプロパティーについては無関心の人が多い。
どの用途にせよ、80μ以上の粒径の無機フィラーは、強度を確実に低下させるので注意が必要である。ただし、これは経験知である。
熱伝導性ゴムを設計したい時には、高い熱伝導性の石英が使用されたりするが、その時石英の最大粒子径が80μm以上にならないように調整する必要がある。
平均粒子径を管理してもだめで、顕微鏡観察により、混入している最大粒子の径が80μm未満となるように管理しなければ、靭性の低下を招く。靭性が低下すれば引張強度も下がり、またライフも短くなる。
粉体の分級技術は20世紀末に起きたセラミックフィーバーの時に急激に進歩したので、無機フィラーのスペックを正しく設定すれば、耐久寿命が短くなる配合設計の失敗をしないはずだ。詳しくは弊社へお問い合わせください。
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ホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作に成功し、始末書を命じられた。一週間ほど始末書の草案を図書室で考える毎日が、ソフトウェアに対する興味を高めた。
そして、花〇の情報室長がまとめたいい加減なOA指南書のために80万円のローンを組み、パソコン1式を揃えて日曜プログラマーの人生が始まった。
情報工学の黎明期から独学でプログラミングスキルを磨いてきたが、その努力のむなしさを昨日は味わったのだが、これは希望に変わった。老エンジニアがAIを活用すれば、若い人に負けない仕事ができる時代になったのだ。
年を取って一番感じているのは、メモリーである。この心配がAIの登場で無くなったのである。あいまいな記憶を頼りに、新しいアイデアを絞り出すことは、若い人にできない芸当だと思う。
記憶力が落ちてきたのだが、その曖昧さを活用するプロンプトは、新たな知識の可能性をAIが教えてくれることに気がついた。亀の甲よりも年の功、という言葉を存分に生かせる時代になったのだ。
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ChatGPTの有料プランに加入するとCodex IDE Extensionを使えるようになる。これのどこが良いのかというと、プログラミングスキルがなくてもプログラムができてしまうのだ。
この感動は、自分の人生が何だったのか、という絶望にもつながった。材料屋として活動しつつ、そのへんの情報系の専門家には負けないレベルのプログラミングスキルを磨いてきたのだが、それがまったく無駄になったのだ。
例えば、「何ができるの」と尋ねれば、以下のような回答が出てくる。
Codex IDE 拡張機能を使うと、以下のようなことが可能になります:
🔹 自然言語で操作できる
英語や日本語で指示を出すだけで、コード生成・修正・説明を行えます。中年エンジニアの学び
🔹 IDE 内でのコード補助
コードを書く最中にコメントやプロンプトを入力すると、それに応じた修正・追加・テストコード生成などを提案してくれます。中年エンジニアの学び
🔹 バグ修正・リファクタリング支援
既存コードを改善したり、リファクタリング案を提示したりすることもできます。中年エンジニアの学び
🔹 クラウドとの連携
Codex はクラウド上でも動作し、複雑なタスクはバックグラウンドで処理可能です。
そして「中年エンジニアリングの学び」をクリックすれば、それぞれの具体例が出てくるといった具合に、プログラムのコーディングも頭を使うことなく、答えが出てくるのだ。
昔はMS-DOSのバッチファイルさえサクサクと作ると尊敬のまなざしが返ってきたが、今は、低レベルのプログラミングスキルなんて意味のないものになった。AIにより、高度なプログラミングスキルのサービスが得られるのである。
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田口先生には3年間直接ご指導いただいたが、タグチメソッドを非科学も含む方法と位置付けることに反対されていた。タグチメソッドを科学の方法として位置づけるために損失関数からSN比を導いたり、損失関数やSN比と分散分析の関係をいろいろご説明してくださった。
当方が高純度SiCの事業化を担当していた時に、セラミックスヒーターや切削工具などの企画で、特殊な実験計画法を行っていたことをお話ししたら、褒めてくださったことは今でも思い出として残っている。
その特殊な実験法とは、外側に相関係数を配置する方法で、切削工具では、ダイヤモンド圧子で荷重をかけてクラックの幅と荷重との関係をラテン方格の外側に配置して最良の配合を求めている。
この方法では、荷重をかけてもクラック幅が大きくならない方が良いので、相関係数が小さくなる条件を求めることになる。
この実験法について田口先生は感度を見ていることになるので、好ましくない方法だが、最適条件を求める目的には、十分実用できる良い方法、と褒めてくださった。
実際に切削チップを作成し、当時の都立工業試験所で評価していただいたが、SiCでは切削が難しい、と言われていた鋳鉄を既存のサーメットの2倍以上の時間削ることができた。
技術開発では最適条件を求める問題が多いので、タグチメソッドは、その時役に立つ優れた便利な問題解決法である。科学的な方法であるかどうか、よりも、問題解決に切れ味の鋭い方法であるのかどうかが重要な気がする。
ラテン方格に相関係数を配置する方法では、効率よく最適条件を求めることができた 実績がある。ちなみにこの方法は1980年代の発明であるが、タグチメソッドは1953年に伊奈製陶で用いられた実績がある。
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