活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2018.02/04 WINDOWS10で注意すること

インテルCPUの脆弱性の問題でWINDOWS10の自動更新が行われ、PCが使えなくなった話を先日書いた。修復することをあきらめ、新しいPCを一台購入したのだが、CPUが3年前自作したものより新しいのに何か遅い。

 

以前のマシンはハードディスクをRAIDで使用していたが、今回の新品のマシンはSSDである。ゆえに起動は早いのだが、パワーポイントを作成したり、同時にWordを起動して編集したりを繰り返すと、何か以前とペースが異なる。

 

古いマシンも新しいマシンもCorei7であり、何が違うのかは、後日書くが、3年前の自作マシンが壊れた原因について症状の再現ができたのでWINDOWS10を使用されている方に注意を喚起する意味で、本日は当方の推定を以下に述べる。

 

システムは壊れたがデータはすべて復旧できた。ただダウンロードして購入したソフトウェアーはすべて失った。手作りマシンを復旧できても過去のソフトウェアーをOSは消去したのだ。ただ、データは別ドライブだったので消去されずに無事だった。

 

ここで、データをすべてファイルサーバへ退避し、あらためてデータドライブだけRAIDに組み上げたところ、OSがまたおかしくなった。どうやらドライブの単純な増設については大丈夫だが、BIOSの変更を伴うハードウェアーの変更を行うとOSが壊れるようだ。

 

今回の更新ではBIOSをOSが勝手に変更していると言われている。当方のパソコンもBIOSを変更された痕跡があった。RAIDの状態がデフォルトになっていたのはショックだった。

 

これは想像だが、CPUの脆弱性の問題はストレージのI/Oに関する部分ではなかろうか。AMDは今回の問題に関して、インテルと異なるアーキテクチャーゆえに無関係を表明している。AMDとインテルではメモリーのアクセスに関してアーキテクチャーが異なる。AMDのCPUのほうが安全かもしれない。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.02/03 プログラミング(14)

C#がオブジェクト指向の言語としてよく考えられていること、そしてオブジェクト指向のプログラミングについて当方の視点でいろいろ書いてきたが、プログラミングの教科書を読むと、プログラミング言語の発達を促しているのは、1.可読性、2.チームワークプログラミングだそうだ。

 

すなわち、OSも含め最近のシステムは膨大なプログラムを必要とし、その肥大化したプログラムを過去のFORTRANレベルのプログラム言語のコンセプトで書いていたのでは、システム開発やその後のメンテナンスが難しい、ということだ。

 

BASICやFORTRAN、Cは、文法の概念はわかりやすく、文法書をさっと読んですぐにプログラミングできた。また、Cでは、構造化や、オブジェクト指向的なプログラミングが可能な自由な仕掛けがあった。しかし、それを使わなくても動くプログラムを作成できた。

 

しかし、他人の書いたプログラムを理解するには少し時間が必要だった。C#のプログラムはオブジェクト指向を理解していると、プログラム内容を容易に理解できる。すなわち何をしようとしてコードを書いているのかが、一目でわかる。

 

ただし、一目でわかるから自分がすぐにコーディングできるかどうかは別の問題で、分厚い文法書と格闘することになる。格闘して理解できれば良いが、オブジェクト指向そのものとコンピューターの仕組みが少しわかっていないとちんぷんかんぷんの部分が少なからずある。

 

当方は社会に出てからコンピューターを独学で学んできたので文法書を2回読み、プログラミングができるようになったが、コンピューターに忖度して考え出された文法の部分は、コンピューターを理解していないと使いこなすことが少し難しいと思う。次回からこの辺りを考慮してC#のプログラミング手法について具体的に解説してゆく。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.02/02 パチンコとゼロックス

パチンコ業界は縮小し続けている。今回は出玉規制で倒産する店がすでに40店舗を超えたという。数年前ご近所のパチンコ店が2店舗ほど消えたと思ったら、1件大型店が登場した。しかし、中をのぞくと閑古鳥が鳴いている。

 

パチンコは戦後名古屋で生まれた。創業者の正村の名を冠したパチンコ店が西区にあり、豊川へ単身赴任していた10年ほど前まで正村ビル3階に博物館が開設されていた。名古屋の産業観光の目玉になるのかと期待していたら、資金難で閉鎖されたままだ。

 

パチンコ業界の心配をしていたら、富士フイルムホールディングス(HD)は31日、子会社の富士ゼロックスと米事務機器大手ゼロックスを経営統合させたうえで買収する、というニュースを見つけた。

 

球体のトナーを静電気で操作して情報を紙に表示する技術は、ゼロックスで発明され、当初ゼロックスは複写機の代名詞だった。少なくとも当方が学生時代までは、高価な複写機は、U-BIXもゼロックスと呼ばれていた。

 

輪講の資料作りは、例の臭い青色コピーが使われた。A4一枚当たり二倍ほど値段が違うからゼロックスは使うな、と言われた。研究室には複写機が二台あり、一台は臭い複写機で、もう一台にはU-BIXと書かれていた。間違えてそれを使用したら叱られた。

 

U-BIXと書かれていてもゼロックスと呼ばれていたのだから、ゼロックスの影響力はパチンコの正村以上である。名古屋人であれば、パチンコは正村の発明であることを皆知っているが、名古屋を一歩出ればパチンコが趣味だという人でも正村の名前を知らない。

 

当方が上京した時、パチンコは郊外の大型店が発展している最中だった。いわゆるデジモノが登場し始めた時代である。フィーバーが登場した時には、バブルと重なり日本中フィーバー状態だった。当方はセラミックスフィーバーに夢中でいつの間にかパチンコとは疎遠になった。

 

パチンコ玉もトナーも球体であるが、その大きさは異なる。パチンコ玉は、天4ピンにはじかれ、なかなかヤクモノに球がはいらないが、トナーは器用に99%近く静電気で描かれた情報通りの場所に鎮座し、紙にそれが転写されその後加熱されて画像となる。

 

ハジキと呼ばれる汚れは1%以下である。パチンコ玉とは正反対の挙動だ。これはハジキを少なくしようと技術開発を進めた結果である。パチンコはいくらスキルを上げても大半の球は天4ピンに弾き飛ばされる。

 

だからトナーで情報が美しく描かれるという現実を見たらそこに努力した技術者たちの汗を思い浮かべるとともに、ゼロックス社の発想に感動しなければいけない。当方は学生時代に見たU-BIXの汚れた画像が、転職した時にゼロックスよりも美しい画像になっていたのを見て、複写機をゼロックスと呼ばなくなった。

 

努力が進歩として結果に表れないと飽きてくる。レーザープリンターの画質は著しく向上したが、パチンコで生計を立てているという人を知らない。技術開発には飽きは無いが、パチンコには飽きる人も多いと思う。

 

しかしゼロックス社が複写機を世に送り出した時にトナーは、パチンコ玉の様なきれいな球体ではなかった。画像の美しさを追求する技術の進歩がトナーをきれいな球体に仕上げていった。

 

カラー複写機は写真画質を目指していたが、インクジェットの写真画質には追いつけなかった(注)。大きさと精度でインクジェットに負けてしまった。ゼロックスの衰退は同じ市場においての勝敗だが、パチンコは多くの規制の中で発展してきたのに時代の流れで消えゆく運命にある。

 

パチンコの衰退については、衰退が始まった20世紀末から多様なゲームが登場したことが原因とされているが、本来は賭博でありながら賭博として扱ってもらえなかったことが大きいのではないか。名古屋では一時換金率が75%まで高かった時代がある。寒い日でも毎日店の外まで行列ができていた。

 

(注)普通紙に印刷した時には、圧倒的にトナー画像のほうがきれいである。インクジェットに対するレーザープリンターのアドバンテージはどのような紙に印刷しても同じような品質が得られるという点である。10万円以下のカラーレーザープリンターでは、magicolorブランドが最も美しい出力である。これは雑誌などの商品テストでも明らかにされている。高いオフィス機と同じ中間転写ベルトが使われているからだ。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/31 Windows10の自動更新に注意

インテル製CPUに脆弱性が見つかり、その対策がマイクロソフトから発表された。パソコンが自動更新に設定されている人は要注意である。当方は、自動更新にしていたため、突然PCが無限ループで修復を繰り返す状態になってしまった。

 

一週間前に、このような状態になったため、新しいPCを買うことになった。予定外の支出だったが、事務所でストレスなく使えるような環境にするためには、デスクトップのマシンが必須だったからである。

 

事務所では節電のため、使用しているパソコン1台で音楽を聴きながら仕事をしている。ファイルサーバーは節電と安全性を考慮し週末以外は稼働していない。このため、デスクトップマシンには仕事に必要なデータをいれている。

 

20年以上前から自宅ではこのスタイルであり、データ保護のためデータディスクはRAIDで運用してきた。さらに10年ほど前からシステムディスクもRAIDにした。

 

今回CPU脆弱性対策におけるマイクロソフト社が行ったシステムの自動更新では、BIOSを操作したようだ。BIOS設定をみたら、RAIDがデフォルトのモードにされ、システムの一台がRAIDのグループから外された状態になっていた。

 

このような状態だったために、ハードディスクのデータは無事だったのだが、WINDOWS10のシステムは自動更新で破壊されてしまったのだ。復旧対策を試みても、どうやら更新の最中にシステム情報が破壊されたらしく修復不可能と判断し、新しいマシンに買い替えた。

 

今回の教訓は、OSのサポートがこのような形式で行われる場合に、自作マシンはリスクが大きいということだ。ゆえに今回は自作をあきらめ既製品にしたのだが、今どきは自作マシンが高いことに気がついた。SSDがついていてもCorei7で10万円以下で購入できるのだ。パソコンも安くなった。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/30 プログラミング(13)

オブジェクト指向の概念を学びそのパラダイムを理解できると、問題解決力が飛躍的に高まる。これは実際に30歳の時に学んでみて体感したから自信を持っていえる。

 

まず、日常業務をオブジェクトとして捉えることができる。そしてゴールのオブジェクトを意識した日常で発生しうる問題については、いきなり課題を考えるのではなく、問題を解決するために必要なオブジェクトの振る舞いを考えることになる。

 

これはどのような振る舞いをするオブジェクトを設計すれば問題解決できるのか、となる。問題解決に成功した時に、そこで登場したオブジェクトは経験知として蓄積され、新たな問題が発生したならば、経験知のオブジェクトの再利用で解決できないか考える。

 

その時過去のオブジェクトをそのまま使える場合もあれば、過去のオブジェクトの一部を変更して、他はそのままで振る舞いを制御しなければいけない場合もある。これは継承という概念である。

 

継承を意識すると一つの問題を解決するときに、その問題が特殊な問題なのか形を変えて将来も起こりうる問題なのかも一緒に考えるようになる。

 

とかく日常業務で問題に接すると、処理や手順ばかりに注目しがちである。しかし、目の前の現象やそれが数値化されたデータに注目することが重要で、それが問題解決の早道である。

 

そこには事実が具体的なオブジェクトとして存在しており、それらを見ながら抽象化しても他の人の理解は容易だが、処理や手順を抽象化すると経験の無い人には訳が分からなくなる。

 

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/29 プログラミング(12)

C#では、オブジェクトをクラスと呼び、プログラミングするときには、クラスを幾つか作ることになる。その幾つかのクラスの中には、他のクラスを内包したクラスも存在する。

 

これは問題解決するときに、問題を幾つかの課題に分けて解決する状況に似ている。このとき問題そのものもクラスとみなすことができ課題もクラスとなる。問題解決するとは、幾つかの課題が解決されて問題が解かれるので、問題というクラスには、幾つかのクラスが含まれることになる。

 

課題も同様で、他の課題と独立した事象の課題もあれば、他の課題と複雑に絡み合った課題も存在する。ここで問題をうまく解くには、可能な限り、各課題をシンプルにできて、他の課題は、一つの課題を解決したときと同じ手法で解決できる状態の解法を見いだすことである。

 

すなわち問題に幾つかの課題が含まれていても、ある一つの課題の解法が見いだせれば、他の課題も同様の解法で解決できる状態は、一つの課題の問題と同じような状態だ。この場合、全ての課題を考える必要は無く、一つの課題を可能な限り汎用化して解法を考えることが重要になる。

 

これをC#のプログラミングで説明すると、幾つかのクラスが必要だが、各クラスの振る舞いは似ているので、一つのクラスを汎用化して設計して、他のクラスはそのクラスの「継承」として作る、という説明になる。

 

この継承という概念は、オブジェクト指向の重要な特徴の一つで、継承という工夫によりプログラミングの生産効率が大変高くなった。また、クラスの継承で別のクラスを生成する、という手順でプログラミングすれば、プログラムの可読性も高まる。

 

すなわち継承により新たに書き加えた部分を実装したクラスは、その新たに追加する部分に注力して設計すれば良い。問題解決のシーンで説明すれば、類似問題については類似の方法で解くことを意味する。

(注)実装とか継承とか普段使いの日本語ではない言葉がオブジェクト指向のプログラミング言語では出てくる。このような、やや堅苦しく難解と思われる言語の意味するところを身につけるには、慣れるより仕方がない。ちなみにクラスの継承とは、元のクラスの性質(プロパティだけでなくフィールドやメソッドなどもすべて)を引き継ぐことであり、実装とはそれらを備える意味である。引き継いだなら備えているのは当然という突込みをしていると、馬から落馬する的表現になれることができない。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/28 ドラッカーの遺言(8)

働き方改革では、意識改革を行うために形から入るような進め方がなされている。ワークライフバランスというキーワードもその一つだ。しかし、バランスの重要性を押し付けているのに、その方向性を個人に任せている。

 

驚いたのは、残業0で仕事仲間と一杯飲みに行く世界をTVが映し出していたことだ。なぜ、家族団らんの家庭の風景をPRしないのか。核家族から家庭が崩壊してしばらくたつが、改めて家庭やご近所の再構築も悪くない。家族一緒に食事をすることで家庭が生まれる。

 

高度経済成長期からバブル崩壊までの時代に過重労働をものともせず働き過ぎて幸せのまま亡くなった人が少なからずいる。企業戦士なる活字が新聞や週刊誌にあふれていた。お葬式の受付には、ご親戚やご近所以外に戦友が堂々と並ぶようになった。

 

家長としての父親像が次第に薄れていき、葬儀委員長に戦友のリーダーが立つお葬式も目立つようになった。最近は親戚や家族だけ、あるいは密葬形式が多いが、かつてのにぎやかなお葬式も悪くない。伊丹監督の映画「お葬式」は、お葬式に笑顔も見られたそんな時代の様子を描いている。

 

この時代を美化するつもりはないが、ドラッカーの著書を読んでいる知識労働者が多かったのも特徴で、彼の新著が何冊もこの時代にはベストセラーに輝いていた。モーレツ社員が時代を表すキーワードの一方でモータリゼーションを牽引した遊び人の若者たちが話題になっている。

 

「どうにも止まらない」という歌もヒットしており、仕事や遊びに忙しかった疲れを知らない時代であり、過労死はさほど話題にならなかった。この時代の評価では、給与が右肩上がりで昇進ポストも増えていったから皆頑張ることができた時代、だといわれている。

 

高度経済成長からバブル崩壊に至る時代を当方は若者として幸福感を享受した年代だが、平日一生懸命働き休日は一生懸命遊んでいた記憶がある。遊び仲間最後の独身男性の結婚式の司会をしてわが身の生活環境が変わることに気がつき、さらに高純度SiCのプロジェクトも一人で担当していた寂しさから、当方は友人の式場で結婚式の予約を入れている。

 

アンバランスではあったが意識的に仕事以外の世界を作ることを心がけてきたのは、ドラッカーの「二つ以上の世界を持て」(注)という教えを守ったからだ。ドラッカーは、政治家に多い仕事だけの人生を否定している。

 

仕事と家庭は、とりあえず普通に努力すれば手に入れられる二つの世界だ。仕事と趣味の二つの世界でも、あるいは趣味がないならボランティアとかも考えられるが、家族との仕事を抜きにした交流の世界の大切なことをもう少しPRしたほうが良いように思う。

 

家族や親戚、そしてご近所との交流には仕事と異なる世界が存在するが、核家族化からおひとりさまのキーワードが示すようにはやらなくなった。ネットのつながりも一つの世界だが、独身の増加を止めないで不倫を増やしている。

 

(注)ドラッカーは、トータルライフのデザインが重要と言っている。ワークもライフのひとつであり、ワークの世界以外に複数の世界を持つことの重要性を指摘している。ワークとライフという二元的な見方ではない。この視点で、当方はワークライフバランスという言葉は知識労働者の生き方の指針として誤解を招く、あるいは不適切かもしれないと思っている。ワークはライフの一つの世界であり、家庭や友人の作る世界もワークと同様にライフでは重要である。ワークをライフから切り離すのではなく、ライフにワーク以外の世界を増やしていく、という考え方がドラッカーのトータルライフという考え方だ。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/27 貴乃花親方の行動の不思議

隠蔽化されていた過去の春日野部屋の暴力問題が公にされた。すでに裁判も終了しているので完全に隠蔽化されていたわけではないが、広報部長である春日野親方は事件の起きたときの速やかな公開を怠っていた。

 

ワイドショーでは、さらに衝撃的なこととしてこの隠蔽に当時危機管理委員長であった貴乃花親方が関わっていたと報じており、びっくりしている。

 

しかし、これは今回の日馬富士問題における、貴乃花親方の理事解任という処罰を受けた彼の一連の行動から、ワイドショーが間違った解釈をしている可能性がある。

 

すなわち、今回貴乃花親方が、なぜかたくなまでに組織人として間違っている行動をとり続けたのか、という不思議が、ワイドショーが騒いでいる今回の隠蔽化された問題の経緯から垣間見えたことだ。

 

今回公になった暴力問題で一番不誠実なのは春日野親方だろう。自己の正当性ではなく当時の協会内部の動きをつぶさに報告すべきで、危機管理委員長貴乃花親方が隠蔽化したような説明の仕方を改めるべきだ。危機管理委員長よりも権限があるのは理事長だ。

 

ここは貴乃花親方が日馬富士問題について語ったレポートを公開してほしい。彼の性格から恐らく多くをマスコミに語らないだろう。しかしそれは組織にはびこる不誠実な人間に悪用されるだけである。

 

小生も旧住友金属工業とのJVを立ち上げた後ゴム会社を転職した理由をしばらくは語らなかった。語らなかっただけでなく、技術伝承のために転職後一年間転職先を定時退社し、無償でゴム会社の指導をした(注)。

 

しかし、これらの一連の行動が歪曲され、さらにはゴム会社で新事業が誕生した真の経緯が、あたかも小生の転職後引き継いだ人たちだけで生み出された歴史のように書き換えられた。

 

住友金属工業との数年にわたるJVが無ければ決して今日まで継続されなかっただろう事業を、さらには故服部社長がCIを導入し、明確にファインセラミックス事業の起業を方針としなければ生まれなかった事業を不誠実な人たちの成果として書き換えられたのだ。

 

これは、ゴム会社のHPに書かれたその歴史から知ったのだが、その後社内の天の声により少しづつ修正されていったようだ。しかし、ゴム会社で畑違いの高純度SiCの事業が生まれた歴史について、まだ完全に正しく修正されたわけではない。

 

当方は、転職後ゴム会社の管理職からいただいた手紙やその他いくつかの転職原因の証拠をまだ公開していない。組織の問題で沈黙は必ずしも金ではないことを学んだのだが、公開されている情報と真実との乖離が大きい場合に公開の仕方が問題となる。

 

恐らく貴乃花親方も当方と同じような考えで沈黙しているのかもしれない。当方の問題は一企業の小さな事業の問題であり、沈黙していても社会的影響は小さいが、相撲協会の問題は社会的影響が大きい。

 

(注)開発の歴史は、公開された特許情報から知ることもできる。しかし、本来発明者として当方の名前が入るべき発明に当方の名前が無かったり、おかしなことがある。このような状態でも、当方は、例えば公告となったいくつかの当方の発明について転職前に書いた特許も含め特許報償を一切請求していない。貴乃花親方の行動から組織における沈黙の価値を考え直したい。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/26 ドラッカーの遺言(7)

ドラッカーは大学へ進学する前に就職している。対談集でその時の様子を述べているが、それは仕事を楽しむ一つのコツかもしれない。ドラッカーの対談だから軽薄な表現は使われていないが、貢献を説明しながらドラッカー少年の仕事を楽しんでいる様子が伝わってくる。

 

残念ながら雑誌に掲載されたこの対談集が手元にないので記憶をたどりながらの話になり、少し正確さを欠くかもしれないが、ざっとは次のようであった。

 

ドラッカー少年は編集者の秘書として雇われた。高卒だったので編集者のスケジュール管理程度の簡単な仕事が彼の役割だった。勤務して間の無いある日、経理部から編集者が領収書を提出していないので探して持ってきてほしい、という電話がかかってきた。探して持ってきてほしい、という言葉がひっかかり経理担当者に確認したら、彼のボスは領収書を紛失する常習者だった。さっそくドラッカー少年はボスの行動を観察したところ、毎朝出勤後ボスはポケットの中のゴミを捨てるのが習慣であることに気がついた。さっそくゴミ箱を探索したらごみと一緒に捨てられた領収書が一枚出てきた。彼は、毎朝ボスが出勤後ゴミ箱の中を確認する仕事を自分の仕事にした。毎朝の仕事にしたのは、昼近くに掃除婦が、ゴミ箱のゴミをすべて捨ててしまうからだった。彼は編集者の秘書を1年ほどでやめて大学へ進学したのだが、この時の仕事で組織に一番貢献したのはこのゴミ箱捜査だったという。そして知識労働者は常に貢献を軸にして身の回りの仕事を探す努力をしなければいけない、と述べていた。

 

おそらくボスが捨てたゴミの中には前日夜の飲み屋でもらった名刺やその他プライベートの生活がわかるゴミがあったかもしれない。彼は楽しみながら仕事をしていたに違いない。対談集にはニヤニヤ笑いながらとは書いてなかったが。

カテゴリー : 一般

pagetop

2018.01/25 働き方改革

昨晩、高分子同友会で行われた中央大学大学院教授佐藤博樹氏の講演「なぜ今、働き方改革か?ダイバーシティー経営の土台づくり」を聞きました。

 

講演のポイントは、働き方改革の目的やその進め方で、平日のゆとりの重要性を指摘されていた。今話題のテーマであり、講演の内容は興味深く、ふとわが身の人生を振り返ることとなった。

 

ゴム会社に勤務していた時は、結婚するまで過重労働の毎日だったが、過重労働が辛いと思ったことは無く、むしろ楽しかったので仕事をやりすぎたのではないか。

 

過重労働で時間の余裕は無かったが、土日はテニスツアーに誘ってくれる友人がおり、「私をスキーに連れてって」という映画に描かれたようなバブル期の若者の生活をそれなりに楽しんでいた。写真も趣味として撮っていたので、当時の楽しい思い出が多数残っている。

 

ただ、高純度SiCの開発グループは、米国タイヤ会社買収の影響で途中から担当者が当方一人となった。職場まで徒歩二分の独身寮住まいでは、精神衛生が悪化すると感じたので結婚することにした。

 

新婚生活は通勤に1時間半かかったが、それまでの仕事のやり方を見直し定時退社を心がけた。第三者が見たら仕事は厳しい状況だったが新婚生活を楽しむことができた。本音は、そうでもしなければ仕事を続けられない,研究所内の管理職の目も厳しく、毎日針の筵状態だった。

 

同時に、仕事も他社との結婚というコンセプトでJVに絞って活動したところ、これもタイミングよくパートナーの紹介を無機材質研究所から受けて住友金属工業とのJVをスタートさせることができた。

 

この時の体験で、働く意味は貢献と自己実現かもしれないが、働き方はやはり仕事を楽しめるように工夫することではないかと、講演を聞きながら思った(注)。

 

人生の半分は寝てる時間かもしれないが、残りの時間で労働の占める割合は高い。これをどう楽しめるかが働き方改革のコツかもしれない。仮に労働時間を短縮できたとしても心に余裕のない仕事のやり方では、平日のゆとりなどできない。

 

(注)写真会社に転職後、50歳を過ぎて単身赴任となっても、この時の体験で乗り切った。優秀な課長と専門職課長が部下におり、横にはエリートの前任者とサンドイッチされたような自分の置かれた立場では、少しみじめな単身赴任だった。しかし、中間転写ベルト押出成形プロジェクトの責任者としてプロジェクトを成功させるために、この会社の基盤技術とは無関係の仕事、すなわちカオス混合の発明や決裁を受けてから3ケ月で立ち上げた樹脂プラント、退職前の置き土産のPETボトルのリサイクル材を電子写真に実用化するなどの仕事ができ、早期退職までの5年間十二分に楽しむことができた。もちろん失敗したときの責任者という自分の役割も真面目に勤めていたが、戦力が無かったので自分が土日をつぶしたり深夜無理をしてやらなければならなかった、成功するまでテーマとして認知されていなかった仕事の方が社業への貢献が高かった。サラリーマンは誰でも良い役割が回ってくるとは限らない。辛い役割でも楽しめる要素はある。ワークライフバランスを難しくとらえる必要はなく、仕事を人生の中にどのように取り込み楽しめるかが工夫するポイントだろう。社長をやってみて分かったことは、社長にはこのような楽しみ方が許されないということだ。中間管理職でそれ以上の昇進が望めないならば、責任は役員に任せて仕事を楽しんで成果を出すべきだろう。担当者であれば、やはり責任を上司に任せて仕事を楽しみ、自己実現努力をするべきだ。子供の頃、スーダラ社員という言葉が流行したが、経済はバブルへ向かう助走のような勢いで成長していた。スーダラ節で2度のオイルショックも乗り越えたのだ。スーダラ社員は無責任社員のように思われているが、組織というものは責任の分担体制で成り立っている。新入社員で残業手当もつかない時期に成果を出して始末書を書かされたような自分の役割以上の責任を負わされることもあるが、この時も始末書で新規テーマを提案しているように腐ったり悲観的な気持ちで仕事をしていない。毎日が松岡修造であった。

カテゴリー : 一般

pagetop