1970年代から21世紀にかけて音楽界にフュージョンとかクロスオーバーと言うムーブメントが起きている。ジャズではマイルスデイビスなどのイノベーティブな演奏を起源として、ロックやブルース、クラシック、フォークなどとの融合が進んでいる。
日本ではリーリトナーと渡辺貞夫のツアーが大ヒットし、ロックやポピュラー音楽の世界にフュージョンの動向が転移している。一連のダンス音楽のヒットで知られる小室哲哉氏もあるインタビューで自身の作曲技法を公開しているが、ジャズのアドリブの手法をポップスに持ち込んだような説明をしている。
安室奈美恵や華原朋美、trfなど彼の楽曲を歌う歌手は小室ファミリーと呼ばれたが、皆よく似たメロディーに聴こえて、当方はその区別がつかなかった。すでに老人化していたのかもしれないが。
ブルースからロックやジャズが生まれた話を昨日書いているが、これは一つの音楽について視点を変えることにより二つ以上の音楽が生み出された事例である。
それに対して、フュージョンあるいはクロスオーバーとは異なるジャンルの音楽を組み合わせて新しい音楽を生み出している。これも技術開発には参考となる。
例えばハイブリッド車は、モーターとエンジンのいいとこどりを目指して開発されたシステムを動力としている。フュージョンカーと言うよりもハイブリッドカーの方が響きが良い。
同じようなハイブリッドでも日産自動車のePOWERは、エンジンを発電専用にして組み合わせている。どちらが優れているのかは、今となっては甲乙をつけがたい。
科学的に考えれば、トヨタのハイブリッド方式はエネルギー保存則からも理にかなっている。しかし、走行中のエネルギー回収方法の進歩や、レシプロエンジンの動作を考慮すると日産自動車のePOWERも優れた技術となる。
また、将来水素を燃料としてエンジンを動作させれば、充電に適した回転数でエンジンを動作させればよいのでトヨタのハイブリッド方式よりも燃費が良くなる可能性を秘めている。
そうなれば「技術のニッサン」の面目躍如だが、フュージョンするときの技術開発では科学にとらわれない姿勢が重要となってくる。ピコ太郎のPPAPのようにまったく想像できない組み合わせを考えるくらいのアプローチが面白い技術を生み出す可能性がある。
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黒人の考案したブルースからジャズやロックが生まれた現代音楽の歴史は定説になっている。ゴスペルとか他の音楽について詳細は専門誌に任せるが、「ジャズとロックのルーツが同じブルース」という事実は興味深い。
ここでいうところのブルースは演歌の柳ケ瀬ブルースとか淡谷紀子の**ブルースとは異なる、ミシシッピージョーンハーツなどのギター演奏による黒人音楽として知られるブルースである。
単純な4拍子のブルーノートの旋律による音楽は、独特の響きが存在する。1980年前後に中村とうよう氏が仕掛けて日本でブルースのブームが起きている。当方も彼の監修による古いブルースのレコード復刻版を数枚持っているが、改めて聞き直すとロックとジャズがブルースのそれぞれの特徴を発展させたものだと気がつく。
ロックは、ブルースの明確なリズムとコード進行に着目し、8拍子や16拍子のリズム音楽として発展させたものと見ることができ、ジャズは4拍子のリズムの中でアドリブ的にコードを展開する面白さを発展させたものと捉えることができる。
すなわち、ブルースを聞いた白人がその音楽の特徴について興味や関心を持った側面を発展させてそれぞれの音楽が新たに生みだされた過程は、現象の中から新たな機能を取り出し発明を行う時の参考になる。
さらに、それぞれの音楽ジャンルでメロディーラインが同じ曲を演奏しても異なる楽曲に聴こえたりする事実がある。具体的には、ベートーベンの「運命」をN響の演奏で聴いた場合と寺内タケシの演奏で聴いた場合では、感動の中身が異なる。
当方が申し上げたいことが何となく伝わっただろうか。営みの中における知には暗黙知のように具体的に説明できない知が存在する。音楽は暗黙知のようなもので、クラシック音楽などは指揮者の解釈次第であり、指揮者が変ると同じ曲でも異なって聞こえたりする。
形式知だけで考えていると皆同じようなアイデアしか出ないような隘路に入った場合に、少し視点を変えて、といってもどのように視点を変えたらよいのか、と言うことを本日は伝えようとしている。当方は、アイデア会議の一つの運営方法として言葉で書くのではなく、漫画やイメージで表現する方法を提案したい。
写真学会から賞を頂いたゾルをミセルに用いたラテックス重合技術のアイデアは、当方がホワイトボードに書いた下手な絵がメンバーの暗黙知を刺激して生まれている。ブルースを聞いてジャズを生み出す人もいればロックを生み出す人もいる。技術開発に役に立つ事実である。
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昨日から65歳以上の自衛隊大規模接種センターが稼働している。早速昨日の10時予約だった当方は25分前に現地に到着、予防接種を受けてきた。
まず会場近くには案内人がいて会場まで誘導された。9時38分が会場入り口の検温時の時間である。検温するとシールがもらえ、予診票の体温記入欄に書き写すよう指示される。
予診票にあらかじめ計測した体温を書いていたが、0.1℃の差があった。すると訂正するように指示されたので、会場で検温された値に訂正した。その後カラーファイルを渡され、そのカラーファイルの色と同じところで待つように指示される。
待機場までは、やはり誘導員がいて迷わず自分のカラーと同じ列まで案内される。そこで待つこと2分ほどで、問診会場へ誘導される。10時予約であることを告げても、構わないからどんどん進んでください、と指示され、予防接種会場へ。
予防接種を打ち終わったのが9時53分であり、10時8分まで様子を見るように指示され、次の会場まで誘導される。すると次の会場では、二回目のワクチン接種の予約を行っており、そこの列へ並ぶように指示される。そして予約を完了して、時計を見たところ、10時7分を過ぎていた。
誘導員が親切に当方のカードに書かれた待機時間を見て、帰りの案内をしてくれた。説明が終わると10時8分となったので、会場を後にしたが、会場入り口から出口まで、頭を使うことなく、指示通り動いておれば、ところてん式に接種が進んで行く。
予約プログラムの杜撰なところが騒がれていたが、予防接種の手際よさには感心した。無駄が無いし、丁寧で親切だ。皆大きなマスクを着けていたので表情はわからなかったが、会場の雰囲気にはお役所仕事とは思われない親切心が溢れていた。
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ユークリッド幾何学では補助線に気がつくかどうかが問題解決の分かれ道となるケースが多い。この1本の補助線に気がつくためには経験知が必要となる。しかし経験知が無くても直感をうまく起動させるための方法がある。
そしてこの方法は現在の技術開発にも応用可能であり、当方が主張している科学とは少し異なる技術的視点の一つである。また、数研出版の高校数学受験参考書にも必ず出てくる一言である。
それは、「結論からお迎え」という呪文であり、魔法の言葉である。
否定証明は技術者がやってはいけない禁じ手だ。とんでもないものをどうしても作らなければいけない状況では、コストの問題に持ち込めばよい。コストがとんでもない場合には、企業の研究所ではやらなくても良くなるからだ。
技術とは面白いもので、できることが示されると、皆そちらの方向にベクトルがそろう。その結果アイデアだけでなくやる気もどんどん出てくるから不思議である。できることをまず示すこと、これが技術開発リーダーに求められているスキルの一つだ。
(注)高分子材料ではプロセスが異なると、配合組成が同じでも製造された物が異なる、という面白い結果が、科学の時代でも得られる。その中には、製造されたものを科学的に解析し、説明できるケースもあるが、科学で説明できないケースもあるので面白い。電気粘性流体の問題解決結果も、PPSと6ナイロンの相溶も現在の科学で説明できない。科学で説明できないが、いずれも技術で実現できて実用化もされた。そろそろ科学と技術の違いに気がついていてほしい。ウィルスの機能についても必ずしも科学的と言えない解説が跋扈しているが、それでも皆が理解できればOK牧場である。
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有機高分子と無機高分子のポリマーアロイを前駆体とした高純度SiCの新合成方法は、直感で必ずできると考えていた。しかし、少し実験を行ってもフローリー・ハギンズ理論の正しさを証明する結果しか得られなかった。
そこで大量のフェノール樹脂を廃棄する役目を仰せつかった時に、フェノール樹脂を固めて廃棄すること、という面倒な指示を逆手にとって、フェノール樹脂とポリエチルシリケートの混合物が均一になる条件を試行錯誤で求めている。
もちろん試行錯誤と言ってもQCを重視したゴム会社だったので研究所では不人気だったラテン方格を用いてた験計画法である。そして、フェノール樹脂とポリエチルシリケートが均一に混合される条件を見つけることができた。
これを高温度で処理したところ高純度SiCが合成されたわけだが、合成に成功した後、反応速度論により均一素反応で反応が進行していることを熱分析手法を用いて証明している。そしてこれが学位論文である。
ユークリッド幾何学ではたった1本の線に気がつくかどうかで図形の問題を解けるかどうかが決まるが、そのたった1本の線を見つけるのにユークリッドは試行錯誤を繰り返したに違いない。
ただ直感だけであの体系が出来上がった、とすると体育会系の技術者に未来が無いように見えるが、逸話には試行錯誤の繰り返しで体系を作っていった話が残っている。
凡人はユークリッドの爪の垢でも煎じて飲みたくなるが、ユークリッドは今の時代に存在しない。しかし、弊社の研究開発必勝法では彼の爪の垢が無くても体育会系の技術者が明るい未来となるような手法を指南している。
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オリンピックの開催反対意見が過半数を占めているようだ。現在の感染状況であれば確かに開催反対意見が多いのは納得できる。しかし、オリンピックはまだ2か月先である。
感染状況が今後現在よりも悪化するかどうかは、国民の行動変容にかかっているわけであるが、前回書いたように感染状況をコントロールできず、オリンピックも開催できない、ということの意味を考える必要がある。
現在の感染状況でもとりあえず大相撲やプロ野球は開催できており、さらに先日体操のNHK杯も何とか成功している。最も感染者は2週間経過しないとわからないのでNHK杯にしても成功したかどうかは現在判断できないが、当方は、緊急事態宣言下ではワクチンを接種してもオリンピック観戦その他は自粛する。
当方は、6月末の状況を見てから開催の判断をしても遅くないと考えているが、問題は7月4日に都議選があることだ。この都議選でオリンピック開催が政治の道具になる可能性がある。
恐らく、共産党はじめ野党はオリンピック反対を叫ぶに違いない。問題は都民ファーストである。この政治グループがオリンピック反対を政策に掲げたときに、どうなるか。豊洲問題を思い出した。
豊洲問題は、あれだけ騒いで大したものは何も出てこなかった、と言うのが真相である。何もなかったことが明らかになっただけでも収穫と言えば収穫だが、オリンピック開催是非の問題は豊洲問題ほど単純ではない。
オリンピック中止の判断は、恐らく開会式前日でも大丈夫ではないか。ここまでくれば、いつ中止しても費用の問題は大差ないはずである。それよりもどのような大会にするのかが大きな問題だと思う。コロナ禍で開催するのである。
むしろそこを今から十分議論する必要がある。開会式も簡単に済ませて、徹底して感染0を目指した運営に徹した大会こそ開かれるべきである。
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ユークリッド幾何学は直感的に納得できる空間の幾何学である。図形の問題を解くときに、たった1本の線や点に気がつくかどうかで、その図形の問題を解くことができるかどうかが左右される。
座標系やベクトルを使い解析的に解けば誰でも解に至る場合と比較し、直感に左右される点が科学の時代にそぐわないので高校数学で教えなくなったと思われる。
直感に左右されると言っても、経験を積めば、直感ではなく経験知を基に解析数学よりも短時間に問題を解けるメリットに着眼しないのは、やや偏屈な考え方である。
教育では科学教育こそ重要と言う考え方の日本でプログラミング教育がようやく義務教育のカリキュラムとなったが、ユークリッド幾何学も復活させても良いのではないか。
当方は、大学入試問題で図形の問題を解くときには、まずユークリッド幾何学で考えていた。その方が解の見通しが早かったからである。また、解答も数行で終わる場合があった。ユークリッド幾何学とベクトルのミックスも行っていた。
例えば2点A,Bからの距離の比が一定の時に点の軌跡が円になるというアポロニウスの円を知っていると、わざわざ座標を設定して図形の問題を解くよりも短時間に証明が可能である。
このスピード感は、科学の時代でもヒューリスティックあるいは直感を活用した技術開発で味わうことが可能である。これを非科学的と否定し、技術開発で排除するのは間違っているように思う。
技術開発を仮に直感で行ったとしても出来上がった技術を科学的に解析すれば、それは立派な科学技術である。スピード感のある方法で機能を開発し、その妥当性を科学で証明する、そこで生まれた形式知を基盤技術として伝承してゆくのが企業の開発スタイルとして好ましいと思う。
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高校数学の時間にユークリッド幾何学を2か月ほど学んだ。教育指導要領のカリキュラムには入っていなかったが、教師が独自の教材を作成し、教えてくださった。この数学の先生方の努力には感謝している。
ユークリッド幾何学は科学誕生前に生まれている。古代エジプトのユークリッドが、平行線の公理をはじめ点や線に基礎的な定義を与えて体系化した現代数学に近い数学である。
ユークリッド幾何学による数学と現代数学の違いは、技術と科学との違いに半分似ている。半分としたのは、科学は哲学であり、人間の営みとしての技術とはカテゴリーが異なるからである。
ゆえにこの数学との比較では非科学的技術と科学的技術との違いとした方が良いかもしれない。30年前ヒューリスティックな解により電気粘性流体用3種の粒子を製造したところFDを壊されても仕方がない、とした企業の研究所もあった。
しかし、世間では未だに非科学的技術を頭ごなしに否定する人が少なからずいるにもかかわらず、ユークリッド幾何学は現代数学と比較して誤りだという人はいない。
ニュートン力学と現代物理学との違いと同様に独立した別個の体系である。力学での比較では観察する尺度の違い、として説明している本もある。
数学や物理学において、科学誕生以前に完成した体系を間違っていると否定する人はいないと思うが、また、正しいという前提があるので高校の物理ではニュートン力学を学んでいる。
なぜかユークリッド幾何学を教えている高校は無くなってしまったようではあるが、中学の数学にはその痕跡が残っているので、一応ユークリッド幾何学を現代でも学んでいる、とみなすことができる。
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大規模接種センターの接種予約登録ソフトについて、昨晩架空予約者に法的措置を取るとの国からの公式談話があった。二つの新聞社が取材のために架空の番号で不正アクセスを行ったためらしい。
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どのような罪になるのか興味深いが、国はソフトウェアー納入業者にも法的措置を取るべきである。昨日使用したところ明らかにプログラマーの手抜きと思われる杜撰さが目立った。
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発注した担当者の能力の問題もあるかもしれないが、受注側も用途を理解していながらあのようないい加減なソフトを納入しているのは、今の時代、詐欺のようなものである。
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もし新聞社が国から訴えられたなら、その新聞社は国と納入業者を訴えるべきである。少なくとも新聞社が社会正義を理由に不正アクセスをしたというならば、是非今回の用途が分かっていながら杜撰なソフトを納入した業者について、その責任を裁判で明らかにする義務があると思うので、国から訴えられる前に納入業者をPL問題で訴えてほしい。
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工業製品のPL問題では、意図しない用途で工業製品を使われて事故が起きた場合でもメーカーの責任が問われる時代である。ソフトウェアーについてもその用途で明らかに必要な対策動作をしない手抜きのプログラムを納入した業者と発注側の責任について問題にすべき時代だと思う。
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MS-DOSの時代でも今回のような入力データをチェックしない、あるいは管理しないソフトなど当方は作ったことがない。MZ-80Kで作ったお遊びソフトでもエラーを検知し入力画面に戻ったとしても、元の入力データを保持しており昨日のプログラムの動作よりまともだった。
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ところが今回の登録ソフトは入力データのチェックをしないだけでなく、アクセスが多い時には入力データをクリアしてまた入力を求めるといった信じられない時代遅れの動作をしていた。
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国の提供するサービスプログラムについては、本来プログラムのお手本となるぐらいの動作をする品質であるべきで、そのレベルに到達した時にIT立国と呼べるのではないか。起業後、e-TAXはじめ国のサービスプログラムを利用する機会が多くなり、そのソフトウェアーの出来の悪さに泣かされてきた。
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現在の日本は40年以上前の当方のプログラムスキルより低レベルと言いたくなるような状況である。ただし、当方は、プログラムスキルを主要な生活の糧とはしていない。日々の営みに必要なスキルの位置づけである。今回のプログラムは、その視点で見ても品質の低いソフトウェアーである。
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例え無料でも国のサービスプログラムとして使ってはいけないレベルであり、このようなサービスプログラムを堂々と防衛庁のサイトで公開している感覚は、明らかにおかしい。新聞社を訴えて十分に司法の場で吟味していただきたい。
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なお、立憲民主党枝野代表は、この問題について早々と防衛庁を批判していたが、その内容は能天気な内容だった。本来は、プログラムのPL問題として訴えられた新聞社に「檄」を飛ばすレベルが原点となる、もっと過激な発言をしていただきたかった。
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そうでないとこの欄の内容が過激な印象を与える困った状態である。「IT立国JAPAN]と言えるように、国のサービスプログラムは、常に最高品質のソフトウェアーで提供していただきたい、というのが当方の思いであり、本欄の趣旨である。
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「新聞社に国は感謝すべき」という発言は、攻めの野党党首としていかがなものか。いい加減なソフトが自衛隊のサイトで公開されている、という事実だけでも国民は震え上がらなえればならないシュールな光景である。
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ワクチンソフトの不具合がニュースになっているが、アルビントフラーの著書がベストセラーになって40年近く経つ。そして、今日のデジタル化が進展した社会で情報はもはや波ではなく日常のものとなった。
具体的にはアマゾンその他の流通革命があり説明の必要は無いと思う。デジタル技術で何かを変革しようと考える間もなく、世の中が変革された状態の中に取り残された企業や国家の組織があふれているのが現在の状況である。
そして、過去の経験をそのままに取り組んで不具合を発生させて右往左往しているのが、ニュースとなったワクチンソフトの問題である。これは仕事のやり方をデジタル時代に適合させていなかっただけである。
仕事そのものをデジタル時代に適合したやり方で推進するとは、と言う問いについては、ドラッカーの言葉が参考になる。すなわち、日常の仕事は常にイノベーションの要素を含んでいなければいけない、と彼は述べている。
今更デジタルトランスフォーメーションなどと叫ぶ必要は無く、もうすでにデジタル化社会になった今、素直に身の周りの仕事を社会の中で再度定義づけを行ってみると、やるべきことが見えてくる。
例えばBtoCで事業を行っている会社であれば、かつてその間には複雑なサプライチェーンが存在した。しかし、デジタル化が進展し、BとCを直結できる可能性が生まれた。これは重要なことで、この可能性に着目している企業はどれだけいるのだろうか。
ある会社の営業担当にこの話をしたところ、それが簡単ではなく既存のチャネルを壊す可能性があるから、云々と化石状態の回答が返ってきた。既存のチャネルなど壊れても良い、という発想こそ大切である。
また、商品を売っている、という発想はデジタル時代の発想ではない。この意味が不明な方は弊社にご相談ください。環境問題も含め、すべてがデジタル化の中で変革を求められているのだ。
ところで、昨日舛添氏はワクチン接種についてとんでもない勘違いをニュースで伝えている。彼はWEBで申し込んで何とか8月21日が最速、と言っていたが、昨日東京都の大規模接種予約センターで予約したところ、5月24日に第一回を予約できた。
第二回は会場で通達するとのこと。彼は2回目はネットパンクで予約できず、と書いていたが、何か勘違いをされておられる。もし早く予約を取りたいならば大規模接種予約センターを活用すればよいのだ。
今ならば東京都区内在住者は5月中に第一回を接種可能と最新ニュースで伝えていた。舛添氏も早く摂取したいのであれば、政権批判をする前に5月23日までに大規模接種センターに予約すればよいだけである。
ネット予約は、手続き時間30分弱(注)かかっているが、手順通り行えばできるのだ。舛添氏が言われるような恐ろしく時間がかかるわけではない。できの悪いプログラムを前に1時間程度は我慢できる老人でありたい。おそらく昨日11時から予約受付した大規模接種センターの稼働で、一気に接種率が上がるのではないか。
(注)おそらくプログラムの設計が悪いのだろう。申し込みをしたときにアクセス数が多いと、はじかれてTOP画面に戻る動作をしていた。そのため、また最初から名前等の情報を入力することになる。一度入力した情報を記憶するようにできていないのだ。そのため5度も同じことを入力することになった。6度目にようやく受け付けてくれたので、30分以上かかってしまった。しかし、落ち着いて気長に入力しておれば必ず受け付けてくれるはずなので、手順通り操作を行うことをお勧めする。設計の悪いプログラム相手に腹を立てても仕方が無いのである。このようなプログラムしか発注できない担当者の時代遅れの知識が問題なのだ。
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