射出成形や押出成形、インフレーション成形などでコンパウンドの問題を明確にすることは難しい。コンパウンドを外部調達している場合には、コンパウンドメーカーの良心を信じる以外にない。
すなわち、高分子の成形技術は、コンパウンドメーカーの性善説に依存している。かつて半導体無端ベルトの開発を行ったときに、製品発売まで半年という時に、コンパウンドメーカーから自分でやってみよ、と言われたのでカオス混合のコンパウンド工場を建てた。
その工場で製造されたコンパウンドの性能は、タグチメソッドで最適化されて、その性能はロバストが高いだけでなく機能までもコンパウンドメーカーのコンパウンドを凌駕していた。
高分子材料の成形技術において混練プロセス技術の影響が大きいことを示す事例だが、PC/ABSなどの他の事例も含め写真会社を退職後開発したカオス混合の事例を中心に、WEBによるセミナーを6月に開催します。お問い合わせください。
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表題の3時間WEBセミナー(受講料1万円)の参加者を募集しています。受講希望日を3候補記入し、弊社へお問い合わせください。
本セミナーではシリコーンの基礎と応用について解説するとともにシリコーンゴム応用部品の開発事例を紹介します。
シリコーンゴム・樹脂用LIMSが登場し40年以上経過し、価格も下がってきましたが、今でもスペシャリティー材料の地位にあります。多くの新素材が20年以上経過しますとコモディティー化する中で稀有な存在です。
LIMSの設計が未だに高付加価値技術である点と、成形プロセスも汎用ゴムと異なり高い技術が求められているからです。
高分子のプロセシングとしてLIMSをとらえた時にリアクティブブレンドとは異なりますが、類似の視点が必要となります。
一方ミラブルタイプのシリコーンゴムの場合には加硫ゴムの技術をそのまま応用可能ですが、ブリードアウトなどの品質問題は、汎用ゴムよりもその対策が難しくなります。
3時間という短時間でありますが、シリコーンゴムを扱っている技術者に満足いただける内容で構成しております。
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帯電現象はトランスサイエンスのテーマの一つである。金属の帯電現象について科学的に解析されているだけで、その他の誘電材料については、科学で完璧に説明がなされていない。
かつて電気粘性流体用の粉末について、傾斜機能粉体や微粒子分散型粉体、コンデンサー分散型粉体を合成したところ、いずれも安定で高い電気粘性効果を示した。
ところが、それから会議前になるとFDを壊されるような嫌がらせを受けることになる。科学的ではない、と怒っていた人が犯人であったが、電気粘性流体は帯電現象を利用した機能性流体であり、科学で完璧に理解し材料設計することは不可能である。
このような問題では、経験知と暗黙知を総動員して解くことになる。そのためには正しく現象をとらえ、ヒューリスティックに解を求めて、まずモノを作り、それを評価する作業が重要になってくる。
一日コースのセミナーではこのあたりまで説明しているが、本3時間セミナーではフィルムの帯電防止技術を中心に帯電現象の評価技術と材料設計技術、それらをサポートするシミュレーションを中心に講義を行う。
他のセミナー同様に受講希望者は弊社へ問い合わせていただきたい。1名10000円であるが、開催日は、受講者の希望に沿い行う。企業で研修を希望される方は別途お見積りをさせていただきます。
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高分子の成形体を扱う事業者でブリードアウトにより引き起こされる品質問題に悩んでいる事業者は多いのではないか。3時間WEBセミナーでは高分子材料の基礎事項も取り扱い、この品質問題の解決についてアイデアを提案する。
高分子材料の物理現象を理解するための基礎事項についても解説するので専門外の技術者でも理解できる内容である。ただし、3時間という短時間で解説するので事例は体験談だけの紹介となる。
ブリードアウトについて科学では拡散現象として説明されるが、市場で引き起こされる品質問題は、この科学の説明で理解できない場合がほとんどである。科学で対応できるならば問題を解消できるのだが市場問題の解決に経験知は欠かせない。
本セミナーについても他のセミナー同様、受講希望者の受講希望に沿って開催予定ですので、希望候補日を3日以上記入し申し込んでいただきたい。企業単位でご希望があれば出張セミナーにも対応いたします。なお個人で受講の場合、1名10000円である。
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表題については、多数の書籍に展開された故ドラッカーの考え方を中心にコンパクトにまとめた3時間WEBセミナーとして開催する。
3時間という短時間なので演習を行うことはできないが、コーチング技法やアイデア創出技法を除く問題解決の手順について学べる。
ドラッカーはマネジメントの父として知識労働者が中心となった現代のマネジメントについて体系を提示した哲人として有名だが、マネジメントの遂行に問題解決が伴うので、多くの著書で問題解決法の重要性を説いている。
例えば、問題という抽象的な言葉に定義を与え、問題解決の前に「何が問題か」と問うことの重要性を指摘している。そして、「間違った問題の正しい答えほど空しいものは無い」という名言を残している。
この言葉の背景には、組織で「しばしば優秀な人が間違った問題を正しく解いて成果をあげられない」問題がある、と辛辣な言葉を残している。
ただし、彼は問題解決において正しい問題を見つければ問題解決の8割は達成できたものだ、とのべ、問題解決技法の詳細については提示していない。
この部分に弊社の開発した戦略図や戦術図の作成技法などを加えて、問題解決法として講演している。単なる問題解決技法として活用できるだけでなく、企画業務にも活かせる様な内容にまとめている。
受講される方は受講候補日を3日ほど弊社にご連絡ください。時間帯は13時30分から16時30分までですが、開催日につきましては、受講者の希望で設定いたします。企業で利用される場合には、別途お見積りをさせていただきます。
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高分子のプロセシング技術の中で難解な混練技術に焦点を当て、半導体無端ベルト開発で展開した公知の形式知とゴム会社で新入社員時代に取得した経験知、当方が学会発表した内容を中心にした3時間セミナー。
カオス混合プロセスの立ち上げから押出成形まで立ち上げた経験知は、コンパウンド製造から成形体製造までの一連の技術では科学で未解明の現象を包含しております。
実務で混練技術を担当している技術者だけでなく、組立メーカーでコンパウンドメーカーの解説に四苦八苦されている技術者など高分子材料を実務で扱っている担当者に役立つ内容である。
難燃化技術セミナー同様に2日間コースや1日コースなど準備可能で、企業への出前セミナーも可能です。受講者の希望に応じ内容を構成することもできます。ご相談ください。
本セミナーでは、混練技術を単に分散技術としてとらえた分散混合と分配混合の視点ではなく、二軸混練機による高分子変性技術としてとらえた内容で構成しております。
ゆえに市販の教科書で学べない情報も解説しております。また、本セミナーの受講者にはご希望に応じ本セミナーに関係した当方の著書を送料税込み4000円で提供可能です。
受講希望の方は、弊社へお問い合わせください。3時間コースであれば一人でも開講いたします。また、企業の研修でご利用される場合には、別途お見積りをいたします。
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ゴム会社の合成技術研究室最後のテーマである。当方の3年間に開発した世界初のホスファゼン変性ポリウレタン発泡体や燃焼時の熱でガラスを生成する難燃化技術、高純度SiCの前駆体合成につながったフェノール樹脂発泡体製造技術の体験をもとに「科学」をベースとした「技術」を中心にまとめている。
この一部は、高純度SiCの生成機構を扱った学位論文に掲載されている。また、当時の建築研究所との共同研究で公開された内容もセミナーに含まれている。高分子の難燃化研究が盛んだった1980年前後の研究を中心に構成しているが、最近の研究成果も含んでいる。
タグチメソッドによる難燃化技術開発事例は3時間コースで含まれていないので、一日コースあるいは2日間コースを問い合わせていただきたい。個人指導コースのご希望にもお答えします。また、企業へセミナーの出前も可能です。
高分子の難燃化技術について、溶融型と炭化型の2種の手法について3時間で解説する。難燃化技術の背景、特許動向等省略するが、技術の勘所について把握できるようにまとめている。
また、これまで学会等から依頼された総説をサービスとして1部電子データとして添付するので難燃化技術を手っ取り早く学びたい人には最適である。
ただし最初に書きましたようにタグチメソッド等の開発の実務で有用な考え方を一部含まないので、実務で難燃材料技術開発を担当されている方は、別途ご相談ください。1日あるいは2日間コースのご提案をさせていただきます。
2日間コースでは、質問時間を長時間とることも、あるいはプライベートなセミナーとすることも可能です。1日コースでは、特別オプションとしてサービスいたします。
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新しい試みとして、3時間WEBセミナーを6月と7月受講者の希望日に希望内容で開催いたします。これまで弊社が外部セミナー企業の依頼で講演してきました内容を下記にまとめましたので、ご希望の受講日を3候補及びセミナー内容希望をご連絡ください。受講料は1名3時間1万円を基準としますが、企業等で多数受講される場合にはご相談ください。別途お見積りをさせていただきます。また、WEBセミナー以外に対面セミナーも可能ですが、別途出張に伴う交通費が必要です。
1.実務全般
(1)ドラッカーベースの問題解決法
ヒューリスティックな解決、アイデア創出法なども含まれます。希望内容に合わせ講演内容を構成可能です。
(2)コーチングによる問題解決
(3)統計手法、重回帰分析、主成分分析
(4)環境問題の動向
2.技術開発
(1)データサイエンス
タグチメソッドから多変量解析、データ駆動の実験法まで、事例による手法の紹介。
タグチメソッドに関しては、習得を目標とした複数回の講義や実例をベースにしたご指導も可能です。
(2)高分子の難燃化技術
(3)高分子のプロセシング技術
混練技術を中心に講義内容を構成します。
(4)高分子材料の耐久性、劣化寿命予測等
(5)信頼性工学
(6)界面活性剤の科学
(7)セラミックスのプロセシング技術
(8)高分子からセラミックスまで熱膨張
(9)高分子からセラミックスまで熱伝導率
(10)高分子からセラミックスまで熱重量分析
(11)高分子材料のブリードアウト現象
(12)シリコーンの科学と技術シリコーンゴムの入門から応用まで
(13)フィラーの表面処理
(14)パーコレーションの科学
(15)高分子材料の帯電防止技術
(16)フィルム成膜技術とその表面処理技術
以上
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無機材料の相分離には、例えばガラスからの結晶成長で観察されるように核生成から始まる場合と明確な核が観察されない相分離が存在する。
この体系が高分子科学に用いられ、ブレンドされた高分子の相分離は核を伴わないのでスピノーダル分解で進行すると説明されている。
この高分子の相分離において、海島構造以外に興味深い構造に興味がもたれ、10年ほど前から粘弾性相分離という言葉が生まれている。
言葉が生まれている、と書いているのは、まだ一般の教科書に登場していないからだ。この粘弾性相分離は、緩和速度の速い分子と緩和速度の遅い高分子の間で特異な構造形成が行われる、と説明されている。
緩和速度の速い分子とは低分子であるが、スミノーダル分解で進行する場合も粘弾性相分離で進行する場合にも、そこでは拡散現象が生じていることを忘れてはいけない。
高分子の運動で土井先生らの提唱されたレピュテーション運動というのがあるが、これが高分子の拡散現象とどのように関係づけられているのか、まだわかっていないと思う。
なぜわかっていないと述べているのかというと、スピノーダル分解にしろ粘弾性相分離にしろその過程においてレピュテーション運動が重要な役割を果たしているように思われるからだ。
科学の世界で困るのは、現象で未解明な機能が働いているにもかかわらず、それをブラックボックスのまま新説が登場(注)することである。
当方が学生の時にたった一言フローリー・ハギンズ理論が出てきたが、それがテストで得点の2割も占める問題として出題された。
重要な理論と判断されてのことかもしれないが50年近く経ってもχの中身がブラックボックスのままだ。
自由エネルギーであるらしいことはわかっているのだが、50年経っても解明されていないような問題を学生のテストに2割の得点を占める問題として出すのは、単位を出さない、と言っているようなものでアカハラに近い。
そもそも出題した先生だって十分な理解ができていなかった問題と思われるので、せいぜい1-2点程度の問題だと思う。単位取得で得点差の大きな相分離を期待するような配点は学生イジメかもしれない。.
もしそのような問題が出たときには弊社へご相談ください。学問の新しい流れに注意を払っている弊社も一緒に勉強させていただきます。
(注)技術では、未解明の機能でもそのロバストが確保されれば、新技術を生み出すことができる。熟練技術者とは科学で未解明な機能でもそのロバスト確保をうまく行い、人類に役立てることができる技術者である。タグチメソッドの習得は、初心者でもそれを可能にするので弊社にご相談ください。貴社に適合した研修プログラムをご提案させていただきます。トランスサイエンスが認識され、アカデミアの研究者さえ科学で未解明な機能を使って研究を進めている状態である。本来アカデミアとは真理を追究するのが使命なのだが。
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アカデミアからAIを活用しデータマイニングを行うマテリアルインフォマティクスが提案されて20年近く経過した。しかし、日々の業務であれば40年以上前から行われている多変量解析を行うだけでも十分である。
多変量解析が心理学などに導入され始めたのは50年以上前だが、当時は大型コンピューターの時代でその使用料も高価だった。
当方は1979年にゴム会社に入社したが、新入社員グループ研修テーマの解決手法として新入社員Mが提案した多変量解析を用いている。
このとき初めて多変量解析に接した。まず困ったのは教科書が少なかった点である。高価な専門書しかなかった。次にデータ処理方法だがIBM3033のマニュアルは英文だった。
新入社員の研修テーマだったのでコンピューター部門の丁寧な指導など無く、分厚い英文のマニュアルを読めと渡されただけである。そしてデータをパンチカードに打てば明朝までに出力結果を渡すというそっけないものだった。
それでも重回帰分析と主成分分析を使いこなし、成果を出している。成果発表会ではCTOから「大馬鹿もの」と叱られた記憶が今でも残っている。
パワハラが問題視される昨今とは異なり、各種ハラスメントが社会に溢れていた時代だ。コロナ禍でマスクが日常の習慣となったが、パワハラも常態化すればマスクと同じである。
データサイエンスを業務に導入してみて一番ためになったのは、パワハラ耐性を持たなければ社会を乗り切ることができないという教訓と技術とは何かというCTOの説教だった。
今ならばこのような空しい結果にはならないだろう。コンピュータ資源は社会に溢れている。また重回帰分析と主成分分析は弊社のサイトに無料公開されている。
当方は多変量解析の導入で転職を決断しなければいけない状況になったりと、よい思い出は無いが、それでもデータを数量的にうまく捉えることができる有益な方法であると若い人に伝えたい。
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