7月に有料のオンラインセミナー開催を予定しております。下記予定日以外での開催はお問い合わせください。参加者1名でも開催いたします。また、企業研修として活用される場合にはご相談ください。割引価格でお見積りご提案させていただきます。
翌月末支払いを希望される方は、請求書の発行先を記載頂いた上で、info@kensyu323.comまでご連絡ください。
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<開催日>
7/11(月)10時~17時(締切7/8金曜日12時)
7/12(火)10時~17時(締切7/11月曜日12時)
7/15(金)10時~17時(締切7/14木曜日12時)
7/20(水)10時~17時(締切7/19火曜日12時)
7/21(木)10時~17時(締切7/20水曜日12時)
<タイトル>
1日でわかるタグチメソッド
<内容>
ロバストから始まり、基本機能、制御因子と信号因子、SN比などタグチメソッドにはメソッド特有の用語があり、それだけでも敷居が高い。しかし、この難解な用語の成り立ちを理解できれば、故田口玄一先生(以下田口先生)が抜群のネーミングセンスの持ち主であったことを理解できる。
タグチメソッドの日本における普及はバブル崩壊とともに始まった。当時ブリヂストンからコニカへ転職直後に田口先生のご講演を拝聴する機会に恵まれ、その後3年間田口先生から直接ご指導を受けることができた。ご指導を受けた技術は、すべてモノクロ感材に採用され、その一つは日本化学工業協会から技術特別賞を受賞している。また、その他の技術で印刷学会や写真学会などから賞を頂いた例もある。
ブリヂストンでは、統計手法である実験計画法を用いて高純度SiCの技術開発(30年間続いた。日本化学会化学技術賞を受賞している)を進めたが、その時相関係数を組み合わせた実験計画法を考案している。この体験について田口先生から褒めていただいたが、統計手法による実験計画法では最適条件が外れることがあったので、機能を向上できる因子を見出すために動的な相関係数を配置する工夫をしたのである。
タグチメソッドは統計手法ではない、とよく言われるが、講演者の体験が示すようにそのとおりである。本セミナーでは、講演者の体験事例を中心にしてタグチメソッドを解説するので、QC手法を使い慣れた人であれば、セミナーの解説途中でタグチメソッドを使えるようになるかもしれない。そうでない人は、統計概説とタグチメソッドとの比較から、統計手法よりも合理的であることに気づき理解が進むはずである。
<習得できる知識>
<受講対象>
- 実験を指導する立場の方
- 実験を実施する立場の方
- 製造業の新入社員
- 製造業を希望する大学生
<プログラム>
- 科学と技術
- 科学と技術の違い
- 事例:iPS細胞技術の開発プロセス
- 事例:前駆体法による高純度SiC開発プロセス
- 統計手法概説
- 統計手法による実験
- 統計手法の問題
- 事例:軟質ポリウレタンの難燃化
- タグチメソッドによるPC/ABSの難燃化
- 外装材PC/ABSの機能と求められる品質
- PC/ABSの基本機能とは
- 高分子の難燃化技術概説
- 品質の安定性に関わる各種因子
- 実験計画の立て方
- データの見方
- 最適条件の製造方法とは
- 統計手法とタグチメソッド
- 日々の実務でどのように使い分けるのか
- 各種パラメーターの意味
- 難燃化技術開発における相違点
- まとめ
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ドラッカーは、「正しい問題」を見つけるだけで「問題解決の80%が完了した」と述べ、実際に問題解決するプロセスについて詳しく説明していない。
ただし、「問題の中には、何もしない解決という方法もある」と、問題をあえて放置する姿勢まで問題解決の一手法として紹介している。
彼は、「正しい問題を見出すことが、時に大変難しい作業になる」という。そして、「優秀な人が間違った問題を正しく解いて得られた結果にどのような意味があるのか」と、問うている。
痛烈なのは、これを優秀な人が、しばしば成果をあげられない原因としていることだ。間違った問題の正しい答えぐらい空しいものは無い。
それでは、正しい問題とは何か。ドラッカーは、問題の定義として「あるべき姿」と「現状」の乖離が、「問題」の定義であると述べている。
そして「あるべき姿」を具体的に記述する努力が重要で、「あるべき姿」を曖昧にすると、問題がぼやけて正しい問題が見えない時がある、と指摘している。
弊社では、彼の「問題の定義」に従い、問題解決について残りの20%に当たる解決法についてシステムシンキングを取り入れ独自の戦略図と戦術図を書き上げる方法を指導している。
問題解決法については、演習も含めると2日間のコースとなるが、コーチング等周辺の説明を省き、解決法のポイントだけを3時間にまとめたセミナーを用意していますのでお問い合わせください。
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射出成形や押出成形、インフレーション成形などでコンパウンドの問題を明確にすることは難しい。コンパウンドを外部調達している場合には、コンパウンドメーカーの良心を信じる以外にない。
すなわち、高分子の成形技術は、コンパウンドメーカーの性善説に依存している。かつて半導体無端ベルトの開発を行ったときに、製品発売まで半年という時に、コンパウンドメーカーから自分でやってみよ、と言われたのでカオス混合のコンパウンド工場を建てた。
その工場で製造されたコンパウンドの性能は、タグチメソッドで最適化されて、その性能はロバストが高いだけでなく機能までもコンパウンドメーカーのコンパウンドを凌駕していた。
高分子材料の成形技術において混練プロセス技術の影響が大きいことを示す事例だが、PC/ABSなどの他の事例も含め写真会社を退職後開発したカオス混合の事例を中心に、WEBによるセミナーを6月に開催します。お問い合わせください。
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表題の3時間WEBセミナー(受講料1万円)の参加者を募集しています。受講希望日を3候補記入し、弊社へお問い合わせください。
本セミナーではシリコーンの基礎と応用について解説するとともにシリコーンゴム応用部品の開発事例を紹介します。
シリコーンゴム・樹脂用LIMSが登場し40年以上経過し、価格も下がってきましたが、今でもスペシャリティー材料の地位にあります。多くの新素材が20年以上経過しますとコモディティー化する中で稀有な存在です。
LIMSの設計が未だに高付加価値技術である点と、成形プロセスも汎用ゴムと異なり高い技術が求められているからです。
高分子のプロセシングとしてLIMSをとらえた時にリアクティブブレンドとは異なりますが、類似の視点が必要となります。
一方ミラブルタイプのシリコーンゴムの場合には加硫ゴムの技術をそのまま応用可能ですが、ブリードアウトなどの品質問題は、汎用ゴムよりもその対策が難しくなります。
3時間という短時間でありますが、シリコーンゴムを扱っている技術者に満足いただける内容で構成しております。
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下記予定で3時間WEBセミナーの予定を立ててみました。ご希望の方は弊社へお申し込みください。受講料はデジタルデータテキスト付きで10,000円です。グループで申し込まれる方は、人数により減額サービスいたします。また、平日開催も致しますので希望日(3日以上候補予定日をお知らせください)をご連絡ください。
<内容>
数量的思考で課題を解決する手法として多変量解析は、理系以外に文系においても利用されている。今回、多変量解析の中で重回帰分析と主成分分析について、その活用事例を示しながら、問題解決ツールとして使用する方法を解説する。なお、弊社のプログラムの使用法も簡単に説明するので、セミナー受講後すぐに活用可能である。
<目次>
1.統計手法概略説明
2.多変量解析概略
3.重回帰分析
(1)重回帰分析による故障寿命予測(アーレニウスプロット)
(2)重回帰分析による故障寿命予測(ラーソン・ミラー・パラメーター)
(3)段階式重回帰分析による高分子の難燃化技術事例
4.主成分分析
(1)主成分分析による顧客ブラックボックスの見える化
(2)その他事例
<開催予定日>
下記2日間同じ内容で開催します。
1.6月19日(日)13時30分-16時30分
2.6月26日(日)13時30分-16時30分
<参加費のお振込み先はお申し込み時にお知らせいたします。お振込み確認後WEBセミナーの開催アドレスを送付いたします。>
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*本セミナーは企業で研修教材としての利用も可能です。弊社へご相談ください。弊社では多変量解析以外に企業研修用の教材を用意可能ですのでご相談ください。これまで実績のある教材につきましてもお問い合わせいただければカタログを送付させていただきます。
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ジョー・パスは1994年に亡くなった超絶技巧のギタリストだ。オスカーピーターソンとの録音が多いが、彼のソロアルバム「バーチュオーゾ」は、4巻アルバムとして発売されている。
リーリトナーやラリーカールトンのレコードを聴き始めたときにジョーパスを知り、第1巻はレコードだが2巻以降はCDのアルバムを購入している。
オスカーピーターソンのレコードジャケットを読み彼の名前を見つけた程度なので、若い時にはソロアルバムを聞く程度の関心しかなかったことを思い出した。洗練されたリーリトナーの演奏にかぶれていた。
リーリトナーも超絶技巧で早引きギタリストだが、ジョーパスよりも音色にも新しさを表現していたので若い時にその刺激にひかれたのだろう。しかし、このコロナ禍にジョーパスの演奏を改めて聴き、コードの響きの斬新さを再発見した。
また、当方は今まで知らなかったが、演奏のアルバム以外に彼が指導する教則用のビデオ(VHS)も数種類発売されたようで、ユーチューブで公開されている。コロナ禍となり、友人に触発されて彼が執筆した著書や楽譜をオークションサイトでいくつか手に入れて2年間研究してみた。
3音の和音しか知らなかった当方にとって教則本そのものが難解だったため、改めて音楽を勉強しなおす心づもりで音楽理論書もオークションで手に入れなければいけない状況になった。
やさしいコードの本はじめ10冊ほど購入し読み比べてみたが、ジョーパスについて触れた本はあってもジョーパスの奏法について解説した本は無かった。
ジョーパスはよほど独特な個性の演奏者だったようだ。しかし、ユーチューブで語っている彼の説明は合理的であり、彼の考え方で練習したいと思うようになった。それゆえ研究を始めたが、科学の研究のようにはうまくゆかない。
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重回帰分析で求められた重回帰式に説明変数を多く入れると重回帰式の目的変数に対する寄与率は上がるが、汎用性が無くなるので好ましくない、とよく言われる。
これは、舌足らずな説明である。説明変数が少なくても重回帰式に採用された説明変数間の相関が高ければ、汎用性が無くなる。汎用性の高いモデル式とするためには、説明変数間の一次独立が重要である。
説明変数間で相関が高い時には、相関のある説明変数において一方の説明変数は他方の説明変数を用いて一次式を組み立てることが可能、すなわち相関のある説明変数のどちらかが重回帰式に取り込まれておればよい。
相関のある説明変数を両方取り込んだ重回帰式で、この説明変数に相関から外れた値を入れたときには誤差が多く取り込まれている結果で予測することになる。
しかし、重回帰式を組み立てるときにすべての説明変数を従属性の無い一次独立のデータとすることは容易ではない。
40年以上前にホウ酸エステルとリン酸エステルの組み合わせ難燃化システムを発明した時に上司から組み合わせ効果を数値で示すように指示された。
アカデミアよりもアカデミックな研究を要求されるような研究所だったが、残念なのは指示を出している上司が内容を理解せず指示を出している場合が多く大変だった。
この苦労のおかげで企業の研究所で学位をとれるほど育つことができたのだが、コーチングというよりもガマの油を搾りだしているような指導だった。
重回帰分析で示すアイデアまで浮かんだのだが、当時リン酸エステル系難燃剤には塩素が含まれており、塩素の効果を取り除いて評価しなければいけない問題が生じた。
そこで、塩素だけの難燃剤やリンだけの難燃剤についてもデータを収集してリンと塩素の相関係数を下げる努力をした。結局50件をこす実験を行いデータを集めることになった。
努力が実り、リンと塩素の相関を下げることができ、リンとホウ素の組み合わせ効果をうまく説明できる重回帰式を組み上げることができた。
今ならばタグチメソッドでL18実験を行う。ただ、当時実験計画法も行ってリンとホウ素の組み合わせ効果を確認していたのだが、上司が統計手法を充分に理解していなかったのでその説明は却下された。
データサイエンスは当時先端手法で人間の頭によるマテリアルインフォマティクスを研究しているグループもあったが、合成グループの主任研究員は数学に弱かった。今の時代は、多変量解析ぐらいは専門外でも身に着けておきたい。
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マテリアルインフォマティクスがアカデミアから提案があり、データサイエンスに注目が集まっている。材料開発に積極的に取りこもうという動きが出てきたが、その中心のツールとなる多変量解析の手法は、1975年ごろに日科技連から新QC7つ道具として提案された手法で、特に新しい手法ではない。
当時は8ビットマイコンが発明され、秋葉原にその評価キットが出始めた時代であり、多変量解析のソフトなど一般に普及していなかった。
ゴム会社ではIBM3033の大型コンピューターの統計パッケージに多変量解析のソフトウェアーが用意されており、1980年前後に人の頭脳によるマテリアルインフォマティクスがすでに研究されていた。
乳化重合SBRのデザインやタイヤ軽量化設計、防振ゴム材料設計、ポリウレタンやフェノール樹脂発泡体の設計などに成果がでていた。電気粘性流体の耐久性問題では、その問題解決に主成分分析が使われ、高偏差値のスタッフ数名が1年以上かけて否定証明した研究の成果を一晩でひっくり返すほどの成果が出ている。
当方は入社当初はIBM3033にお世話になったが、データサイエンスについて研究所上司の理解が得られず、MZ80KとFDOS、フロッピーシステムを自前で揃えて多変量解析のソフトを組んで、独身寮で楽しんでいた(マテリアルインフォマティクスのようなデータサイエンスは、数学が好きな研究者には楽しみのための研究である。材料を創り出すことが好きな研究者が楽しんで初めて有益なツールとなる)。
MZ80Kは30万円以下だったが、システムを揃えたところ軽自動車1台あるいは最も安価な誰も買わないクラスのカローラ程度の価格だった。
この出費で年収150万円前後という当時の給与では、1年間休日は独身寮に籠る生活を余儀なくされたが、そのおかげで勉強時間とテニスの時間を十分に取れた(独身寮におれば食事には困らなかった。ご飯や梅干し、漬物は食べ放題だった。給与の半分は書籍代はじめ知識関係の出費になっていた。学術書は研究所の図書費で購入できたが、上司の許可が必要だったので自費で購入していた。当時購入した多変量解析の書籍は洋書も含め6冊ほどあった。)。
ところで、重回帰分析では、得られる重回帰式の2つ以上の説明変数間において、相関の無いことが重要である。
数学的に表現すると説明変数が一次独立であることが求められる。データサイエンスが普及し、パソコンで多変量解析が手軽にできるようになったが、データ整理に便利な重回帰分析の有効性を見出せない原因の一つにこの基本が十分理解されていない点にあるのではないかと思っている。(明日に続く)
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知識には、形式知と経験知、暗黙知があると、大学の哲学の授業で習った。教職の免許を取得するために文学部の授業まで聴講し、今でも役立っているのがこの哲学の授業の内容と心理学である。
心理学についても機会があれば書きたいが、哲学の授業で知と言うものについて学びながら、それを理解できるまで10年以上かかった。特に暗黙知なるものの理解が難解だった。
形式知や経験知ならば文字に落とすことができ、それぞれについての著書を読めばそれがどのようなものか理解できる。例えば前者は科学に関する教科書の記述があり、後者についてはドラッカーの著書はじめ多くの哲人の手による著書がある。
技術分野では、E.S.ファーガソン著「技術屋の心眼」は、技術者の経験知と科学の形式知の違いについて分かり易く論じている。それだけでなく技術者の暗黙知にまで踏み込んでいる。
ただ、これは暗黙知を理解できていたので読解できたわけだが、暗黙知なるものを理解できていない人にはファーガソンの表現は単なる妄想と評価されるかもしれない。
暗黙知なるものを確認したいならば、異なる著者によるジャズのギター教則本を数種類読むと見えてくる。おそらくジャズに関心のない読者が1冊読んでみても面白くない本であるが、ジャズを独学しようと思っている読者は一冊は手にする。
ただし1冊読み上げてもそこに書かれた楽譜の演奏ができる程度のスキルしか身につかないと思う。とても本の前書きに書かれたようにアドリブ演奏がすぐにできるレベルにならない。
「ポジション練習からアドリブへ、ジャズギターテクニック」とか「ジャズギター入門、ジャズギターのテクニックが身につく本」などは謙虚なタイトルであり、「ジャズギターの登竜門」とか「ジャズギターの金字塔」、「明日から弾ける!ジャズギター集中講座」、「猫にもわかるーーー」は誇大タイトルだと思う。
面白いのはこれらをすべて読んでみると、すべての著書に共通した表現による説明の部分と、同一の事柄について説明の表現が異なる部分が存在することだ。それぞれの著者の暗黙知が異なるためにそのようになるのだが、このような事柄について1冊だけ読んでみても初心者は理解ができないだろう。
数冊読んでみるとその意図するところを何となく分かってくるが、それを仮に理解できたからと言ってうまく説明ができるわけでないことに気づく。これが暗黙知の特徴である。
面白いのはジョーパスの「ジャズギター教本」で、文章では最小限の説明が書かれている以外楽譜しか存在しない。最小限の説明でわかる人は少ないと思う。小生は、最初読んだだけではさっぱりわからなかった。
書かれた楽譜を何度も何度も弾いてみて、はじめて何となく理解できた。すなわち音の響きから意味を理解させる表現である。暗黙知をうまく伝えるにはこの方法しかない、と彼は考えたのだろう。
この年齢で無駄だと分かっていても本を読み知を得る努力をしてみると、形式知や経験知までその伝承の難しさを改めて考えることになる。
暗黙知については、その言葉で書かれた説明だけでなく、それが形成される過程や暗黙知から刺激を受けた経験知が新たな知を生み出す瞬間を味わえたりする。
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高分子材料は何らかの形で機能を発揮する。高分子の劣化は、使用される形態で議論されなければならない。かつて高分子の酸化劣化について溶媒中における酸化反応が議論されていた時代がある。
そして劣化機構として研究がまとめられていた。科学の研究としては面白いかもしれないが、実用性が乏しい研究成果で、高分子の燃焼挙動解析にも役立たない、と思っていた。
軟質ポリウレタン発泡体の難燃化技術を研究していた時に、燃焼時のガス分析を行ったが、ポリウレタンの単純な酸化反応では説明のつかない化合物ばかり検出された。
ポリウレタンの酸化について当時研究論文が出ていたので比較研究を行ったが、うまくまとめることができなかった。しかし、フェノール樹脂では当時の酸化劣化の研究論文を活かすことができた。
フェノール樹脂は、フェノールとホルマリンの重縮合で製造されるが、成形体に加工されたときにはフェノールとメチレンの重合した単純な分子構造であり、ベンゼン環は耐熱性が高い構造である。
恐らく単純な構造と耐熱性のおかげで実験室における劣化の研究と実際の酸化劣化とが類似機構で反応が進行していたのだろう。
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