新入社員の時にホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作を成功させたら始末書を書くことになった。しかし、未だにこの時の始末書を当方が書かなければいけなかった理由が不明である。
さらに、どのように始末書を書いたら良いのか、始末書の内容や経緯が不明では答えを出すことが難しい。上司も具体的な指示をしない。始末書オブジェクトと工場試作オブジェクトとは継承関係にあるらしいことは状況から理解できた。
主任研究員や係長職の方、指導社員まで責任が回ってこないように書けと、言っていた。しかし、それがどのような内容となるのか、誰もアイデアは無かった。ただ、始末書オブジェクトのふるまいとして関わった人物の希望をそのまま取り入れると、プロパティとして執筆責任者が当方一人となる。
一方で係長職の方は、成果が欲しくて特許明細書案を当方に書かせながら、彼が筆頭となっていた。学会発表では、主任研究員が筆頭者として発表すると言っていた。
これでは、始末書オブジェクトのふるまいとして複雑である。そこで、工場試作オブジェクトのふるまいをまず具体的に決めてから考えることにして、始末書オブジェクトの継承により工場試作オブジェクトができる関係を考えてみた。
詳細は省くが、始末書の内容は、工場試作が早期に必要だった、工場試作の成功で新たなコストダウン技術が生まれた、というストーリーでやや抽象的にまとめた。
これはオブジェクト指向で始末書を考案した事例であるが、オブジェクト指向について知りたい方は、当方の著書「科学を超えて:オブジェクト指向とAIが拓く技術」をご一読いただきたい。アマゾンの電子出版で購入できます。
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世界初の難燃化技術を開発せよ、と命じられて、ホスファゼン変性ポリウレタンフォームの企画を作成した。その時、プロトタイプとしてホスファゼン変性された自己消火性のポリウレタンフォームを合成し、説明している。
世間でいうところの係長職相当の人物と研究所で一番の美女と言われた指導社員と3人で、課長である主任研究員に説明している。
新入社員テーマ発表会のテーマでもあるので、当方が説明したところ、すぐに工場実験まで実施する話でその会議はまとまった。そのような決断を皆が納得しているので、技術を理解されたと思うのが自然の流れである。
しかし、特許の草案書きから始まり、技術に関係する仕事は、すべて当方に回ってきた。新入社員テーマだからそのような仕事が回ってくると思っていたが、始末書まで当方の責任として書くことになった。
この時、係長職の方から、当方のコミュニケーション能力を注意されている。大谷選手がワールドシリーズ終了後にカステンCEOへ、「あと8回だ」と語ったことがニュースになっている。昨年のWS終了時には「あと9回だ」と語ったそうだ。
当方が主任研究員へ企画を説明した時には、この大谷選手と似たような印象だったようだ。横で聞いていた指導社員はひやひやしていたという。
新入社員発表会までに工場試作を成功させて、その成果発表の場としたい、とまで当方は答えている。企画段階から5カ月以内に工場試作を行う意味が分かっているのか、と係長職の方から企画会議後言われている。
しかし、当方は主任研究員の方が承認されたからにはやり遂げる、と答えたのだが、今から思えば、この頃のコミュニケーション能力は、若さゆえに、言動のリスク管理など頭の中に無い。
しかし、工場試作は大成功して、主任研究員は、新入社員発表会の成果ではなく、グループの成果として役員の前で成果発表を行っている。その結果始末書となっており、真実は不明だが、おそらく企画から工場試作まであまりにも短期間であり、十分な研究ができていない、と評価された可能性が高い。
ただし、研究論文を数報まとめられるほどのデータは出ており、その後日本化学会から高分子学会まで、3回に分けて発表している。始末書となったテーマだから社外発表許可はすぐに出た。
「始末書になるぐらいのどうでもよい技術」として、社外発表許可願には書かれている。もちろんこのようなあからさまな言葉で書いていないが、婉曲に毎回表現を変えて提出していた。始末書でコミュニケーション能力の重要性に気づきがあった。
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毎朝出勤すると、「始末書を書けたか」と上司に問われ、草案を見せると、「これではだめだ」と言われ、図書室に籠る。このような毎日だった。
それでも金曜日まで頑張った。周囲はそのメンタルの強さを褒めたが、本来は指導社員が手伝うべきなのに、指導社員は「私は関係ない、あなたが提案したのだから」という。係長に相当する方は、「適当にまとめればいいよ」と言ってくれるが、具体的な内容は言われない。
当方が草案を書いた特許では、この係長が筆頭で、主任研究員、指導社員と続き、アイデアを出し、特許の草案まで書いた当方が末席である。しかし、始末書は、当方が筆頭で後に誰も名前が続かない。
始末書オブジェクトのプロパティとしてこれはおかしいのである。最初に主任研究員とオブジェクト指向で議論したのはこの点である。主任研究員曰く、「技術を提案したのは君であり、処方を完成させたのも君、工場実験を成功させたのも君だから、始末書は君一人の名前だ」という。
このようなプロパティであれば、始末書のふるまい、すなわち内容の責任は、当方になるのではないかと説明したら、主任研究員は、工場試作を行った当方の責任だという。
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始末書オブジェクトのメソッドとして、係長職の方が起案し、主任研究員が承認して、後工程と調整した結果、工場試作が行われたのではないか、と問うたところ、事務手続きはそうだが、工場試作を行ったのは当方である、と主任研究員は主張している。
図書室で、オブジェクト指向の論文を読みながら、帰宅する時間になると、上司と始末書オブジェクトについて議論している。その結果、この主任研究員が何か隠蔽化していることに気がついた。
また、主任研究員自身が始末書の内容をどうしたらよいのか困っているふるまいに気がついた。オブジェクトのふるまいに着目し、そのプロパティとメソッドを組み立ててゆくのがオブジェクト指向の問題解決法である。
詳細は弊社で公開している著書「科学を超えて:オブジェクト指向とAIで拓く技術」でご覧ください。アマゾンの電子書籍として販売しております。始末書騒動が無ければオブジェクト指向に出会わなかったと思い出しています。
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オブジェクト指向は、1970年代にアラン・ケイにより最初の言語が誕生している。面白いのは、プログラムのアルゴリズムとデータに関して、盛んに議論されている最中に、言語が誕生している点である。
すなわち、科学の世界では信じられない出来事である。しかし、Smalltalkが非科学的な言語だという発言や議論を聞いたことが無い。
ゴム会社に入社し、1年ほどで始末書を書くことを命じられている。世界初の難燃化技術を開発せよと命じられて、それに従い素直に世界初の技術を工場試作で成功させたところ、始末書を命じられたので訳が分からない。
40年以上経った今でもあの始末書が何だったのか、不明である。しかし、その訳の分からない始末書を書き上げるまでの5日間は仕事をさせてもらえず、図書室に籠っての作業を命じられている。
図書室には最先端のコンピューター技術関係の雑誌があり、興味深く読むことができた。今なら明らかなパワハラであり、厳しい処遇に置かれても、楽しく過ごすことができた。
上司に責められても上司の言われていることがよくわからない、という状態は、悩みにならない。そもそも、上司もどのような内容で始末書を書いたら良いのか分かっていないことを見透かしてしまったのである。
結局図書室で勉強したオブジェクト指向で新たな難燃化技術の企画を考案し、それを始末書の内容にまとめている。そして始末書の一週間が終わった。
このオブジェクト指向による問題解決に味をしめ、ゴム会社の12年間はオブジェクト指向で研究開発を行っている。この話をアマゾンで電子出版(弊社のホームページでサンプルをご覧いただけます)したので、ご興味のあるかたは、ご一読いただければと思います。ヤマナカファクターも登場します。
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今の時代を表題で表現している学者がいる。また、故ドラッカーは、遺作「ネクスト・ソサイアティー」で、「誰も見たことのない時代が始まる」と言い残した。
さて、産業革命が科学誕生以前に始まったことをご存知ない方が多い。バッハが五線譜を考案し、チェンバロの音程を決めたことの方が古いが、科学誕生以前に産業革命が起きたり、平均律の音程が決まったりしている事実には驚いて頂きたい。
それでは、科学の役割は何かというと、産業革命を加速させ、音楽の世界ではビートルズを誕生させたことだろう。科学は無くてもジャズは発展しただろうし、ブルースも科学など無くても良かった。
しかし、ロックは科学の力無くして、あの大音量を実現できなかったろう。また、喜太郎のシンセサイザーも科学の賜物である。井上陽水は、科学だろうが何だろうが意識などしていないで、目の前の雨に悩んでいた。
生成系AIが出てきて、若い人にはチャッピーと愛されている。もう科学が生活に染みついて、無意識のうちに科学している、というのが今の時代ではなかろうか。
くだらないことを書いているが、弊社の書籍サンプルを一度見ていただきたい。2冊はアマゾンで電子出版しているが1冊はゴムタイムズ社で購入していただかなくてはならない。
産業革命の最終段階かどうか知らないが、科学という哲学のためにゴム会社ではひどい目にあった。しかし、情報工学を必死で独学できた12年間である。
なんとなく次の時代の足音が聞こえたりするが、家族からは、縁起の悪いことを言わないように、と誤解された。次の時代と言っても死後の世界ではない。
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問題解決を科学的に行うことが当たり前と思っている人が多い。また、非科学的な方法で行っている人を馬鹿にする輩もいる。馬鹿にするだけならよいが、非科学的方法で正解を連発すると排除を始める組織も存在するから困ったものだ。
当方は、ゴム会社の12年間データサイエンスで解析したり、オブジェクト指向で問題を考えたりして、多くのアウトプットを出し、結局科学こそ命としていた研究所から追い出されて転職している。
その12年間の体験記をアマゾンから電子出版したので関心のある人は読んでいただければと思っています。科学で解けなかった電気粘性流体の耐久性問題を一晩で解決したり、高性能な電気粘性流体を瞬間芸のように開発したり、と成果をだしたらFDが壊れ始めた。
新入社員が転職し、もう一人転職したいという人が現れたので、当方も慌てて写真会社へ転職している。科学で行うと否定証明となる問題を非科学的方法で技術を開発しただけである。
ゴム会社の12年間の事例以外に、写真会社で単身赴任中に出した成果も事例として載せている。問題解決法として科学的方法しか無いと思っている人は是非読んでいただきたい。
ノーベル賞を受賞した研究も、非科学的なあみだくじ方式で行われている。この事例もオブジェクト指向で解説しています。弊社のホームページにサンプルを公開していますのでご覧ください。
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デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、2004年にエリック・ストルターマンが論文 “Information Technology and the Good Life.”の中で提唱し、「情報技術の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」とDXを定義したのが最初である。
しかし、情報技術が、コンピューターによるイノベーションで進行したことに着目すると、コンピューターが登場した時にすでにDXが始まっていた、と見るべきではないか。
当方がゴム会社に入社した時に、ゴム会社には、大型コンピューターが2台人間よりも大切に扱われ、働いていた。POSシステムのために1台は専用で稼働し、他の一台は、社内OAや技術者に解放されていた。
IBM3033が解放されていたマシンだが、驚いたのは、研究所の管理職がコンピューターについて全く無知だったことである。社内でOAがどこまで進行しているのかさえ、御存じなかった。
それゆえ、花〇のコンピューター部門が書いた怪しげなOA指南書を信じ、16万円の漢字出力できるコンピューターでOA化できる、という勘違いを起し、当方に80万円のローンを組ませて、研究所の薬品管理のプログラム開発を命じている。
当時、システム開発に必要な最低限の投資には100万円前後かかったのである。しかし、怪しい指南書のおかげで、80万円の見積書が信じてもらえず、そんなに必要なら自分で買えとなった。
初任給10万円の時代に80万円のローンを抱えたおかげで、社会人2年目は、全く遊ぶ余裕などなく、コンピューターが友達と言う生活になった。
この話の愚痴は書いていないが、今アマゾンで販売されている電子書籍「科学を超えて:AIとオブジェクト指向が拓く技術のDX」には、当方がパソコンで自分の仕事をDXしてきた体験記を書いてます。12年間のゴム会社における楽しい体験談です。
最新の話も書いてます。さらに山中伸弥博士の研究内容もDXの一例として紹介しています。あみだくじ方式によるiPS細胞の発明をオブジェクト指向で解説しています。
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ゴム会社に入社して1年ほどで始末書を書かされた。当事目の前が真っ暗になるほどショックだった。さらに1週間毎朝上司から、始末書は書けたか、見せろ、とあいさつ代わりに言われるのである。
電通の新入社員女性が鬱になり、自死された気持ちはよくわかる。しかし、小生は鬱にもならず、自死もせず、12年間勤めて、バブル崩壊直前に転職している。
この転職では、新入社員が突然辞めて、セラミックス事業を一緒にやってきた年下のセラミックス専門家も半年後転職するというのであわてて当方も転職するという流れだった。
この背景はすでにこの欄でも書いているが、電気粘性流体(ERF)耐久性問題を一晩で解決したところFDが壊れ始める怪談がある。それを研究所はオブジェクト指向ではないが隠蔽化したのである。
それで、新入社員はあまりの環境に驚いて会社を辞めたのだ。当方が写真会社へ転職後、福井大と共同研究を行うことになり、助手になっていた、この新入社員と偶然遭遇する。そして彼のおかげで福井大学客員教授になるのだが、このあたりの話も過去にこの欄で紹介している。
さて、始末書の話に戻る。この始末書は、世界初のホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作に大成功したことが原因であり、なぜ当方が始末書を書くことになったのか、その本当の理由を未だに知らない。
ホスファゼン変性ポリウレタンフォームが当時世界初であったかどうかは、Y.Kurachi,T.Okuyama and T.Ohasi,J.Materials Science ,24(1989)2761の論文を読んでいただければ分かる。工場試作に成功してから8年後に発表されたこの論文さえ、世界初と認められて掲載されている。
この論文では、工場試作されたポリウレタンフォームの物性が公開されている。世界初の高分子難燃化技術を企画せよと命じられて、プロトタイプを作ったところすぐに工場試作となり、不眠不休でホスファゼンとイソシアネートからなるプレポリマーを10kgほど合成している。
ゴム会社に存在しなかったホスファゼン合成技術を月給10万円の新入社員で獲得できたことを本来褒めるべき、と今でも思っているが、残業代がもらえないとわかっていても、率先して工場試作に間に合わせるように世界初の化合物を合成したその根性を褒めてくれても良いのに始末書である。
これだけでも当時ものすごく熱くなっていたことを覚えているが、ゆえに始末書を命じられた時のショックは、すぐに怒りに変わった。おまけに業務停止命令も出て、出勤すると図書室にこもらなければいけない日々となったのである。
ただ、図書室は竜宮城で、通い始めて二日目に受付の女性からお茶のサービスが出るようになった。最先端のコンピューターの雑誌があり、オブジェクト指向黎明期の論文を楽しく読んでいた。
この時の体験記が、「科学を超えて:オブジェクト指向とAIが拓く技術のDX」に書かれています。見本を掲載しましたが、是非アマゾン電子ブックを購入してご一読いただければと願っています。転職の原因となったERFの話も書いてます。
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以前この欄でデジタルトランスフォーメーション(DX)の実装について書いてきましたが、ゴムタイムズ社から3回の連載記事執筆の依頼を受けたのを機会に、本として出版しました。
今アマゾンの電子書籍で「科学を超えて:オブジェクト指向とAIが拓く技術のDX」というタイトルで販売しております。また、その見本を書籍サンプルとして弊社ホームページでも公開しました。
この本には、当方がゴム会社で新入社員時代に世界初の難燃化技術開発を上司から命じられ、短期間にホスファゼン変性ポリウレタン発泡体のプロトタイプを作りましたところ、すぐに工場試作の準備を続けて命じられました。
そして発想から5カ月もたたないうちに、世界初のホスファゼン変性軟質ポリウレタンフォームの工場試作に大成功します。これを上司が役員にプレゼンテーションして始末書をその場で役員から求められました。
このあたりの詳細はその場に同席させていただけなかったので噂話しか記憶にありませんが、上司が新入社員に書かせると答えたことで、会議の参加者が驚いたそうです。
早い話が、上司の責任を新入社員に負わせたのですから、皆さんあきれたのでしょう。成功すれば自分の成果、失敗すれば部下の責任、という輩は日本の会社に結構多いように思います。
そして、小生に始末書が命じられて、それが完成するまで業務停止まで言われております。仕方が無いので図書室に籠って始末書を考えるのですが、1日それを考えているのは、精神衛生によくありません。
幸いのことに、図書室担当女性が毎日お茶を出してくださいましたので、図書室通いは楽しみになりました。そこで見つけたのが当時のコンピューター技術の雑誌。そこでは、オブジェクト指向の初期段階の議論が載ってました。
アラン・ケイがSmalltalkを開発した直後であり、ーーーー詳しくは拙著をご覧ください。ここにはゴム会社を転職するまでのいきさつも赤裸々に描いてます。すなわち当方のDX奮戦記も書いてます。
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複合機能プリンター(MFP)には、ゼオネックスやアペルのようなポリオレフィン樹脂がレンズ材料として使用されている。レンズは射出成形で作られるのだが、これが結構歩留まりが悪い。
金型設計で歩留まりが変わるが、コストも変わる。これは生産技術に関わっている方なら理解されている話であるが、単純な話にはならない。
なぜなら、一回の射出成形で複数個生産できるように金型設計を行い、この一回の射出成形で合格品が多数採れる金型設計はノウハウとなっており、公開されていない。
一方、不良率を分類してみると、金型以外に材料の問題も浮彫になる。しかし、材料の問題は、トランスサイエンスとなる。おそらく、この20年間にこの状況は変わっていないようで、これに関連した質問メールが飛んできたりする。
年をとると、このような古い問題が未だに解決されていないことに喜びを感じたりする。若い時にはため息が出たりしたものだが、科学の進歩が50年前よりも遅くなっているような気がしている。
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