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2018.09/20 今という時代(2)

小学生のころ教師という職業は尊敬される職業であると道徳でそのように指導された。それが高校生になり、学生運動の影響を受けて、教師は単なる労働者と位置づけられた。生徒と教師の関係は対等かのような錯覚も社会の流れとして出てきた。

 

当方の高校では教師によるパワハラよりも生徒による教師のつるし上げが起きたから大変である。このような事件が起きても教育的見地から警察を呼ばず、一週間授業を中止して全校集会を許可した先生方には今から思えばものすごい教育者だったとある種の尊敬の念が湧いてくる。

 

ただし、生徒の発達度合いや価値観がさまざまであるということを忘れられては困る、というのは当時の偽らざる感想である。当方などは、全校集会にある種の違和感と憤りを当時感じ、それが悩みになっていた。

 

また一週間続いた全校集会終了後、構内風景が180度変わり、以前同様に受験体制一色の従順な生徒像に戻った光景にはかなりショックを受けた。すでに友は大人として出来上がっており、妙な感傷に浸り非日常から日常への切り替えがうまくできない自分が恥ずかしかった。

 

さらには反体制を唱えていた人物たちが社会で成功し、いつの間にか体制べったりの生き方をしている様子には呆れるしかなかった。すなわち今という時代はどのように生きようと自由であり、その自由さが多少社会の一部の人に悪影響を与えようとも何人もその人生に干渉してはいけない時代なのだ。

 

さらに男が男らしく生きる制約もなくなり、自分の生きたい性すら選択できる時代になりつつある。もしかしたらAIが社会の価値を創り出すようになり、人は働くことすら選択できる時代を人類は期待しているのではないか。

 

やがて、そのような時代が来るのかもしれない。すなわち、人が生きる上でその人生に全く障害や差別、制約などが無くなり、社会の法律だけを守っておれば好きなように生きることができるという時代である。

 

今多くの人はこのような時代を理想に描いているのかもしれない。各種ハラスメントにおける議論を聞いていると、この理想とする時代に向けて微妙なイメージの違いが見解の違いを形成しているように思える。ただしこの多くの人が理想と夢見ている時代があるべき姿かどうかの議論も必要である。

 

個人の欲望が他人に影響を及ぼさないように、法律の体系を作り上げることなど不可能に思われるからだ。例えば今問題になっている塚原夫婦は反省すらしていないようである。しかしこの夫婦の行状は社会の大半が問題としてみている。また、夫婦に近い第三者委員会が問題なしという結論を仮に出したとしても、ツイッターなどに投稿されている事実が問題として残るのだ。

カテゴリー : 一般

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2018.09/19 高分子の分類

高分子の分類について学生時代にはその重合様式で分類する方法が授業で採用されていた。すなわち高分子には合成高分子と天然高分子があり、合成高分子はこのような反応でできる結合で分類される、という説明がなされていた。

 

大学院に進学し、ホライデー著「Ionic  Polymer」を読んで衝撃を受けた。高分子は有機高分子と合成無機高分子、無機網目化合物に分かれるとしたその分類方法は大雑把であるが、主鎖を構成する原子の特徴に着目した分類であり、高分子の特徴をよく表している。

 

この分類を発展させれば、球晶を形成する高分子と形成しない高分子がその下位のカテゴリーになるのかもしれないが、残念ながら1970年代は、まだそこまで高分子結晶について学問が進んでいなかった。

 

同様の時期に、「工業化学」という雑誌にガラス転移点(Tg)に着目した高分子の分類が載っていた。すなわち、室温以下のTgを示すものがゴムであり、室温以上のTgを示す高分子は樹脂である、という分類である。

 

この分類に従うとポリエチレンはゴムに分類されるが、シリコーンレジンの大半もゴムとなる。分類上はゴムなのに樹脂と呼ばれるのは何故だ、という突っ込みたくなる分類であるが、実務上はわかりやすい分類である。

 

ちなみにこの分類で、TPEはゴムと樹脂のコポリマーと説明され、両者を含む形で中間を占めていた。ご存知のようにTPEは当時すでに樹脂補強ゴムやPUが登場しており、ゴムと樹脂のコポリマーだけではなかった。

 

だから、ここまで説明されると、この分類もボロが出てくる。ホライデーがざっくりと3分類でやめた事情とはいささか異なり、この分類を考えた人は高分子を理解しているのか、という疑問を持ちたくなる。

 

2000年ごろ、高分子精密制御プロジェクトという国研が推進されたときに、スケールから整理した高分子の分類が示されていた。やや複雑であったが、高分子をうまく分類整理できていた。

カテゴリー : 一般 高分子

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2018.09/18 材料科学の教科書

セラミックスについて1980年代の代表的な教科書はキンガリーの著書だった。ただしその内容は金属材料の世界から借りてきたような説明であり、例えばSiCのような共有結合性の高い化合物について研究を進めるときに、この教科書は参考にならなかった。

 

1980年代のセラミックスフィーバーでは、このキンガリーの教科書に書かれていた金属科学の借り物で展開された焼結理論が炎上した。自由エネルギーを基にした新たな考え方が登場したのだ。

 

写真会社へ転職し、高分子材料の研究に注力したのでこの議論がその後どうなったのかフォローしていないが、書店で教科書を眺めてみると旧態依然なので、フォロワー数が少なく立ち消えになったのかもしれない。

 

ポリマーアロイに関するフローリー・ハギンズ理論は自由エネルギーを用いた杜撰な説明でありながらΧというパラメーターを導入し、高分子の研究者に支持されるに至った経緯とは、セラミック材料科学は異なる展開となった。

 

ところで、面白いのは高分子の教科書で、今でもその内容の一部には、無機材料科学の成果から借りてきたような記述がなされていることだ。20世紀の終わりごろ、「高分子の緩和現象」という名著が出て、レオロジーのダッシュポットとバネのモデルに別れを告げたが、結晶の速度論については未だに旧態依然としたアブラミ一本やりである。

 

当方のお腹の周りについたアブラミもなかなか取れないが、高分子の結晶についてその速度論的扱いも見直した方がよいのではと思っている。例えば当方の学位論文からの引用で恐縮するが、SiCの結晶成長についてアブラミ式で整理をすれば80%以上成長が進んだ結晶についてもよく成立しているが、高分子ではとてもそこまで一致したデータを見たことが無い。

 

高分子の種類によりアブラミ式がうまく当てはまるわりあいが異なるが、恐らくアブラミ式がうまく合うのは、核生成からある大きさのラメラまでの間だろう。そこから先は不明である。これは技術者であれば心眼で眺めることにより問題解決に応用できるが、科学者は真理を見つけなければいけない問題だ。高分子の種類によりラメラ晶の大きさが異なる。また、添加剤の影響もうける。

カテゴリー : 一般 高分子

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2018.09/16 技術開発における温故知新(2)

新しい技術を開発しようとするときに科学の進歩に目を向けることは重要である。一方で過去の技術を現代の科学の視点で見直すことも大切だが、あまり行われていないように思う。

 

その理由は簡単である。科学の新しい成果をそのまま技術へ展開したほうが進歩性を主張しやすいからである。またそれが新しい技術であれば新規性も出てきて発明となり、特許を容易に出願できる。

 

ところが過去の技術を見直してそこから進歩性のある技術を生み出せと言われてもその方法論から考えなくてはならない。また過去の技術は公開されているので新規性を主張したいときにも様々な工夫が必要になる。

 

すなわち、技術開発において温故知新戦略は難易度が高い。難易度が高い戦略ではあるけれど、一度その戦略立案の方法を身に着けると商品開発ではアジャイル開発も可能にする有益な方法であることに気づく。

 

この方法は、弊社の研究開発必勝法でも紹介しているので問い合わせていただきたいが、材料科学の進歩が停滞し始めた時代だからこそ温故知新戦略に注目していただきたい。

 

今高分子物理の研究が重要テーマになっているが、結晶が中心となる無機材料科学のように簡単に高分子物性論の体系が再編されるとは思われない。

カテゴリー : 一般 高分子

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2018.09/15 科学は技術の道具である

技術開発において20世紀は科学の時代と言われたように、科学という哲学が技術者にとって唯一無二の存在だった。この時代に学生として化学の世界でアカデミアに裏切られ科学というものに疑問を持ったことはその後の人生に大きな影響があったと思っている。

 

昨日台湾におけるシリコーンの講演会について書いたが、4年生の時に在籍した講座でその後も研究者として学んでいたら、科学に対して批判的な目を持たず本当にシリコーン領域だけの専門家になっていたのかもしれない。

 

その後、ゴム会社の新人研究発表会でCTOから「大馬鹿モン」と言われたり、電卓で微分方程式を解きながらレオロジーという学問で高分子の問題は解けない、とつぶやいていた指導社員のおかげで技術開発において科学は道具の一つに過ぎないことを学んだ。

 

技術開発には科学以外にも多くの方法があり、弊社では研究開発必勝法としてまとめている。この中でヤマナカファクターを生み出したあみだくじ方式を紹介しているが、これは科学的ではないと「方法の擁護」に書かれている。

 

非科学的な方法でもノーベル賞を受賞できるという朗報で21世紀が始まっている。もうそろそろ世界中が科学は道具に過ぎない、と言い始めてもよいが、日本では未だに科学で未来を拓く会社というキャッチコピーの会社もあり、歴史の流れというものが極めて緩やかなものであることを知る。

 

科学誕生以前にも人類は技術開発を日々の営みとして推進していたことは、歴史的遺構を見れば明らかである。その中にはヘーベルハウスよりもはるかに耐久性の高い法隆寺という木造建築もある。

 

これまでの地震にも耐えてきて、柱や壁を触ってみてもブリードアウトなど起きていない。先日訪ねてきたヘーベルハウス営業ウーマンに今回屋根の張替を行ったら、法隆寺ぐらい持ちますか、と尋ねたら、あちらは木造建築ですよ、と言っていた。これは会話になっていない。

 

法隆寺を単なる歴史的遺構と片づけてはいけない。温故知新として眺めれば新たな建築技術のアイデアが生まれるかもしれないのだ。当時の技術が形として残っているわけだが、科学の無い時代の科学的成果と言ってもよいような技術のいくつかをそこで見つけられる。これは大変興味深いことであり、自然な営みの中で人は科学が無くても技術を生み出せるのだ。

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

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2018.09/12 人事制度改革

バブル崩壊後、日本型の従来の人事制度を見直す会社は多い。多くは従来の日本の典型的な職能型から欧米の様な職務型への変更である。一方バブル崩壊後、失われた20年の間に200万円前後サラリーマンの平均年収が下がったと言われている。

 

バブル崩壊後にすぐに人事制度改革を行った会社は、会社の収益減と同時に連動し社員の給与が下がっていたからあまり不満は生まれなかったようだが、今人事制度改革に着手した企業は大変だろうと思う。

 

日本の大手企業は業績が回復基調であり、給与が上がりつつある中での人事制度改革で、社員のモラールへの影響はバブル崩壊直後よりも大きくなると思われる。

 

「大手菓子メーカーである江崎グリコの経営陣が急進的な社内改革を行っている。その一環で4月に幹部向けの新人事制度を導入した。これによって給与が下がった幹部が続出し、社内に波紋が広がっている。(「週刊ダイヤモンド」編集部 山本 輝)」と、紹介されている。

 

実はゴム会社は、バブル崩壊前にアメリカのタイヤ会社を買収し、買収金額以外に経営統合のための費用がさらにかさんだために、それから20年その立て直しに血を流すことになった。

 

その流れの中でバブル崩壊直前に奇人により引き起こされたFD事件の被害者でありながら、おかしな判断が出されたので当方は高純度SiCの事業を守るために転職している。当方が転職後事業は無事に立ち上がっていった。

 

急進的な社内改革では企業内の風土がおかしくなり、「おかしな人間が信じられないような事件を起こすようになる。」

 

FD事件から数年後、週刊誌や新聞に載るような、隠すことのできない事件まで起きている。経営の数値だけ追ってゆくと、大切な社内風土の崩壊を招き、改革が終了した時には、社内風土はすさんだ状態になっていた、では、企業の持続的発展は難しくなる。

 

ゴム会社にはカリスマ創業者の伝統があり、20年かけて昔の風土に戻ったようだが、はたしてグリコはその再生がうまくゆくのだろうか。

カテゴリー : 一般

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2018.09/11 プロセシング(3)

写真会社には生産技術センターと呼ばれるコーポレートのプロセシング研究グループがあり、当初そこのセンター長に混練プロセスの相談に行ったら、事業部で採用が決まっていないテーマでは話にならない、と簡単に見放された。

 

当方は電子写真事業部の生産技術センターに所属していたので、自分たちのテーマとして研究開発可能だった。しかし、混練の基盤技術など写真会社になかったから、コーポレート部門の研究所へ相談に行ったのだ。

 

結局、半年後に必ず生産立ち上げを行う約束で、当時の上司だった太っ腹のセンター長にお願いし8000万円の稟議をかけて頂く計画を立てた。

 

さらにセンター長は、事前に2000万円の中古の二軸混練機の購入まで決済をとってくださった。当方の退職前の花道の仕事と思ってくださったのかどうか存じ上げないが、全く初めての体験となる混練のプロセス開発でも当方を信じていただけたことがうれしかった。

 

この痩せてはいたが太っ腹のセンター長のおかげで、カオス混合プロセスラインは無事に立ち上がり、PPSに6ナイロンが相溶したコンパウンドの量産プロセスをアジャイル開発で実現できた。このプロセシング開発では、全員が素人だった。

 

 

カテゴリー : 一般 連載 電気/電子材料 高分子

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2018.09/10 高分子の劣化体験談

ヘーベルハウスの欠点はヘーベル板に塗装が必要なことだ、と我が家を購入するときに他メーカーの営業から説明を受けた。発泡コンクリートが雨風に弱いことは材料屋として理解していたので、この説明は無用だった。

 

むしろ塗装寿命の短い問題を他社の営業は指摘すべきだった、と思っている。実際に築5年で少し吹き付け塗装の劣化が気になってきた。指で削れてくる部分が見つかったのだ。この吹き付け塗装の寿命が短い問題を指摘してくれたなら外壁塗装のいらない某社に任せていたかもしれない。

 

当方も外壁の劣化が気になるくらいだったから外壁の15年メンテナンスプログラムを受け入れた。この時は、旭化成の技術力を疑っていた。やはり20年以上は耐久してほしい。

 

ところが新しい外壁は、新築時の材料よりも耐久寿命が延び、20年以上大丈夫だと説明を受けた。実際に外壁塗装をやり直してから10年経過したが、以前のように未だに指で削れるようなことはない。旭化成の研究開発成果が出ているのだろう。

 

さて、屋上やベランダの防水シートだが、新築から3年ほどで可塑剤のブリードアウトが完了し、それ以来硬いままだ。この早めのブリードアウトが良かったのかどうか知らないが、営業から劣化サンプルを見せられて、硬くなっていて危険だ、と説明されても、そのような手触りは築3年経過してからずっと同じだと説明したところ黙ってしまった。

 

しばらく考えて、硬くなって変形しだした、と写真を見せて説明してくれた。それは当然だろう。可塑剤がブリードアウトし硬くなれば昼夜の寒暖の差による緩和速度も遅くなるので、変形も起きるだろう。

 

なんやかやと防水シートの劣化の恐怖を営業担当はあおるが、高分子の劣化挙動は当方のほうが詳しいことを知らない。100円ショップの買い物とは異なるのである。車一台の料金になるような交渉事で柳の下の幽霊のような話をされても困る。

 

さて、高分子の劣化だが、教科書に書かれている内容は科学の話だ。もしそれが実際に材料全体で起きているならば、建築材料を高分子で設計することなど不可能になる。

 

それでは現実の高分子の劣化はどのように起きているのだろうか。ヘーベルハウスを購入してから観察してきたが、かつてゴム会社で解明された劣化挙動と同様だった。

 

その内容は、時々一部分ずつ紹介している論文を見かけるが、全体をまとめた話は無いようだ。40年近く経っているのでゴム会社から公開されることを期待しているが、ご興味のある方は問い合わせていただきたい。

カテゴリー : 一般 高分子

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2018.09/09 へーベルハウス

我が家の25年点検が行われた。定期的に築30年までは無料点検を行ってくれる、品質と信頼の旭化成ヘーベルハウスである。25年経った今でも住み心地には満足している。

 

特にゴキブリとの遭遇がめったにない点を気に入っている。めったにないから、稀に遭遇するとご近所に響きわたるぐらいの悲鳴と捕り物騒ぎになる。しかし、ヘーベル板の防音性能が高いのでご近所に知られることはない。

 

学生時代まで過ごした実家では、同居人の様な扱いだったので、捕り物担当は当方に回ってくるが、隙間のない建築物ゆえに取り逃がすことは無い。このようなときに、この建築物の品質の高さに思わず感動する。

 

快適な住まいではあるが、購入時からの不満は、メンテナンスプログラムである。購入時の説明では、15年で外壁塗装、20年で屋根の防水シート交換、25年でベランダ防水シート交換、30年で外壁塗装と無料点検の間に4回も足場を組みメンテナンスする工事が入る。

 

購入時にも文句をいったのだが、工事時期はお客様の判断で変更できます、と言われ、当時おそらくプレハブ建築では最も高かったヘーベルハウス2世帯住宅を建てた。

 

しかし、無料点検サービスがある種の脅迫に近いサービスで、メンテナンスプログラムは、快適な住まいを維持するためにお忘れなく、と言ってくる。

 

当方も年に1回は点検を行い、劣化状況を調べており、15年の外壁塗装はやむなく納得して行った。それから5年経過したところで屋上のメンテナンスを言われたが、異常が無いのにどうしてやる必要があるのか、当方が細かく材料の劣化挙動を説明したところ、パスすることができた。

 

実際に防水シートは築10年で現在の様な状態になり、その後は大きな変化はない。さらに幸運なことは、接合部の下地金具が外れてきたことだ。

 

これは運が悪いと、下地金具が外れずに、防水シートの継ぎ目がはがれる場合がある。おそらく設計段階で経年変化を考慮し、下地金具が優先してはがれるようにしているのだろう。その結果、継ぎ目部分へ応力がかからず耐久寿命が長くなっている。

 

この調子でベランダ防水シート交換までメンテナンス期間を引き延ばしたのだが、今回頭のいい営業がメンテナンスプランを持ってきた。

 

ベランダの防水シートのメンテナンスを少し早めて、屋根とベランダ、そして30年の外壁のメンテナンスを一緒に行うプランだ。こうすれば30年後まで足場を組むような工事は入りませんという。当方が修理を遅らせた結果をうまく利用された形であり、これには負けた。

カテゴリー : 一般

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2018.09/08 今という時代(1)

日本体操協会の塚原夫婦の問題では、この夫婦の人柄を誉める意見も出てきた。ニュースとして流れている情報を元に当方の独断で推定したこの問題の姿を描いてみると次のようになる。

 

誠実さに欠ける人物が若い時の成果で自己実現努力をしないまま社会のリーダーまで上りつめる。老人となったこの人物が、過去の時代の教育で身についた価値観で社会に貢献しようとしたところ、大きく変わった今の時代の多様な価値観を理解できず、唯我独尊で一生懸命行動する。その結果引き起こされたのがこの事件、と言える。

 

塚原夫婦は何がどのように悪いと批判されているのか、恐らく正しく理解できていないのではないか。ただ弁護士から指導されて発言に気を使っているだけに見える。ゆえにワイドショーに出てきてその発言にボロが出てしまい、またそれが批判されるといった状態になっている。

 

ゴム会社でFDを壊されたときに当方が最初に悩んだのは、過重労働までして頑張って、住友金属工業とのJVとして高純度SiCの事業を立ち上げたのに、何故仕事の妨害をされなければいけないのか(FDが壊されたのは1枚ではない)、それを上司に訴えてもなぜ事態の改善をしてくれないのか、という点だった。

 

この時会社は、想定外の隠蔽方向に動いた。ここで当方は自己の置かれた立場とFDを壊した犯人について考えた。犯人は電気粘性流体の耐久問題を一年かけて解決できず、科学的に完璧な否定証明を行った人だった。

 

事情を知らなかった当方は、その人の前でその証明を一晩でひっくり返してしまったのだ。その時問題解決に長時間かかって失敗したなどと知らされてなかったので、悪いことにドヤ顔で成果を見せていた。

 

この時の知らなかったとはいえ自己の無思慮の行動と、高純度SiC事業化リーダーという立場を誠実に自己批判した。立ち上がったばかりの高純度SiCJVを滞りなく継続するためには早期にこじれた事態を収拾しなければならないと仕事中心に反省し判断を下している。

 

当方のFDに犯人しか触れることのできないFDをベタコピーされたたためにデータがすべてなくなり、会議の準備ができなかったため、その事件を会議の席で発表したことは、当方の犯したミスと考えた。

 

犯人は同じ職場にいたので、その日から犯人と被害者である当方は従来と同様に仕事を続けることができなくなった。その結果転職する決断をして事態を収拾している。

 

塚原夫婦の問題においても、まず彼らが辞職するのが誠実な判断であると思われる。また、そうしても皆が納得する年齢でもある。しかし、それでも協会に判断をゆだねる、としている。

 

塚原夫婦は、ニュースで報じられている事実だけで、どのように考えても二人は自ら辞職の判断をすぐに下した方が誠実な人物とみなされる状況なのだが。

 

第三者委員会のリーダーは朝日生命と関係する人と言われているのでどのような結論を出すのか注目したい。

カテゴリー : 一般

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