ホウ酸とのジエタノールアミンエステルで変性したポリウレタンフォームに、リン酸エステルを添加すると、燃焼時の熱でこれらの成分が反応してボロンフォスフェートを生成し、ホスファゼン並みの高い難燃効果を発揮するポリウレタンフォームとなる。
この発明は実用化され、さらにこの技術から高純度SiCの前駆体技術が生まれている。当方の人生における発明で思い出深いこの技術は、上司から毎朝始末書を書け、とハラスメントを受けているときに、オブジェクト指向を考えていて企画された。
とにかくホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作を成功させたのに、始末書を書けと言う理不尽な理由がわからなかった。納得できなければ始末書など書けない。
上司がプレゼンでミスして責任問題となり、新入社員に始末書を書かせると応えたことが原因らしい、と指導社員から説明を受けている。その場に同席した他の管理職は呆れたそうだが、だれも新入社員の始末書を否定しなかったので、これもひどい研究所の管理職や指導社員である。
そもそも工場試作の交渉を新入社員一人でできるわけでもなく、当方はただ指導社員から指示された準備を3日間徹夜で行っただけである。当時ホスファゼン誘導体は市販されていなかったので、自分で合成しなければならなかった。
高分子合成研究室だったので、市販されていない材料を合成してもカンバンに傷はつかないはずなのに、勝手に合成したということで始末書を書かされたのである。
新入社員テーマとして企画を説明していただけでなく、原材料の手配には、課長印まで押されていたので、勝手に合成したと責めるのはおかしい。
上司から世界初の難燃性高分子合成技術を目指せ、と言われ、それならばと頑張って世の中に存在しなかったものをたった3日で合成したのである。始末書問題で毎日責められているときに、簡単に合成するからだめだ、と意味不明なことを言われ叱られている。
ホスファゼン変性ポリウレタンフォームは、大学4年の時に鍛えられたスキルがあったので簡単に合成できたのだが、そこは評価されていなかった。
そこで誰でも簡単に合成できるホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームを企画したのだが、この企画は、始末書問題で毎朝仕事を禁止されていたので、オブジェクト指向の論文を読みながら立案している。
上司のハラスメントで自死される方がいるが、死んではいけない。最悪でも転職することを考えればよい。ハラスメントを行うような上司は、部下の気持ちなど考えられない人間である。
そのような上司に命じられることにどこまで我慢できるか、あるいは納得できるか。この上司の魅力は何か、など総合的に判断し、身の処し方を考えればよい。
配属されて3か月間神様のような指導社員に混練技術を指導していただいた。そのような人物もいる研究所である。ただしその方は昇進が遅れていた。その後部署移動があり、女性の指導社員になったのだが、この指導社員含め上司の力量は、神様のような指導社員より年下だったためか明らかに低かった。
神様のような指導社員より明らかに研究能力が低い管理職(注)から毎朝始末書を書け、と責められ、実験室に戻っても、実験は許されなかった。仕方が無いので始末書を書いているふりをして、当時生まれたばかりのオブジェクト指向の論文を読んでいた。
オブジェクト指向の考え方を材料合成に応用したらどうなるかを始末書に書いていて、ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの企画を完成させている。これは実話である。こうして、精神的につらかった1週間を生き延びたのである。
幸いなことに、上司は毎日小生の提出する始末書を読んでも理解できる人ではなかった。恐らく小生がまとめたホスファゼン変性ポリウレタンフォームの企画書を女性の指導社員が説明しても理解していなかったのだろう。
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フジTVの事案では、一人の女子アナのPTSDを発症した問題で、一人の日本を代表するタレントがその芸能人としてのキャリアを失っただけでなく、数千億円という賠償問題が発生しているという。
最近、パワハラやセクハラその他のハラスメントにおいてコンプライアンスの視点から以前よりもさらに厳しくなった。50年ほど前は、今から思い出せばアカハラも含め社会全体にハラスメントが溢れていただけでなくスパルタ教育まで正当化されていた。
当方は新入社員時代に世界初のホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作を企画から工場試作までたった半年で成功させて、その後特許明細書案作成や海外の学会誌投稿などしているが、工場試作を成功させたときに始末書を書かされている。
新入社員だったので成功させて始末書というのが理解できなくて、1週間ほどそれを書くとか書かないとかで上司ともめている。結局ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの企画を始末書の代わりとして提出した。
この企画は上司に受けてすぐに新入社員実習テーマとして行っている。しかし、始末書問題は、少なからず小生の精神に傷を残した。今でも当時のことを鮮明に覚えているのはこの傷のせいだろう。
しかし、これはまだ小さい方で、その後高純度SiC半導体治工具事業を立ち上げるのだが、それから受けた数々のハラスメントや仕事の妨害はすさまじかった。
結局FDを壊されたり、ナイフが実験台に置かれていたりする事件が起き、新入社員があまりの悲惨な扱いを受けている指導社員を見ておそれを成して入社後数カ月で転職している。
その後当方も転職するのだが、電気粘性流体の仕事を手伝っていた数年ほどは、住友金属工業とのJVの仕事を一人で担当するなど地獄状態であった。
そのようなサラリーマン人生で、転職後たまたま福井大学と共同研究が企画されて、当方が窓口担当として初めて福井大学を訪れた時に、指導社員として指導した新入社員が助手として転職していて彼のおかげで客員教授に推薦された思い出は、今でも鮮明に思い出す。
人生においてトラウマとなるような出来事も忘れられないが、天国のような出来事も忘れられないものである。ハラスメント撲滅を目指す今の時代は50年前では想像できない。
恐らく、団塊の世代からひどいハラスメントを受けた当方の世代以降が社会をリードするようになった結果だろう。今の時代の潮流を止めてはいけない。
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帯電防止されたフィルムや半導体フィルムの電気特性評価にハイレスタを使われている人は多いだろうと思う。
40年ほど前に開発されたハイレスタは、高抵抗フィルムの体積固有抵抗や表面比抵抗の測定などの工程管理用に普及しているので、研究開発でも利用されている人もいるかもしれない。
工程管理用の使用であれば大きな問題とはならないが、研究開発用にハイレスタを使用すると少し問題が起きる場合がある。すなわち、測定不能だったり、測定中の変化が見えなかったりする不具合である。
研究開発において、フィルムの電気特性評価を直流で行おうとしたときに、使用可能な装置は、現在2機種しかない。詳細は問い合わせていただきたいが、その2機種の価格差はほぼ二倍あり、これまた悩むことになる。
AClassベンツとオーラとの価格差は、ブランドの差が大きいように思う。試乗してみるとベンツよりもオーラの方がよかったりする。どうしてもブランドが気になる人はベンツを買えばよいが、快適なドライブに関心がある人ならば、安いオーラ4駆をお勧めする。
ところが、直流による電気特性評価装置では、その使用目的により、高価な装置でなければいけない場合もあったりする。大抵は安い方で十分で、ソフトウェアーも無料でついてくる。
40年以上前は定電圧発生装置と高感度アナログ電流計を購入し、特注で作成した電極の時定数など計測する面倒があったが、今はそれが便利になった。
直流による電気特性評価装置は、このように2択となるが、交流の場合には悩ましい。低周波領域であれば、昔は東洋テクニカソーラトロン一択だったが、最近は電池開発などが活発に行われるようになったせいか5社ほどある。
日産車を購入するときには、車種が少ないので分かり易いが、インピーダンス測定器は、トヨタ自動車のようで選ぶのに迷う。レクサスから選ぶよりもクラウンがよかったりする。車を買い替えるときに車種を検討する面倒が無い、という理由で30年日産車を乗り継いできた。
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テレ朝POSTに、高校時代、卒業研究として“胸を平らに見せる下着”の開発に取り組んだ女性が紹介されていた。詳細は、WEBで確認していただきたい。
50年近く前にゴム会社研究所へ配属されて間もないころ、新材料の調査を行っていた。セラミックスフィーバーが起きる2年くらい前である。
形状記憶合金の特許出願が多いように感じたので、特許部に5年分の関連特許を取り寄せていただいた。当時は今のようなデータベースは無かったので、特許部が特許庁から送られてくる特許を人力で調査していた。
形状記憶合金の材料特許以外にその応用特許も含めてミカン箱1個分ほどが送られてきたのでびっくりしている。当時形状記憶合金の開発がピークになり始めていた時代である。
その中には、女性用下着に関する発明が数10件あった。いずれも体温で新品の形状に戻るという機能を活用しているのだが、ワイヤの形状により胸の大きさが変わるとかなんとか書かれており、それで多数の発明が出願されていた。
多くは実用新案程度の内容であるが、ワイヤの形状が下着のデザイン全体に及ぶので特許として出願されていたのである。困ったのは、この調査を依頼したことで、特許部の女性の間で当方が女性用下着に興味を持って仕事をしている、という噂が立ったことである。
当時は胸を大きく見せる下着技術が主流であり、また現在も女性用下着は、寄せて何とかというフレーズが目に付いたりするので同様と思っていたら、冒頭に書いたように、その逆方向の発想の商品化が実現したというのでびっくりしている。
実は弊社の研究開発必勝法でも、アイデア創出法として逆発想を一つの方法と紹介するにあたり、女性用下着の話を持ち出し、売れないかもしれない、という落ちをつけていた。しかし、ニュースによれば以外にもニーズが多かった、とある。
すなわち、発明者がニーズが無いと思っていても、商品ができた結果、ユーザーがその商品のコンセプトと異なる機能に着目する場合があり、そのようなときにこのようなことが起きる。詳細は弊社へお問い合わせください。
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時事通信の6月の世論調査で来月実施見込みの参院選比例代表の投票先を尋ねたところ、自民党が最多の24.5%で、5月の調査から4.8ポイント増加した。
一方、立憲民主党は1.1ポイント減の8.3%。前回は野党でトップだった国民民主党は5.2ポイントの大幅減で6.0%にとどまった。
大変分かり易い世論の動きである。国民民主党は恐らく都議選で議席を獲得できないだけでなく、参院選も立憲民主党に負けるかもしれない。
原因は、玉木代表の不倫と山尾氏の公認撤回だろう。当方が思うに、山尾氏は非公認にするのではなく、不誠実ではあるが、人材として重要なので参院に当選してほしい、と訴えるべきだった。
もっとも国会議員には誠実な人が当選してほしいと誰もが思っているが、最近の国会議員の能力低下が著しいので、不誠実ではあるが山尾氏の高い能力を訴えたなら一定の支持率を確保できたかもしれない。
そもそも、二院制になっているのは、参院で人材を確保する仕組みだからである。二番でダメですか、と言った元クラリオンガールの元国会議員がいずれ立候補する可能性があるが、能力はこの人よりも上である。
参院なら能力を訴える方法もあった。それを記者会見後にすぐ非公認にしたのでは、有権者も驚くだろう。山尾氏には一定のファンがついているので、ファンは怒ったに違いない。
面白いのは国民民主党の支持率の大半が自民に流れた可能性がある点だ。内閣登場時には短命がささやかれたが、この参院選に勝ったなら、意外と長期政権となる可能性が見えてきた。
政治とカネの問題で自民党支持率は下がる一方ではあったが、米問題と不倫で上昇に転じた面白い局面である。以前3度不倫した自民党宮崎健介氏がかつて辞職している。
彼が自民党に復党し国会議員にでもなれたなら今回の騒ぎがどのような現象だったのか明確になる。彼は不倫をしてはいるが、後処理が誠実だった。
玉木氏にしても山尾氏にしても不倫の後処理が週刊誌報道を読む限り残酷である。技術開発でも政治でも論理よりも生理的な、何とも言えないもやもや感を解消できる策を打たなければいけない時がある。
高純度SiCの半導体治工具事業を住友金属工業(当時)とJVとして立ち上げ、そのままの勢いで、無理やり担当させられた電気粘性流体の事業化テーマで、耐久性問題を一晩で解決しただけでなく、傾斜機能粉体を合成し、一気に実用化を実現している。
その結果、FDを壊されるやら机上にナイフが置かれるやらとんでもないことになったが研究所が隠蔽化すると言うので、二人転職している。当方も転職の決断をしているが、この時は論理ではない。当方が辞める論理的理由など無かった。
この数年後、この判断が正しかったと思わせる事件が公になっている。また、当方が立ち上げた高純度SiCの治工具事業は、その後20年以上続き、現在は愛知県にある(株)MARUWAで事業継承されている。
当方はせっかく立ち上げた高純度SiCの事業を潰したくなかった。しかし、本部長が代わった研究所内ではその逆の力学が働いていることを感じたのである。
玉木氏も山尾氏も優秀な人物であるが、これまでの対応を見る限り、心から目標実現を目指す気概が感じられない。真に国民のための奉仕を目指しているなら、時には論理以外の決断が重要になる。
不倫ができるならそれも可能なはずであるが、それができていないので、国民の支持が得られなくなったのである。今回はその正体が見えてしまった結果なので支持率回復は難しいだろう。私心をもたず、真に貢献する姿に周囲は感動し、共感するのである。ゴム会社における高純度SiC事業はそれにより成功したと思っている。
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体積固有抵抗が1000000から10000000000000Ωcmのフィルムを評価するときの評価装置を調べてみたら35年前と様変わりしておりびっくりした。
おそらく、ハイレスタを使われている方が多いと思うが、ハイレスタでは正しく計測できない時があるので、お客さんから頼まれて評価装置を探しての出来事である。
昔ならば、電極をK社に頼み、500Vあるいは1kV程度まで発生できる定電圧発生装置と微小電流測定装置を購入し、基準抵抗測定を行い、回路のインピーダンスを確認し、と手間がかかった。
フィルムには銅を蒸着して測定するのだが、日常の開発では面倒なので、そのまま計測し、目標が完成した時に蒸着フィルムの評価を行うといった手順を取っていた。
当時日本油化がハイレスタを開発した時代でもあり、それを用いることもあったが、測定精度の問題と計測できない場合が出たりしたので、購入をしたが使用していない。
そして、ハイレスタの便利さから工程での管理にはハイレスタを用い、研究開発では面倒な方法を採用していた。
今回調べてみて1台でハイレスタより精度が高く計測できる便利な装置が3台見つかった。ただし、1台は生産中止になり、市場に出ている商品だけである。驚くのは2台の装置の価格差で2倍ほどある。
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アップル社の新製品発表で、AIが使われているかどうか分からない商品を指向していると説明された。これは、アップル社がAIの競争に出遅れている点を指摘されての回答だが、そもそもAIの開発競争にも参加していない、とも応えている。
chatGPT をはじめとする生成系AIの開発競争が激化している中で、これは興味深い発言であるとともに、AIの実装というものの考え方を示している。
そもそも生成系AIがAIの本命と言われているが、それが正しいのか。過去においてエキスパートシステムの開発に貢献したAIの仕組みがある。
実は今生成系AIには、過去のAI技術取り込みが行われているのだが、未だハルシネーションの問題を解決できていない。困るのは、ハルシネーションかどうか分かりにくくなってきている点である。
人間でも考え違いするからAIでも考え違いをしても良いではないか、という寛容な考え方もあるかもしれないが、技術開発においては信頼性が重要であり、人間的なAIというものもあっても良いが、完璧なAIこそ目標とすべき、と思っている。
そのとき、科学技術の成果としてのAIと呼べるように思う。昔SFでロボットが人間的な心を獲得する物語があったが、今の生成系AIは太鼓持ちのようで気持ち悪い。
質問者に寄り添ってくれる気持ちはありがたいが、その結果分かりにくいハルシネーションを含んだ回答をされたのでは、おいそれと研究開発で使えない。
半年前であるが、某有名コンサルティング会社からWEB会議の相談があった。第一回ということで無料と言ってきた。世界的にも有名なコンサルティング会社のご相談を頂けるだけでもありがたい、と思って対応している。
しかし、驚いたのは技術的に誤った質問で、いろいろ聞いていて、思い当たるところがあり、ここからは有料になる、と伝えて打ち合わせを終えている。
質問内容をまとめ、リバースエンジニアリングのごとき方法となるが、AIに質問したところ、WEB会議で誤った質問の背景がAIにあることに気がついた。すなわち、AIの回答内容に基づいて、小生と議論していた可能性が高いことを発見したのである。
(注)AIのハルシネーションを防止し、正確なAIの答えを導き出す手法があり、セミナーで解説している。おそらく弊社へ商談と称して相談してきたアメリカの有名なコンサル会社は、AIのみで作成したプレ資料に間違いが無いか確認してきたのだろう。当方の書いた本には形式知と経験知が明確に記述しているが、WEBには経験知を形式知のごとく記述した情報が氾濫している。これ以上はここで説明しない。
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科学の実験では、仮説の正しさを確認するために一因子実験が一般に行われている。そのため一因子実験が実験のやり方として当たり前と誤解している人がいる。
自然相手の実験として、例えば稲の品種改良のような実験では、一因子実験だけで確認することが難しく、多因子実験が100年以上前から検討されている。
直交表を用いる実験計画法は古くから行われてきたが、これは多因子実験の一つである。今ならタグチメソッドを技術者が用いるのは常識になったが、その解析が面倒で、使わない人が多い。
Pythonの普及で、一度解析プログラムを開発しておけば、その面倒も緩和される。もっともすでにメソッド用の解析プログラムは市販されているが、このソフトウェアーは少々使いにくい。複雑なこともできない。
やはり、タグチメソッドの解析には自分でプログラムを作成するのが良いが、それを自動で可能とするエキスパートシステムを開発した。今はβ版を無料配布していますのでお問い合わせください。
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おそらく業界の人は詳細を御存じと思うが、20世紀末にオーディオ市場は1兆円以上存在した。しかし、家電量販店をのぞいて頂けばわかるが、昔ながらのオーディオコーナーは皆無である。
スピーカーのコードを購入したい時には秋葉原まで出向かなければいけない。そもそもオーディオ製品を試聴できるところが無くなったので、オーディオ製品を購入する場合にも秋葉原の専門店まで出かけなければいけない。
しかし、オーディオというニーズが無くなったわけではなく、その市場を調べてみると、形態が大きく変貌していた。ストリーミング配信などのニュービジネスが賑わっており、無料で音楽を楽しめる環境に変化していた。
これでは、レコード店がつぶれるはずである。昔ながらのCDやDVDを専門に扱っている店は壊滅状態だ。驚いたのは、秋葉原にあったアダルトDVD店などもいつの間にか消えている。
すなわち、DXによりモノ主体の市場がサービス主体の市場になり、オーディオ業界はネットワーク再生を前提とした姿に変わったようだ。それにより、若者には利便性が上がったかもしれないが、クリックすることに抵抗感のある老人には、不便な市場となった。
当方の仕事場には、昔ながらのオーディオアンプとスピーカーがあり、ハードディスクには、昔購入したレコードやCDをDVD録音し、DACを通して音楽を楽しむ環境である。ゆえに、2010年以降更新されていない。
ストリーミング配信(注)を利用しない理由は、未だにインターネットの世界を信用していないからである。電子出版を事業として始めて2年で撤退しているが、娯楽でインターネットを扱う時には細心の注意が必要である。
楽しむのに細心の注意を払わなければいけないことに抵抗感がある。音楽のソフトウェアー環境は、老人にとって縁遠いものになったような気がしている。
昔ながらのオーディオ市場は、ハイエンドオーディオと呼ばれており、高級品ばかりで1セット揃えると100万円以上かかる。その中で良心的なアンプはYAMAHAやROTELの製品であり、低価格でも音質の良いアンプを提供している。
残念ながら、スピーカーは、自作しなければよいものが手に入らない時代になった。少し前まで、カートリッジメーカーのオルトフォンが、低価格で高音質のスピーカーを販売していたが、辞めてしまった。
(注)ストリーミング配信はCDよりも音が良いと言われているが、2005年の時にDVD録音した音源と比較し、劣っているように感じる。グローバー・ワシントン・Jrのワインライトは、CDとレコードの両方をもっており、レコードからDVD録音したほうがSN比は悪くてもサックスの響きが良い。老化した耳でもその差を感じるので、高音域の差ではないのだろう。芳醇なワインの香りは、レコードから聞いたときに最高となる。
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高分子の射出成形も難しいが、押出成形になると射出成形とは異なる問題が発生し、実はそのプロセス技術が難しい。フィルムの押出成形しか見たことのない人は、射出成形よりも押出成形の方が数倍難しいことを御存じない。
そもそも難しさを知ることさえ難しい、という表現をしておきたい。高分子に限らず、材料の成形技術は、それぞれの材料特有の難しさがある。
セラミックスのスリップキャスト風景を初めて見学した時に、何とも言えない感動があった。事前に学んではいたが、ずらりと並んだ成形中の製品群を眺めて、便秘が解消されたような感動をしたのは、製造していた製品が衛生陶器だったからかもしれない。
しかし、成形技術を知るためには、その工程の見学だけでもしておきたい。初めての場合に何らかの感動があるはずである。もしそれが無ければ、技術開発を担当しない方が良い。
山尾志桜里氏が国民民主党から非公認となったが、記者会見はひどかった。質問が不倫に集中したのである。不倫よりも、公共交通機関の無料パス私的利用における問題や、ガソリン代に関わる問題の方が、政治家の資質を語るうえで不倫よりも問題が大きいように思う。
実は、高分子の押出成形技術は正しい問題を見つけることが難しく、その結果単純な無端ベルトやチューブの押出成形でも開発に時間がかかったりする。
例えば、歩留まりが10%以上に向上しないので、金型の改良を進め、押出金型か混練機のように設計された金型を生み出した技術開発を引き継いだ(これは勉強の材料になったが、実用性は無かったひどい金型だった)。
山尾氏の記者会見が不倫で終始したように、これは技術開発過程において、金型に視点が集中し問題解決した結果である。前任者はそれでも歩留まりが10%まで改善された、と胸を張って説明していた。
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この押出成形技術では、高分子技術で一流のフィルムメーカーが提供するコンパウンドに大きな問題があったのだが、そのメーカーとの共同開発であっても、誰もコンパウンドの問題に気がつかなかった。
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