MZ80Kは、極めて単純な仕組みだった。すなわちコンピュータの心臓部分CPU(Z80)とトランジスターでできたメモリー、外部メモリーとしてのテープレコーダー、情報出力装置としてのCRT、情報入力装置であるキーボードが一体となっていた。
Z80は、8086互換の8ビットCPUで、動作周波数は2MHzという現在のCPUと比較したならば、赤ん坊と成人ぐらいの差がある性能だった。このような貧弱な性能だったので、専門外の技術者にも理解しやすかった。CPU内部にもレジスターと呼ばれるメモリーが存在し、このレジスターの操作もプログラムで容易にできた。
MZ80Kの電源をいれると、CRTにハードウェアーの情報が少し表示されて、そのあと動作が止まる。すなわち、本体にはテープレコーダーからプログラムをロードするためのモニタープログラムが入っているだけで、テープレコーダーに必要とされるソフトウェアーの入ったカセットテープをセットしない限り、何もできない。
テープレコーダーにインベーダーゲームのテープをセットすると、ロードが始まり、内部のメモリーにプログラムが入ってゆく。そしてすべてプログラムがロードされるとゲームが始まる。
BASIC言語のプログラミングをしたいならば、BASICのシステムプログラムの入ったカセットテープをセットするとオペレーティングシステムとしてBASICのシステムプログラムが内部メモリーにロードされる。そしてロードが完了するとBASICプログラムを作成できるようになる。
すなわち、コンピューターは、CPUが読み取ることが可能なメモリーにプログラムがロードされない限り、何もできないのだ。また、そのプログラムもCPUが理解できるON-OFFの信号を組み合わせた機械語で書かれていない限り、CPUはそれらを読み取り仕事をすることができない。
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日馬富士問題に結論を出した日本相撲協会だが、貴乃花親方に対する批判が噴出している。好意的だったお昼のワイドショーのコメンテーターまで彼に対して批判を始めた。今回の一連の動きの中で、彼のとった行動と態度は、日本相撲協会から「非難に値する」と言われたように、組織人として確かに不適切だった。
ただし、これは表に現れた行動からの判断である。コメンテーターの中には、「もし、改革を望むなら、最初にその意見を明確に言うべきだ。」という人まで現れた。これは貴乃花親方が組織人として十分な訓練を受けており経験豊富なマネージャーだったなら、批判として妥当かもしれない。
しかし、彼のキャリアを見れば、今回の事件のマネジメントにおいて、とても一般企業の管理職のような判断と行動を期待できない。横綱を勤めたからと言っても組織人として優秀になれるわけではない(逆に、一般企業の管理職経験者で理事を編成したとしても相撲道を次の世代に伝えることができるかどうか疑問である。今回はこのような問題が露見した、と思っている。)。
また、日本相撲協会の役員も、コンプライアンスに順守した判断ができていたなら、今回のような大事件に発展せず、粛々と日馬富士に引退勧告をして、先の場所で何らかの謝罪をしていただろう。さらには、平手打ちやかちあげを平然と行う白鵬の情けない横綱相撲を放置していないだろう。
おそらく貴乃花親方は、信頼できない協会幹部との人間関係の中で、自分の理想とする相撲道と相撲界のあるべき姿で悩み、思考停止になっていたのではないか。今回の事件で、再発防止のため少し見直さなければいけないのは、日本相撲協会の役員をサポートしている危機管理委員会や横綱審議会の役割である。
もし、日本相撲協会役員の面々が、まっとうなマネジメントができないとわかったなら、サポート組織は積極的にアドバイスをしなければいけない。今回の場合、貴乃花親方の信頼が得られるどなたかがいて、彼に誠実なアドバイスをしていたなら、もう少し展開が変わっていたのではないか(すなわちサポート組織のメンバーが妥当かどうか、と疑問を持っている。今批判をされるべきは、評論家のようなサポート組織ではないか。)。
日本相撲協会も例外ではなく、組織の運営は、支配ー被支配関係ではなく信頼関係を前提にしなければいけない。上下関係を示す役割名は責任や権限の所在であって、それは支配のためではない。恐らく、相撲道に反する横綱を放置するだけでなくモンゴル勢も含めて甘やかしている協会役員を貴乃花親方は信頼できなかったのだろう。
暴力追放が厳しく社会から求められているのに、暴力事件の張本人だけでなくそれを見ていた横綱までも素知らぬ顔で本場所で相撲を取っている状況を見た貴乃花親方は、大きなショックを受けて思考停止になったのかもしれない。
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小規模のプログラムならば、コンピューターへの命令文を順に書き連ねた形式でも後から読み返すのに苦痛を感じないかもしれない。しかし、これが大規模になってくると大変な作業になる。これは、「カラマーゾフの兄弟」を読むのに読解力よりも忍耐力が要求されることを経験していると、容易に理解できる。
読み返すのに大変、ということは、プログラムに潜む誤りを見つけることが困難になることを意味する。そこで、構造化プログラミングという手法が考案され、Cが登場している。
Cが登場した時には、BASICよりも難しい、と言われたが、初めてCに触れたときに、BASICよりもルールが少なくてわかりやすい言語と感じた。プログラム仕様を理解すれば、予約後が少なく、使い慣れるまでBASICよりも容易だった。
この、プログラムの構造化という手法は、プログラムを学ぶ側にとって一つの制約となるが、オブジェクト指向という概念の制約よりも遙かに理解しやすく、その制約に慣れれば、後から読みやすいプログラム、バグ取りしやすいプログラムを書ける恩恵が得られるのでありがたかった。
また、BASICやFORTRANでも構造化手法で書くことができ、さらにこの構造化プログラミングのパラダイムでも、教科書に書かれているようなフローチャートなど事前に作成しなくても科学計算プログラム程度ならばそのまま書き上げることができ、それなりに使いやすかった。
ド素人の立場から見ると、情報工学の教科書は特殊に見える。恐らく専門外の教科書は、皆そういうものかもしれない。しかし、理解が進むにつれて、自分で書いた方がわかりやすいのではないか、と思えてしまうのは、情報工学だけである。例えば量子力学の教科書など、とてもそのような気分にはなれない。
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昨日日馬富士問題に関して日本相撲協会の結論が発表された。そこには危機管理委員会の報告書と貴乃花親方の報告書が出されていたが、後者には触れずじまいだった。ニュースでは、理事会が貴乃花親方の意見を封じ込めるためと報道されていたので、そこに書かれていた内容が気にかかる。
相撲協会の様子は、昨日の午後以降のニュース番組で毎回取り上げられていたのでここでは概要を特に書かないが、貴乃花親方の報告書について触れたニュースは、何故か少なかった。
ニュース番組で一つの事件が同じように取り扱われているならば、ニュース内容を疑問に感じないが、しばしば各局各新聞の報道姿勢がニュース内容に現れたりする。
ゆえに貴乃花親方の報告書について今回の扱いは、いろいろの憶測を呼ぶのではないか。
組織人として見たときに、貴乃花親方の一連の行動は許されるものではない。どこか稚拙である。しかし、彼の意固地ともとれる今回の行動で、本来の下されるべき判断が出たのではないか。
あたかも裸の王様のような展開ともとれる行動であるが、組織問題については、しばしば彼のような「迷惑な行動や判断」が、組織を正しい方向に導くことがある。おそらく貴乃花親方の組織人としての処分は軽くなるのかもしれない。
この騒動の間に白鵬を頂点としたモンゴル人力士の八百長問題を報じた週刊誌もある。もしこの報道内容が真実ならば、白鵬の優勝回数に傷がつく。
一方で今回今場所の白鵬の取り組みについて相撲協会から非難の意見が出されたが、今場所だけではない。当方の記憶には横綱になったときから横綱らしからぬ取り組みはあった。それが最近増えてきただけである。
彼は、昨日のインタビューで「二人の自分がいる」と語っていたが、その二人とも誠実さが欠けている。彼の行動や発言には、強ければよい、自分さえよければよい、というところが時々見え隠れする。
横綱に国民が期待しているのは、強さだけでなくそれに裏打ちされた誠実な優しさである。力のある人が誠実に優しく社会に貢献してくれたならば、社会はきっとよくなるというのは庶民の願望である。
八百長相撲に横綱の品格など貴の岩の暴行事件で隠れていた問題が浮かび上がってきたが、貴乃花親方の報告書にはもっと凄いことが書かれているのかもしれない。何が書かれていたのか、読んでみたい。
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コンピューターが動作するためには、コンピューターの頭脳であるCPUという素子に電気信号のON-OFFの組み合わせ(2進数)で命令を送らなければいけない。その命令を順序立てて出してCPUを動かすことによりコンピューターが動作する。
ただし、コンピューターが登場したときでさえ、この命令を2進数でそのまま書き並べ、プログラムとして使っていたわけではない。電子素子であるCPUに命令を理解させるには、ONとOFFの二値化された命令にしなければいけないが、二値化された命令を人間が直接書いていたのでは面倒である。
その昔、MZ80Kが登場したときに、秋葉原で8086でLED点滅を制御するおもちゃを売っていた。その電子おもちゃには簡単なテンキーが付いていた。そしてこのテンキーから2進数(ONとOFFで構成すれば2進数となる)を入力してLEDの点滅を制御できた。
このおもちゃは簡単なプログラムで動いていたわけであるが、何かコンピューターに仕事をさせようと思ったときにこれではプログラム作成に膨大な時間がかかる。そこで最初にアセンブラーという簡単な略式記号で、ある程度人間にわかりやすい命令を作りプログラムを書くことが可能な言語が考案された。
これができると、アセンブラーよりも人間の言葉に近い言語をこのアセンブラーに翻訳すれば良いことに気がつく。各種言語のコンパイラーの発明である。この時にできた言語の一つにFORTRANがあり、その後FORTRABNをベースにBASICが開発された。
ただし、これらの言語は、あくまでもCPUへ送る命令をプログラムで表現するように作られており、それゆえ命令を順番に書き連ねて機能させるプログラミング手法だった。これでも規模の大きなプログラムを作成するには重宝したが、さらに大きなプログラムをこの言語で作成した場合に、読み返す作業が大変となってきた。
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1980年前後に高分子の難燃化に関する形式知の方向がほぼ整理されてきた。すなわち、燃焼という現象の前に高分子を不燃化する技術、というのは経済的にナンセンスであるという考え方に基づき、1.燃焼時に高分子を溶融させて火を消すアイデア、や2.燃焼時に空気を遮断し火を消すアイデア、3.火炎から逃げるように高分子を変形させ、初期火災の燃焼を防ぐアイデアなどである。
また、これらのアイデアを実現するための研究が加速し始めたのもこの時代である。同時に評価技術も業界における火災の状況に応じて制定された。燃焼に必要な最低限の酸素濃度を指数にした極限酸素指数値(LOI)は1980年代にJIS化されている。
この時代に登場した難燃化手法で今ではその考え方が否定されている3のアイデアや評価技術などが存在していた事実は、難燃化技術を科学で取り扱うときの難しさを示している。
建築の難燃化基準だったJIS難燃2級という試験法では、変形して炎から逃げるような材料でも合格とする試験法だった。その結果、燃焼時の熱で餅のように膨らみ変形して燃焼試験の炎から逃げるプラスチック天井材が難燃基準合格品として市場に普及していった。
また、アカデミアの先生もこのような材料がよいアイデア、と発言したこともあって各社が燃えやすい材料で変形して炎から逃げる天井材が開発されたので、防火基準に沿って建設された新しい建築で火事が多発し社会問題になっている。
社会問題化する前に当方は社内にあった天井材のLOIを測定し、その低い値に驚き、フェノール樹脂発泡体の開発を企画している。誤った形式知が正された時代という見方もできるが、高分子の難燃化技術は科学で取り扱いにくい(科学ではなく技術としてとらえるべき)と捉えたほうがよい。
ちなみに当時問題となった硬質ポリウレタン発泡体天井材料は、建築研究所で天井材の難燃基準が見直され、新しい準不燃規格が制定されたので規格外となり、市場から消えた。そして、フェノール樹脂発泡体天井材が新しいプラ天井材として採用されていった。このフェノール樹脂発泡体の研究過程で半導体用高純度SiC前駆体技術が誕生している。
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前回まで当時の様子を書いてきたが、高分子の難燃化技術について誰かに指導を受けたとか、テーマ担当前に特に勉強をしたとかいう機会はなく、いきなり実戦で戦った状態である。
樹脂補強ゴムについては、技術の神様のような指導社員のおかげで、毎朝座学で午後実験という大変恵まれた日々だったが、難燃性軟質ポリウレタンフォームの開発では、美人の上司に仕え、ただ一生懸命頑張る以外に道はなかった。
当時なぜ当方が始末書を書かなければいけないのか疑問にも思ったが、それでやる気を無くすと言うよりも上司の「頼りにしてる」という一言で次の目標を提案するぐらい前向きで活性が高くなる日々だった。
この上司のもとで高純度SiCの最初の企画「高分子から高純度セラミックス」を立案しているが、多くの新しいアイデアがわき出てきたのは、若さゆえに職場環境の影響を受けて活性化された能力のおかげである。
そして、特に誰かに指導されるというわけでもなく、「デキル男」を目指し、マラソンの川内選手のように、ただひたすらがむしゃらな努力で開発を進めてゆく過程で高分子の難燃化技術の極意を自然に体得した。
美人の上司は、溶融型の難燃化システムによる軟質ポリウレタンの開発が主担当業務だったが、これをお手伝いできた影響も大きい。
高分子の燃焼とは急激な酸化反応だが、これをモデル実験で定量化することは困難である。しかし、溶融型では、溶融エンタルピーを見積もることができ、溶融による吸熱を考察することでその難燃化現象を見える化できた。
代表的な高分子の難燃化システムである炭化促進型システムと溶融型システムの実際について同時に評価し研究を進めることができた。さらに新製品の開発と高分子の難燃化研究がコンカレントに進行したので、大変に勉強になった。
新入社員故に残業代無しで、あいかわらずの過重労働という大変な毎日ではあったが、この苦労のおかげで両方のシステムの特徴を十分に理解することができた。高分子の難燃化技術の獲得は、まさにOJTの賜である。
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女子フィギュアスケート選手権の大会でグレーシーゴールドを見ることができなくなり、多くの男性諸氏はがっかりしているのではないか。演技をしていなくても美しく、演技をすればさらに美しく、見ているだけでうっとりする機能を感じさせるオブジェクトだった。
ここでオブジェクト指向とは、プログラムを作成するときに、コンピューターを動かすために必要な機能ではなく、プログラムそのものを電子部品のような「モノ」とか「実体」としてとらえ、設計する考え方だ。
叱られるかもしれないが、フィギュアスケート選手には、グレーシーゴールドのような選手もおれば、演技を始めたときだけ輝き美しくなる選手もいる。そしてグレーシーゴールドがいつも金メダルを取れるわけでなく、演技を始めると輝き美しくなる選手が金メダルをとって、グレーシーゴールドは表彰台に上がれないことがある。
これはオブジェクトであるスケーターの演技、振るまいが異なるからだ。そしてその振るまいは、各スケーターのあらかじめ組まれていた演技構成で決まり、それが採点という具体的な数値となって、オブジェクトの評価が決まる。
オブジェクトであるスケーターがどれだけ苦しい練習をしたのか、あるいは才能を引き出せるような指導を受けたのかは、カプセル化されて見えないが、これらが機能して振る舞いに現れ、オブジェクトの評価が左右される。
このような考え方で、プログラム設計を行うのがオブジェクト指向なのだ。すなわち、コンピューターにどのような仕事をさせるのか考えるときに、従来の構造化プログラミング手法でおこなわれていたようなプログラムの機能ではなく、動作に必要な部品であるオブジェクトを評価し設計してから、そのオブジェクトの中身に必要な機能を詰め込んで行くようなプログラミング手法がオブジェクト指向だ。
すなわち、競技スケートでは美を表現できるように動く手足と胴体が揃っていればよい。顔がついた頭は、表情を伝える機能があればよい。動作する前の形状はどうでもよく、ただ演技前でも美しくしたいならばグレーシーゴールドのような部品を、汎用化した競技スケーターのプログラムに付け加えて作り出すことができる。
この場合、オブジェクト指向では、競技スケーターという部品を一つで設計してもよく、あるいは胴体部品、手部品、足部品と設計し、全体をさらにまとめるような部品を加えるような設計方針でもかまわない。この時、コンピューターへの命令を考えているのではなく、美をうまく表現し高得点を得ることを考えて設計している。
オブジェクト指向の言葉を使うと、クラスをどのように設計するのか、という説明になる。そして競技スケーターのクラスができたときに、グレーシーゴールドのクラスは、競技スケーターのクラスを「継承」して作り出すことができる。わざわざグレーシーゴールドのクラスを新しく設計する必要はない。すなわち、競技スケーターという一つのクラスを作ればよい。
このように、従来はコンピューターへの命令を中心にプログラミングを設計してきた手法を問題の解法に必要な部品を中心に考えてゆく手法がオブジェクト指向であり、あたかもプログラムを擬人化しているようなパラダイムである。AIで採用されているエージェント指向もオブジェクト指向の発展形パラダイムと言われているので、オブジェクト指向パラダイムは情報工学でものすごいイノベーションを起こしたことになる。
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今回控除の見直しで税制が変化すると年収850万円以上例えば年収900万円では15,000円の増税になるという。勤労者の何%に影響が現れるのかというと、4%の200万人弱である。
この割合はバブルの時に1000万円以上の年収があったサラリーマンの数に相当する。すなわち、バブル崩壊によってサラリーマンの年収が200万円程度下がった、という漠然とした感覚と一致している。
一方「年収300万円時代の暮らし方」という本がかつて話題になっていた。この年収300万円という収入は、現在の中国のサラリーマンの平均的な年収である。
また、中国の中堅ローカル企業総経理(社長)の年収は800万円程度と聞いている。当方が初めて中国で仕事をしたのは2005年で、このころの中国サラリーマンの年収は100万円以下だった。
このような数値を比較すると、中国サラリーマンは日本のバブル経済下のサラリーマンと同様の幸福感なのだろう。一方中国サラリーマンとあまり変わらぬ年収となった日本のサラリーマンの中には、敗北感に苛まれる人もいるかもしれない。
しかし、日本のサラリーマンは元気を出してほしい。中国と変わらぬ年収となったことで、中国に出て行った製造業の日本回帰が起こるかもしれない。いやいや、今ASEANへ工場は移転している、と言う人がいてこうした楽観的見方をすぐに否定する。
現実は第二次産業の衰退が言われているが、AIの進歩もあるので真剣に製造業の日本回帰を考えてもよいのではないか。
AIを活用して60歳以上の高齢者の働き場所を第二次産業に生み出せないものか。AIと60歳以上の経験知とのシナジーをうまく引き出すことができれば新たな発展が見込まれる。
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プロトタイプの難燃性軟質ポリウレタンフォームは簡単にできたが、商品として評価したときに幾つか問題があった。新人発表までにそれら問題解決することが主要な仕事になった。
しかし、反応性など量産化に制約を受ける問題は軽微であり、新人発表までに工場試作を成功させている。これが大問題を引き起こした。
すなわち工場試作に成功したので原材料の調達方法をまとめなければいけなくなり、原料のホスファゼンをどのように購入したら良いのか分からなかった。
国内で数社事業を開始しようとしているところはあったが、ホスファゼンのジアミノ体を販売している会社はおろか、原料のホスファゼンを販売している会社も無かった。
このことが原因で大問題となり、その責任が新入社員の小生に回ってきた。責任を取ると言っても、まだ会社を辞めるところまで考えなくても良いとか、いろいろ言われ結局始末書を書くことになった。
このあたりは以前この欄で書いているので詳細を省略するが、始末書で新たな難燃化技術提案をしている。始末書で提案したことで是が非でも成功させなければいけない状態になり、好むと好まざるとにかかわらず、毎日が残業代の無い過重労働の日々となった。しかし、楽しかった。
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