日馬富士問題では、様々な報道が飛び出している。引き金が夏巡業における貴ノ岩の暴力とか貴ノ岩の二枚目の診断書を書いた医師による大したケガではなかったとか、ビール瓶殴打は間違いで、殴るときに持ち上げたビール瓶は手が滑って落ちた、とか枝葉末節の情報も含めると様々である。
貴乃花の母親の証言を読んだときには、この問題の本質とは関係がありそうでなさそうな適当な記事にびっくりした。どうして「何が問題か」を真摯に取り上げた記事がここにきて消えてしまったのか不思議である。日馬富士が引退するというニュースがなかなか出てこない。
酒席における横綱の暴力について、それがビール瓶によるものであったかどうかはともかく、格下力士への暴力という事実は存在し、横綱の責任の大きさは引退以外にない。それが過去の相撲界の暴力事件から生まれた掟のはずだ。
横綱日馬富士もそれを知っているはずで、「もう少し相撲をとりたい」と言って甘えている立場ではないのだ。「行司が差し違えたときにその場で腹を切るために短刀を携えているのに、一度も腹を切ったことが無いので横綱を辞める必要はない」といった白鳳の寝ぼけた発言も報じられている。
横綱という相撲界の役職は、プレーヤーの単なるトップという役割ではなく、社会的規範となるべき重責もあるのだ。それを認識しているのなら、事件が発生して間をおかず自ら引責の決断を申し出るべきである。
事件発生から過ぎた時間を思うと、それだけでも日馬富士に横綱の資格は無い。相撲協会ももし過去の反省があるならば、まず日馬富士から引退の言葉が出るように指導すべきだろう。そして何かさらに問題があるならば調査を進めるのが「あるべき姿」だろう。
もしこののまま日馬富士の責任が問われないならばせっかく盛り上がってきた相撲ブームに水を差すことになる。相撲が国技としてその地位がある意味を協会関係者は考えてほしい。
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神戸製鋼で新たに不正が見つかった、との報道があった。品質検査の数値の改竄以外のようだが、これだけ不正が続いても市場で供給された材料の品質問題が現れていない。
金属材料のロバストの高さ故のことだが、おそらくそれを肌身で知っているので軽い気持ちで不正を行った、というのが実体ではなかろうか。
もちろん軽い気持ちの不正だからそれが社会的に許されるというわけではなく、軽い気持ちで品質検査を行っても市場で問題が起きないのが金属材料、と表現したいだけだ。
これが樹脂になってくると大変だ。いい加減にコンパウンドプロセスを管理していると市場で必ず問題が発生する。
高分子材料は、金属材料に比較してロバストが極めて低いのだ。ゴム会社における当方のキャリアはセラミックス技術者で、金属材料も扱ってきた。写真会社のキャリアは高分子技術者である。
高分子材料からセラミックス、金属材料まで扱ってみると、金属材料のロバストの高さが光る。セラミックスや高分子材料と比べて100倍から1000倍高いような感覚である。
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日馬富士問題について報道から見えてきたことは、相撲協会内部の過去と変わらない問題であり、恐らく貴乃花の不可解な行動もそこに起因しているのだろう。貴乃岩の怪我が、当初軽く診断されたことも今回の混乱を招いている。
地方巡業に貴の岩が参加していたのは、おそらく本人の意思であり、その後の経過でおかしなところに貴乃花が気がつき、再度診断書を取り直したように思われる。しかし、これもマスコミ報道からの情報で本人の説明ではない。
軽い怪我でも警察へ届け出た貴乃花の行動は正しいが、同時に協会幹部へ報告すべき所で報告を怠っている。これは明らかに貴乃花が協会幹部を信頼していないことからでてきた行動である。
この行動が組織人として誤っていると昨日指摘した。ただ、最初の診断書の内容では、協会幹部は警察に届けるのに反対したに違いない。もしそれを貴乃花が承知していたとすると貴乃花の行動は内部告発的な意味になってくる。
最初の診断書の段階で協会に警察への届け出て判断を求めたなら、おそらく反対された可能性は高い。貴乃花はそれを承知して自分の責任として今回の行動に至ったのかもしれない。
当方がゴム会社から写真会社へ転職したときの状況を思い出した。当時はまだ組織内の事件を隠蔽化する事がリスクとしてとらえない時代だった。しかし今の時代は事件の隠蔽化は組織の命運を左右する。このような視点にたって貴乃花の行動を眺めると十分に理解できる。
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この欄で書くようなことではないかもしれないが、貴乃花親方の行動がちぐはぐで、また相撲協会も当初隠蔽するような動きをしていたことが問題で、少し気になっている。
相撲は言うまでもなく国技で、これまで幾つかの不祥事があると、国をあげてその問題に取り組んできた。今回の問題は、酒席とはいえ文科省の管理下団体の暴力ざたと言う意味で社会に与える影響は大きい。
ニュース報道から想像すると、貴乃花親方は、当初被害者である貴の岩から正しい報告を聞いていなかったのではないか。そのため鳥取巡業などに貴の岩を出場させていたと思われる。しかし、貴の岩の様子がおかしいので問いただし、真相を知ってすぐに警察へ届けたのではないか。
ところが警察に被害届を出しながら相撲協会幹部への連絡が遅れている。貴乃花の公になっている性格から推測すると、隠蔽を懸念して警察から協会へ問い合わせが行くまで待っていた可能性がある。
これはあくまでも当方の想像だが、相撲協会には過去の不祥事の反省が十分でなく、まだ隠蔽体質が残っているのではないのだろうか。マスコミから報道された貴乃花親方の一連の行動は、組織への信頼よりも親方の義憤と捉えるとそれとなく理解できる。
ところが彼の行動を組織人さらには相撲協会の親方という重責から捉えると間違っていることになる。この問題に決着が付いたときにおそらくマスコミは貴乃花の気持ちとしてこの時の行動を解説するに違いない。
相撲部屋のトップとして今回の事件に対する怒りは当然であるが、一方で親方とは相撲協会の重い役職でもある。協会組織の一員としての行動が求められる立場だ。
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自動車の動力がエンジンからモーターへ変わるというので自動車部品メーカーは大変である。特にエンジン周りで事業展開をしてきた企業は、事業そのものが無くなる可能性がある。
新事業を自動車部品で立て直しを図ろうとするときに問題となるのは、未経験の材料を取り扱わなくてはいけない状況である。金属材料を扱ってきた感覚で高分子材料で部品設計を行うと大変なことになる。
1980年代のセラミックスフィーバーでは、耐熱合金をセラミックスで置き換えるにあたりセラミックス材料に関する信頼性工学が誕生している。
材料に関する信頼性工学は、セラミックスだろうが金属だろうがその基本は同じだが、セラミックスは金属に比較して極端に靭性が低い。この点が問題にされ、ワイブル統計で盛んに議論された。
しかし、高分子材料に関してはその歴史においてセラミックスのように真剣にその信頼性が議論されたことがない。その結果、新たに樹脂材料をエンジニアリング材料として扱わなければならない企業では、品質管理技術の開発が重要となってくる。
来年4月頃を目標にして、樹脂の信頼性に関する講演会を行いたいと思って準備をしている。先日行った講演会が好評だったが、体験を中心に伝えてどこまで受講者にその思いが伝わったか不明である。
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セラミックスフィーバーが起きた時、セラミックス関係学会でワイブル統計についていろいろと議論がなされていた。三点曲げ強度の測定データに関する議論では、一本の直線にならず、数本の直線でワイブル分布が構成されているところが考察された。
すなわちワイブル統計におけるmの値に関する議論である。セラミックスの強度を支配する因子として、欠陥の個数と大きさの分布がある。これが一因子に支配されているのではなく多数の因子の影響を受ける。
さらにセラミックスの弾性率は高分子に比較するとはるかに大きいので、その靱性値に影響を及ぼす欠陥サイズは高分子の80μm前後よりもはるかに小さい。
ところでセラミックスの製造プロセスは、粉体と助剤の混合に始まり、造粒、成形、焼結といくつもプロセスをえて成形体が製造される。
ここで明らかに欠陥の入る可能性のあるプロセスは、造粒と予備成型、焼結プロセスの3つだ。それぞれで入る欠陥がワイブル分布で異なって現れる、という考察もあり、この統計解析は故障解析に使える、とその時に感じた。
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グーグル検索を行うとワイブル統計に関するソフトウェアーがいくつか出てくる。どれも基本的な統計計算ができる仕様である。
実はこの程度であればエクセルで計算できる。今の表計算ソフトウェアーにはガンマ関数も実装されており、ワイブル確率紙を使わなくても一通りの計算が可能だ。
さらに複合ワイブル分布も一応処理できる。ただ、エクセルの標準仕様ではサポートされていない機能もあり、拡張使用をMSのサイトからダウンロードする必要がある。
これを知ったのは、高分子の破壊と信頼性、耐久試験に関する講演を依頼されたときだ。講演でワイブル統計の説明をするときにエクセルで可能だ、と言いたかったので、事例を作って計算しようとした。
ところが標準仕様のエクセルで計算できなかった。あわててヘルプの説明を見たら古いバージョンではサポートされていた機能の一部がMSのサイトからダウンロードするように、となっていた。
とりあえずはダウンロードし、例題を作成して講演に臨んだが、このダウンロードの説明をするのを忘れた。汎用ソフトウェアーの説明で困るのは、それぞれの設定された環境が不明なところだ。
世間には標準的なワイブル統計のプログラムしか公開されていないのですこし込み入ったことも計算可能なソフトウェアーでもお正月休みに炬燵にはいりながら作ろうかと思っている。
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商品の故障を解析するときにワイブル統計を用いる、とゴム会社に入社したときに習った。新入社員研修で学習し、ゴム会社では日常使用されていた。だから常識だと思っていた。
最初にこの常識が常識で無かったことに気がついたのは、セラミックスフィーバーの時である。セラミックスの関係学会に出席したときにワイブル統計に関する研究発表があった。
すなわちセラミックスエンジニアリング部品の故障解析にワイブル統計が使えるという内容なのだが、この内容が学会発表すべきものかどうか不思議に思っていたら、どんどん発表が出てきた。
転職し、主な出席学会が高分子関係になった。しかし高分子関係ではセラミックスの学会のようなことはなく、ワイブル統計による解析など学会発表は見かけない。
また転職した会社でも故障解析でワイブル統計が使われていなかった。ワイブル統計は最弱リングモデルから考えだされた故障を正規分布で捉え統計的に解析する手法で、解析結果は故障の実態と合わせやすい。
品質管理において故障解析を行うにはワイブル確率は欠かせない手法である。しかし実情はあまり使われていないようだ。
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昨日ゴムのへたりで失敗した話を書いた。樹脂でもゴムでも応力耐久性はアーレニウスプロットあるいは温度時間換算則を用いたクリープ予測を行ったりする。
例えば某社のハイアマチュア用フィルムカメラF100のフックが自然に破壊していた話を以前紹介したが、開発設計段階でアーレニウスプロットやクリープ予測などを行い、寿命設計を行っていたはずだ。
予測なので当然ばらつきを覚悟しなければいけないが、F100の機能はこの蓋のフック以外は壊れておらず、自動露出の値などは正確である。購入してから10年ほど経っているのであきらめろ、という意見も出てくるがこのカメラは3年ほどしか使用していない。
だから、フックの破壊は、蓋の開閉繰り返しによる疲労破壊ではなく、裏蓋のバネで負荷がかかりクリープ破壊を起こしたことが確実で、その壊れ方が気にいらないのだ。10年間使い続け疲労破壊したのならばあきらめがつくが、防湿庫に大切に保管していただけで破壊しているのである。
明らかにこれは高分子材料のことをよく知らない技術者が材料設計したにちがいないことが明白なのだ。もっともこのような耐久性の寿命予測についてアーレニウスプロットを行うことはJISでも決まっていたり、教科書に書かれていたりするから始末に悪い。
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二世代めのH社プ〇リュードXXを買ったときの話。新車が納入された時に、営業マンが「科学的にそうなります」と言ったウソをおかしいと思いつつ信じた失敗。
新車だから傷一つ無いのだが、とりあえず外観チェックしたところ、ボンネットが少し浮いている。営業マンに言わせるとデザインからそのように見えるのだという。しかし、横からフェンダー部越しにボンネットの端を見ると確かに少し浮いている。
営業マンに同じように見てもらったら、この事実を認めた上で、ボンネットを開けて、その裏側についていたゴムのクッションがまだ新しいから少し浮いている、と回答してきた。
そして、半年も乗れば目立たなくなる、とも。6ケ月点検の時に、まだボンネットの浮きが収まっていないので、営業マンに問いただしたら、毎日点検をされていないからゴムがへこまないのだ、という。あたかも日常点検を行っていない当方が悪いような言い方だ。
ゴムの知識は当方が上だという自信があったので、それではゴムがへたって、いつ頃このボンネットの浮きは収まり、フェンダー部と高さが同じになるのか、と質問したら、ゴムは樹脂と異なるので、科学的に考えてもそのうち必ずへたり同じ高さになる、と答えてきた。
6年間乗ったが、最後までボンネットがわずかに浮いた状態は変わらなかった。ボンネットの浮きは、ゴムのパッキンの影響では無く、取り付け時のわずかな狂いが原因、と車を買い換えたときのディーラーのエンジニアから言われた。そして下取り後中古で販売するときにゆがみを調整するとのこと。
ゴムはクリープで時間が経てばその厚みが変わる可能性があり、当方もその科学的知識からH社営業マンの言葉を信じたことが間違いだった。この出来事以来、ホ〇〇車を買わないようになった。
そして他社の車で問題があるにもかかわらず下取り価格を高くしてくれた日〇を乗り継いでいる。ところがその会社は無資格検査員が新車検査を行っていたとつい最近問題になった。
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